2017年06月16日

パリ協定(米除き)

IMG_20170615_0001【ボローニャ(イタリア北部)G7環境相会合
米国を除く6カ国
地球温暖化防止策
国際的な枠組み「パリ協定」共同声明
日英仏独伊とカナダ、EU
米国はCO2の排出削減へ努力
中国やインドなど新興国も含め、
ほぼ全ての国・地域が20年以降の対策に参加



yuji5327 at 07:02 
池上湖心の書 

元気で、孫たちに囲まれて、楽しく過こすというような90歳ではなくて、障害をかかえ、病気をかかえ、介護の中で生かされるような未来像もある。

「五木寛之著:
玄冬の門 (ベスト新書)
五木 寛之
ベストセラーズ
2016-06-09

玄冬の門、KKベストセラーズ、2016年7月」は参考になる。「第1章:未曾有の時代をどう生きるか」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.いま、社会全体に大きな不安がある。表面的には、2020年に東京でオリンピックがあるとか、さまざまな話題もあって、一見、活気があるように見えるが、巷でやたらと家庭用金庫が売れていると聞くと、人々は銀行さえも信用していない。そんな中で、下流社会、下流老人、老後破産などがテレビや雑誌で語られ、人々が大きな不安を抱いている。
2.不安の原因は主に3つで、1つは健康の問題。退職金があり、持ち家があり、年金があれば老後は安心と思う人たちでも、癌などの病気になると、お金がかかる。免疫療法などは1回380万円というのもあり、そんな治療を受けていたら、湯水のようにお金が減っていく。そこそこの貯蓄と家ぐらいがあっても、大きな病気に見舞われたり、事故に遭ったりすると、一挙に家計が崩壊する不安がある。
3.2つめは、この国は大きな災害に見舞われる可能性が高い。一旦事故があると放射能に晒される可能性もある。列島全体がいま地震の活動期に入っているという専門家の意見もある。熊本県の2日続けて最大震度の震度7を記録する大きな地震のように、日本のどこで大地震が起きても不思議でない。
4.3つ目の問題は、日本人が、当たり前のように確信していた未来図がいまはない。つまり、死後の世界とか、後生とか、来世とか、いう確信が、失われている。いまの人生が終わったらそれっきりだという感覚である。
5.この3つの不安の中で、青春期の問題が社会全体の1番の問題であったな時代から、あるいは、壮年期の人々の問題が課題であった時代から、いま「人生50年から始まる50年」ということを考えなければいけない時代に入ってきた。これは非常に難しい問題だが、いまは人が生きさせられる時代である。
6.私たちは90歳まで生きる可能性が大きいが、90歳までの生き方の見通しがつかない。元気で、孫たちに囲まれて、楽しく過こすというような90歳ではなくて、障害をかかえ、病気をかかえ、介護の中で生かされるような未来像もある。いま新しく目の前に立ちはだかってきた、60歳以後の30年問を中心に人生を考えることが当たり前、という時代に差しかかっている。
7.4人に1人が65歳以上で、自分たちと同世代の高齢者ばかりだが、安定した、希望に満ちた生活というのが考えられない。核家族化していく中で、家族の絆というのもなくなり、孤独死を覚悟して生きていかなければいけないのに、新しい人生観、つまり、後半生を中心にして考える人生観というものが、確立されていない。
8.社会の中で一番大きな層を占める60〜90歳までの30年間を「覚悟」しないといけない時代だが、その30年間は、保障のある安定した30年間ではない。非常に見通しの暗い30年になりそうである。年金の受給年齢も引き上げられるし、年金の額も変化するし、高齢者の医療という面でも、老人の介護施設は、一種の収容所みたいになる。そういう中で、国や政治システムに依存して自分の後半生を考えることが非常に難しい時代に入っている。
9.いま、非正規労働者の数が4割ぐらいだが、やがてそれが5割、6割になっていく。労働の流動化と言い、簡単に職が失われるということもあり、生涯雇用が期待できない時代に入る。「老後」と言うと最後の季節という感じがするが、これからはそうではない。白秋・玄冬と考えれば人生のまだ半分である。この後半戦に大きな不安があるというのが大問題である。
10.そこを生きていくためには、自分で考えてやっていかないと仕方がないというのが結論になる。憲法25条で「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあるが、いまの憲法も頼りにならないとなれば、どのように玄冬期を生きていくか。そういう不安と混乱の中で、受け身で生きているだけではどうしようもない。


yuji5327 at 06:42 

2017年06月15日

パンダ誕生

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上野動物園ジャイアントパンダ
シンシン(11歳)
赤ちゃんを出産
性別は不明
2012年以来
上野でのパンダ誕生は5例目
























