2017年10月08日

平和の火原爆忌

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ノーベル委員会
ベリト・レイス=アンデルセン委員長
核兵器を条約で禁止
ICANの画期的な努力
北朝鮮危機に言及
122カ国が国連の核廃絶条約
9カ国は反対
賞金約1億2400万円


yuji5327 at 09:14 
池上湖心の書 

日本の金融界の試みは、ロボ運用というアドバルーンを上げるのが目的で、本気でパフォーマンスを向上させる知識も意欲もない。

「櫻井豊著:AIが好パフォーマンスを発揮、ヘッジファンドに地殻変動、
エコノミスト、2017.1.31」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.金融市場は今、急激な変化を遂げつつある。20世紀末までの金融市場は、極めて人間臭い場所であった。株式の取引所では、「場立ち」とよばれる人間のフロアブローカーが野球のブロックサンのような手サインで取引の仲介をしていた。
2.ヘッジファンド業界では、ジョージ・ソロスやジュリアン・ロバートソンのような大物ファンドマネージャーが、大量のポンド売りなどの戦略を、見世物のように世間に誇.小しながら巨額の収益を手にした。しかし、大物マネージャーが闊歩した古き良き時代は過ぎ去り、最近のヘッジファンド業界は、逆風と地殻変動が起きている。
3.最近のヘッジファンドの運用成績は散々である。代表的なヘッジファンド指数であるヘッジファンドリサーチ社の総合指数のリターンは、2015年にはマイナスを記録し、16年11月末までの過去3年間の平均でも2・5%にも満たない。高い手数料に嫌気が差した投資家は、名門ファンドであろうと容赦はなく、資金.を引き揚げ、多くのファンドは手数料の引き下げ圧力に直面している。
4.業界全体の苦境を尻目に、最新のAI技術をうまく取り入れに成功したヘッジファンドは極めて好調である。米ツーシグマというAI技術などを駆使した分析が売りのファンドは、過去の約3年間の平均として年率20%前後のリターンを出し、運用を依頼する資金.が殺到している。01年に設立されたファンドだが、すでに運用資産が4兆円を超えるほどの急成長を遂げ、現在では新規の資金流入を断っている。
5.1980年代から数理的なアプローチによって大成功してきた米ルネッサンス・テクノロジーズというファンドも、早くからAIに注目し研究を重ね、素晴らしいパフォーマンスを続けている。
6.ツーシグマやルネッサンスの好調さの秘密は、人間の経験と勘にとらわれない数理・統計的なアブローチである。二つのファンドの創業者やトップは共通して国際数学オリンピックでメダルを取得した数学や統計の専門家や、コンピューターの専門家ばかりだ。このように、トレーダーの経験と勘の代わりに数理・統計的な分析やコンビューター技術で.稼ぐタイブのファンドはクオンツ・ファンドと呼ばれる。
7.ルネッサンスは代表的なクオンツ・ファンドの1つであり、ツーシグマは21世紀の成長株である。ツーシグマの主要な運用対象は米国株式市場であり、その特徴はAIを使ったビッグデータ分析である。分析するデータは株価の過去データ以外に、ニュース、財務指標などの公表データ、さらにツイッターなどに及ぶ。ツーシグマは、こうした情報を基に多数の運用モデルを同時に走らせている。
8.具体的には、株価の動きに関する伝統的なテクニカル分析をするモデル、人間の株式アナリストのように財務指標などの分析から投資銘柄を探り出すようなモデルまである。こうした、多くのモデルはそれぞれが株価の動きの予想をする。ツーシグマはさらに別のアルゴリズムを使って、各モデルの過去のパフォーマンスを考慮したウエート付けをして、取引戦略をまとめ、最終的にはリスク管理のソフトが、ポートフオリオに与えるリスクをチェックして最終的な取引の意思決定を下す。
9.従来型のヘッジファンドも、ロボツト運用、つまりAIなどを駆使したコンピューター・アルゴリズムによって投資判断を決める手法に方同転換を試みている。例えば、大量の空売り戦略などで20世紀のヘッジファンド業界を席巻した1人であるポール・チユーダー・ジョーンズという投資家は、自身の経験や勘に基づく投資スタイルを捨てて、人工知能の専門家などを雇い入れて、機械学習によるビッグデータ分析などを利用した新しい取引スタイルを模索しはじめた。
10.ジョーンズのようなかつての大物投資家が経験と勘に頼るのを諦めたのは、21世紀に入ってからの機械学習、そして近年の深層学習のブームによって、投資の世界以外でも広くAI技術に大きな注目が集まっているからである。
11.16年3月に米グーグル子会社のディープマインドが開発したアルファ碁が韓国の囲碁のトップ・プロであるイ・セドルに圧勝した出来事は衝撃で、原因は、トップ・プロに勝ったという事実そのものではなく、アルファ碁の仕組みを説明したリポートを読んで、深層学習のアプローチが持つ底知れぬ可能性を感じた。
12.人材の争奪戦は、世界有数の金持ちが経営者であるようなヘッジファンドが、金に糸目を付けずに優秀なAI技術者を引き抜こうとする。こうした動きの先鞭をつけたのが、世界最大のヘッジファンドのブリッジウオーターが11年にIBMのワトソン開発を主導した技術者デービッド・フェルッチを引き抜いた。
13.その後、ヘッジファンド業界は、グーグル、IBM、アップルなど既存のAI技術の企業から、有力な技術者の引き抜きを行っている。有力ヘッジファンドが支払う報酬は、グーグルやアップルなどとは比較にならないため、世界最高の技術者が引き寄せられる。
14.AIを使った高度な運用技術を実現するには、札束だけでは十分でない。資産運用にAIを生かすためには、トップがマーケットとAIの両方のノウハウを高度に融合させる特別な才能を持つと共に、エンジニアリング的な能力と不断の努力の積み重ねが必要である。
15.誰が利用しても同じような成果を得られるような話ではない。ツーシグマのような成功は、札束によって技術者をスカウトするだけでは無理である。ジョーンズのような古いタイブの投資家が最近になって伝統的な投資スタイルからAIを活用したロボ運用に転換したような付け焼き刃の対応ではうまくいく見込みは低い。
16.日本の金融界は世界の資産運用界の最前線から大きな後れをとっている。1つの理由は、ニューヨークやロンドン周辺の先進的なヘッジファンドや、ブラックロックのようなグローバルな巨大資産運用会社が育たなかった。現在、最高のAI技術者を獲得し活用できるのは彼らであり、東京はこの分野では辺境の地である.
17.日本の金融機関も80〜90年代、アルゴリズム取引にチャレンジしたが、満足な成果を出せなかったので、ロボ運用に否定的な見方が定着し、新しい試みがほとんどなされていない。最近になってロボ運用は.再び注目を集めているが、日本の金融界の試みの大多数は、ロボ運用というアドバルーンを上げるのが目的で、本気でパフォーマンスを向上させる知識も意欲も欠けている。


