2017年05月14日

韓国大統領文在寅氏

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韓国大統領選で当選
左派系政党「共に民主党」
文在寅氏(64)
第19代大統領に就任
首相候補として李洛淵(イ・ナギョン)・全羅南道知事(64)を指名
大統領秘書室長イム・ジョンソク氏(51)を任命
国家情報院長徐薫(ソ・フン)氏(62)を指名
統合と共生の新しい世界を開く青写真


yuji5327 at 06:47 

高級ブランド世界最大手の仏モエヘネシー・ルイヴィトンは先月25日、同社を実質的に支配するアルノー家のグループ会社がクリスチャン・ディオール社を完全子会社にすると発表した。

2017/5/12付けの 大前研一さんの「 ニュースの視点 」(発行部数 168,882部)は「LVMH・米医療機器大手・米食品大手 〜LVMHとナイキの買収戦略、ブランド戦略の違いとは? 」と題する記事である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.高級ブランド世界最大手の仏モエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)は先月25日、同社を実質的に支配するアルノー家のグループ会社がクリスチャン・ディオール社を完全子会社にすると発表した。現在74%を出資しているが、残りを約1兆4520億円で取得する。ディオール事業をLVMHに集約し、総合的なブランド戦略を展開できるようにする狙いである。
2.LVMHは世界最大の高級ブランドのコングロマリットで、次のようなブランドを抱えている。・ワイン・スピリッツ:ドン・ペリニヨン、モエ・エ・シャンドン、ヘネシー等、・ファッション・レザーグッズ:ルイ・ヴィトン、ロエベ、ジバンシィ、リモア等、・パフューム・コスメティクス:ゲラン、アクア・ディ・パルマ等、・ウォッチ・ジュエリー:ショーメ、タグ・ホイヤー、ウブロ、ブルガリ、フレッドリテイリングのル・ボン・マルシェ、DFS等
3.ハイエンドブランドに集中しているのが特徴である。空港内にある免税店の半分以上は、このコングロマリットが保有するブランドで占められていることも珍しくない。買収に次ぐ買収で、非常に効率が良いブランド構成を確立している。
4.大前氏がナイキの社外取締役だったとき、LVMH社を訪問して話を聞いた。LVMH社は買収にあたって、経理業務などを整理し改善し、またグループ内の複数のブランドでまとめて広告出稿して有利に交渉を進めるなど、グループとしての効果を最大限に活用する一方、買収先の元々のクリエイティブやデザイナーはいじらない、とのことだった。この両軸が、LVMHが買収を成功させているコツである。
5.逆に、大前氏が社外取締役を務めていたナイキは、買収しても全てをナイキ流にしてしまう、という方法だった。コールハーンを買収したあとの展開も、まさに典型的だった。ナイキの買収戦略として、必ずしも成功したとは言えない。ナイキという会社全体で見ると成長をしていて問題はなかったが、結局、すべてを「自分化=ナイキ化」してしまうなら、何のための買収なのか?ということになる。
6.ユニクロも似たような課題を抱えている。ユニクロが自社で作ったGUブランドは上手くいっているが、買収したブランドはそれほど成功していない。LVMHは、「変えるべきところ」「変えてはいけないところ」を明確にしている。グローバルブランドを買う以上、その価値はブランドやデザインにあるのだから、そこはいじるべき箇所ではない。
7.米医療用品のベクトン・ディッキンソンは先月23日、同業の米CRバードを約2兆6400億円で買収すると発表した。バードは血管疾患や感染予防、外科手術などの専門分野に強みを持ち、これによりベクトンは事業領域を拡大し海外展開も模索する考えである。
8.ベクトン・ディッキンソンは医療用品業界で、圧倒的な強さを見せている。インスリンの注射器やヒト白血球細胞群を自動で分離解析するフローサイトメトリーシステムで世界トップシェアを誇り、売上高が約1兆5000億円、営業利益も約1500億円。時価総額は約4兆5000億円、従業員約4万5000人の巨大な企業である。
9.今回買収したCRバードは、注射器や輸血用機材などを扱っていて、売上高が約4000億円である。この売上高からすると、買収金額の約2兆円は高すぎるとも感じるが、CRバードが血管、泌尿器、外科専門領域で製品を提供することで、医療用品、検査機器の会社として、さらに立場を強くすることができる。知名度を考えると、ハード部門は残りつつも、ブランドはディッキンソンで統一される。従業員も約6万人規模になり、世界のトップ企業は、このレベルまで達している。
10.米精肉最大手のタイソン・フーズは25日、調理済み食品製造のアドバンスピエール・フーズを約3552億円、ドルの現金で買収すると発表した。成長力のある調理済み食品を傘下に収め、収益の柱に育てるとともに、冷凍デザートなど周辺事業の売却し、食肉や食肉総菜関連に注力する考えと思われる。
11.米国の食肉加工会社の売上高を見ると、タイソン・フーズがトップで、アメリカンフーズ、カーギルのミート部門がその後に続く。最大手のタイソンがアドバンスピエールを買収し、もっと大きくなる。
12.食品業界で支配力が強まると、どこかのタイミングで値上げに踏み切る。その意味では対抗できる企業があると良いが、タイソン・フーズは、これまでにも買収を重ねてきて、巨大化してきた。世界的に大きな影響力を持ち始めている例である。