yuji5327 at 07:02 
池上湖心の書 

ジリ貧になっている他の家電メーカーを尻目に、いったん「負けた」と思われたシャープが最後には勝ち組になっているかもしれない。

「大前研一著:ビジネス新大陸の歩き方、家電企業ジリ貧の中で鴻海(ホンハイ)シャープに活路あり、週刊ポスト、2016年7月22-29日」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.凋落した日本の家電メーカーが生き残っていく方法は、中国の巨大な製造企業を買収して垂直統合するか、中国各地に広く販売網を持っている会社を買収して競争相手よりも速いスピードで成長させたり、中国のeコマース企業と提携して中国の消費者に日本からダイレクトに商品を販売できるようにするしかない。すでにそうなった会社は、シャープである。
2.台湾の鴻海精密工業に買収された同社は、中国に100万人の従業員がいる世界一のEMS(電子機器受託製造サービス)企業と垂直統合したようなものである。かつて家電量販店のラオックスが中国の蘇寧雲商集団(旧・蘇寧電器)に買収されて蘇ったのと同様に、鴻海傘下に入ったシャープにも新たな再生の可能性が開けている。
3.鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)会長は、雇用は維持する、経営陣は残すと約束しておきながら、すぐに人員削減を発表し、経営陣も刷新した。13人いた取締役のうち12人が退任して新社長には鴻海ナンバー2の戴正呉副総裁が就任し、新たな取締役は鴻海6人、シャープ3人となった。これは経営トップとして当然のことをやっただけである。
4.管理職の給料も、鴻海方式の役割給を導入した結果、月給が30万円下がる人が出たが、これも仕方のない。日本企業が競争力を維持するためには、国内の給与水準を、国境を越えた「同一労働同一賃金」に近づけていくしかない。そうしなかったから、日本の家電メーカーは海外で価格競争に敗れて衰退した。
5.シャープの今後は、郭会長が「シャープのプランドをどのように活用するか」で決まる。アメリカの液晶テレビのシェアは、日本では無名のビジオ(台湾系企業)が韓国のサムスンとトップ争いをしているが、その製品を作っているのは鴻海で、資本も入れている。もし郭会長が、ブランドをピジオからシャープに変えてシャープの工場で製造するようにすれば、シャープはいきなりアメリカで1位になる。シャープ製品をビジオやサムスンと同じくらいの値段で売ってもシェアは一気に伸びる。
6.郭会長がシャープの技術陣に画期的な新製品を開発しろと撒を飛ばして資金も投入し、イギリスのダイソンのサイクロン掃除機:羽根のない扇風機や空気清浄機能付きファンのように値段が取れる付加価値の高い商品を生み出す可能性は小さくない。シャープは有機ELなどの液晶・パネル技術のみならず、空気を浄化する「プラズマクラスター」、健康志向の調理家電ブランド「ヘルシオ」、停電時も蓄電池と太陽光発電システムを組み合わせて冷蔵だけなら約10日間以上(冷凍使用の場合は約4日間以上)冷やせる冷蔵庫といった独自技術を開発する力を持っている。
7.最近のシャープには意外なヒット商品もある。世界初の蚊取り機能付き空気清浄機「蚊取空清」がある。薬剤を使わず、蚊の習性を利用してUV(紫外線)ライトでおびき寄せて吸引し、粘着シートで捕らえるという仕組みで、開発期間は6年。東南アジアで大ヒットしたのを受けて、国内でもこの春から発売を開始している。実勢価格が4万円超と高額なのに、空気清浄機売れ筋ランキングで上位をキープしている。あるいは、ワイヤレス電力・データ転送技術を活用した「ワイヤレス・シャープ」構想などに取り組むのも面白い。
8.シャープの役員人事で.技術重視を象徴するのが、郭会長が崇拝している日本人技術者、中川威雄・ファインテック会長の取締役に就任である。この中川氏が鏡面研磨の小林研業など優れた技術を持っている日本企業を見つけてきて鴻海に紹介し、初期の頃のiPhoneやiPodの筐体背面の美.しい光沢に活用してきた。
9.郭会長が進めるこうした改革がシャープ再生のカギになる。一方で、シャープの人材が他社へ流出していることが懸念材料である。とりわけ日本電産には、2014年に元社長の片山幹雄氏が副会長に就任して以来、元副社長の大西徹夫氏、元常務執行役負の広部俊彦氏、元執行役員の毛利雅之氏らが相次ぎ入社した。日本電産の永守重信会長兼社長は、シャープの部長級の採用が100人以上に達したことを明らかにし、希望があれば300人ぐらいは採用したいう。もし鴻海の郭会長が人材流出に本気で対処しようとし、日本電産を丸ごと買収することもあると。売上高約16兆円の鴻海にとって、約1兆1800億円の日本電産を呑み込むことは、さほど難しくない
10.そうすれば、鴻海は製造からブランド、素材、部品機械、研究開発.まで一気通貫で揃った正真正銘の日本企業にできる。製造拠点の中国と研究開発拠点の日本を気楽な台湾からオペレーションするのだから、これほど理.想的な企業形態はない。
11.郭会長と永守会長兼社長は「昵懇の仲」と言われるので、鴻海と日本電産がシャープを挟んで手を組み、EV(電気自動車)の開発・製造に進出する可能性も取り沙汰されている。ジリ貧になっている他の家電メーカーを尻目に、いったん「負けた」と思われたシャープが最後には勝ち組になっているかもしれない。ラオックスと同じく「最初に外資に買われてよかった」という皮肉な結末は、十分あり得る。



yuji5327 at 06:46 
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2017年06月14日

天皇退位特例法

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天皇陛下退位認める特例法
自由党を除く
与野党の全会一致で可決成立
約200年ぶりの退位実現
退位は陛下一代を対象
将来の先例となり得る
陛下が83歳と高齢
公務などの継続が困難
天皇誕生日
12月23日から
皇太子さまの
誕生日2月23日に


yuji5327 at 10:57 
池上湖心の書 

「絆」というのは、血縁から始まって、地縁、職縁の関係もある。

「五木寛之著:
玄冬の門 (ベスト新書)
五木 寛之
ベストセラーズ
2016-06-09

玄冬の門、KKベストセラーズ、2016年7月」は参考になる。「第1章:未曾有の時代をどう生きるか」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.3.11の東日本の大災害のあと、「絆」ということが叫ばれたが、絆という言葉にはある種の抵抗感がある。もともとの言葉の意味は、「家畜や動物を逃げないようにつなぎとめておくための綱」という意味だがが、戦後に青年期を送った人間は、家族の絆とか、血縁の絆とか、地縁の絆とか、そういうものから逃れて自由な個人として生きるということが一つの夢だった。
2.絆というのは、自分を縛るうっとうしいものという感覚が強かった。いまになって「絆」なんて言われても、という気分がある。これからの人は孤立しても元気に生きていくという道を考えるべきだと思う。単独死、孤独死というものが、非常にさびしい、弱々しいことではなくて、「単独死、結構じゃないか」という方向に切り替えたほうがいい。
3.いま大きな問題になっているのは、高齢者が若者と対立しているという構図である。定年を延長すればするほど、若い人たちの正規の就職の窓口を狭くする。人口ピラミッドの頂点近くに存在するに過ぎなかった高齢者が、いまや日本人の4人に1人は、65歳越えという状況になった。単に人数が増えただけでなく、65歳以上の人々は豊かで元気な老人階級としての存在感がある。わが国の歴史上初めて「老人階級」が現れた。
4.圧倒的な多数を占めるこの階級は、下の世代が支える年金で支えられている。その「命と健康」をつなぐための高額な医療費が、国家財政の大きな負担になっている。ツケを負わされる若者世代、勤労世代が、不条理と思う。日本の労働者の賃金体系を見ると、若い人たちは収入がかなり薄い。不景気になってイヤなことは、そういう対立感が強まることである。
5.自分は自立して生きていくと心に決めて、若い連中との連帯を求めない必要がある。ボランティア活動にしても、高齢者が1人が入ってくると、若い人たちは、うっとうしい気分になる。
6.下流老人とは生活保護基準相当で暮らす高齢者のことだが、望んで「下流老人」になった人はいない。自分の食事の面倒ぐらい自分でみるのが第一歩である。生活保護は受けたくない、そこまで落ちぶれていない、というプライドで苦しい生活に耐えている人はたくさんいる。生活保護を受けているというだけでも、肩身が狭いと言う。
7.社会の趨勢として、数的にも圧倒的に高齢者世代が増えてくるというのは客観的事実である。後期高齢者の選挙権が議論にもなっていない。選挙権を委譲するという提案をした。高齢者に対する本には、年を取ってもオシャレを忘れるなとか、運動は大事、とかの内容のものが多いが、本当は宗教というのも大きな要素である。若いときは考えなかったことを考え得る時代に入っている。
8.選挙に行くかどうかは、有権者として、社会を良くするために自分の一票を使うのだという意識だが、自分の一票を、この人に投じれば良くなる、という選択肢がいまの日本の政治にはないということが問題である。
10.いまの一番の問題点は、寝たきりの状態、「寝かせきり」とも言う。本人が好きで寝たきりになっているのではない。寝かせきりの状態にされている人たちを生かしておくことだけで、高額な治療を便えるので、何人か寝かせきりの患者をかかえておけば、経営が成り立つ。いまやそういう産業構造のマーケットになってしまう。その話はタブーになっている。今は、末期介護のところへ入れて、3年、5年、生かせば生かすほど経済効果が上がるという悲惨な状況である。本人が痴呆状態で意識がなくても、生かされる。
11.自殺ではないが、自分で死を選んだという例がある。食べることを拒否して、最後は水も飲まないようにして、枯れるように死んだ。自死覚悟と言っていい。安楽死を合法化した国もあるが、日本も、それが問題にされる日が来る。
12.「絆」というのは、血縁から始まって、血のつながっていない人間同士でも、フレンドシップをもって付き合わなければならなくなる。次に地縁というのが生まれてくる。さらに、職縁というか、同じ会社にいる人との関係もある。
13.「もう、この辺で疲れましたから、失礼します。いろいろお世話になりました」と皆さんに別れを告げて、気持ち良く去っていければ、それでいい。まわりも気持ち良く送れるのなら一番良いが、言いづらいことで、タブーになっている部分がある。


