2017年11月11日

大年の我顔惜しむ鏡かな

IMG_20171109_0002
大谷句仏句
長谷川櫂解説
大晦日の句
大晦日を大年とも言う
1年を振り返る
今年の顔は
今年とともに過ぎ去り
二度と会えない
(読売新聞2017.11.8より)

yuji5327 at 07:11 
池上湖心の書 

国連人権理事会(ICC)には、米国と中国が加盟していない。昨年にはロシアも脱退、国連安保理常任理事国の3国が脱退の状況で、ICCが世界に存在意義を示すことは出来ない。

「存在価値ゼロの国連人権理事会、選択、2017.3」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.「政治犯収容所では、計画的な飢餓、強制労働、処刑、拷問、レイプが組織的に行われている」「50年間に数10万人の政治犯が収容所で死亡した。筆舌に尽くしがたい残虐な行為が続いている」「公開処刑は1990年代に一般的に行われ、現在も続いている」の、いずれも、国連人権理事会が昨年3月に採択した、北朝鮮の人権に関する非難決議の文言だ。
2.北朝鮮は、金正恩委員長の異母兄、金正男氏の暗殺事件でその非人道的統治が再び注目されているが、国連は以前から、日本人拉致事件も含め、北朝鮮の人権侵害について最低限の事実をつかんでいた。人権理事会の北朝鮮非難決議採択は春の恒例行事で、昨年の決議は12年連続、12回目だった。それにもかかわらず、北朝鮮が国連の非難を歯牙にもかけないのは、具体的措置が取られないことを分かっているからだ。悪いことに、人権理事会自体に、世界の人権状況を本気で改善したいという意図がほとんど見られない。
3.世界最悪の人権侵害国家はどこかを、国連に判断をゆだねれば、答えはイスラエルである。人権理事会は過去10年で70回近く、イスラエル非難決議を採択している。内戦下で、人権侵害が極限まで悪化しているシリアと北朝鮮がこれに続くが、非難決議の数はそれぞれ、イスラエルの4分の1から5分の一程度でしかない。
4.イスラエルの人権侵害状況について、国際人権団体(HRW)は、イスラエル当局は、パレスチナ人の平和的な抗議行動を恣意的に弾圧している、とした上で、2015年に、イスラエルは少なくともパレスチナ人120人を殺害し、11953人を負傷させた。パレスチナ側は17人のイスラエル民聞人、3人の兵士を殺害した、と指摘した。
5.一方、HRWは北朝鮮について「国家が行う暴力の深刻さと規模.悪質さは、現代世界で比類がない」と断定する。人権理事会決議を引用しながら、過去の「数10万人の死亡」に加え、今も北朝鮮国内の収容所に「8万〜12万人が拘束されている」とも指摘。これは、イスラエルの比ではない。
6.HRWのシリア報告では、「15年10月までに、25万人が殺された」「政府の拘束下による残虐な拷問で、数千人が死亡」とある。国際人権団体が例外なく北朝鮮とシリアの人権侵害を強く糾弾するのに、国連人権理事会が、イスラエル・パレスチナ問題に固執するのは、理事会目体の仕組みに問題があるからである。
7.前身の「国連人権委員会」は、1946年創設。93年には、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が常設機関として設置された。だが、人権委会合は年1回、6週間だけスイス・ジュネーブで開催されるのみ。人権監視と言っても、年に1度、非難決議を出すだけで、実効性はゼロだった。
8.この反省から、同委員会は2006年に「人権理事会」に衣替えした。だが、実際の違いと言えば、開催期間が年間で合計10週問以上に延びたことと、理事国が53から47に減らされた程度。理事国(任期3年で連続3選禁止)は地域ごとに、国連加盟国数に応じて割り振られるため、アフリカとアジアが各13最大多数を占める。
9.顔ぶれは、アジアの現理事国では、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、イラクの中東3力国は、それぞれ拘束者に対する拷問、恣意的弾圧、報道・表現の自由の抑圧で、世界中の人権団体から非難を浴びる。特にサウジアラビアは、女性の行動制限が著しく、車の運転は厳禁で、保護者の許可なしには結婚も旅行もできない。
10.中国は、表現、集会、宗教の自由など広範な基本的人権を、組織的に抑圧している国としている。NGOの「ブリーダム・ハウス」の自由度指標では、ほぼ全項目で下から20番目あたり。各人権団体から「理事国になること自体が間違い」と批判を集めている。アフリカからは、悪名高いエジプト。アラブ圏の計6力国の理事国にとって、人権理事会はイスラエルをへこませるための、新たな国際舞台でしかない。
11.ユダヤ教聖職者として人権問題に取り組むエドワード・レッティング氏は、「ここまで理事会が偏っていては、理事会の信用を損なうどころか、『人権』という概念そのものまで、信頼性を失ってしまう」と述べ、国際政治の道具と堕した人権理事会を批判している。
12.国連制裁は、北朝鮮の過去5回にわたる核実験、度重なる長距離弾道ミサイル発射に対して、様々な形で導入されてきた。これに重ねて「人権制裁」を導入することには、中国やロシア以外からも、抵抗が必至。残るは国ごとの制裁で、米国はオバマ政権時代の昨年、初めて「人権侵害」を理由に、金委員長らを制裁対象に指定した。ただ、具体策は「在米資産の凍結」程度で、実効性はほとんどない。
13.ICCには、米国と中国が加盟していない。昨年にはロシアも「脱退」を表明した。国連安保理常任理事国の3国がそろってボイコットしている状況で、ICCが「正義の味方」として世界に存在意義を示すことは不可能である。世界の無法国家が「何をしても咎めはない」と思っているのは理由があることである。