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2017年05月13日

サッカーW杯アジア8枠に

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 国際サッカー連盟(FIFA)
バーレーンのマナマ理事会
現行の32から48チームに出場枠
2026年W杯の大陸連盟別出場枠
アジアは現行の4.5
0.5は大陸間プレーオフ
大幅増の8枠
欧州が3増の16、
アフリカは4増の9、
南米は1.5増の6、
北中米カリブ海は2.5増の6、
オセアニアは0.5増の1
経済面での多大な貢献


yuji5327 at 09:28 

イラクのフセインにしても、リビアのカダフィにしても、とんでもない独裁者のようにいわれたが、独裁者がいたから宗派が違うイスラム教徒たちが共存していられた。

「池上彰著:
知らないと恥をかく世界の大問題7、Gゼロ時代の新しい帝国主義、KADOKAWA、2016年5月10日」は参考になる。「プロローグ 新しい帝国主義時代の到来」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.サウジアラビアは世界最大の石油産出国として膨大な富を蓄えてきた。サウジアラビアは第2次世界大戦の前は、砂漠の眠ったような国だったが、第2次世界大戦の直前、アメリカがサウジアラビアで油田を見つけた。テキサスで大規模油田が発見されたのは1901年。石油で世界は大きく変わった。
2.世界経済にとって石油は重要な戦略物資になると考えたアメリカは、サウジにいち早く手を伸ばし、石油を掘り出し、買い、多額のドルを支払った。サウジアラビアはそのドルでアメリカの最新兵器を買い付けた。支払われたドルがまたアメリカに還流した。こうしてアメリカとサウジの蜜月が続いた。
3.2015年の夏、フランスのカンヌ近くの別荘にサウジの王族が滞在。3週間滞在の
予定だったが、ビーチの閉鎖を要求したためフランス人の怒りを買い、途中で休暇を打ち切ってモロッコに避難した。一族がフランスで落としたお金が100億円といわれている。4.サウジアラビアはそれまで、その豊富な石油収入を使って社会保障を充実させてきた。若者たちの授業料は無料、医療も無料、年金も豊富に出る。そうすることで、貧しかったサウジアラビアが豊かになり、人口も増えている。しかし石油価格が下がり、財政が悪化。世界中にオイルマネーで投資をしていたが、現金化して自国へ戻そうとしていた。いま、手元に現金が必要なサウジアラビアが、新国王のもとで、どういう外交をしていくのか。2016年の最大の注目国である。
5.イラクのフセインにしても、リビアのカダフィにしても、とんでもない独裁者のようにいわれたが、独裁者がいたから宗派が違うイスラム教徒たちが共存していられたという面もある。いまそのタガが外れたのです。タガを外したのは誰か、というとアメリカである。
6.歴史をたどれば、ヨーロッパの植民地支配の仕方が、いまの混乱のもとになっている。激しい内戦が続くシリアは、かつてフランスの植民地だった。フランスが多くの民族を統治するために、少数派を使って多数派を支配させた。そうすれば自分たちへの反発が起きないと考え。フランスがインドシナを統治したときは、ペトナム人を使ってカンボジアを統治させた。その結果、カンボジア人の植民地支配への怒りはフランス人へ向かわず、ベトナム人に向かった。やがてカンボジア内戦にベトナムが入って泥沼になった。カンボジア人がペトナム人を嫌うのは、フランス植民地支配によって増幅された。
7.アフリカにルワンダという国は、ベルギーの植民地だったが、少数派のツチ族と多数派のフツ族がいる。ベルギーは少数派のツチ族を使ってフツ族を統治させた。ルワンダが独立した後、ツチ族とフツ族が対立。ルワンダ内戦となり、フツ族によるツチ族の大量虐殺が起こった。統治の仕方によって、それぞれの植民地に負の遺産が残っている。その最たるものが民族対立である。
8.フランスは、シリアの統治には、少数派であるアラウィ派を重用した。アラウィ派(シーア派系)のアサド家に、多くのスンニ派住民を支配させた。フランスが引き揚げた後も、スンニ派が多数の国シリアを、アサド家が支配する構造が残った。フランスで自称「イスラム国」による同時多発テロが起きたのは、過去の植民地支配の報復を受けていると言える。



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2017年05月12日

皇居ホタル「光」確認

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皇居周辺でホタルが確認
明治時代「蛍狩り」を楽しむ人々
北の丸公園に隣接する牛ヶ淵
皇居外苑に接する桔梗門付近のお濠


yuji5327 at 07:03 
池上湖心の書 

脳細胞の計算速度はパソコンのCPU(中央演算処理装置)の計算速度の10万分の1以下であるにもかかわらず、脳は0.3−0.6秒とコンピューター顔負けの速さで個人の顔を認識する。

「永雄総一(理研脳科学総倉研究センター元チームリーダー)
青木田鶴(理研脳科学総倉研究センター研究貝)著:顔認識の脳科学、特別な認識システムが発達、

エコノミスト、2016/5/24」は面白い。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1. 我々は生まれるとまず母観をはじめとする家族の顔を覚え、成長するにつれて隣人、友人、同僚などの顔と名前とその間柄を理解し、顔の認識は重要な意味を持つ。脳は顔に特化した認識のシステムを発達させた。多くのおばあさんの中から自分の祖母を認識する脳細胞があり、おばあさん細胞仮説と呼ばれる。
2.2003〜08年に、米国ハーバード大学のドリス・ツアオ教授のグループは機能的核磁気共鳴法(f−MRI)と微小電極を併用して、サルの側頭葉に顔細胞が多く集積する5mm四方の領域が存在し、それらが6個離散的に分布していることを示した。この領域を顔パッチと呼ぶ。ヒトでもサルと同様に複数の顔パッチが側頭葉にある。
3.顔パッチの中に、特定の個人の頗を認識するいわゆるおばあさん細胞が本当にあることを05〜09年、英国レスター大学のロドリゴ・キイローガ教授と米国カリフォルニア工科大学のクリストフ・コッホ教授(現・米国アレン脳科学研究所長〕らが、存在することを報告した。
4.目から来た顔に関する情報はまず側頭葉の後方の複数の顔バッチで「顔である」ことが認識され、最終的に最前部の顔パッチの海馬を含む脳領域に伝えられる。そこで特定の個人の顔を記憶しているいわゆる「おばあさん細胞」が反応すると、我々はその顔が誰であるかを認識する。
5.ITの分野では、深層学習などを用いた顔認識システムの開発競争が今行われている。.深層学習では、まず目や鼻、口など顔の特徴となる部分を抽出する。次にコンピューターが記憶している顔のデータベースを超高速で検索し、それと最も似た顔を選び出す。NECは今年の8月から1000人の社員を対象にウオークスルーの顔認証システムの試験運用を始める。
6.脳細胞の計算速度はパソコンのCPU(中央演算処理装置)の計算速度の10万分の1以下であるにもかかわらず、脳は0.3−0.6秒とコンピューター顔負けの速さで個人の顔を認識する。コンピューターに比べてはるかに計算速度の遅い脳がそんなに速く個人の顔を識別している理由を知れば、脳とコンピューターとの決定的違いがわかる。