yuji5327 at 10:42 
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2017年06月13日

加計文書再調査

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加計学園獣医学部新設
官邸の最高レベル
総理のご意向
文科省設置認可に関係する部署
共有フォルダー
担当の専門教育課長ら7人
聞き取り


yuji5327 at 06:50 
池上湖心の書 

アービトラージという言葉は、通常は金融取引に用いられる。日本語では、「裁定取引」や「サヤ取り」と訳されるが、異なる2つの市場の価格差を利用して利益を得る取引のことである。

「大前研一著:
「0から1」の発想術
大前 研一
小学館
2016-04-06

0から1の発想術、小学館、2016年4月11日」は参考になる。「第2章:アービトラージ:情報格差こそビジネスチャンスになる」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.アービトラージという言葉は、通常は金融取引に用いられる。日本語では、「裁定取引」や「サヤ取り」と訳されるが、異なる2つの市場の価格差を利用して利益を得る取引のことである。たとえば、1つの株式市場で株式を購入し、ほぼ同時に別の市場で売却して、その価格差を利益とする取引をアービトラージという。もともとはフランス語だったが、今では英語圏でも用いられている。
2.金融取引におけるアービトラージの代表的な例は、ジュリアン・ロバートソンによって引き起こされたアジア通貨危機である。ジュリアン・ロバートソンは、ジョージ・ソロスやマイケル・スタインハートと並んで、ヘッジファンド草創期の3巨頭と呼ばれている人物である。
3.彼は1997年、タイの経済を分析していて気づいた。当時のタイ経済はそれほど良い条件が整っていなかったが、通貨のバーツも株も好調だった。世界中からタイにお金が流れ込んでいるが、タイの実体経済はそこまで良くない。タイのファンダメンタルズには大きな疑問がある。ロバートソンはここに「格差」を見た。
4.彼は、手持ちの資金にレバレッジをかけてタイバーツ売りを仕掛けた。バーツの価値が下がれば下がるほど儲かる取引である。タイに群がっていた投資家たちは、タイが裸の王様であったことに気づいた。現実に目覚めて慌ててバーツや株を手放したので、為替も株価も急落した。タイ政府が外貨準備を取り崩して必死に買い支えたが、ほどなくして限界が訪れた。ロバートソンの勝ちだった。
5.タイでは急激な通貨下落が起き、それはインドネシア、韓国などにも飛び火してアジア各国の経済に大きな打撃を与えた。3国は、この通貨危機によってIMFの管理下に入った。ジュリアン・ロバートソンという「個人」が、アービトラージによってアジア経済を奈落の底に突き落とした。この時に傷を負ったアジアの国々は、10年は経済が後退した。
6.実体経済と実際の株価にそれほどギャップがない場合は、こうした売り浴びせはできないが、当時のタイのようにバブルを起こしている場合は、そこに「格差」があるので、ジュリアン・ロバートソンのように手持ち資金の何十倍の規模で売り浴びせれば、バブルに乗っかっていただけの投資家たちの狼狽売りを加速させて莫大な利益を得ることができる。
7.ジュリアン・ロバートソンは、彼は誰よりも早くタイ経済を分析し、正確な情報をつかんだ。この情報格差を基に「サヤ取り」を行った。ヘッジファンドの帝王と呼ばれたジョージ・ソロスが92年に1人でポンドを売り浴びせてイングランド銀行を窮地に追いやってから、手荒い仕事師が世界の金融市場や国家を揺るがしている。
8.アービトラージは、通常のビジネスにも活用できる。情報格差を利用して巨大企業になったのが、ユニクロなどを展開するファーストリテイリングである。ビジネスにおいては「世界で最も良いものを最も安く調達して世界で最も高く売れるマーケットで売る」ということになる。または、産直のような形態で売るという例もある。ビジネスでは、アービトラージで稼ぐのが当たり前になっている。
9.アービトラージを可能にする条件は情報格差である。情報技術の発達がもたらしたものは、情報を持っている人と持っていない人の格差であり、今は非常に大きくなっている。アービトラージとは市場の価格差=格差で利益を得るわけだから、この情報格差は十分に利益を生み出す。言い換えれば、情報格差を利用すればビジネスチャンスがたくさんある。
10.原材料の調達から製品・サービスが顧客に届くまでの企業の活動を、一連の価値の連鎖としてとらえてバリューチェーンと呼んでいるが、ファーストリテイリングは従来型のバリューチェーンをスキップした。
11.ユニクロは廉価販売にもかかわらず収益があがる理由は、自分たちでデザインしたものを中国などで製造し、それを直接、自前の店で売っているからである。ユニクロと顧客との「間」がほとんどない。卸問屋や商社を通さないことで利益をあげている。ユニクロが急成長した当時、日本のアパレル企業は、中国で製造する場合でも卸問屋や商社を通じて中国に発注し、代理店を通じて売るというスタイルをとっていた。それが当たり前であり、それ以外の方法がないと考えられていた。
12.一方、ユニクロは中国の物流システムや原材料の供給システムなどを検討し、中抜きは十分可能という情報格差があった。これによってユニクロはフリースの原価を徹底的に抑え、それまでの価格を破壊する1900円で売っても儲かるシステムを構築できたのだ。これは情報格差を利用したアービトラージである。
13.「中抜き=アービトラージ」ではない。他社はユニクロを研究し始め、ユニクロ型の中抜きが一般化し、ユニクロの優位性はなくなた。情報格差がなくなった。もともとこの方式はアメリカの大手アパレル・GAPがやり始めたSPAと呼ばれる方法である。SPAとは「製造小売業」と呼ばれ、家具の場合にはスウェーデン発祥のIKEAが製造と小売りの一体化により世界各地で大成功し、ニトリもこの方法で日本の家具業界のトップに立った。
14.インターネットによって高度に情報化された現在の社会に情報格差などないという指摘もある。多くの日本人は、自分はたいていのことは知り得ると考えているが、間違いである。世界には、日本人が知らなことが、無数にあり、その情報格差を用いれば、新しいアイデアが出てくるし、ビジネスチャンスにもなる。