yuji5327 at 06:42 
新技術 

2017年10月07日

野党再編

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希望の党
立憲民主党
民進党は解党状態
日本労働組合総連合会内に亀裂
宮崎の民進党、
連合が反対
中山成彬元文部科学相の存在
希望の党の九州代表
中山氏は日教組解体を唱えた。


yuji5327 at 07:00 
池上湖心の書 

ゆで卵は生卵に戻れない。紐同士が絡み合う前に正しい形に折りたたむ必要がある。それをサボートするのがシャペロンというタンパク質である。

「池上彰、岩崎博司、田口英樹著:
池上彰が聞いてわかった生命のしくみ、東工大で生命科学を学ぶ、朝日新聞出版、2016年9月」は面白い。「第2章:細胞の中では何が起きているのですか?」の「タンパク質はどのようにして紐から立体になるのですか」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.アミノ酸がつながってもタンパク質としてすぐに機能しない。リボソームで起きているのは、アミノ酸を順番につなげるだけで、できあがった直後のものは、真っ直ぐな1本の紐みたいなものである。回転したり歩いたりするタンパク質は立体的に見えたが、最初は1本の紐だった。紐が立体的に折りたたまれることで、初めてタンパク質として機能する。
2.紐が立体的に折りたたまれるのは、ある程度は自動的に折りたたまれる。アミノ酸には、水に溶けやすいものと溶けにくいものとがある。水に溶けにくいアミノ酸は、油のようなもので、水に溶けにくいアミノ酸同士が自然と集まる。
3.紐同士が無秩序に絡み合うと正しい立体構造にならない。一度絡まってしまうと、どうしようもない。ゆで卵は、加熱したことで立体的なタンパク質の形が崩れて、紐が絡まった状態である。タンパク質一個一個は目に見えないほど小さいが、それらが絡まるとゆて卵のような状態になってしまう
4.ゆで卵から生卵に戻れないように、一度絡むと駄目になるので、紐同士が絡み合う前に正しい形に折りたたまれる必要がある。その作業をサボートするのが「シャペロン」というタンパク質である。タンパク質を作るリボソームもタンパク質だし、タンパク質を正しい形に組み立てるのもタンパク質である。
5.シャペロンというのは、ヨーロッパで、社交界にデビューするレデイが一人前になるのを助ける年上の貴婦人のことである。放っておくと一人前になれず、周りにも一人前でない人たちがいると、その人たちだけで集まってしまい、いつまでたっても一人前になれない。そういう半人前の人たちから切り離すイメージである。紐だけを隔離して一人前に育てる。
6.実際のシャペロンの一つは、フタの付いたカゴのような形をしていて、カゴの中に、折りたたむべきタンパク質だけを入れてフタをして、周りの分子に触れないように隔離しする。
7.深窓の令嬢のように、大事に育ててから社会デビューさせる。きちんと保護しないと一人前になれないタンバク質が結構多い。中にはたくましいタンパク質もあって、何もしなくても一人前に正しい形に折りたたまれるものもある。多くのタンパク質は、シャペロンで大事に育てないといけない、か弱いものである。


yuji5327 at 06:49 

2017年10月06日

赤富士や人の命の太きとき

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鈴木 太郎句
長谷川櫂解説
葛飾北斎
凱風快晴
赤富士
朝日受け照り輝く
夏の富士
人間なら壮年
力満ちる一句
(読売新聞2017.10.3より)

yuji5327 at 09:46 
池上湖心の書 

量子コンピュータの暗雲を払拭したのがカナダのDウェイブ社の市販のもので、市販当時は懐疑的だったが、量子演算が実装されている。米政府やIT企業が購買に踏み切った。

「池谷裕二著:闘論席、
エコノミスト、2017.1.31」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.2015年は人工知能の性能が身近になった。16年は「VR(仮想現実)元年」と呼ばれた。今年を象徴する技術は、量子コンピューターかもしれない。英国の科学雑誌「ネイチャー」の年始号には、「17年は量子コンピューターが研究室から巣立つ」と題された記事が掲載された。
2.量子コンピューターの演算速度が世界最速の従来型スーパーコンピューターを凌ぐことを「量子超越性」と呼ぶが、この臨界点が今年訪れそうだ。量子コンピューターは1980年ごろに提唱され、「20年先の未来技術」と期待されたが、実現を疑う声もあった。
3.この暗雲を払拭したのがカナダの「Dウェイブ」社の市販の量子コンピューターである。11年の市販当時は懐疑的な見方が強かったが、確かに量子演算が実装されていることが証明され、米政府組織やIT企業が購買に踏み切った。
4.他社も量子コンピューターの開発にのり出し、グーグルやマイクロソフト、IBMが注目に値する。16年7月にはグーグルが「量子コンピューターへの近道」とうたった発表で、従来想定されたよりも量子コンピューターの実現は容易であることを示した。
5.量子コンピューターを用いなければ計算できない問題があるかどうかは知られていないが、従来とは異なるビット原理を採用し、組み合わせ問題のように指数的に計算量が増す難問を解く速度が、驚くほど向上する。インターネット検索やビッグデータ解析、プログラムのバグ探し、医薬品の分子デザインなど多くの分野に、量子コンピューターは革命を巻き起こすに違いない。