yuji5327 at 06:46 
新技術 

2017年05月11日

韓国大統領文在寅氏

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韓国大統領選
革新系最大政党「共に民主党」
文在寅(ムン・ジェイン)氏
第19代大統領に就任
任期は5年
国民すべての大統領になり公正な国をつくる
北朝鮮問題
解決する道筋を準備する
条件が整えば平壌にも行く
韓国軍の制服組トップ
李淳鎮(イ・スンジン)合同参謀本部議長に
北朝鮮軍の動向と韓国軍の態勢を報告指示
米国、中国、日本の訪問に意欲
条件が整えば平壌


yuji5327 at 07:05 
池上湖心の書 

パナマ文書で露見したタックスヘイブン問題は、大英帝国の遣産に原点がある。英国の海外領土であるケイマン諸島や英領バージン諸島など、19世紀に全盛期の大英帝国の地域が多い。

「中尾茂夫(明治学院大学教授)著:歴史から見る大英帝国の遺産 米中マネーの交差点に、タックスヘイブン(租税回避地)には、英国の海外領土や旧植民地が多い。それはロンドンの金融史そのものであり、だからこそパナマ文書の衝撃は大きい。
エコノミスト、2016.5.24」
参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.パナマ文書で露見したタックスヘイブン問題は、大英帝国の遣産に原点がある。英国の海外領土であるケイマン諸島や英領バージン諸島、バミューダなど、19世紀に全盛期を迎えた大英帝国に関わる諸地域・諸島が多い。ケイマンの最高権力者は、英国国王に任命された総督であり、同諸島の最終審裁判所はロンドンにある枢密院である。
2.タックスヘイブンの利用法の多くは、同地に設立する名義会社(ペーバーカンパニー)経由であり、肝心の貸借は、ロンドンがその中枢を担う。タックスヘイブンを仲介するとはいえ、実際にはロンドンで世界の巨大なマネーが国境を越える。
3.タックスヘイブンで取引される通貨はドルである。ドルの国際決済機能は、在米商業銀行に置かれたドル預金口座の振り替えだが、貸借行為はドルの非発行国でも可能である。これが米国以外の金融市場で取引されるドル市場「ユーロダラー」であり、ロンドンは世界中のタックスヘイブンをつなぐユーロダラーの中心に座る。
4.英国は、戦後の国際通貨体制を決めたブレトンウッズ体制の下、基軸通貨の地位こそドルに譲ったものの、そのドルを自由に貸借することで、ロンドンの国際金融市場としての地位を維持してきた。ロンドンでのドル取引は、モスクワ・ナロードニ銀行が1957年、米国に置いていたドル預金を、冷戦の深刻化によって差し押さえられる危険性を恐れ、ドル建てのままロンドンに移したことだと言われる。60年代には、金融規制の厳しい米国を脱したドル取引がロンドンの競争刀を高めた。
5.ロンドンは国際取引ではポンドを捨て、ドルに乗り換えることによって、欧州への進出を狙う米系多国籍企業の思惑(ドル需要とドル運用)とも一致し、さらに、ドルでつかんだ取引需要(ユーロダラー)を独マルク(ユーロマルク)や円(ユーロ円)に援用することによって、ますますロンドン金融市場の地位を高めていった。
6.ロンドンの金融機関は、旧植民地をグローバルに広がるタックスヘイブン網を作り上げ、情報網も操りながら英国の金融パワーを演出してきた。ケイマン詔島のタックスヘイブン設立は67年。ケイマンドルがドルに固定されたのは74年。米東部と時差がないカリブ海の位置も米国マネーを取り人れるために優位に働いた.
7.多国籍企業が、非課税のタックスヘイブンを経由させるのは当然で、統計上は海外貿易に分類されても、その多くを本支店間取引のような同一企業内部の企業内取引で行っている以上、価格は通常の市場取引ではなく、恣意的に言い値で操作できるからである。
8.アジアでは中国経済の急成長が顕著になるなか、香港は、欧米の金融機関が中国マネーを取り込む重要な場所となった。同時に、中国国営企業が、民営化による新規株式公開)によって世界のマネーを調達する場所でもあった。そのキープレーヤーとなったのが、香港最大の商業銀行であるHSBC〔香港上海銀行〕である。
9.HSBCは92年に英4大銀行の一角ミッドランド銀行を買収し、米シティグループと並ぶ世界最大級の巨大金融コングロマリットになった。その規模は、71カ国に6000店舗、4700万人の顧客、従業員数25万7000人を擁する。
10.HSBCは、タックスヘイプンの最前線で、税逃れの巧みなテクニックやマネーロンダリングを行う合法・非合法の顧客が多く関与する銀行でもある。同行は、米国政府から凍結命令が出たイラン保有口座を使った原油取引のドル決済、あるいはメキシコの麻薬取引のドル決済でも、不正取引の疑惑を掛けられた。2012年12月に、米司法省から約2000億円という過去最大の罰全刑を受けた。
11.英国は、戦後ドル体制下にあっても、「非公式帝国」として健在ぶりを示してきた。今回のパナマ文書では前キャメロン首相も自身の問題で世間から攻撃を受けている。ロンドンのダックスヘイプン戦略がパナマ文言の影響でどう変わるのか。戦後の英国金融史を揺るがす大問題である。




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2017年05月10日

ポピュリズム

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世界中に拡っているポピュリズム
米国のドナルド・トランプ大統領
英国のナイジェル・ファラージ氏
フランス極右政党のマリーヌ・ルペン党首
イタリアのコメディアン五つ星運動党のベッペ・グリッロ党首
ソーシャリズム(社会主義)
ファシズム
リベラリズム(自由主義)
イスラミズム(イスラム主義)
無垢な人々と
腐敗したエリートに宿る
浅薄」なイデオロギー
どんな政治も行うことができる。


yuji5327 at 07:05 

既成のエリートに対する人々の不満がある。アメリカの大統領にドナルド・トランプがなったのも、民主党のバーニー・サンダースが健闘したのも、エリートトに対する反発である。