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2017年06月12日

将棋棋士藤井ブーム

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連戦連勝の活躍ぶり
藤井人気に火が付いた。
出身地・愛知県瀬戸市の将棋教室
通う子どもたち25人から46人に急増
藤井四段の将棋の入門セット
日本将棋連盟が発売
本人揮毫扇子即日完売


yuji5327 at 06:49 
池上湖心の書 

世間一般には、高齢者が、仲間とか、友達が重要などのアドバイスがある。べつに悪くないが、一緒にゲートボールなどやらず、自分流の生き方を通したい人もいる。

「五木寛之著:
玄冬の門 (ベスト新書)
五木 寛之
ベストセラーズ
2016-06-09

玄冬の門、KKベストセラーズ、2016年7月」は参考になる。「第1章:未曾有の時代をどう生きるか」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.日本では、地縁というお国意識が強く、明治以来、長州閥に代表されるような典型的な地縁社会である。アメリカではコミュニタリアニズムといって、人々が属する共同体の中の安心感とか心強さを大切にし、その中の人々の連帯で生きていこうとする流れが話題になっている。日本では、そういう形にはならない。「家族からすらも独立しなければいけない」という意識が必要になって、下重暁子さんの『家族という病』(幻冬舎新書)が
共感を得た。
2.普段からちゃんと連絡が取れるようにしておいて、自分に思いがけない事故があったり、発作で亡くなったときは、まわりに迷惑がかからないように、あと始末ができるようにしておき、独りで去っていくというのは、全然イヤな気はしないし、わびしいとも、さびしいとも考えない。子供たちが相続に関して、揉めているのを見ると、なんともやりきれない気分になる。
3.家族がいたり、友人がいたりするのは結構だが、自分が孤独で不完全なものだから、他人にそれを補完してもらおうというような考え方は、これからは無にしたほうがよい。遊行期というのは、そういうことである。インドで、年寄りが、家族を離れて一人で彷徨い出ていき、そういう老人たちが泊まっている老人ホステルみたいなところに行く。それをさびしいと捉えるのは間違っている。一人で、明るく、機嫌良く、元気に生きていくということを考えたほうがいい。
4.高齢になるほど、単独で生きていく。昔は、それを補完するものとして宗教があった。例えば、真宗の場合には、親鷺の言葉に、「1人いて喜べば、2人で喜んでいると思え。2人で喜んでいるときは、3で喜んでいると思え。その中の1人は親鸞である。」というのがある。「あなたはどんなときでも独りじゃないよ」と言っている。そこにいるのは、妻でも子供でも孫でもない。自分の信じる、あるいは、心の中でいつも一緒にいる同行二人という感覚があれば、独りでいても、孤独感などに苛まれずに生きていける。「孤独死のすすめ」などと言うと、すごく刺激的で、むごいようだが、昔の西行とか芭蕉とか、いろいろな人たちが旅の途中で死んでいった、そういう生き方を、最初から意図して学んでもよい。
5.介護されている親がある種の痴呆の要素、アルツハイマーなどが出てきて、乱暴になったり、言葉に言えないようなことを平気でする。最後まで自分の意識を保ちながら、落ち着いて最期を迎えられるように日頃からトレーニングしておくということが大事になる。
6.尊厳死の問題がある。自分は充分にこの世の人生を生きた。これ以上意識が混濁して、まわりの人たちに迷惑をかけたくないと思った高齢者が、どのように去っていけるか。昔は楢山送りとか、いろいろあった。かつての農村では、楢山送りが、変わったことではなく、当たり前だった時代があった。
7.世間一般に言われているのは、仲間づくりだとか、コミュニティに参加しなさいとか、などのアドバイスがある。それでべつに悪くないが、一緒にゲートボールなどやりたくない人もいる。自分流の生き方を通したい人もいる。やはり、孤独を嫌がらない。孤独の中に楽しみを見出すようなことが大切と思う。人生の前半は、友達をつくり、仕事仲間をつくり、職業に徹して人脈を広げ、社会に寄与する役割があるが、後半生はそれを少しずつ減らしていく。
8.年賀状が50歳ぐらいでピークに達し、1年1年少なくなり、最後は2,3通になり、ついに1通も来なくなるが理想である。「子供や孫たちに囲まれて」というような時代は、期待しないほうがよい。老人ホームであれ、末期の療養所であれ、死ぬときは独りである。それを悲惨とか、さびしいとか、悲しいとか思わない。独りで生き、独りで去っていくことの幸せを、自分でつくるしかない。趣味に生きるなとと簡単にいえない。
9.いま玄冬の門をくぐろうとする人は、体が不自由になり、行動半径も小さくなり、旅をしてお寺回りをするというのは、白秋期・林住期にできることである。心の世界に遊ぶということしかできなくなる。結局、想像の世界に生きる、精神世界に生きる、そこでの遊び方をもっていることが幸せである。
10.本を読むことは体が不自由でもできるので、楽しみは、本を読むことで、こんなに貴重に思われる時闇はない。本を読んで知識を増やすとか、何かの資料に使おうとか、そういう気はなく、活字を読む快楽は他に代え難い楽しみの一つである。
大半の人は老人ホームや介護施設に入らなければいけない。そういうことをせずに、散歩したり、俳句を作ったり、ボランティアに参加するのも、ある年齢までで、その年齢以降の時間が、これから結構長くなる。
11.いま70歳の人が、玄冬期に入っているという意識はまだない。実際に玄冬期に入るのは、80過ぎだが玄冬期に入る前に、心構をもつ必要がある。ヒンドゥーの教えでは、輪廻がある。基本的にインドはヒンドゥー教である。遊行期に入ったら、杖をついて家を出て、ガンジス川の畔で行き倒れになる。、村人たちは、「この人はもう遊行の人だな」と見て、木陰に椅子でも出して、食事を出したり、食べる元気がない人には水を飲ませたりする。