yuji5327 at 07:02 
共通テーマ 

2017年11月10日

米トランプ大統領東アジア五カ国訪問

IMG_20171110_0001

ドナルド・トランプ米大統領
アジア5カ国歴訪
アジア歴訪中
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領
会談する予定
日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピン
過去25年間で最長
北朝鮮が現在のような主張を続けるなら
体制は長く続かない
フィリピンマニラでASEAN首脳会議
東アジアサミットに出席
ロドリゴ・デュテルテ大統領との会談


yuji5327 at 06:49 
池上湖心の書 

NMNを作るのは難しいが、世界で唯一、高品質のNMNを作る技術を持つ企業が日本にある。食品・バイオメーカーの「オリエンタル酵母工業」である。

「今井眞一郎(ワシントン大学教授)著:夢の「長寿物質」日本で効果を確かめたい、聞き手・構成、伊藤崇読売新聞鯨本社科学部、December2016
 中央公論CHUOKORON110」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.老化を抑制する物質についての新しい論文が反響を呼んでいる。ニコチンアミド・モノヌクレォチド(NMN)という物質を、マウスに投与した実験の結果である。米科学誌『セル・メタボリズム』に論文を発表した。マウスにNMNを1年間投与したところ、顕著な老化抑制効果が認めらた。
2.実験では、2グループ(各90匹)のマウスに、生後5ヵ月(人間の年齢で20代)から17ヵ月(同60代)までの1年間、NMNを水に溶かして毎日飲ませた。2グループのうち、片方は投与量を多め、もう片方は少なめにした。マウスも年を取ると通常は体重が増えて、メタボリック・シンドロームになるものが出てくる。しかし、NMNを1年間投与し続けたマウスは、投与していない通常のマウスよりたくさん食べるのに、体重は4から9%抑えられていた。
3.詳しく調べると、通常のマウスより脂肪を燃やしてエネルギーを得ており、代謝機能は人間の年齢で30代後半〜40代に保たれていた。一方、筋肉では、エネルギーを作り出す細胞内の機能が高まり、老化による遺伝子の変化が大幅に抑えられていた。このほか、老化とともに低下する目の機能も、若い状態に保たれていた。涙の量や骨密度、免疫細胞の数が増加し、インスリンの効き具合も改善していた。
4.NMNは、慶鷹義塾大学で人間に投与する世界初の臨床研究が7月に始まり、注目が集まっている。その物質は、元々、私たち生物の体内にあるもので、全身の組織や細胞に存在している。NMNは体の中でニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(NAD)という物質に変わり、これがサーチュインという遺伝子の働きを高める。
5.NMNは年を重ねるに従い、体の中で作られる量が減り、それにともないNADの量も減っていく。そこでNMNを体外から補充し、NADを増やしてサーチュインを活性化しようというのが臨床研究のコソセプトである。
6.研究で使ったマウスは、リンパ性白血病や肝臓がんで死ぬことが多く、当初はNMNの投与でがんの発生率が高まることが懸念された。しかし、がんの発生率や死因、生存期間は、通常のマウスと差はないが、NMNの投与量が多いグループの方が、活動量が若干低下する傾向はある。しかし、この量は、人への投与量に換算すると相当な量になる。投与量が少ないグループは、どの機能にも良い結果が表れた。人への投与量でみると、体重70kgの男性で1日に錠剤1錠程度である。
7. NMNが効くのは、年を取ったり糖尿病になったりして、体の中のNADが減っている場合である。自分でNADを十分に作り出す能力のある健康で若いマウスには、NMNを投与しても効果はない。人間での効果ばまだわからないが、おそらく健康で若い人がNMNを飲んでも、何も変わらない。
8.NADの減少が原因かどうかはわからないが、糖尿病など、老化とともにかかりやすくなる様々な病気でNADが減少していることがわかっている。例えば、血糖値が正常より高くなる「二型糖尿病」のモデルマウスにNMNを与えると、インスリンの効きが良くなり、血糖値が改善される。同様にアルツハイマー病や神経変性疾患、心不全でも、NMNを投与すると回復・改善することが確認されている。
9.臨床研究では。NMNが人間の老化も抑えるかどうかは、わかっていない。マウスで確認されたような効果が、人でも起こりうるかどうかを検証する段階に来ている。しかし、NMNのように元々私たちの体内にある物質を投与する臨床研究は、日本ではほとんど行われたことがない。将来、NMNを社会に普及させることを考えた場合、安全性や効果を科学的にきちんと調べることが重要である。そのため、今回の臨床研究は、薬の治験のように厳しく行うことを目指している。
10.まず、40〜60歳の健康な男性10人にNMNを経口で投与し、体内での動きや安全性を調べる。老化抑制効果を調べるのは、次の段階になる。具体的にどういう効果を調べるかは決まっていないが、マウスでも効果が確認されたところがポイントになる。
11.NMNを作るのは難しいが、世界で唯一、高品質のNMNを作る技術を持つ企業が日本にある。食品・バイオメーカーの「オリエンタル酵母工業」である。2008年から、NMNの開発を続けてきた。オリエンタル酵母工業では現在、「研究用」としてNMNを製造している。今回の臨床研究では、NMNを「食品」として扱っている。
12.人間でも効果が確認されれぽ、科学的根拠に基づいて効能を示した「機能性表示食品」として世に送り出すのがいい。長寿大国である日本の企業と研究者が開発した日本発の物質として、世界に発信していければよい。



yuji5327 at 06:34 
健康 

2017年11月09日

冬が来ました

IMG_20171109_0001
立冬
24節気の第19
10月節
現在広まっている定気法
太陽黄経が225度のとき
11月7日
恒気法では
11月6日
(Wikipediaより)

yuji5327 at 06:53 
池上湖心の書 

電力会社が身を削って温暖化のことを考えているわけでもない。電力会社は基本的に競争がなく、売り上げが上がっても下がっても、それに応じて電気料金を変える仕組みになっている。