「アフシン・モラビ(ニューアメリカ財団上級研究員)著:ブラジル大統領を追い込んだ勢いを増す2つの世界潮流、Newsweek 13 2016/05/24」は参考になる。「副題:ルセブ大統領の弾劾は既成のエリートに対する反発の高まりと中南米左派の凋落を象徴する事件だ」の概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.何カ月も続いた捜査と非難と反撃、そして20時間以上に及ぶ議員たちの演説の末に、ブラジルのルセフ大統領は最大180日間の職務停止に追い込まれ、失職し、政治生命を断たれることになった。
2、左翼ゲリラの元闘士でもあるルセフにとって、屈辱的な転落劇である。8年間の長期政権を敷いたルラ前大統領の後継者として、10年の大統領選に与党・労働党から出馬して当選したときのルセフは、前途洋々に見えたが、好調だった経済に陰りが見え始めると、14年の大統領選は一転して苦戦。何とか.再選を果たした。政権基盤は弱まった.現在、ブラジルは過去4半世紀で最悪の経済不振にあえぎ、政治も与党がらみの汚職疑惑で大揺れの状況にある。
3.ルセブ本人が汚職の罪に問われているわけではない.停職に追い込まれた直接の理由は国家会計の不正操作疑惑だが、これについては複数の前任者も手を染めていた。ルセブが弾劾裁判の対象になった真の理由は何なのか。自身の失政か、経済不振か、ブラジルの政治文化そのものか。答えはすべてイエスだ。経済が力強く成長していた03〜08年なら、あるいは中国経済の減速と財政赤字が景気に影を落とす前の09〜12年でも、ルセブは大統領の座にとどまれただろう。
4.現在は、国営石油会社ペトロブラスをめぐる汚職スキャンダルが泥沼化の様相を見せている。同社が長年、労働党をはじめとする全政党に賄賂を贈っていたという疑惑に国民は衝撃を受け、怒りを爆発させた。
大統領代行は不人気だがそれでもルセブは庶民感情への配慮をほとんど示さなかった。ブラジル経済が抱える構造的問題の解決にも本気で取り組まなかった。ルセブの停職は、世界中で勢いを増しているもっと大きな潮流の一部でもある。
5.既成のエリートに対する人々の不満の高まりである。アメリカの大統領の共和党のドナルド・トランプがなったのも、民主党のバーニー・サンダースが健闘したのも、その根底には主流派のエリートトに対する反発がある。
6.ヨーロッパも同様だ。ブレグジツト〔イギリスのEU離脱)をめぐる国民投票で、多くの有権者は経済の見通しよりも、エリート層への感情的反発に基づいて賛否を決めるだろう。反室流派の政党は今やヨーロッパ全土で勢力を伸ばしている。
7.中南米の枠組みで見ると、ルセブの転落は別の潮流の一例と言える。ポビユリズムと左派運動、縁故主義、個人の魅力に頼った統治モデルの衰退だ。アルゼンチンでは、.面白みにやや欠ける能吏型のマクリ大統領が誕生した。 マクリは演説で大言壮語を吐くタイプではないが、細心の注意を払ってアルゼンチン経済の再建を進めている。
8.一方、べネズエラのチャベス前大統領は大言壮語で有名だったが、その死後に国政運営を引き継いだマドゥロ大統領は、原油価格の急落とともに無能ぶりをさらけ出した。ベネズエラは政治的・経済的に深刻な危機に陥り、電力と食料の不足に苦しむ国民は希望も失いかけている。
9.ブラジルの危機は個別的事例でも普遍的現象でもある。まず、白馬に乗った指導者が山ほど公約を抱えて現れる。資源価格の高騰を追い風に、指導者は国民へのばらまきを続ける。だが資源価格が急落すると、指導者はもうなすすべがない。取り巻きや与党は汚職で私腹を肥やし、怒った民衆は反乱を起こす。そこへ反対派の政治家が現れて・・・…。あとは同じことの繰り返しである。
10.ブラジルにとっていいニュースは、大統領代行を務めるテメル副大統領が人気者ではないことである。だから人々は大きな夢を託したりしない。テメルも失敗をカリスマ性で隠そうとはしないはずである。テメルが求められるのは、結果だけ。未来への第一歩としてはそれも悪くない。

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2017年05月09日

歴史に学ぶとは

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韓国の大統領選挙
今日が投票
パク・クネ前大統領が罷免
7か月前倒しして実施
革新系の最大政党「共に民主党」
ムン・ジェイン候補がリード
保守勢力によって続いた
南北対決の歴史
自主統一の新たな時代