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2017年06月11日

チバニアン

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地球の歴史
約77万〜12万6千年前
チバニアン(千葉時代)と命名
千葉県内の地層
国際地質科学連合に申請
地質年代に初の日本の名前
第四紀中期更新世
ネアンデルタール人
北京原人の年代
約77万年前に地球の磁気
南北で逆転する現象
千葉県市原市の地層


yuji5327 at 07:13 
池上湖心の書 

宝酒造はビール事業から撤退し、発酵技術を生かし、遺伝予工学を中心にバイオテクノロジー事業で売り出した研究用試薬を、大学や病院、研究機関向けに販売している。

「仲尾功一著:コツコツ続けた遺伝子治療が実用化へ、
エコノミスト、2016.7.26」は参考になる。著者はタカラバイオ社長で2002年に設立、従業員数1273人、売上高297億円、宝酒造の一事業部門から発展した会社である。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.宝酒造はビール事業から1967年に撤退し、残った発酵技術を生かし、新たなビジネスとして、遺伝予工学を中心としたバイオテクノロジー事業を模索している。79年に売り出した研究用試薬が、現在も主力製品で、大学や病院、研究機関向けに販売している。初年度の製品は7品目だったが、今では7000品目に上り、国内のバイオ試薬分野ではトップシェアで、2016年3月期の研究用試薬の海外の売り上げは74%を占めている。
2.93年に中国・大連市に工場を設立し、今、研究用試薬の9割を生産している。市場としても中国は拡大しており、当社がシェア1位である。02年に「タカラバイオ」として分社化した後、05年に研究用試薬の老舗、米クロンテック社を買収した。バイオ研究の中心地であるアメリカで、当社が得意ではない分野を手掛ける同社の買収は大きかった。欧米に販賂を持ち、技術・販賂両面でシナジー効果があった。
3.14年には幹細胞生物学の先端研究に収り組むスウェーデンのセラーティス社を買収した。今、バイオ研究は遺伝子から細胞へと広がっているが、当社は遺伝子に長け、細胞に強いのがセラーティス社である。バイオの世界ではM&Aが活発で、技術のシナジー効果が望める提携は日常茶飯事である。
4.現在の主力は、遺伝子・細胞を扱う技術をもとにした研究支援で、その技術を用いる治療法を開発している。90年代に開発した、体の外で細胞に遺伝子を効率よく導入する技術で、1つは、体外遺伝子治療である。ヒトの細胞を取り出し、目的の遺伝子を導入して患者に投与する。がん患者から採った血から、がん細胞を攻撃する免疫をつかさどるリンパ球を取り出して、がんを攻撃する命令を出す遺伝子を入れ、体内に戻す治療である。
5.山中伸弥先生は、体から取り出した細胞に特定の遺伝子を入れると、どんな細胞にも分化できるiPS細胞となることを発見し、iPS細胞を利用した網膜や臓器の再生が研究されている。体外遺伝子治療も、体から細胞を取り出して遺伝子を入れ、患者に投与する点は同じだが、がん細胞を攻撃する免疫力を再生する。臓器ではなく体の機能の再生である。
6.もう1つ開発しているのは、腫瘍溶解性ウイルスHF10である。がん患部に注入すると、がん細胞の中だけで増え、がん細胞を破壊します。正常細胞には影響しない。アメリカで臨床試験がフェーズ兇泙膿覆鵑任い襦メラノーマ患者の皮膚の腫瘍が消えたばかりでなく、転移した内臓のがんも、直接このウイルスを打ち込んでいないのに小さくなった症例がある。
7.腫瘍溶解性ウイルスHF10は18年度、si-TCR遺伝子治療、CAR遺伝子治療は20年度です。それそれの治療法は複数の疾患を対象に開発しているが、プロジェクトの選択と集中の方針をこの春に打ち出した。最初の実用化を目指す疾患については、日本で再生医療製品の条件・期限付き早期承認制度を利用して自社単独で行い、他の疾患では他社と提携する。
8.14年に新しい開発・製造拠点の遺伝子・細胞プロセッシングセンターが稼働した。施設の目的の半分は、開発中の遺伝子治療薬の製造や細胞加工だが、今は収益源として、細胞加工や遺伝子検査の受託サービスを行っている。14年に施行された再生医療関連法では、医療機関だけでなく、企業が細胞加工をビジネスとしてできるようになった。再生医療の関連施設で細胞と遺伝子、両方を扱う企業は日本で当社だけである。昨年受託した遺伝子検査は10万サンプルを超え、日本一である。口の中の粘膜で体質を調べる検査や、腸内フローラの検査も請け負っている。
9.キノコ事業にも進出している。発酵技術を生かせる分野を探すなかで、医薬品の酵母とよく似た微生物がキノコの菌だった。ブナシメジは当社が人工栽培法を開発した。今はより付加価値の高いハタケシメジやホンシメジを生産している。昨年、分社化後に初めてキノコ事業が黒字化した。バイオ支援事業に次ぐ第2の収益源に育て、両事業の収益をもとに遺伝子治療の開発を進めている。




yuji5327 at 06:53 
新技術 

2017年06月10日

抹茶海外でもブーム

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日本茶の海外ニーズが高まる
現在の日本茶全体の輸出量は年間約3,000トン
金額ベースで66億円(2013年)
前年比で30%伸長
日本茶が好きな理由
第1位は健康に良い
海外からの引き合いが多いのは抹茶
火付け役、スターバックスの抹茶ティーラテ
アメリカやオーストラリアでMatcha Bar
今後の課題
オーガニック需要への対応