「武田邦彦著:
偽善エコロジー「環境生活」が地球を破壊する、幻冬舎、2008年7月30日」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.エアコンの温度を控えても電気代が安くするエコは意味がない。偽のエコ情報の被害をいちばん受けているのは、子供たちである。ダイオキシンという言葉は最近ほとんど聞かない。日本は大昔からたき火をしているし、アメリカでは山火事で大量のダイオキシンが発生している。
2.小学校の頃から森を守ると言われて紙のリサイクルをしてきたが、新聞には、製紙会社が紙のリサイクル率を偽装していたと言う記事が載っていた。新品の紙と偽ってリサイクル紙を混合していたのならわかるが、リサイクル紙を少なく入れていた。
3.大人は自分が温暖化にあまりよいことをしていなくてら、二重人格性を持っています。温暖化を防止するのは、人生を少し犠牲にずることになる。高校生は真面目に親の言うことを聞いてエアコンを我慢した結果、受験に失敗することもある。
4.ある社長は地球温暖化にはほとんど関心がなく、売り上げが上がることだけを考えているが、会社の経費を下げたいので、温暖化防止を口実にし、電気をこまめに消すようにと従業員に呼びかける。本当は儲けのためにと思っていても、口では温暖化防止のために、と呼びかける。
5.人間には、心に思ってもいないことを平気で口に出せる人と、一つのことをそのまま信じて、それと反することはできない人がいる。現代の日本人の多くは心にも思っていないことを平気で口に出せるようになっているが、次世代を担う高校生は、まだそんな現代の風潮に汚染されていない。それは心強いことだが、大人の表向きの論理を信じてしまう。
6.電力会社が身を削って温暖化のことを考えているわけでもない。電力会社は基本的に競争がなく、売り上げが上がっても下がっても、それに応じて電気料金を変える仕組みになっている。日本の電気料金は高止まりしている。政治家とつながりを持ち、電気料金の認可をもらえば問題ないので、消費者には、節電のような、会社の利益が減る方向での広告を呼びかけることができる。
7.環境というのは、人間が作り出すものだから、価値観の違うことを同時に口に出すような風潮がある。温曜化を防ぐために電気を節約しましょう、などと..テレビ局が放送している。



yuji5327 at 06:38 
エネルギー問題 | 環境

2017年11月08日

米大統領トランプ氏来日

IMG_20171103_0003
ありがとう、ドナルド
安倍晋三首相ツイッター
晩餐会
安倍首相と昭恵夫人
トランプ氏とメラニア夫人の4人
写真も掲載
歴史的な日本訪問
日米同盟の揺るぎない絆
世界に示す
トランプ氏の反応
すぐにリツイート