yuji5327 at 06:49 
池上湖心の書 

ホテルのエレベーターに乗って待っていると、1人の男がドアを押さえている。暫くして、社長と思しき人物が乗り込んできた。ドアを押さえていた男には社長がすべてである。

「野ロ悠紀雄(早稲田大学ファイナンス総合研究所顧間)、世界史を創ったビジネスモデル、
週刊新潮、16.5,19」は参考になる。
1.江戸時代の分権的な国家構造は、明治維新によって、中央集権国家ヘと大きく変質した。これは、欧米列強のアジア植民地化という脅威に対抗するための必然的な対応であった。この状況下で緊急に必要とされたのは、統一された国防軍を国が保有すること、それを維持するための国家財政を確立すること、そして、エリート養成のための教育制度を確立することだった。
2.高等教育機閲によって養成されたエリートは、軍、中央政府、大企業などの幹部となった。江戸時代の身分差とは無関係のシステムだった。欧州諸国の士官学校は通常は貴族の子弟が入学するので、日本は例外的である。知事は天皇が任命する国の官吏であり、市長は議会で選任されたのちに天皇の承認を経て任命された。町村長も議会選出のあと、知事の認可を必要とした。こうして、地方は中央政府の下部組織となった。鉄鋼や造船などの重工業部門や、鉄道、海運、炭鉱などは、軍事的な要請から、国営企業、または準国営企業とされた。
3.その他の分野では、民間企業は政府から独立していた。当時の製造業は紡績などの軽工業が中心で、政府からの独立性が強かった。金融についても銀行の力はそれほど強くなかった。第二次大戦までの日本は、軍、国家、大企業などの分野では中央集権的な体制が確立されたが、経済活動一般については、分権的・市場経済的側面が強かった。
4.日本経済の分権的・市場経済的性格を大きく変えたのが、戦時改革である。経済資源を軍事に集中するため、統制経済の導入や電力の国有化が進められた。また、金融システムが、それまでの直接金融中心のものから間接金融中心の体制に改革され、銀行融資を通じる間接的経済統制が行なわれるようになった。
5.税制改革によって財源を中央に集中させ、これを地方に配分する構造「1940年体制」が確立された。これと並んで、農村の状況が大きく変わった。戦前の日本の農村の地主と小作人の関係は.江.戸時代から変わっていなかったが、42年の食糧管理法によって、小作人の地位が高まった。それまで物納であった小作料に金納が認められるようになり、インフレに伴ってその実質価殖が低下したため.小作人が豊かになった。こうした政策が取られたのは.農村が兵の供給源であり、農村の疲弊は軍の弱体化を招くと危倶されたからである。6.40年体制は戦後も続き、高度成長の実現に大きく寄与したが、80年代頃から変質してきた。とくに金融システムは.90年代の不良債権処理を通じて大きく変わった。しかし、税財政制度における40年体制は、基本的には現在に至るまで続いている。 地方税といっても、その実態は国税の付加税にすぎず、地方公共団体が独自の税を作ることは事実上不可能である。人口が1億人を超える国における中央集権体制は、中国やソ連を除けば、歴史的に見ても、また現在の世界で見ても、珍しいことである。
7.エリート層の意識は変わった。特に軍の指導者層においてそうである。彼らは、外国の侵略から日本を守るという強い使命感に燃えていたが、一般国民のレベルでは疑問である。地域間移動や移住に課されていた制約は、明治維新によって消滅し、学校では日本人としての意識を教育した。しかし、農業が主要産業であったこともあり、多くの人々の日常生活は、江戸時代からの村落共同体の価値観に縛られていた。中央集権的制度と人々の実際の意識との間には、かなりの乖離があった。エリートを別とすれば、「日本国」に対する帰属意識は、それほど強くなかった。
8.明治以降の日本は、二重社会だった。もっと大きく乖離していたのは、エリートが作り上げた「日本人」という統一帰属概念と、とくに農村の人々が持っていた村落共同体への帰属意識との乖離である。このような乖離は、現在に至るまで残っている。
9.戦前の日本において残っていた農村部の村落共同体は、戦後の高度成長によって分解したが、地域は残った。田中角栄の例のように、政治家は地域の利益代表となり、国の予算からできるだけのものを地域に持ち帰ることを期待された。この仕組みは、地方分権ではない。中央集権を前提にし、その下で地域社会が利益獲得競争を行なう。
10.戦後の高度成長を通じて近代的産業部門に多くの企業が成長した。都市部では、多くの人々がこれらの企業に就職した。大企業は終身雇用を提供し、企業一家が形成された。中小企業も、系列を通じてこの一員となり、人々は会社人間となった。江.戸時代の武士が藩に帰属し、生活のすべてを藩に依存したのと同様に、企業に帰属し、生活のすべてを企業にするようになった。これは経済的分権ではなく、蛸壺であり、企業間の労働の移動は難しい。蛸壺集団の利益を守るために、規制が作られ、市場経済の自由が抑圧される。
11.90年代以降の日本経済の衰退過程の中で変質している。企業がもはや終身雇用を約束できなくなり、非正規が増えてきたからで、最近では、非正規労働者が全体の4割にも及ぶ。企業に帰属し得ない若者たちは、拠り所を「日本国」に求める。国が彼らを守るというのは幻想にすぎないが、国に対する依存が強まる。歴史上初めて、人々が国に帰属意識を持つようになり、外国人に対する強い嫌悪感と密接に結びついている。
12.会社かすべての例として、ホテルのエレベーターに乗って待っていると、1人の男がドアを押さえている。暫くしたら、社長と思しき人物が乗り込んできた。ドアを押さえていた男には社長がすべてであり、他の利用者など眼中にない。彼にとって重要なのは、社内のルールであって、社会のそれではない。このような価値観の人々は、上司の指示に従って不正会計処理を行なっても、それが会社のためなら罪悪感は感じない.。



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2017年05月08日

AI時代の人間とは何か

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人工知能(AI)の時代
人間の知性の本質とは何か
AIが得意なのは情報の識別
予測、実行過程の自動化
仕事の多くは課題解決
課題の性質の見極め
知的生産の多くの過程は
当面人間の仕事
学校で学ぶこと
(コアネット教育総合研究所の松原和之氏より)