yuji5327 at 06:52 
池上湖心の書 

高齢化が急激に進んでいく。今は高度成長の時代ではない。国そのものが白秋期・玄冬期、あるいは林住期・遊行期の生き方を問われる時代である。

「五木寛之著:
玄冬の門 (ベスト新書)
五木 寛之
ベストセラーズ
2016-06-09

玄冬の門、KKベストセラーズ、2016年7月」は参考になる。「第1章:未曾有の時代をどう生きるか」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.人間の一生をいくつかに分けて考えるのは、古代インドの場合、4つに分ける。
学生期、家住期、林住期、遊行期である。学生期は、少年時代から物を学んで、社会的訓練を経て大人になっていく過程。家住期は社会に出て就職し、結婚し、そして働き、バラモン教の教えに従って神への供物を納め、家長としての役割を果たす社会的活動の時期で、生産労働人口に当たる期間。林住期は一通り入生の役割を果たしたあと、子供も巣立った・仕事も一応やり尽くし、リタイアして・若い人に席を譲ったあとに、悠々自適の生活を送る季節です。遊行期は、家を出て、林を出て、家族とも別れて、本来のインド人の理想である。ガンジス川の畔に自分の死に場所を見つけるために孤独の旅に出る時期。
2.中国には、青春、朱夏、白秋、玄冬という分け方がある。これには2説あって、まず玄冬から始まるという説もある。玄冬というのは、生まれたばかりの、まだ何もわかっていない幼い子供のことで、生命の芽生えがそこから生まれてくる、という説である。青春とは、若々しい成長期、朱夏は真っ赤な夏で、社会に出て、働き、結婚して家庭をきずき、社会的貢献を果たす。人間の活動期、フル回転の季節。白秋は、人生の一通りの役割を果たしたあと、生々しい生存競争の世界から離れて、インドの林住期に当たるような、秋空のような澄み切った、静かな境地に暮らす時期。玄冬というのは高齢期、老年期だと考える。最初に玄冬をもってくるより、最後にもってきたほうが落ち着く。玄冬の「玄」という字は「黒い」という意味だが、単純な黒ではなく、「幽玄」「玄妙」のように、「黒光りしている、奥行きのある黒」、「深みのある黒」で、未知の世界の黒である。
3.古代インドと古代中国の人生の分け方を、年齢に当てはめていけば、20歳までが学生期、青春期。30、40、50歳が家住期、いわゆる朱夏になる。あとは、白秋があり、玄冬がある。つまり林住期があり、遊行期がある。現代日本人の年齢で考えると、25歳までが学生期、25歳から60歳までが家住期、リタイアしてから75歳くらいまでが林柱期、その後が遊行期にあたる。後半の2つは、人生のおまけみたいな感覚だが、わざわざ取り上げて、1つの期間としてまとめているのは深い意味がある。つまり、社会に出て働いて、家を建てて家族を養い、子孫を確保することで人生が終わるのではなく、まだ人生の半分である。
4.最近、人口問題が話題にも上り、少子化が議論される。いわゆる生産人口、働き盛りの人たちが激減し、団塊の世代という一番大きな人口の層が、65歳から70歳に入っていく。今まさに私たちは、未曾有の事態に直面している。
人口全体は、これから次第に減っていく。明治の初めに3400万と言われた人口が、敗戦時で7200万くらい、やがてものすごい勢いで増えて、1億を超すという状況になった。これからは確実に人口が減っていく。国が慌てて対策を講じようとしても、人口減少は、簡単に止めることはできない。
5.その一方で社会の高齢化が急激に進んでいく。いまは、若い人たちや、中年層、壮年層で支えられていた高度成長の時代ではない。国そのものが白秋期・玄冬期、あるいは林住期・遊行期の生き方を問われる時代に入っている。



yuji5327 at 06:37 
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2017年06月09日

いっそ大きく凹もういつか多くを満たす器になるのだ

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伊東柚月曰く
コンピュータウイルス
専門家顔負けの
知識・技術
幼稚な倫理観
中学生の痛い思い
(読売新聞2017.6.6編集手帳より)

yuji5327 at 06:53 
池上湖心の書 

情報格差は「情報の非対称性」とも言う。これを上手に用いる。グローバルビジネスは「世界で最も良くて最も安いものを調達して世界で最も高く売れるマーケットで売る」ということ。

「大前研一著:
「0から1」の発想術
大前 研一
小学館
2016-04-06

0から1の発想術、小学館、2016年4月11日」は参考になる。「第2章:アービトラージ:情報格差こそビジネスチャンスになる」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.情報格差は「情報の非対称性」とも言う。これを上手に用いれば、多くのサヤを取ることができる。グローバルビジネスの要諦は「世界で最も良くて最も安いものを調達して世界で最も高く売れるマーケットで売る」ということである。そこに通常の商品やサービス、価格との「格差」が生じるから商売になる。
2.その情報に競合他社が気づき始めると、商品やサービスのクオリティも価格も、ある一定のところに落ち着いていく。格差がなくなってしまう。利益をあげるために、より中抜きを徹底させるなどの方向に向かう。その時点でアービトラージではなくなる。単にコストダウンや経営努力である。
3.アービトラージという発想法を鍛えるには、1には、ソニー創業者の故・盛田昭夫氏のような情報に対して貧欲で、情報格差に真剣に取り組み、誰もが知る経営者がいることである。ソニーは「ウォークマン」を世に送り出し、世界の音楽シーンを変革した。それを生み出した背景には、アメリカの若者たちが大きなラジカセを手に持って街を闊歩しているのを見て、この人たちは歩きながら音楽を聴きたいんだ、と気づくように、情報に対する鋭い感度があった。
4.たとえば、ポーランドの豚肉が、世界中で賞賛されていることを日本人の多くは知らない。海外のブランド豚として日本人が知っているのは、スペインのイベリコ豚がある。イベリコ豚は情報格差を利用したというよりは、イメージ戦略がうまくいった。アメリカでは、豚肉といえばポーランドである。ポーランドは、古くから多民族国家で、周辺のあらゆる民族の食習慣を取り入れて独自の食文化を構築している。グルメな国民である。アメリカでは、「ポーリッシュベーコン」といえばーつのブランドで、通常のベーコンの何倍もの値がついている。
5.語学教育でも、アービトラージの発想の例がある。1981年に1号店を出店したのを皮切りに、「駅前留学」を謳い文句に急速な発展を遂げた英会話教室NOVAは、2007年にいったん破綻した。1時間に約2000円という安い料金に、CMの人気も相まって、業界トップに躍り出たが、その栄華は長くは続かなかった。
6.現在も通学型の英会話教室は数多く存在するが、NOVAの破綻はーつの前兆である。たとえば、スカイプなどのインターネット電話サービスによって、自宅にいながらにして英語の講習を受けられる。
7.アメリカ最大の豚肉加工会社はスミスフィールド・フーズ(バージニア州)という会社だが、2013年に中国の双匪国際が約5000億円で買収した。ポーランドの生協を株式会社にて豚肉の独占販売権を持っていたのがスミスフィールドだった。世界で一番うまい豚肉は、世界で一番豚肉料理が好きな中国人が買い占めた。


yuji5327 at 06:38 
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2017年06月08日