yuji5327 at 06:55 
新技術 

2017年10月05日

衆院選各党舌戦幕開け

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ブームから希望は生まれない・自民
しがらみのある改革は改革とは言わない・希望の党
全面対決の様相
安倍晋三首相
小池百合子東京都知事
10月10日の公示日
大規模な政界再編


yuji5327 at 06:52 
池上湖心の書 

タンパク質によって病気が起きることがわかってくると、医学部とは違う方法で病気の原因を解明できる。医者にはできないアプローチで病気を知ることができる。

「池上彰、岩崎博司、田口英樹著:
池上彰が聞いてわかった生命のしくみ、東工大で生命科学を学ぶ、朝日新聞出版、2016年9月」は面白い。「第2章:細胞の中では何が起きているのですか?」の「アルツハイマー病は異常な形のタンパク質によって起きる?」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.タンパク質の折りたたみを助けるシャペロン自体がおかしくなったタンパク質が正しい形にならず、悪影響が現れる。他のタンパク質に悪影響を与え、病気と関係する場合もある。アルツハイマー病、パーキンソン病も、異常な形のタンパク質が深く関わっている。2.BSE(狂牛病)の原因もタンパク質が関係している。そのタンパク質は「プリオン」で、BSEやクロイツフェルト・ヤコブ病は、異常な形のブリオンが増えることが原因である。病気とは細菌やウイルスによって起きる以外に、異常な形のタンパク質によっても起きるというものもある。
3.タンパク質だけで起きるというのは、研究者にとっても最初は信じられなかった。異常プリオンが増える原因には、細菌やウイルスが関わっているはずだと思い込まれていた。セントラルドグマは、タンパク質が増えるためにはRNAが増えなければいけない、そしてRNAが増えるためには元になるDNAが存在しなければいけないという理論だから、プリオンはそうではない。
4.セントラルドグマ自体は正しい理論です。タンパク質は最終産物だから、プリオン自体が増えるわけではない。異常な形をしたプリオンが、正常な形のブリオンに作用して、異常な形に変えてしまい、元の正常な形に戻らない。そうして増えた異常プリオンが関与して脳の神経細胞を殺してしまって、いずれ死に至るのがBSEやクロイツフェルト・ヤコブ病である。タンパク質の折りたたみを助けるのがシャベロンで、タンパク質の形の異常は病気につながる。。
5.シャペロンは、タンパク質が生まれてから一人前になるときだけでなく、ストレスでおかしくなりそうなとき、さらには最後に死に至るまで、いつもタンパク質の面倒をみていることがわかってきた。老化などに伴ってシャペロンの能力が下がることがタンパク質の折りたたみの異常につながり、アルツハイマー病やパーキンソン病、さらにはプリオンにも関係し、分野が広がっている。
6.タンパク質によっていろいろな病気が起きるということがわかってくると、医学部とは違う方法で病気の原因を解明できるようになる。生命科学のタンパク質の部分を突き詰めて研究していくと病気にもつながり、医者にはできないアプローチで病気を知ることができる。
7.タンパク質の不思議をシャペロンという側面から調べたいというのが基本的な考えだが、病気を知ること自体が目的ではない。シャペロンの研究が結果として、医学を含めたいろいろな分野に波及している。たとえば、シャペロンのはたらきを抑える分子は抗がん剤として使われるものもある。


yuji5327 at 06:33 
新技術 | 健康

2017年10月04日

景況感改善

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東京株式市場
日経平均株価が値上がり
米国市場が好調
9月の日銀短観
大企業製造業の景況感が改善
精密機器関連
堅調な推移が期待