yuji5327 at 06:54 
池上湖心の書 

生物は、遺伝子を子孫に残せばその役目を終える。老化は、生殖を終えた後の現象、老化には制御されたシステムがあり、その研究が盛んになった

「今井眞一郎(ワシントン大学教授)著:夢の「長寿物質」日本で効果を確かめたい、聞き手・構成、伊藤崇読売新聞鯨本社科学部、December2016 
中央公論CHUOKORON110」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.老化を抑制する物質:ニコチンアミド・モノヌクレォチド(NMN)の論文が反響を呼んでいる。米科学誌『セル・メタボリズム』に、マウスにNMNを1年間投与したところ、顕著な老化抑制効果が認めらた。2グループ(各90匹)のマウスに、生後5ヵ月(人間の年齢で20代)から17ヵ月(同60代)までの1年間、NMNを水に溶かして毎日飲ませた。
2.2グループのうち、片方は投与量を多め、もう片方は少なめにした。マウスも年を取ると通常は体重が増えて、メタボリック・シンドロームになるものが出てくる。しかし、NMNを1年間投与し続けたマウスは、投与していない通常のマウスよりたくさん食べるのに、体重は4から9%抑えられた。通常のマウスより脂肪を燃やしてエネルギーを得ており、代謝機能は人間の年齢で30代後半〜40代に保たれていた。一方、筋肉では、エネルギーを作り出す細胞内の機能が高まり、老化による遺伝子の変化が大幅に抑えられていた。老化とともに低下する目の機能も、若い状態に保たれていた。涙の量や骨密度、免疫細胞の数が増加し、インスリンの効き具合も改善していた。
3.NMNは、体の中でニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(NAD)という物質に変わり、これがサーチュインという遺伝子の働きを高める。NMNは年を重ねるに従い、体の中で作られる量が減り、それにともないNADの量も減っていく。そこでNMNを体外から補充し、NADを増やしてサーチュインを活性化しようというのが、慶鷹義塾大学医学部と米ワシントン大学医学部が共同で始めた臨床研究である。
4.当初はNMNの投与でがんの発生率が高まることが懸念されたが、がんの発生率や死因、生存期間は、通常のマウスと差はない。NMNの投与量が多いグループの方が、活動量が若干低下する傾向はあるが、この量は、人への投与量に換算すると相当な量になる。投与量が少ないグループは、どの機能にも良い結果が表れた。人への投与量でみると、体重70kgの男性で1日に錠剤1錠程度である。
5.NMNが効くのは、年を取ったり糖尿病になったりして、体の中のNADが減っている場合であり、自分でNADを作り出す能力のある健康で若いマウスには、NMNを投与しても効果はない。人間での効果ばまだわからないが、健康で若い人がNMNを飲んでも、何も変わらない。
6.糖尿病など、老化とともにかかりやすくなる様々な病気でNADが減少する。血糖値が正常より高くなる「二型糖尿病」のモデルマウスにNMNを与えると、インスリンの効きが良くなり、血糖値が改善される。同様にアルツハイマー病や神経変性疾患、心不全でも、NMNを投与すると回復・改善することが確認されている。
7.NMNが人間の老化も抑えるかどうかは、まだわかっていない。マウスで確認されたような効果が、人でも起こりうるかどうかを検証する段階に来ている。NMNのように元々私たちの体内にある物質を投与する臨床研究は、日本では行われたことがない。NMNを社会に普及させる場合、安全性や効果を科学的に調べることが重要である。
8.NMNを作るのは難しいが、世界で唯一、高品質のNMNを作る技術を持つ企業が、食品・バイオメーカーの「オリエンタル酵母工業」(本社東京)である。オリエンタル酵母工業では現在、「研究用」としてNMNを製造している。今回の臨床研究では、NMNを「食品」として扱っている。人間でも効果が確認されれぽ、科学的根拠に基づいて効能を示した「機能性表示食品」として世に送り出すのがいい。
9.老化を抑えるだけでなく、平均寿命も延びるのかについて、マウスの脳内のサーチュインの働きを遺伝子操作で高めた実験では、最大寿命も延びたが、健康で元気に暮らせる「健康寿命」も延びた。健康寿命に相当する期間の延びはメス16%、オス9%で、人間に換算すると女性で13〜14年、男性で7〜8年になる。
10.NMNがどんな食べ物に多く含まれているのかは、野菜やフルーツに多い。特に多かったのは枝豆、ブロッコリー、アボガドなど、種のように栄養を貯める場所に多く含まれる。牛肉やエビはわずかである。マウスに与えたNMNの量はかなり多く、これに相当する量を人間が食事だけで摂取するのは、一日3食、NMNの多いものを食べれば、それなりの量を補うことがでる。
11.米マサチューセッツ工科大学にいた2000年、サーチュインが老化と寿命の制御に重要な役割を果たしていることを発見し、英科学誌『ネイチャー』に報告した。サーチュイン遺伝子から作られるたんぱく質が老化を防ぎ、エネルギー代謝にも関係していることを突き止めた。
12.哺乳類の場合、7種類のサーチュイン(SIRT1〜7)があり、老化の制御において非常に重要なのがSIRT1である。脳の視床下部でSIRT1の機能を高めると、筋肉などの機能が若い状態に保たれることがマウスの実験でわかった。脳の視床下部は、老化を制御する「コントロールセンター」の役割を果たしている。脳の視床下部のSIRT1を活性化するNMNは、脂肪組織が分泌する酵素から作られている。この酵素は血中に分泌され、その活性が非常に高いという特徴がある。
13.足腰が衰えて歩行などが困難になる「ロコモティブ・シンドローム」や、特に筋肉量が減少する「サルコペニア」の研究では従来、筋肉そのものの研究が行われてきたが、脳内でサーチュインの働きを高めると筋肉が若い状態に保たれ、老化にともなう身体機能の低下は、脳内のコントロールセンターの機能減退が原因である。
14.BMIを横軸に、全死亡率を縦軸に取ると、グラフはU字型になる。人種によらず、最も死亡率が低くなるBMIは、男性で24〜25、女性で22〜23である。小太りの状態である。高齢者の場合、やせているより、ふっくらした人の方が元気で病気にもかかりにくいと、昔から言われてきた。BMIが少し高めの人は、外科手術の予後もよく、合併症にかかる割合も低い。脂肪は、飢餓状態の時に生き延びるためのエネルギーを蓄え、体のいろいろな能力を調節する役割を担うように発達してきた。脂肪が少なすぎると、老化を制御する脳の機能が低下し、死亡率も高くなる。
15.私たち生物は進化的には、遺伝子を子孫に残せばその役目を終える。老化は、生殖を終えた後の現象であり、生存に有利な遺伝子を残すという進化には影響しない。昔は、体のあちこちが自然に駄目になっていくのが老化と考えられていたが、老化には制御されたシステムがあり、その結果として寿命が決まっている。そして、老化を制御する研究が盛んになった。