yuji5327 at 07:02 
池上湖心の書 

イランとは「アーリア人の国」という意味である。アラブ人とは民族が違う。2015年、多数のアラブの民がヨーロッパに押し寄せた。21世紀の民族大移動である。

「池上彰著:
知らないと恥をかく世界の大問題7、Gゼロ時代の新しい帝国主義、KADOKAWA、2016年5月10日」は参考になる。「プロローグ 新しい帝国主義時代の到来」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.2015年末から新年早々、「慰安婦問題で日韓合意」「サウジアラビアとイランが国交断絶」「北朝鮮が核実験」と大きなニュースが相次いだ。アメリカのバラク・オバマ大統領の残りの任期が少なくなり、何もできないアメリカの間隙を縫うかのように、各国が好き勝手に動き出したように見える。
2.2016年のアメリカ大統領選挙の年には、民主党は、ヒラリー・クリントンを追い上げ、自らを「民主社会主義者」と呼び、「アメリカをデンマークやスウェーデンのような福祉国家にしたい」と主張するバーニー・サンダース氏が支持を集めた。
3.共和党は「イスラム教徒のアメリカ入国を禁止すべきだ」とか、「不法移民対策のためにアメリカとメキシコの国境に壁をつくる」とか、過激な不動産王、ドナルド・トランプ氏が大人気である。右、左の両極端な反主流派の2人が票を集めているのは、アメリカという国自体の変化を象徴している。2人とも、大口資金提供者の操り人形になることはない。.アメリカ国民は、既存の政治に対する不信感を、彼らに入れている。
4.ヨーロッパでは、パリの大規模な同時多発テロ、ドイツには大量の難民が押し寄せ、2015年だけで100万人超の難民を受け入れた。4世紀、中央アジア方面にいたフン族が、ゴート族を押し出し、それによってゲルマン民族の大移動が起き、ローマ帝国領内に流入し、これにより、西ローマ帝国が滅亡した。ゲルマン民族がいまのヨーロッパの基礎を築いた。
5.中央アジアにいたアーリア人が南下し、一部がいまのイランあたりに住みついた。イランとは「アーリア人の国」という意味である。アラブ人とは民族が違う。2015年、多数のアラブの民がヨーロッパに押し寄せた。シリア難民ぼかりでなく、ユーラシア大陸からはアフガニスタンやパキスタンの民。北アフリカからは、エリトリア、ナイジェリア、ソマリア、チュニジアやリビアの民が移動し、「21世紀の民族大移動」と呼んでもいい。
6.ピョートル大帝は、東ヨーロッパの弱小勢力に過ぎなかったロシアを大国にし、ロシア最後の王朝「ロマノブ朝」の皇帝となった。当時ロシアは典型的なランドパワーだったが、ピョートル大帝の時代は、イギリスやオランダなどのシーパワーで大きな商船を持ち、貿易で栄えていた。ロシアも船を持ちたかった。
7.クリミア半島の南西部に位置する都市セバストポリには、ロシアの黒海艦隊の軍港がある。クリミア半島をロシアが支配したのは、ピョートル大帝、エカチェリーナ2世の時代で、クリミア半島におけるロシアの足場の確保は、ピョートル大帝の悲願だった。当時、この地域にはタタール人(トルコ系)が住んでいたが、ピョートル大帝はタタール人を打ち破り、黒海へのアクセスを確保した。
8.クリミア半島は、ソ連のニキータ・フルシチョフの時代に、ウクライナに編入されたが、ウクライナが西側諸国に傾いたことを許さず、プーチン大統領は、クリミア半島を強引に取り返した。プーチン大統領は、かつての帝政ロシア時代の栄光よ再び、という思いで動いている。プーチン大統領のこれからの動きが、ある程度、予測できる。
9.ロシアには頭の痛い問題がある。エネルギー価格の下落である。ロシアは新しい帝国主義の発想を持っている。輸出するものがほぼ石油と天然ガスしかありません。原油価格と天然ガス価格の下落で経済が非常に苦しい。プーチン大統領もいまのところは国民から高い支持を得ているが、経済が困窮してくれぼ国民から不満が出てくる。


yuji5327 at 06:47 
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2017年05月07日

夏の日の長きさかりのねむの花ゆめかとばかり匂ふいろかな

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熊谷直好句
長谷川櫂解説
頭ぼーっとする夏の日
熱気の中
白昼の夢
合歓の紅の花
匂いは香りでない光
江戸後期の歌人
(読売新聞2017.5.5より)