yuji5327 at 06:50 
池上湖心の書 

スウェーデンの予算運営の特徴は、景気後退期の思い切った財政出動は、景気拡張期に支出をコントロールする点である。

「伊集守直(横浜国立大学大学院准教授)著:示唆に富むスウェーデンの財政再建、
エコノミスト、2017.1.10」はためになる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.先進諸国の財政赤字の推移を観察すると、大まかな傾向を見いだすことができる。石油危機を背景にした1970年代後半から80年代初頭にかけた赤字の拡大、80年代半ばの金融自由化を背景とした資産バブルとその崩壊に伴う90年代初頭の赤字の拡大、そして2008年のリーマン・ショック以降の世界金融危機による赤字の拡大である。
2.財政赤字への対応として共通するのは、90年代に各国で財政再建が取り組まれ、アジア通貨危機の影響を受けて赤字が拡大した日本を除いて、収支の黒字化あるいは大幅な改善を達成している点である。90年代に取り組まれた財政再建策としては、アメリカのクリントン政権期の包括財政調整法のもとでの所得・法入増税と軍事費・メディケアの削減などが知られる。
3.フランス、カナダ、オーストラリア、スウェーデンにおいても増税と歳出削減をともなう財政再建策が実施された。中でも大胆な改革を試みたスウェーデンの事例は参考になる。スウエーデンにおける90年のバブル崩壊は、まず金融機関の経営危機として表面化した。さらに景気後退にともなって92年末には通貨危機に直面し、変動相場制への移行を余儀なくされた。この間、実質GDP(国内総生産〕成艮率は91年から3年連続でマイナスを記録し、失業率は93年には8.2%に達した。
4.その結果、一般政府の財政赤字は対GDP比11.9%〔93年)、債務残高は同比77.9%(94年)まで上昇した。深刻な経済危機のなかで実施された94年の国会議員選挙は、経済財政間題が最重要の争点となり、歳出削減に重点をおいた保守中道連立政権と、増税と歳出削減のバランスを強調した野党社民党との戦いとなった。この選挙に勝利した社民党は、増税と歳出削減を組み合わせ、累計で1255億クローネ(対GDP比8%〕に及ぶ規模の財政再建を実施し、98年には財政収支の黒字化を達成している。
5.ここで注目すべきなのが、財政再建策に適用された3つの原則である。それはー要に対する悪影響をもたらさないように一定期間をかけて政策を実施すること、⊇蠧精栃配政策の観点から高所得昔層に大きな負担を求めること.歳出削減は教育、医療、社会櫛仕という対人社会サービスよりも、家計に対する現金給付において優先的に実施する、というものであった。
6.財政再建に要した総額1255億クローネのうち、661億クローネ(52.7%)が歳出削減、594億クローネ(47.3%)が歳入強化によるものだった。家計を5つの所得階層に分けてみると、総額の43%が最高所得階層、11%が最低所得階層により負担されることとなった。7.歳出面においては、社会保障分野における現金給付が主要な削減項目となり、在宅保育手当の廃止や児童手当の縮小、年金給付額の引き下げや、各種社会保険給付率の引き下げなどが含まれた。歳入面では、医療保険の本人負担の引き上げのほか、国税所得税率の引き上げ、株式配当など資本所得課税の強化など高所得者層を中心とした負担の引き上げが実施された。一方で、所得分配に対する配慮から、食料品に対する付加価値税率を21%から12%に引き下げる措置もとられた。
8.このようにスウェーデンでは経済・財政危機を背景に、景気回復への影響、所得分配の効果、対人社会サービスの維持という面に配慮しながら、大規模な財政再建を実施し、財政収支の均衡を達成している。ただし、財政再建を一時的なものとして終わらせるのではなく、長期に持続可能な財政運営を可能にすべきとの認識から、予算制度改革も並行して行われている。
9.予算制度改革は、従来制度下での財政規律の欠如を是正することを主眼として実施された。とくに、国会での予算審議において増額に対する歯止めが効かないことを問題視し、予算の透明性の向上や、予算執行に対するチェック機能の強化などを目的とした制度改革が行われた。
10.96年に予算法が制定され、現在では3力年のフレーム予算を中心とする仕組みに基づいてトップダウン型の予算編成が行われている。その内容は、現行制度では新年度が始まると、財務省において最新の経済データや各省・外局からの予算.要求を踏まえ、3ヵ年分のフレーム予算の更新が行われる。
11.この作業はGDPに対する一般政府財政余剰目標の設定(対GDP比1%〕、△修量槁犬鮹成するための歳出総額の上限設定、上限額のもとでの27の歳出分野への歳出配分の提示、という3段階から構成される。次に財務省による原案をもとに、予算閣議において各省大臣からの追加予算要求を中心とした歳出分野に対する支出配分が議論される。ただし、ここでも歳出総額を先に決定するため、各省大臣は他の歳出分野からの資源の再配分を求めるか、所管する歳出分野の間で再配分を行う。
12.予算閣議を経た3ヵ年のフレーム予算、そして次年度予算についてはおよそ500の議決科目を含む予算案が国会に提出されると、国会審議でもトップダウン型の予算審議が行われる。具体的には、財政委員会において歳出総額と27の歳出分野の上限額がまず決定され、次に各歳出分野を担当する個別委員会において個別の議決科目が決定される。
13.スウェーデンの予算運営において特徴的なのは、景気後退期における思い切った財政出動を可能とするには、景気拡張期にこそ支出をコントロールする必.要があるという視点に立ちながら、予算編成を行っている点である。また、トップダウン型の予算編成方式を取り入れることで財政規律を保ちながらも、歳出分野・歳出科目間の予算配分において政治的意思決定を重視している。つまり、機械的な歳出のコントロールを避け、国民のニーズを予算編成に反映させることを狙いとしている。
14.これまでの日本の財政再建のあり方を振り返ると、最近の消費税率の引き上げを除けば、一貫して歳出削減に特化してきた。また、予算編成においてはシーリングが重視され、一部の特別枠などを除いては硬直的な省庁別予算配分を前提とした歳出削減が目指されてきた。さらに、地方単独事業を活用した90年代の景気対策や、分権改革のもとでの地方交付税などの削減により地方財政は悪化し、住民のニーズ充足や生活保障を困難にしてきた。90年代に欧米諸国が達成したような財政健全化の機会を逃してしまった。財政運営の根本的な問題を私たちは突きつけられている。



yuji5327 at 06:34 
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2017年10月03日

日中国交正常化四十五周年

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1972年9月25日朝
田中角栄首相
東京・目白の私邸を出て北京に乗り込んだ。
家族にこう言い残した。
お父さんは一命を賭して
日中国交回復に向けて出発する。
今回は真紀子を連れて行けない。
田中真紀子元外相
父は本気で毒を盛られて
殺されるかもしれないと思っていた。


yuji5327 at 06:51 
池上湖心の書 

山で遭難したとき、水さえ飲んでいれば1週間は生きられる。タンパク質を食べてなくても、遭難中ずっと細胞内にある不要なタンパク質を分解して、必要なタンパク質に作る。

「池上彰、岩崎博司、田口英樹著:
池上彰が聞いてわかった生命のしくみ、東工大で生命科学を学ぶ、朝日新聞出版、2016年9月」は面白い。「第2章:細胞の中では何が起きているのですか?」の「細胞の中でタンパク質はリサイクルされているのですか?」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.食べ物に含まれているタンパク質は一度アミノ酸にまで分解され、セントラルドグマの流れに従って細胞内で新しくタンパク質が作られる。細胞内で新しく作られたタンパク質は、そのまま残り続けるのか。それとも、細胞内のタンパク質も分解されるのか、を大隅良典東工大栄誉教授に聞いてみた。
2.その疑問は、20年ほどで注目されてきた課題である。タンパク質がどのように作られ、どこで機能するのかという研究はずいぶん進んだが、タンパク質はできたら終わりではなく、タンパク質の寿命を知り、役目が終わったタンパク質が、どのように分解されるかが大きな問題である。
3.タンパク質の寿命は、タンパク質によって異なり、数分で分解されるものもあれば、数カ月以上も分解されないものもある。細胞内のタンパク質も、分解されればアミノ酸になるので、食べ物から摂取するタンパク質だけでなく、すでに細胞内にあるタンパク質もアミノ酸の供給源になる。
4.人間は毎日約80グラムのタンパク質を食べる必要があるというのが、栄養学の常識だが、タンパク質そのものが必要なのではなく、タンパク質の構成要素であるアミノ酸の摂取が目的である。私たちの体の中では、毎日約300gのタンパク質が作られていると推測される。つまり、毎日300gのアミノ酸が必要なのに、外から供給されるのはたった80gだとすると、残りの220gは細胞内のタンパク質を分解して調達している。
5.すでにあるタンパク質をアミノ酸に分解し、新しいタンパク質を作るために、そのアミノ酸を再利用している。アミノ酸のリサイクルである。食べ物から取り出したアミノ酸だけでなく、細胞内のタンパク質を分解して得られるアミノ酸の両方を使って、タンパク質合成の材料にしている。
6.細胞内でタンパク質の合成が止まったら細胞を維持することができなくなり、それはほぼ死を意味する。必要なタンパク質をいつも作っていないと、生命は自分自身を維持できない。山で遭難したとき、水さえ飲んでいれば1週間は生きていられる。タンパク質を食べてなくても、遭難中ずっとタンパク質の合成を止めていない。細胞内にある不要なタンパク質を分解して、必要なタンパク質に作り替えている。