yuji5327 at 06:39 
健康 

2017年11月07日

宇宙ごみ

IMG_20171101_0004
スペースデブリ
制御不能となった人工衛星
ロケット本体
破片、
宇宙飛行士が落とした
手袋・工具など
4,500トン


yuji5327 at 07:05 
池上湖心の書 

日本能率協会がまとめた企業経営課題に関する調査で、国内企業の7割超が現在の主要事業の5年後の見通しがつかないと考えていることが分かった。

2017/11/3付けの 大前研一 さんの「ニュースの視点」(発行部数 169,006部)は「経営者調査/三越伊勢丹HD/エイチ・ツー・オー・リテイリング/米IBM」と題する記事である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.日本能率協会が先月18日まとめた企業経営課題に関する調査で、国内企業の7割超が現在の主要事業の5年後の見通しがつかないと考えていることが分かった。ITの急速な進展など、経営環境の変化に危機感を持つ経営者が多い実態が示された。
2.調査結果を見ると、3年なら何とかなると思う人とそうではない人の割合が同じ位である。5年になると、このまま通用すると思う人の割合はわずか15%である。そして、10年になるとほとんどの経営者が、今の事業では見通しがつかないと感じている。
3.今の世の中で起こっている大きな変革を考えると、経営者はその実態をよく理解している。問題は、現状を理解した上で、対応できるように勉強しているのかどうかであり、「座して死を待つ」という企業が大半である。
4.若い人にとってそのような企業にいること自体、不安を感じる。その不安を払拭するために、自分にやらせてくれ、と積極的に動ければ良いのだが、日本では、そうはなっていない。
5.日経新聞によると、三越伊勢丹ホールディングスは子会社で高級スーパー「クイーンズ伊勢丹」を展開する三越伊勢丹フードサービスの株式の大半を、三菱グループ系の投資ファンドである丸の内キャピタルに売却する方針を固めた。
6.三越伊勢丹フードサービスは16年3月期から債務超過に陥っており、第三者に売却することで本体の財務負担を軽減する考えである。クイーンズ伊勢丹は、成城石井とほぼ同じ業態で、やや規模が大きいお店である。大前氏はエブリデイドットコムの経営に携わっていた頃、クイーンズ伊勢丹と提携していた。
7.生鮮食品を取り扱っていたので、クイーンズ伊勢丹から持ってきて、それを販売する流れを作っていた。商品的には申し分がなかったので、三越伊勢丹にクイーンズ伊勢丹を経営する総合的な力が不足していた。その上、丸の内キャピタルに売却するというのは、さらにみっともない。
8.丸の内キャピタルは、ローソンに出資をして経営再建に成功したと言われているが、当時の状況からすれば、セブンイレブンという良い事例があり、新浪氏という経営者がいたことが大きかった。丸の内キャピタルに再建の手腕があったとは思わない。
ローソンの成功からも時間が経過し、今丸の内キャピタルにクイーンズ伊勢丹を再建させる力があるとはおもわない。
9.三越伊勢丹は赤字で事業撤退をするというのが恥ずかしいので、少しだけ資本を残しつつ経験のある丸の内キャピタルに売却するという、体裁を整えるためのシナリオを作ったが、非常にみっともない話である。
10.日経新聞は、「そごう神戸店で示す百貨店の未来図」と題する記事を掲載した。百貨店の阪急、阪神を傘下に持つエイチ・ツー・オーリテイリングが、セブン&アイ・ホールディングスから「そごう神戸店」の経営を引き継いだ。訪日外国人客の利用増加などを追い風に、阪急うめだ本店が好調なことを踏まえ、そごう神戸店も今後数年で「来て楽しむ百貨店」への建て替えを視野に入れている。
11.阪急うめだ本店は建て替えによって、イベント型、ショールーム型の百貨店に変身し、それが成功を収めている。エルメスの職人をフランスから呼んできて、作業しているところを見せるなど、「見て楽しめる」空間を上手く演出している。
12.そごう神戸店の経営を引き継いだことで、梅田と神戸を抑えることになるのは面白い。阪急沿線も高齢化が進んでおり、その端にあるのが梅田と神戸である。坂道が多く、店舗に出ていくのも避けたいという人が多い。そういう人たちに外商をからめながら、両端から攻めていくのは上手くいくかもしれない。
13.米IBMは11月から主力製品である人工知能(AI)「ワトソン」の無料提供を開始する。「会話」「翻訳」「文章を基にした性格分析」など6つの基本機能を無料で提供する。これにより大企業だけでなく、中小企業はもちろん個人のソフト開発者にまで利用者の裾野を広げることで、新たなサービスの開発を促す。IBMとしては、競合が無料サービスを展開しているので、やむを得ない施策である。全体としての売上も利益も減少傾向なので何か手を打たなければいけない。
14.事業領域別の売上・利益を見ると、労働集約型のコンサルティング関連事業の利益率が低い一方で、クラウド領域は利益率が高く、ワトソンを要するコグニティブ領域の利益率はさらに高くなっている。IBMとしては戦略的にこの領域を拡大して行かなくてはならない。
15.無料サービスを展開する競争相手に対抗するために、IBMもフリーミアム戦略で入り口を大きく広げる狙いである。これにより、ある程度のボリューム増加は見込めると思うが、問題は次の展開で、無料サービスから有料サービスに転換するための仕掛けをうまく機能させないと、無料でサービスを提供して終わってしまう。無料で使い始めた人を、どれだけ高額のサービスにつなげていけるかが課題である。上手く立ち回らないと、グーグルのような広告モデル(別の収入源)を持っている企業に寝首を掻かれる可能性は大きい。


yuji5327 at 06:39 
共通テーマ 

2017年11月06日

新アイボ

IMG_20171103_0002
ソニーはイヌ型の家庭用ロボット
aibo(アイボ)」を発表
人工知能(AI)搭載
持ち主に自ら近寄る
個性的な鳴き声を発する
1999年に売り出したイヌ型の「AIBO(アイボ)」の後継モデル
19万8千円
心のつながり
育てる喜び
愛情の対象となるロボット