房総沖豊富な希少金属

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海洋研究開発機構
房総半島から東南東350km沖合
希少金属を豊富に含む海底堆積層
コバルトリッチクラストを確認
日本の排他的経済水域内
面積は約950km^2
東京23区の1.5倍
拓洋第3海山
無人探査機で調査
水深1500〜5500m


yuji5327 at 06:56 

グローバルな時代の国際人は世界のことを理解すると同時に、自分の国のことも知らないと、自国のことを世界にアビールできない。

「池上彰著:
知らないと恥をかく世界の大問題7.KADOKAWA、2016年」は参考になる。「エピローグ 近代文明の逆走を止められるか」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.第1次世界大戦とは、世界史では、「1914年、オーストリアの皇太子(帝位継承者)がセルビアの青年に暗殺されたのがきっかけ」と習うが、大戦争に発展した背景はきちんと教えない。オーストリアとセルビアは20世紀の初めまでは経済的にも密接な関係にあったが、1908年、セルビアが求めていたボスニア・ヘルツェゴビナという地域をオーストリアが自分の領土に併合した。これにセルビアが反発し、以降、急速に関係が悪化していった。
2.セルビアは、ボスニア・ヘルツェゴビナというセルビア人が多く住む領土を取り返したい。セルビアはスラブ系の民族で、同じスラブ系のロシアは、セルビアに味方した。当時、ロシアはフランスと露仏同盟を結んでいたのでフランスも乗り出した。
3.一方、自分たちの帝位継承者の夫妻が殺害され、オーストリアも怒りが爆発し、同盟国だったドイツに助けを求め、参加国が膨らんでいった。イギリスも参戦し、ロシア側についた。このころ、ドイツは軍艦を大量に建造するようになり、この動きに、海軍国家のイギリスが反発発した。「イギリス、フランス、ロシア」などと、「ドイツ、オーストリア」などとの30カ国を蒔きこんだのが第1次世界大戦である。
4.当時のヨーロッパは、植民地争奪競争の最中だった。18世紀半ば、イギリスで産業革命が起こり、これが世界を大きく変えた。ヨーロッパの国々は工場制機械工業の導入により、大きく発展し、つくったものが自分の国だけでは売りきれなくなり、原料と市場を求めて、海外に植民地を広げていった。
5.植民地争いで最強の国はイギリスだった。一方、神聖ローマ帝国の名のもとで実質的に分裂していたドイツ諸邦は、19世紀にやっと統一した。新しくやってきた強国は、すでに列強の勢力が及んでいるところにも自分の勢力を押し広げようとした。ドイツは、新しい技術をイギリスから輸入して発展した。当時、ドイツとイギリスはお互いに最上の顧客だったのに、戦争になってしまった。経済的に依存しあっていれば戦争にはならない、よく言われるが、いくら経済でいい関係を築いていても戦争になりうる例である。
6.日本も第1次世界大戦の戦勝国である。日本は日英同盟を結んでいたので、イギリス側についた。日本も1等国になりたかったので、日本は中国進出を狙っていった。中国の青島はドイツが持っていたため、列強が戦っている間、青島を攻略した。日本は、最小限のコストで最大限の利益を上げたいわれた。
7.さらに中国に対し、1915年、ドイツの利権継承など「対華21箇条の要求」を突き付け、その大部分を承認させた。中国では反日意識が高まり、これがその後の日中戦争や太平洋戦争へとつながっていった。日中戦争、そして太平洋戦争の起源はここにある。アメリカは、ヨーロッパには干渉しないというのが基本方針だった。干渉しないから、アメリ力大陸にも干渉するな、という立場だった。
8.第1次世界大戦では新兵器も多く登場したが、ドイツ軍だけが潜水艦「Uボート」を持っていて、この潜水艦で最大の敵・イギリスに出人りする船を片っ端から攻撃した。アメリカは通商国家で、アメリカの船を沈められ「これ以上我慢できない」と、参戦。中立だったアメリカが連合国側につくことで、戦況は一気に連合国側有利に動いた。1918年、連合国軍の勝利により、第1次世界大戦は終わりました。
9.2015年、ローマ法王・フランシスコは、パリの同時多発テロ、自称「イスラム国」の台頭、アメリカにおける人種間対立、依然として継続するロシアとウクライナの問題などを見て、すでに第3次世界大戦が始まっている、という趣旨の発言を行い、世界中のメディアを驚かせた。
10.フランシスコ法王は、2016年2月、ロシア正教会のキリル総主教との歴史的な会談を果たした。1000年ぶりの和解、と話題になった。キリスト教は4世紀、キリスト教を国教としていたローマ帝国の東西分裂にともない、次第に異なった考えを持つようになり、徐々に対立していった。
11.1054年、教義の違いなどからお互いを破門するかたちでローマを中心とするカトリック教会と、コンスタンティノープル(現在のトルコ・イスタンブール)を中心とする東方正教会に分離した。カトリックの総本山はバチカンで、ローマ法王が最高指導者である。東方正教会は法王に相当する地位を設けておらず、信仰を同じくする教会組織を国や地域ごとに設立している。ギリシャならギリシャ正教会、ウクライナならウクライナ正教会、マケドニアならマケドニア正教会、とし、ぞれの教会は対等だとしている。中でもロシア正教会は東方正教会の信者の3分の2を擁するともいわれる最大勢力である。
12.歴史的な会談が実現した裏には、自称「イスラム国」など、イスラム過激派から結束してキリスト教徒を守ろう、と連帯を強める必要性もあったが、ウクライナ問題も背景にある。全方位外交を加速させるローマ法王の呼びかけに東方正教側が応じたのは、ウクライナ問題やシリアでの空爆などに対する、欧米からのロシアへの批判を緩和する狙いがあるとの見方もある。
13.ローマ法王は、アメリカ大統領選挙で共和党の指名獲得したドナルド・トランプについて、メキシコ国境における壁の建設を求めるなら、キリスト教徒ではない、と批判した。トランプは、いったんはローマ法王を批判したが、その後、批判を取り消した。さすがにトランプも敵に回したくない相手だったらしい。
14.かってのソ連は宗教を否定する国だった。カール・マルクスが「宗教はアヘンだ」と言ったからである。資本主義において宗教は麻薬のような役割を果たす。現世は辛くても、一生懸命に働けば来世は天国へ行けると信じて、どんなに辛くても我慢する。これでは社会主義革命は起こらないとして、宗教を排した。ソ連は「"宗教は敵だ」とロシア正教を弾圧した。一応、信仰の自由は認めるが、宗教を信じない自由もまた認めるとして、ロシア正教会の活動が狭められた。教会の十字架を取り外したり、教会の中を集会場のような施設にした。
15.ソ連が崩壊し、ロシアになったとたん、ロシア正教会が再び強い力を持つようになった。宗教を否定していたソ連の大統領の名前がミハイル・ゴルバチョフのミハイルとは、キリスト教の天使の名前で、ゴルバチョフは幼児洗礼を受けていたことをソ連崩壊後に認めている。
16.グローバルな時代の国際人は世界のことを理解すると同時に、自分の国のことも知らないと、自国のことを世界にアビールできない。因果関係の蓄積が歴史で、因果関係を調べるのはおもしろい。ニュースを理解するということは、ニュースが起き理由という問題意識が必要である。



yuji5327 at 06:45 
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2017年06月07日