yuji5327 at 06:38 
健康 

2017年10月02日

米金融政策

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トランプ米大統領
レーガン政権下の1986年以来、
約30年ぶり抜本的な税制改革案
連邦法人税率
現行の35%から20%に引き下げ
個人所得税
現在7段階税率を
12、25、35%の3段階
最高税率を39.6%から35%に引き下げ
米国民にとって歴史的な減税
富裕層と企業が優遇される
中間層が貧乏くじ


yuji5327 at 06:48 
池上湖心の書 

企業には、技術・人材双方への投質が求められる。労働者がよリスマートに、効率的に働けるようにする技術への投資と、技術を生かす人材を訓練する投資が欠かせない。

「スティーブン・ローチ(米エール大学シニアフェロー)著:トランプノミクスは一晩で米国経済を偉大にする魔法ではない、
エコノミスト、2017.1.10」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.年率2%くらいでしか成長できなかった米経済が、次期政権の目標値である4%以上の成長が可能だと踏んでいる。市場は、税制改革や規制撤廃政策、保護主義的政策による国内雇用増加などを評価し、「この大統領なら、結果を出す」と期待している。
2.市場は、ほんの数カ月前のことさえ簡単に忘れてしまう。市場は熱狂的な期待に沸いている。しかし、トランプ氏の経済政策は財政赤字の拡大をもたらし、家計の貯蓄率はさらに低下するため、経済赤字と貿易赤字が増大する。こうして貿易赤字拡大とトランプ政権が掲げる「米国第1」の保護主義的政策が、早晩衝突することになる。それは、米経済にとって懸念すべきことである。金融危機後8年間さえなかった米経済を、一晩で偉大にできる魔法はない。
3、共和党が上下院で過半数を占めるようになるため、2017年の早い時期に、大統領選で公約した税制改革の大半を法制化できる。しかし、税制改革法令が、実際に米経済を浮揚させることができるかは別問題である。
4.トランプ氏は、財政出動によるインフラ投資ではなく、官民パートナーシップへの税制控除で投資を活性化させるつもりである。長期的に見れば、うまくいくかもしれないが、パートナーシップ設立や税制の整備には時間がかかる。すぐに結果が出るものではない。5.官民パートナーシップのよいところは、いったん発足すれば、のろまなお役所仕事に比べ、実行が迅速であることである。欠点は、道路や橋梁の補修は利幅がひどく薄いため、参入業者が限られてしまう。ヒラリー・クリントン前国務長官が大統領選で公約した財政出動によるインフラ直接投資の方が、業者には利益面で魅力的で、参入業者も増える。
6.トランプ政権が、年率4%の成長目標を達成するのは難しい。開かれた国境による労働力供給は経済成長の重要な要素だが、トランプ氏は国境を閉じようとしている。重要なのは、米経済の長期的成長に極めて重要な生産性が過去8年、非常に弱い。4%成長目標を達成するには、生産性の向上が不可欠だが、トランプ政権移行チームは生産性に十分な注意を払っていない。
7.企業には、技術・人材双方への投質が求められる。つまり、労働者がよリスマートに、効率的に働けるようにする技術への投資と、そうした技術を生かす人材を訓練する投資が欠かせない。政府には、このような投資を促進する政策が求められる。
8.トランプ氏の支持者は、「企業が投資しないのは米国の法人税率が高すぎるからだ。税率を現行の35%から15%に引き下げるだけで、アニマル・スピリットが息を吹き返し、投資が活性化する」と言うが、そうは思わない。金融危機以降の回復局面で企業による投資が弱かった本当の理由は、米国内の消費を中心とする内需が弱かったからである。08年の第1四半期(1〜3月)以来、消費は年率平均1・6%しか成長していない。.それ以前の12年間の平均より2ポイントも低い。消費低迷は、家計が借金をしすぎたことで、バランスシートが傷んだ結果である。消費が低迷するなか、法人税率引き下げで、すぐに解決するような問題ではない。
9.金融危機後のFRBによる裁量的な緩和政策は、堅実で地に足のついた経済成長ではなく、資産価値の上昇に期待する状態を作り上げてしまった。これは「ゼロ金利に向かう罠」と言える状態で、FRBのバランスシートも膨れあがった。消費による内.需が低迷するなか、新政権は輸出拡大を米経済成長の新たなソースにすべきだが、ドル高はその向かい風になるだろう。加えて、隣国のカナダとメキシコは、米国の貿易相手トップ2という重要国だ。しかし、トランプ氏は両国と米国の間に締結された北米自由貿易協定(NAFTA)の破棄を唱えている。そればかりか、米国の第3位の貿易相手国である中国との貿易でも強硬な立場を取っており、ドル高傾向とあわせて、懸念される。トランプノミクスによって引き起こされる財政赤字の拡大と経常赤字の増大によって、ドル安傾向になると信じている。
10.17年の世界経済のリスクの第1は、貿易の急減速を伴う脱グローバル化である。米国などでは、グローバル化の敗者に対する安全網を築いてこなかったため、大衆迎合主義者の台頭を許した。その傾向は17年も続く。第2のリスクは、保護主義の台頭である。「米国第一のお題目の下、メキシコ国境に壁を作り、中国製品に高関税を課すのは、心配なことである。
11.経済学者や政策立案者は、グローバル化の利益を労働者たちの納得する形で示せなかった。現在見られる政治的な揺り戻しは、何もないところから起こったのではない。経済学音は責任を取る必要がある。第3のリスクは、米中関係の急激な悪化だ。トランプ氏の台湾接近で中国が怒り、有事になるかもしれないし、南シナ海での軍事的緊張も高まるかもしれない。

yuji5327 at 06:35 
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2017年10月01日