yuji5327 at 06:56 

「患者切り捨て」の判断は医師が個々にしたのではなく、組織として上から指示がある。指示に従わない冷遇され、センターに居づらくなる。

「上昌宏著:
医療詐欺:先端医療と新薬はまず疑うのが正しい、講談社、2014年7月22日」はは面白い。「第2章:不都合な真実ヌ礁膵駑病院は軽症患者ばかりを集めたがる」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.「医療」という響きで最も親しみやすいのは「病院」である。個人クリニックから大病院まで日本には様々な医療施設があり、それぞれが地域医療の拠点として活動をしている。身近な存在であるはずの病院だが、患者さんたちが誤解をしていることがある。それは、「国立病院」というものに対する認識である。
2.国立病院のイメージは、しっかりとした医師が多い、施設は大きいけれど、古くさい、などが一般的である。なかで、「先端医療を受けることができる」「「小さな病院では手の施しようのない難しい病気の治療をおこなっている」というものである。このような印象を抱くのは地方の高齢者が多い。
3.国立病院信仰が非常に強いことになんの根拠もない。むしろその逆である。国立病院には軽症患者ばかりが集まってくるす。一般論だが、軽症患者ばかりを診ている医師は、総じて医療技術が高くない。国立は技術が高い、というのは幻想である。
4.小さな病院でお手上げの重症患者だってたくさんくる、というが、患者だけが知らない不都合な真実である。正確に言えば、軽症患者しか受け入れることができない。国立病院で勤務していた著者が言っているのだから、確かである。かつて東京大学医学部附属病院や、国立がんセンター中央病院(現・国立がん研究センター中央病院という国立病院で勤務していたが、重症患者ということで門前払いをされて、近隣の病院へまわされる患者さんを何人も見てきま。また、合併症が多い重症患者を受け人れるな、と医師たちに指示をしている上司の姿も何度も目にした。日本中の国立病院でごく当たり前のようにおこなわれてい
5.「国立病院」への世間のイメージと実像がかけ離れてしまった悲劇である。国立病院というのは「先端医療をおこなう施設」でも、「治療が難しい重症患者を受け入れる施設」でもない。何のための施設かというと、「国の政策医療」を推進する施設である。
6.国立がん研究センターを例に言うと、その響きから、、国が「がん」の最新治療を国民へ提供するか、あるいは、手の施しようがない状態の、症状の重い患者が、日本中から集まってくる、というのは正しくない。
厚労省は国立がん研究センターを「新規治療の開発のための臨床研究の推進」を最大の目
的とする組織として考えているが、新しい治療方法を見つけるのなら、たくさんのがん患者を受け人れるってことではないか、と早合点してはいけない。たしかに、がん患者は受け入れるが、臨床研究に参加することができる患者に限られる。
7.臨床研究とは、長い時間をかけて患者さんの経過を観察していく。全身に衰弱が進行していたり、腎臓や肝臓の機能が低下している患階さんでは参加できない。効率的に研究をすすめるには、症状の軽い患者さんをできるだけたくさん集めるこ。合併症があって、体力の滅退が進み、-進行がん-のような患者さんは、臨床研究には不要である。臨床研究に参加できない患者がやってきたら、ああだこうだと難癖をつけて、近くの病院へ追いやる。
8.このような「患者切り捨て」の判断は医師が個々にしたのではなく、組織として上から指示がある。そんな指示には従わない、という医師も皆無ではないが、そのような.医師はほどなく冷遇され、閑職に追いやられ、センターに居づらいような状況に追い込まれる。冷遇されれば、ほかの病院へ移ったり、自分で開業をしたりするのが普通である。受け入れ拒否の指示に従う医師だけが国立病院に残り、出世をしていく。
9.大量の「がん難民」を生み出した国立がんセンターは、その構造的な問題が指摘され、厚労省所管の施設機関から2010年に「独立行政法人国立がん研究センター」になったが、国立病院という基本的な構造は今も変わっていない。




yuji5327 at 06:41 
健康 | 共通テーマ

2017年11月05日

米大統領トランプ氏来日

IMG_20171103_0003
トランプ米大統領
安倍晋三首相との会談
北朝鮮の核・ミサイル問題
圧力を最大限
北朝鮮に非核化を
国連安全保障理事会
制裁決議の着実な履行
中国やロシアも巻き込み
北朝鮮の政策変更を

yuji5327 at 06:56 
池上湖心の書 

脳内でサーチュインの働きを高めると筋肉が若い状態に保たれることを考えると、老化にともなう身体機能の低下は、脳内のコントロールセンターの機能減退が原因と考えられる。

「今井眞一郎(ワシントン大学教授)著:夢の「長寿物質」日本で効果を確かめたい、聞き手・構成、伊藤崇読売新聞鯨本社科学部、December2016 
中央公論CHUOKORON110」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.マウスの脳内のサーチュインの働きを遺伝子操作で高めた実験では、最大寿命も延びたが、それ以上に、健康で元気に暮らせる「健康寿命」に相当する期間が延びた。健康寿命に相当する期間の延びはメス16%、オス9%で、人間に換算すると女性で13〜14年、男性で7〜8年になる。マウスにNMNを1年間投与した実験では、寿命が延びるかどうかまでは調べることができなかったが、顕著な抗老化作用を考えると、遺伝子操作したマウスの場合と同じような寿命延長効果があると予想される。
2.どんな食べ物に多く含まれているのか調べたところ、野菜やフルーツに多いことがわかった。特に多かったのは枝豆、ブロッコリー、アボガドである。種のように栄養を貯める場所に多く含まれている。一方、牛肉やエビはわずかだった。実験でマウスに与えたNMNの量はかなり多く、これに相当する量を人間が食事だけで摂取するのは難しいが、1日3食、NMNの多いものを食べれば、それなりの量を補うことがでる。
3.今井教授は長年、サーチュインの研究に取り組んできた。米マサチューセッツ工科大学にいた2000年、サーチュインが老化と寿命の制御に重要な役割を果たしていることを発見し、英科学誌『ネイチャー』に報告したのが始まりである。サーチュイン遺伝子から作られるたんぱく質が老化を防ぎ、エネルギー代謝にも関係していることを突き止めた。
4.哺乳類の場合、7種類のサーチュイン(SIRT1〜7)がある。このうち、老化の制御において非常に重要なのがSIRT1である。脳の視床下部でSIRT1の機能を高めると、筋肉などの機能が若い状態に保たれることがマウスの実験でわかった。脳の視床下部は、老化を制御する「コントロールセンター」の役割を果たしている。脳の視床下部のSIRT1を活性化するNMNは、脂肪組織が分泌する酵素から作られている。
5.この酵素は血中に分泌され、その活性が非常に高いという特徴がある。一方、視床下部から出た指令は、骨格筋に伝わり、骨格筋から体の機能を調節するホルモンのような物質が分泌される。
6.足腰が衰えて歩行などが困難になる「ロコモティブ・シンドローム」や、筋肉量が減少する「サルコペニア」の研究では従来、筋肉そのものの研究が重点的に行われてきた。しかし、脳内でサーチュインの働きを高めると筋肉が若い状態に保たれることを考えると、老化にともなう身体機能の低下は、実は脳内のコントロールセンターの機能減退が原因と考えられる。
7.BMIを横軸に、全死亡率を縦軸に取ると、グラフは「U」字型になる。人種によらず、U字型で最も死亡率が低くなるBMIは、男性で24〜25、場合によっては26、女性で22〜23である。ちょっと小太りの状態である。高齢者の場合、やせているより、ふっくらした人の方が元気で病気にもかかりにくいと、言われてきた。BMIが少し高めの人は、外科手術の予後もよく、合併症にかかる割合も低いという結果もある。
8.脂肪は、飢餓状態の時に生き延びるためのエネルギーを蓄え、体のいろいろな能力を調節する役割を担うよう、進化的に発達してきた。人ではまだ証明されていないが、脂肪が少なすぎると、老化を制御する脳の機能が低下し、死亡率も高くなる。脂肪が多すぎてもよくない。
9.私たち生物は進化的には、遺伝子を子孫に残せばその役目を終える。老化は、生殖を終えた後の現象であり、生存に有利な遺伝子を残すという進化の淘汰圧は影響しない。昔は、機械が次第にぽろぽろになって壊れるように、体のあちこちが自然に摩耗して駄目になっていくのが「老化」と考えられていたが、老化にはきちっと制御されたシステムがあり、その結果として寿命が決まるということが、ここ20年ぐらいでわかってきた。そして、老化を制御する研究が盛んになった。