加計問題の激しい論戦

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間の抜けた論戦
首相の権力強化
首相の友人に便宜
安倍一強自体は本質的な問題でない
既得権を維持
官僚組織の抵抗
官僚と共闘する族議員
前川発言は官僚の常套句


yuji5327 at 07:00 

中国と日本の間で問題が発生すると、「中国はけしからん」と多くの日本人が思うが、そこには客観的な視点はなく、固定観念で「中国はけしからん」と言う。

「大前研一著:
「0から1」の発想術
大前 研一
小学館
2016-04-06

0から1の発想術、小学館、2016年4月11日」は参考になる。「第2章:アービトラージ:情報格差こそビジネスチャンスになる」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.フィリピンの英会話教室の例では、フィリピンはアメリカの植民地だったため、英語は公用語のーつになっている。TOEICテスト国別平均スコア(2013年)でも、フィリピンは711点とイタリアと並んで世界13位である。日本は512点で48か国中40位である。英語力の高いフィリピン人とアメリカ人講師の「格差」に目をつけたサービスが、フィリピン人講師の講座で、25分100円から受けられる、アメリカ人やイギリス人の10分の1の価格である。
2.アメリカでは「オバマケア」と呼ばれる医療保険制度改革がスタートしたが、未だ医療は高額である。各国それぞれの事情を抱え、保険制度も医療制度も異なり、格差がある。この格差を利用して発展を続けているのが、インドのメディカルツーリズムである。最大手のアポロ病院グループはインド初の株式会社病院で、病院数は50を超え、クリニックは100以上ある。病床総数8500床以上、専門医約4000名を擁するアジア最大規模の医療グループである。心臓手術が有名で、グループ全体で累計5万5000件の心臓外科手術を行い、その成功率は99・6%だった。
3.タミル・ナドゥ州にある眼科専門のアラヴィンド、デリーを拠点とするマックス・ヘルスケア、バンガロールを拠点として骨髄・腎臓移植などを数多く手がけるマニパル・ホスピタルズなど株式会社病院は、インドで数百か所ある。現在の市場規模は30億ドル、メディカルツーリズムによる訪印者は年間23万人で世界第5位。市場規模は、2018年には60億ドル、訪印者は40万人まで増えると予測される。
4.メディカルツーリズムの先進国はタイだが、インドはそのタイよりも安い。たとえば、肝臓移植手術をアメリカで受けると50万ドル、タイでは7万5000ドルで、インドではタイの約半分の4万ドルで済む。平均すると、インドでの医療費は、アメリカの10〜20%で済む。
5.アメリカの保険会社では、インドのメディカルツーリズムを受け入れるなら、保険料を安くする提案が出始めている。アメリカでは、インド人医師が数多く活躍している。国内で治療を受けてもインド人医師が当たり前なので、インドで治療を受けることに対する抵抗は少ない。イギリスでは、インド人医師の割合はアメリカより高い。空港まで無料送迎、手術後には帰国する前にタージ・マハールなどの観光案内サービスつき、建物は高級ホテル並みで、インドのメディカルツーリズムが受け入れられる。
6.眼科専門のアラヴィンドの取り組みは、西洋の下位中流層の多くがファストフードを買えるように、途上国の人にも手が届く白内障手術を提供する仕組みを作る眼科専門病院である。たとえば、自内障手術をアメリカで受けると、手術費は1600ドル以上だが、アラヴィンドではたった10ドルで受けられる。10ドルという低価格が実現できた理由は、白内障手術の機器を24時間稼働させるからである。この病院の眼科手術は、医師1人あたり年問平均2000件である。
7.ユニクロは当初、中国で生産することで優位性を得たが、外国へのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)も、アービトラージの発想である。ユニクロの場合は生産工場のBPOなので、それほど珍しいことではないが、いわゆるホワイトカラーや専門職のBPOも、すでに世界では始まっている。たとえば、建築家や設計士、会計士、航空宇宙系の技術者、金融アナリスト、半導体チップデザイナー、IT系管理者などにも、BPOの波は押し寄せている。
8.多国籍企業の会計業務を行う会計士はまさにプロフェッショナルであり、アメリカ人なら月給5000ドルの高給取りの部類だが、フィリピン人なら安いケースで数百ドルである。アジア最大の会計事務所はフィリピンにある。金融アナリストやIT系管理者などの専門職も同様で、アメリカ人の金融アナリストを雇うには月給7000ドルが必要だが、インド入なら1000ドルで済む。ソフトウエアの開発やウェブデザインを管理するIT系管理.者は、アメリカ人が月給1万ドル、インド人は500ドルである。
9.BPOの外注拠点は、フィリピンやインドだけではなく、南米のコスタリカでは、欧米向けのスペイン語によるコールセンターが多く開設されている。メキシコは、アメリカ企業のITエンジニアリングの拠点である。ロシアには、博士号を持った航空宇宙系の研究者や技術者が多く、多くのアメリカ系企業がロシアにR&D(研究開発)センターを置いている。
10.アフリカのモーリシャス共和国は、マダガスカル島の東、インド洋に浮かぶ島からなる国で、面積は東京都よりやや小さく(2045)、人口は130万人にすぎない。しかし、かつてフランス、イギリスの植民地だったので、フランス語も英語も堪能である。この利点を生かして欧米のBPOの拠点になっている。コンサルティング会社のアクセンチュアもモーリシャスにセンターを置いている。
11.アービトラージの発想のポイントは、これまでの業界の常識を疑うことである。ユニクロは、商社や問屋を通さずに中国と直接取引するという「中抜き」を行った。今では当たり前だが、当時の日本では、業界の常識に反する発想だった。たとえば、中国と日本の間で問題が発生すると、「中国はけしからん」と多くの日本人が思うが、そこには客観的な視点はなく、中国とはこのような国だという固定観念に基づいて「中国はけしからん」と言っている。
12.日本では、「日本語」という壁があるので、アメリカのように簡単にBPOできないが、遅かれ早かれ、専門職であってもBPOの対象になる。ますます「個人の力」で勝負するしかなくなる。同じ業界に長くいると学ぶ心をなくし、自分はその業界に詳しいと過信してしまい、固定観念にとらわれているので、これまでの発想から抜け出せない。固定観念にとらわれやすいからこそ、そこから抜け出したひと握りの人間が、情報格差によって富を得ることができる。‐霾鶻丙垢妊汽笋鯣瓦。固定観念にとらわれず、外からものを見る。



yuji5327 at 06:43 
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池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
ke8y-ikgm@asahi-net.or.jp

工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
(平成28年度、国立新美術館にて開催)
・読売書法展(8月開催、現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(3月開催、現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





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