90歳以上200万人

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90歳以上の人口
1980年の12万人
04年102万人
その後は13年間で倍増
全就業者に占める65歳以上11.9%
高齢者の39%が非正規雇用
欧米主要6カ国
高齢化率は日本が最高
次いでイタリア、、ドイツ



yuji5327 at 06:42 
池上湖心の書 

細胞のしくみを知ると、学ぶことが多い。人間の社会も細胞の中も、物を作るときには分解するしくみと、ごみをリサイクルするしくみが欠かせない。

「池上彰、岩崎博司、田口英樹著:
池上彰が聞いてわかった生命のしくみ、東工大で生命科学を学ぶ、朝日新聞出版、2016年9月」は面白い。「第2章:細胞の中では何が起きているのですか?」の「リサイクルシステムはどう使い分けされているか?」「細胞社会を知ることは人間社会を知ることですか?」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.細胞内でタンパク質が分解され、必要なタンパク質に作り替えられているというリサイクルが見つかったのは1937年である。当時、タンパク質は分解されにくい、「安定な」分子だと思われていたが、細胞内で分解され、部品であるアミノ酸が別のタンパク質合成のときに使われているとわかった。
2.当時は、あまり注目されず、その研究成果はほとんど無視されていたが、1950年代になり、さまざまな研究結果が報告されるようになった。ついに、分解酵素を含む袋(リソソーム)が細胞内で発見された。タンパク質は、いったん膜に包まれてリソソームに運ばれ、リソソーム内で分解される。この分解方法は「オートファジー」と呼ばれるようになった。
オートファジーによって細胞内のタンパク質が分解されるが、オートファジー以外にも、タンパク質を分解するしくみが見つかった。現在では「ユビキチン・プロテアソーム系」と呼ばれている方法で、この方法では、分解したいタンパク質に「ユビキチン」という目印を付けて、大きなエネルギー負荷をかけてタンパク質を分解する。
3.ユビキチンも小さなタンパク質である。「大きなエネルギー負荷をかけて」という意味は、本来、タンパク質の分解は、エネルギーをつぎ込まずとも勝手に起こる化学反応だが、細胞内ではわざわざATPのエネルギーを使ってタンパク質を分解する。細胞はタンパク質の合成だけでなく、分解にも大きなコストをかけているということである。
4.このしくみが、細胞分裂などの生命現象のコントロールに重要だということがわかり、タンパク質の分解が注目されるきっかけとなった。このユビキチン・プロテアソーム系の研究は、2004年のノーベル化学賞の対象となった。
5.オートファジーとユビキチン・プロテアソーム系の使い分けは、オートフアジーは、分解したいタンパク質を一度、膜で包み込む。それに対してユビキチン・プロテアソーム系は、狙ったタンバク質たけを分解するために正確に目印を付ける。オートファジーはいろいろなものをまとめて壊す。ユビキチン・プロテアソーム系はスナイパーのように狙った標的だけを壊す。
6.特にオートファジーは、栄養が少ない飢餓状態でよく起こる。アミノ酸が不足して、使えるエネルギーも限られている状況で、どのタンパク質を分解しようか選ぶ余裕はない。無差別に分解するほうが、効率よくアミノ酸を作ることができる。
7.ユビキチン・プロテアソーム系はタンパク質だけを分解するしくみが、オートファジーは細胞内のさまざまなものを分解できる。たとえば、細胞内でエネルギーを作るミトコンドリアを丸ごと膜で包んで分解できる。ミトコンドリアにはタンパク質だけでなく、DNAや脂質も含まれているが、それらもすべて分解できるのがオートファジーである。タンパク質よりも大きなものを分解できるのも、オートファジーの特徴である。
8.タンパク質の有無が精密な生命現象に関わるところでは、狙い撃ちできるユビキチン・プロテアソーム系が使われている。たとえば、細胞分裂を制御するタンパク質は、仕事が終わったら消えてもらわないと困る。いつまでもいたら、細胞分裂に支障をもたらす。そういった場面ではユビキチン・プロテアソーム系が使われている。
9.細胞のしくみを知れば知るほど、人間社会の縮図を見ている気持ちになる。細胞から学ぶことは多い。たとえば、江戸時代は世界的に見ても高度なリサイクルのシステムができていた。最近は持続可能な社会、循環型社会が提案されている。人間の社会も細胞の中も、物を作るときには分解するしくみと、ごみを出さずにリサイクルするしくみが欠かせないという点では同じである。
10.生命は、循環というダイナミックなシステムをもっていないと破綻する。それは細胞の中に限ったことではなく、生態系全体もそうである。植物という生産者、動物という消費者、微生物という分解者がいて、あらゆる物質が循環することで、生惣系が成り立っている。社会も、循環というしくみをもっていないと杜会として維持できない。社会や組織を考えるときに、どのような構造にして、どのように循環させるか。それを考えるときに細胞のしくみを学ひ、アナロジーとして社会や組織を作るのもよい。


yuji5327 at 06:31 
健康 

2017年09月30日

希望は努力が報われ評価される時に生まれる

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山田昌弘著
希望格差社会
将来に希望が持てる者
持てない者の分化
後者増える社会に警鐘
(読売新聞2017.9.28編集手帳より)

yuji5327 at 17:23 
池上湖心の書 

トランプ氏が掲げる減税政策は、小さな政府を目指す共和党の方向性と一致する。すべてが好転すれば、投資機会の不足と過剰貯蓄による長期停滞論から抜け出すきっかけになる。