yuji5327 at 09:54 
池上湖心の書 

クトロニクス産業の敗退も、日本の技術が劣っていたためにというよりは、組繊要因である。これは、日本の長期にわたる衰退と関係がある。

「野ロ悠紀雄(早稲田大学ファイナンス総合研究所顧間)、ソフト化と水平分業がシャープ危機の背後に、
週刊ダイヤモンド2016/04/30、05/07合併号」は参考になる。
1.シヤープは台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業に買収されることが決まった。シャープが経営危機に陥った原因としてしばしば指摘されるのは、社長人事をめぐる内部抗争である。その結果、経営が迷走した。確かにそれは重要な要因だが、仮に内部抗争がなかったとしても、危機に陥っていた可能性が強い。
2.2000年代の初めごろにシャープが取った経営戦略は、世界のエレクトロニクス産業の変化の潮流に逆行するものだった。その変化とは、ソフトウェアの比重増大と水平分業化である。シャープはそれに適応できなかった。ホンハイは変化を利用して成功した。
ホンハイは、その子会社フォックスコンが急成長することによって成長した。フォックスコンは、EMSと呼ばれ、世界中のさまざまな企業からの委託を受けて電子部品や装置の生産を行っている。特に、アップル製品の組み立てを引き受けたことが大きく、アップルとの水平分業で成長した企業である。
3.両社の関係は、iPodの生産から始まった。それまでソニーが生産していたヒット商品ウォークマンを進化させたものである。アップルはそれまでMacintoshというPC(パソコン)のメーカーで、一部のユーザーからは熱狂的な支持を受けていたが、PC市場全体から見れば、あくまでも一部にとどまっていたが、iPodによって広範な需要を獲得した。アップルはソニーの製品を手本とし、それを進化させ生産方式を変えて成長した。、日本企業がアップル成長の元になった。
4.iPodは競争相手なしに成長したわけではない。ソニーは1999年にメモリースティックウォークマンを発表しているが、これはiPodに敗退したが、幾つかの理由がある。第1に、ソニーは2種類の異なるデジタルウォークマンを発表した。後にもう1つ加わり、3つになった。これらが互いに競合してしまった。第2の理由は、それが単なるハードウェアではなく、背後にiTunesという音楽配信ネットワークが存在していたことであり、ソフトウェアと結合した製品であり、サービスだった。第3の理由は、アップルが、アメリカ国内での生産から、国際水平分業に転換したことである。特に、フォックスコンと緊密な協働体制を取り、生産方式を大きく変えたことである。
5.水半分業は、80年代からPCにおいて行われていた方式である。PCの生産がハードウェアの製造とソフトウェアに分かれたことで、大きく進展した。それを可能にしたのは、インテルによるマイクロプロセッサの発明である。インテルがマイクロプロセッサの開発に成功したことで、CPU(中央演算処理装置)はインテルのプロセッサ、OS(基本ソフト)はマイクロソフトのウィンドウズ、という「ウィンテル体制」が確立した。
6.ここにも日本企業が関わっていた。世界最初の4ビットのマイクロプロセッサ4004の開発過程には、日本計算器販売(後のビジコン)が深く関わっていた。4004は、ビジコンのプログラム制御方式の高級電卓のためのチップとしてインテルと共同開発したもので、ビジコンの社員であった嶋正利氏が開発に参加し、シャープも、間接的ながら関わっていた。
7.80年代においては、日本のメーカーは独自の垂直統合方式によるPC生産を行っていた。国内ではNECの98シリーズに代表されるように大成功を収めたが、ウィンテル体制下で水平分業化が進んだため、衰退した。
8.マイクロプロセッサの発明をきっかけに、日本の半導体産業の衰退も始まった。CPUのようにソフトウェアの比重が高い高度な製品については、インテルに追い付くことができなかった。他方で、信頼度は低くてよいが、安いことが必要であるPC用のDRAMの生産では、サムスン電子などの韓国のメーカーに敗れた。
9.ソニーもシャープも、リーマンショック後の急激な経済の落ち込みの中で傷口を広げた。リーマンショックの影響は世界的なものであり、日本企業だけが受けたものではない。アップルもインテルも、この大変動の中で、破綻しなかっただけでなく、成長した。どちらも、ソフト的なものに特化している。そして水平分業の一員となっている。これこそが、中国が工業化した後の世界において先進国が何をなすべきかに対する答えである。
10.注意すべきは、日本のメーカーも、ソフトウェアの比重増大に対しては、アップルやインテルと同じ方向の対応を試みたが、うまくいかなかった。理由は、水平分業化を行わなかったことである。シャープの亀山工場は、パネルの生産から最終的なテレビの組み立てまでを一貫して行う垂直統合方式を採用した。
11.2004年に亀山第一工場が稼働し、06年に第二工場を立ち上げた。09年には液晶パネル工場として世界最大級の堺工場が稼働した。このような巨額の集中投資を行ったことが失敗だったが、巨額集中そのものが問題なのではない。フォックスコンも、労働者が100万人を超す巨大企業である。アップルもごく少数の製品に集中している。問題は、液晶に集中したことである。それを用いたテレビの生産に垂直統合という方式を採用したことが、技術の動向を見誤った経営判断のミスだった。
12.エレクトロニクス産業に限ったことではない。自動車産業では、自動運転という大きな変化が目前に迫っているが、ここでもソフトウェアの比重が基本的なものになる。この点ではGoogleが大きくリードしている。ソフトウェアの比重増大への対応は、トヨタ自動車がマイクロソフトと共同で研究所を設立したように、日本企業も行おうとしている。しかし、ソフトウェアが重要な構緊成要素になれば、一つの企茉だけで生産を行うことができず、必然的に水平分業化が進む。
13.日本の製造業の企業は、これまでも水平分業化に本格的に対応しなかったが、今も対応しようとしていない。この背後には、日本型の企業一家的体質がある。エレクトロニクス産業の敗退も、日本の技術が劣っていたために生じたというよりは、組繊要因によるところが大きい。そしてこれは、日本の長期にわたる衰退過程と深い関係がある。



yuji5327 at 07:21 
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2017年05月06日

女性管理職8%に増

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女性活躍推進法
2016年4月以降
国内の主要企業の8割
女性管理職(課長相当職以上)比率
自動車、電機、食品、商社など
各業界の大手116社
15、16、17年の変化
6.9%、7.5%、8.3%と増加
目標30%に遠い。