yuji5327 at 06:42 
健康 

2017年11月04日

米大統領トランプ氏来日

IMG_20171103_0003
5日午前、
トランプ米大統領を乗せた専用機「エア・フォースワン」
都内の米軍基地に到着
約700人が帯同
安倍晋三首相とのゴルフ
最高レベルの国賓ではない
大統領専用ヘリ「マリーンワン」
埼玉県川越市ゴルフ場に移動
重装備で「ビースト(野獣)」
大統領専用車「キャデラック・ワン」
天皇、皇后両陛下とトランプ氏とメラニア夫人の面会
昼食では好物のハンバーガー
夜には鉄板焼き店和牛ステーキ
酒を飲まないトランプ氏
食事の際は、水かダイエット・コーク


yuji5327 at 07:17 
池上湖心の書 

欧米では早くから、がんやアルツハイマー病などの根本の原因である、老化の研究に力を入れてきたが、日本は高齢化が深刻なのに、研究は十分ではなかった。

「今井眞一郎(ワシントン大学教授)著:夢の「長寿物質」日本で効果を確かめたい、聞き手・構成、伊藤崇読売新聞鯨本社科学部、December2016 
中央公論CHUOKORON110」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.老化を制御するシステムについて、現在、科学的に解明されているものだけでも、インスリン及びインスリン様成長因子シグナル伝達系、mTORシグナル伝達系、サーチュインのファミリー、の3つがある。これらは、よく使われるモデル生物の酵母や線虫、ショウジョウバエ、マウスに共通して存在している。
2.3つはそれぞれ、システムとして独立しているが、複雑に絡み合っている。インスリンとmTORの場合、働きをちょっと抑えると老化を遅らせることができる。インスリンは体にとって必須なので、完全になくなると駄目だが、線虫やハエ、マウスはちょっと抑えることで長生きする。
3.逆にサーチュインは、その働きを強めると老化を遅らせ、寿命が延びることがわかっている。2016年のノーベル生理学・医学賞は、東京工業大学の大隅良典栄誉教授に授与された。大隅栄誉教授が仕組みを解明した細胞のオートファジー(自食作用)という働きも、老化の制御に関係していることが、線虫やショウジョウバエの研究でわかっている。
4.NMN以外の、老化抑制効果が期待されている物質として、欧米では、NMNとよく似た物質「ニコチンアミド・リボシド(NR)」の研究が盛んである。NRは体内で、NMNを経てNADに変わる。米国の企業がNRを安く供給しており、臨床研究も行われている。ただし、病気の改善効果を調べるのが目的で、NMNのように健康な人間を対象とした研究はまだ行われていない。
5.同じくサーチュインを活性化させる物質として、ポリフェノールの一種である「レスベラトロール」も注目を集めていた。確かに、マウスで老化抑制効果が確認されているが、健康な人間には効かないというのが共通見解になりつつある。
6.このほか、米国では今、糖尿病の第一選択薬である「メトフォルミン」を使った臨床研究が大々的に行われようとしている。老化を遅らせる効果があることが、マウスによる実験で明らかになっている。mTORを抑える働きを持つ薬「ラバマイシン」も注目されている。米国の大学が、ラバマイシンを飼い犬に投与し、抗老化作用を調べているところである。ただ、ラバマイシンはやや副作用があり、米国の製薬企業が副作用の少ない似た物質の開発を進めている。
7.日本は世界で最も高齢化が進み、全人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は今年、27.3%に達した。国民医療費は年間40兆円を超えている。日本の社会が内包している危機は非常に巨大である。病気を抱えて寝たきりの高齢者が増え、医療費がさらに膨らみ、少子化により労働者人口も減少していくのをこのまま座して見ているだけでは、社会は崩壊してしまう。
8.80歳になる私の母は、1、2年前、9種類の薬を飲んでいた。日本の病院は問題があるとすぐに薬を出すが、対症療法だけでは医療費を削減することはできない。一つ一つの病気に対応するだけでなく、病気にかからないよう予防し、健康寿命を延ばすことが重要である。
9.厚生労働省によると、日本人の平均寿命と健康寿命の差は男性で約9年、女性で約12年と開きがある。政府も、健康寿命の増進を国家目標に掲げている。私たち老化研究者が目指しているのは「生産的加齢」である。健康を保つだけでなく、社会に貢献し続けながら年を取っていくということである。
10.これまで、高齢化による諸問題の解決につながるような科学的研究は不十分だったが、ようやくNMNのような抗老化作用が期待される物質が見つかり、最新の科学が貢献できそうな段階まで来た。内閣府の調査では、日本の高齢者は、健康観や勤労意欲が特に高いという特徴がある。
11.最新の科学で生産的加齢を実現することが、日本の文化的、社会的な土台を保ちつつ、高齢化や労働力減少、医療費の増大といった問題の解決につながると信じている。ただ、NMN以外の物質でも臨床研究が行われているように、抗老化研究の国際的な競争は激しさを増している。NMNへの注目も一段と高まっている。
12.欧米では早くから、がんやアルツハイマー病などの根本の原因である、老化を食い止める研究に力を入れてきたが、日本は高齢化が最も深刻なのに、研究へのサポートはこれまで十分ではなかった。このため、文部科学省は来年度から、老化のメカニズムの解明や抗老化物質の特定などの基礎研究に力を入れる計画である。長寿大国の日本だからこそ、抗老化研究を積極的に進め、高齢化の処方箋となるようなモデルケースを世界へ発信していくことが重要である。