「ポール・シェアード(S&Pグローバルチーフエコノミスト):トランプ大統領の登場が長期停滞論を抜け出すきっかけに、
エコノミスト、2017.1.10」は面白い。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.米大銃領選から約1カ月半。6月の英国の欧州連合〔EU)の離脱に続き、世界経済の不確実性を一層高めることになった。前国務長官であるヒラリー・クリントン氏なら、従来の政治と大きく変わらないことが予想できた。しかし、政治家としての経験もなく、公職に就いたこともないトランプ氏が,どんな大統領になり、どんな政策運営を行うかは、ほぼ予測不可能だ。
2.予想に反してトランプ氏が勝利した理由は、背景には、「今、ワシントンにいる政治家に任せても、何も変わらない」という米国民の既存政治家に対する失望がある。米国の中間層は、現状を変える見込みのないクリントン氏を支持しなかった。大きな不確実性はあるが、突破口となるような大胆な政策を打ち出し、米国を変える可能性のあるトランプ氏を選んだ。
3.クリントン氏が副大統領候補にティム・ケイン上院議貝を選び、予備選を最後まで激しく争ったバーニー・サンダース上院議員を排除したことも、賢い判断ではなかった。大手銀行の解体や大学の無料化など、トランプ氏のように極端な政策を掲げていたサンダース氏を取り込む方が得策だった。サンダース氏をクリントン氏は恐れた。
4.トランプ氏の副大統領候補選びは的確だった。トランプ氏は、共和党の中でも伝統的な主流派であるマイク・ペンス・インディアナ州知事を副大統領候補とするなど.クリントン氏とは.正反対の姿勢を見せた。あえて自分とは対極の人物をナンバー2に置くことで、人事については実務的な人物を抜てきするという安心感を米国民に与え、支持を得た。副大統領候補選びでは,トランプ氏はクリントン氏よりも一枚上手だった。
5.米議会は上下両院とも共和党が多数を占め、2014年の中間選挙から続いた政府と議会の「ねじれ現象」が解消されるのは、トランプ氏にとって大きい。トランプ氏の打ち出す政策が通りやすくなり、その気になれば選挙中に語った大胆な政策展開も可能となる。また、2年後の中間選挙を見据えて、上下両院ともトランプ氏の政策に協力的な姿勢を示す可能性もある。トランプ氏が世論の強い支持を維持し、2年問で実績を残せれば、共和党はこれを追い風に多くの議席を確保できる。民主党も無理.に抵抗するよりは、トランプ氏の勢いに乗って手を組んだ方が有利だという打算が働いてもおかしくない。
6.トランプ氏が掲げる政策の一つである減税政策は、小さな政府を目指す共和党の方向性と一致する。すべてが好転すれば、ローレンス・サマーズ元米財務長官が提唱した投資機会の不足と過剰貯蓄(需要不足)による「長期停滞論」から抜け出すきっかけになる。
7.リーマン・ショック以降、金融政策に過度に依存しすぎたことへの反省が語られる機会が増えた。金融政策だけでなく財政.政策も組み合わせたポリシーミックスのリバランス(再均衡〕が必.要という機運が急速に高まっている。サマーズ氏が唱える長期停滞論の突破口は、政府主導による大規模な財政出動やインフラ投資の促進である。
8.金融と財政が一体となるよう経済政策運営の枠組み自体を再構築すぺきという機運も高まっている。マクロ経済として考えた時、状況に応じて、金融政策と財政政策.両方の広い視点で、どの政策が最も効果的かを議論すべきである。財政政策は政治家、金融政策は米連邦準備制度理事会〔FRB)に任せて、テクノクラート〔高級官僚)や経済学者が担うという分離された仕組みはおかしい。
9.優秀なビジネスマンであり、直観に優れているトランプ氏なら、すぐに現在の分離された非合理的な経済政策の枠紐みを問題視するだろう。例えば、政府の経済政策に強い影響力を持つ国家経済会議(NEC)にイエレンFRB議長を呼ぶのもトランプ氏ならおかしくない。従来の枠糾みにこだわらない柔軟で、新しい試みを行う可能性は高い。
10.自由貿易を推進すれば、大きな利益を得る人と不利益を被る人が出る。そこで経済学者やエコノミストなどの経済の専門家たちは、不利益を被った人たちに対して利益を得た人たちが拠出し、何らかの保証〔利益の再配分)をすれば、ネットでは全体に利益が発生するという理論で自由貿易を推奨している。
11.こう主.張した専門家たちは、再配分の問題を政治家任せにして、本来着手すべき民主党もこの問題を放置した。米中西部のラストベルト(さび付いた工業地帯)は自由貿易によって大きな打撃を受けたままである。もっと早く財政支援などの措置を取るべきだった。現実主義者でラストベルトの代弁者として支持されたトランプ氏は、マイナスの影響が出た場合には臨機応変に対応すると思われる。.
12.トランプ大統領の下、財政拡張政策がうまく回り出せば、欧州にもその影響が波及していく。金融政策だけで景気を回復させるのは難しく、財政政策とのポリシーミックスが必要である。ドイツや、ベルギー・ブリュッセルが推進する緊縮財政への不満は.想像以上に高まっている。
13.EU各国・地域の国内総生産(GDP}は、リーマン・ショック前と比べて、米国は11%増であるのに対し、ユーロ圏では1%増にとどまる。同じ欧州でも英国は8%増で、ユーロ圏ではドイツが7%増と突出している。一方、イタリアは8%減とドイツとの格差は広がるばかりである。ドイツはユーロ安の恩恵を受け、独り勝ちだが、イタリアやスペインなど南欧諸国の不満が鬱積している。
14.12月4日の憲法改正に伴う国民投票が否決され、辞任したイタリアのレンツィ首相は、10月の訪米時の講演で「緊縮財政は国家を破壊する」と、公然とEUの政策を批判した。4.トランプ氏の経済政策が軌道に乗り、目標の4%成長を達成すれば、反EUの機運はさらに高まる。南欧諸国だけでなく、ドイツ国内にも反EUの火種はくすぶっており、秋に選挙を控えたメルケル首相も、緊縮財政からの転換を迫られる可能性は否定できない。




yuji5327 at 17:11 
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2017年09月29日