yuji5327 at 07:02 
池上湖心の書 

高齢者が血圧を薬で無理やり下げた場合、脳に栄養や酸素が行きわたらず、認知症になりやすい。


松本光正医師(サン松本クリニック院長)、浜六郎医師(NPO法人医薬ビジランスセンター理事長)著:「血圧を下げると病気にならない」は本当か?」は参考になる。松本医師は、1943年生まれ。北海道大学医学部卒。医療生協さいたま浦和民主診療所勤務、同所長などを経て現職。著書に「高血圧はほっとくのが一番」「検診・手術・抗がん剤の前に読む「癌」の本」などがある。浜医師は「薬のチェックは命のチェック」などの著書で知られる。
印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.現在の高血圧の基準値は異常に低く設定されている。1969年ごろは、上が年齢プラス90以内ならば正常、たとえば、50歳なら140、60歳ならば150。ところが高血圧の基準値は2000年以降、どんどん下がっている。基準値を低めに設定するだけで、健康な人を患者にすることができる。しかも降圧剤は一生飲み続けることが多いので、製薬会社は莫大な利益を得られる
2.日本高血圧学会のガイドラインで高血圧の基準が下がり始めたのは、2000年からで、アメリカや日本で高血圧の新薬ARB(アンジオテンシン=受容体拮抗薬)が発売されたころと重なる。アメリカの製薬会社は高価なARBを売り出すために国際高血圧学会や世界保健機関〔WHO〕に働きかけて、高血圧の基準値を下げさせることに成功した。日本高血圧学会もすぐそれに倣った。製薬会社からの巨額な寄付金があったと思われる。
3.現場の医師はこのガイドラインに従って患者を高血圧と診断し、降圧剤を処方する。ガイドラインが改訂されるたび、降圧剤を服用する人の数はそれに比例して増える。1969年当時、降圧剤を服用ている人はおよそ300万人だったが、いまや2000万人といわれ、製薬会社は笑いが止まらない。
4.医師の多くはガイドラインに従っている。多忙な医師にガイドラインが正しいかどうかを検証する時間はない。とりあえずこのガイドラインに従っておけば万が一のときも安心、という思う。
5.年齢とともに血圧が高くなるのは自然なことで、年をとれば血管は硬くなり、弾力を失った血管は拡張・収縮しにくくなるので、体のすみずみまで血液を送り込むのが難しくなるので、心臓は血圧を上げて、血流をよくする。
6.本当のところ、血圧は、上は180、下は110まで大丈夫。これは各種の疫学調査から明らかである。やはり上は年齢プラス90が目安。しかしそれを大幅に超えた状態がずっと続くのでなければ気にしなくていい。
7.高血圧を放置すると、脳卒中など生命に関わる病気になるといわれる。脳卒甲には3種類あり、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血である。50年前はほとんどが脳出血だったが、いま脳出血は激減し、脳梗塞が8割である。くも膜下出血はいまも昔も全体の3%程度である。
8.脳出血が減ったのは、人々の栄養状態がよくなったからで、細胞を丈夫にするコレステロールの摂取量が増え、血管が破れにくくなっている。それなのに血圧が高いと脳卒中になる、という思い込みだけは昔のまま残っている。
9.脳梗塞とは、血の塊が脳の血管に詰まる病気で、血の塊を吹き飛ばすには、血圧を高くして血が勢いよく流れたほうがいい。薬で血圧を下げると、かえって脳梗塞を患う人が増える。体は酸素と栄養素を血液から得ているが、それを取り込むためには一定の血圧が必要である。それなのに降圧剤で血圧を下げすぎると、取り込めなくなる。
10.さらに怖いのが、薬そのものがもたらす副作用である。降圧剤には種類がいくつかあり、現在の主流はARBやカルシウム拮抗薬である。これらの薬剤には炎症を抑える作用がある。免疫反応は、病原体や体内にできた異物から体を守るための防御システムで、炎症は、免疫反応の重要な要素で、体にできた傷を治す働きである。ARBやカルシウム拮抗薬は炎症を抑制するので、これを飲むと炎症が目立たなくなり、一時的に健康になったようにみえる。しかし傷を治すための反応が起きないということは、傷を放置しているということだから、不都合なことが起きる。
11、その一つが「がん」である。がんとは体内にできる異物。免疫が正常に働いていれば、仮にがん細胞が生まれても小さいうちに排除できる。しかしARBやカルシウム拮抗薬を飲んでいると免凌が抑制されてしまうので、がんになりやすい。感染症が全身に広がって死に至る敗血症も、免疫不全によって起こる。さらには高齢者が血圧を薬で無理やり下げた場合、脳に栄養や酸素が行きわたらず、認知症になりやすい。


yuji5327 at 06:46 
健康 

2017年05月05日

早苗だにまだとりあえぬ山里に刈りほす麦の秋はきにけり

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下河辺長流句
長谷川櫂解説
麦の秋が早く来た
田植えはまだ
麦秋は初夏五月
江戸時代前期
古典学者
長流
(読売新聞2017.5.3より)

yuji5327 at 06:51 
池上湖心の書 

望遠鏡は大きいほど、多くの光を集め細かいところまで分解できる。プエルトリコの世界最大の直径は305m、日本の長野県・野辺山は直径45m。

「須藤靖著(東大教授):ALMA、チリの高原から冷たい宇宙を見る、
エコノミスト、2015.5.10」は面白い。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.天文観測においてもっとも邪魔になるのは大気中の分子(特に水蒸気)である。したがって、天文学に適した場所は人間が住みにくい。大気圏外に打ち上げた望遠鏡を用いる場合が多い。地上の場合でも、標高4200mのハワイのマウナケア山頂や南極などの環境下での観測が要求される。
2.アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計は、東アジア(日本、韓国、台湾)、北米(米国とカナダ)、ヨーロッパが共同で標高約5000mの南米チリ、アタカマ高原に建設した望遠鏡で.人間の目には見えない波長0.3mmから10mmの範囲の電波(ミリ波、サブミリ波帯と呼ぶ)で観測する。
3.ALMAは、直径12mのアンテナを50台組み合わせた望遠鏡群、直径12mのアンテナ4台と7mのアンテナ12台からなるアタカマコンパクトアレイの2つ、計66台のアンテナからなる巨大電波干渉計である。観測天体に応じて、アンテナ問の距離は150mから16kmまでの範囲で調整できる。実質的に直径16kmをもつ望遠鏡として運用できるので、直径12mのアンテナ1台に比べると、1000倍以上の分解能が向上する。
4.電波で見るとこのガスの内部まで見通すことができる。人間の視力に換算すると何と2000に対応する。重力で集まったガスやダストの雲は、角運動量を保存するために球形ではなく2次元の円盤状に収縮する。この円盤の中心に星が誕生し、その後その周りの円盤内で惑星が誕生する。
5.太陽の光が可視域であるので、すばる望遠鏡などの一般的な可視光望遠鏡は中間の波長で、通常の星やその集まりである銀河の観測に威力を発揮する。それに対して、ブラックホールや銀河団などの「熱い」天体は波長の短いX線やγ線を、星間物質や原始星のような「冷たい」天体は波長の長い電波を主として放射する。ALMAは、宇宙初期にある誕生直後の銀河、星や惑星の形成現場、さらには生命の起源に関係する星間物質のなかの有機分子などの観測を得意とする。
6.望遠鏡は大きければ大きいほど、多くの光を集めるとともに細かいところまで分解できる。電波は波長が長いために、大きな望遠鏡が必要となる。例えば、プエルトリコにある世界最大の電波望遠鏡の直径は305mである。日本の長野県・野辺山にある電波望遠鏡は直径45mである。
7.複数の望遠鏡群を組み合わせて一つの巨大望遠鏡にするのが電波干渉計である。この原理を発見した英国のマーティン・ライルは1974年のノーベル物理学賞を受けてた。同じ時刻に発せられた電波は、地球上の異なる場所には、ごくわずかではあるが異なる時刻に到達する。この時刻差を精密に観測し、一つの天体のなかの異なる場所からくる電波を区別できる。望遠鏡をなるべく距離をあけて配置する必要があるが、システムとして運用するのために、望遠鏡の数と相互の距離には限界がある。



yuji5327 at 06:37 
新技術 
池上技術士事務所の紹介
261-0012
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磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
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・技術翻訳、特許調査
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工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
(平成28年度、国立新美術館にて開催)
・読売書法展(8月開催、現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(3月開催、現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





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