衆議院解散

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衆議院が国会の召集日に解散
昭和41年、昭和61年、平成8年
4回目
10月10日公示、
22日投票
消費税の使いみちの見直し
憲法改正、
安倍総理大臣の政治姿勢



yuji5327 at 06:48 
池上湖心の書 

ヒトには2万5000種類のタンパク質があるが、機能がわかっていない。ヒトのタンパク質はいまだに新しいものが次々と発見されている。遺伝子がもつ情報を元にタンパク質が作られる。

「池上彰、岩崎博司、田口英樹著:
池上彰が聞いてわかった生命のしくみ、東工大で生命科学を学ぶ、朝日新聞出版、2016年9月」は面白い。「第2章:細胞の中では何が起きているのですか?」の「代謝とは何ですか」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.代謝というのは、細胞が増えたり活動をしたりするときに、細胞の中で起きるいろいろな化学反応や物質のやりとりを一括りにしたものである。たとえば、DNAを複製する化学反応も、細胞の外にあるブドウ糖を細胞内に取り込むことも代謝である。
2.代謝は、ほとんどの場合は、「タンパク質」がたらいている。タンパク質は物質の分類として食べるときのタンパク質と同じものである。食べたタンパク質がそのままはたらくのではなく、食べたタンパク質は一度細かく分解され、自分が生きていくために必要なタンパク質に再構築される。
3.細胞内で再構築されたタンパク質は、細胞が生きていくための機能、生命現象のすべてを司っている。タンパク質があるから生命は成り立っている。生命が何かをするときには、必ずタンパク質が関わっている。生命の中で緻密なしくみを運用しているのがタンパク質である。
4.タンパク質が具体的にしていることは、「生きている」という言葉のイメージは、まずは「呼吸をする」だが、「呼吸をする」ということは、空気中の酸素を吸って身体の隅々まで運んで、最後は二酸化炭素を吐くことである。詳しは、酸素を取り込んで、食べたものの中からエネルギーを取り出す。血液を通じて身体の隅々まで酸素を運ぶのは、赤血球という細胞の中にある「ヘモグロビン」という名前のタンパク質である。
5.ごはんを食べたとき、消化酵素が食べ物を細かく分解する。炭水化物を分解する消化酵素はアミラーゼなど、脂肪を分解する消化酵素はリパーゼなど、栄養素としてのタンパク質を分解する消化酵素はペプシンなど、分解するものそれぞれに対して消化酵素がある。。これらの消化酵素もすべてタンパク質である。
6.消化酵素は有名だが、それもタンパク質である。食べものの中にある炭水化物は、消化酵素によってブドウ糖という物質まで分解される。ブドウ糖は多くの細胞に取り込まれ、細胞内でさらに多数のタンパク質によって分解され、最終的に生命が生きていくために必要なエネルギーを作る。
7.「生きている」というと、心臓が動くというイメージがある。心臓の拍動は、筋肉が動くことによって起きるが、筋肉を細かく見ると、そこには動くタンパク質、エネルギーを使って形を変えるタンパク質がある。タンパク質分子一つひとつは10億分の1m単位という目に見えない小さな世界にあるが、それが多く集まれば心臓の拍動という、私たちが実感できるほどの大きな力を生み出す。
8. DNAの複製のときに関わるタンパク質の中心となっているのは、DNAポリメラーゼというDNA合成酵素である。タンパク質の機能を説明するとき、生命の中で何でもやっていると表現するのが一番いい。タンパク質を分解するのも消化酵素というタンパク質だし、自分に必要なエネルギーやDNAを合成するのもタンパク質である。場所が違えば、まったく別の種類のタンパク質がはたらいていて、生命の中では何千種類、何万種類というタンパク質がうまく調和を取りながらはたらいている。
9.ヒトには2万5000種類のタンパク質があるが、機能がわかっていない。ヒトのタンパク質はいまだに新しいものが次々と発見されている。遺伝子がもつ情報を元にタンパク質が作られる。遺伝情報の総体であるゲノムがわかれば、タンパク質が何種類あるのか推測できる。ゲノムに何種類の遺伝子があるかわかれば、そこからタンパク質の種類もわかる。10.人間の場合、ゲノムは2003年に全部解読されている。DNAの塩基配列が全部わかっていて、どこが遺伝子で、どこがタンパク質を作るところか、大体の予想はついていて、それが2万5000種類くらいである。
11.人間のゲノムを解読しようとした1990年代の予想からすると、すごく少ない。たとえば、バクテリアである大腸菌には、遺伝子が4000種類くらいある。人間のほうがずっと複雑なので、人間にはとてつもない数の遺伝子があると、1990年代までは思われていた。大腸菌が4000種類くらいなら、人間は10万種類くらいだろうという予想もあったが、実際は人間の遺伝子は2万5000種類くらいしかなかった。大腸菌の6倍しか違いがなかったのは衝撃的だった。
12.約2万5000種類の遺伝子から、少しずつバリエーションの変わったタンパク質が作られることも、最近わかってきた。バリエーションとは1種類の遺伝子から数種類のタンパク質を作り出すしくみがあるということである。「遺伝子の数の違い」と「生物の複雑さ」対応するほど単純ではない。人間とチンパンジーとで遺伝子の数はそれほど変わらない。
13.遺伝子数はほぼ同じで、ゲノム全体でも約98%は同じで、たった2%の違いだが、そこから作られるタンパク質の機能はだいぶ違ったものになる。人間のタンパク質約2万5000種類がいつも同じ場所ではたらいているのではなく、必要なときに必要な場所で、必要な分だけ作られている。
14.タンパク質は適材適所に配置されている。ヘモグロビンは赤血球で、消化酵素は消化器官で、というように、どのタンパク質をどこで作らせるのかは厳密にコントロールされている。タンパク質を作るのもタンパク質である。自分で自分を作るようなものである。


yuji5327 at 06:34 
健康 
池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
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のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
ke8y-ikgm@asahi-net.or.jp

工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





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