yuji5327 at 06:49 
新技術 | 健康

2017年11月03日

安倍政権第4次内閣発足

IMG_20171103_0001
第98代の総理大臣
全閣僚を再任
第4次安倍内閣
待機児童の解消
保育の受け皿整備


yuji5327 at 07:07 
池上湖心の書 

再生医療への過度な期待がある。再生医療を将来受ける人はそれほど多くはないが、人類の未来がすべて決まるような報道があるのは気に掛かる。

「池上彰、岩崎博司、田口英樹著:
池上彰が聞いてわかった生命のしくみ、東工大で生命科学を学ぶ、朝日新聞出版、2016年9月」は面白い。「大隅良典氏との特別対談」は興味深い。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.東工大では2016年度から、生命科学の授業が必修科目になった。生命科学を学ぶ理由は、一つが「人間は地球上の生物のひとつである」「人間は地球上の生物のひとつである」という認識から出発して、さまざまな現象を考え、学ぶことが大事なこと。もう一つの理由は「自然をとらえ直す」ことである。野原で食べ物を採る実体験が、現代ではだんだん減っている。
2.新学習指導要領になって少しは緩和されたが、まだ、専門の生物学者が教科書を作ればもっと体系的に教えられるはずという思いが、現場の先生にもある。教科書をチエックする文部科学省の教科書調査官が生物学者ではない。教育大学系の教科書調査官と、実際に現場で生物を教える先生との間で、ギヤップがある。
3.見通しを立てて教えれば、生物学はそんなに高度なものではない。ブツ切りにして教えているので、大学に入ってからもう1回学び直しになっている。大学には学習指導要領や検定済み教科書はない。大学では全体像を描いた、体系的な生物学を教えられる。
4.理系では、成績のいい高校生は生物が好きでも、科目としての生物は選ばない。生物は文章問題が多く、満点が取りにくい。物理や化学は計算問題が多くて、比較的満点を取りやす。受験における生物の難しさである。物理と化学を学んだ上で生物も勉強する、という考え方が大事である。建築学や機械学を専攻する場合であってもです。将来何をするかにかかわらず、大学の早い段階で生命についての基本的な概念を知っておくことは、これからの社会にとって必要である。
5.再生医療への過度な期待に惑わされている。再生医療を将来受ける人はそれほど多くはないと思うが、人類の未来がすべて決まってしまうような報道がされているのは気に掛かる。
6.介護ロボットのように、人間と同じような動きをロボットにさせる研究を考えても、結局は人間の腕や足の動き、筋肉のはたらきを理解しないと、ロボットは作ることができない。
7.化学の授業はシュレーディンガー方程式など、量子化学の分野から始まることもある。とたんに化学嫌いになる。物理だと思っていたら数学だった、経済学だと思っていたら数学だった、ということがある。
8.分子生物学で注目されて、セントラルドグマといって、DNAの情報がRNAに写されてタンパク質になる過程が注目されていた。その中でも、RNAとアミノ酸がどう対応しているのかという問題が実験的に解決されたころに興味を持った。
9.生命科学と言にいっても、分子生物学、生化学、遺伝学、構造生物学、バイオインフォマティクス、システムバイオロジーなど、いろいろなアプローチがある。まずは自分がどんなことに興味があるのか見極めることが大事である。



yuji5327 at 06:52 
新技術 

2017年11月02日

図書館1年以内利用4割

IMG_20171101_0003
読売新聞社
読書に関する全国世論調査
この1年間で図書館を利用
全体の40%(昨年43%)
この1か月で本を読んだ人は52%
1冊も本を読まなかった人は47%


yuji5327 at 06:54 
池上湖心の書 

ビタミンCは世界で毎年約11万トン生産されている。原料のブドウ糖が安価であり、ブドウ糖からビタミンCが40%という高効率でつくられ、大量生産されて、ビタミンCを安価に入手できる。

「生田哲著:
ビタミンCの大量摂取がカゼを防ぎ、がんに効く、講談社、2014.3.3、4冊」は参考になる。「まえがき「カゼやがんに効く」は本当だった」と「ビタミンCは安くて、しかも副作用がない」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.ビタミンCは、アスコルビン酸といい、肌の成分であるタンパク質、コラーゲンをつくるのに欠かせない栄養素である。最近の研究で、ビタミンCにはそれ以上の、もっと凄い健康効果があることがわかってきた。
2.1970年代にアメリカ発の大ブームがあった。ノーベル賞受賞生化学者であるライナス・ポーリング博士が、『ビタミンCとカゼ』という本を出版してベストセラーになった。また、スコットランドのエワン・キャメロン博士との共著で『がんとビタミンC』を刊行した。これらの本には「ビタミンCはカゼに効く」「ビタミンCはがんにも効く」と書かれていたが、みずから提唱した「ビタミンC療法」が医学界の権威筋に認められなかったポーリング博士は、1994年、93歳で世を去った。
3.ビタミンCは、ある程度、カゼに効くとは思っていたが、がんにまで効果があるとは思いもよらなかった。これまでにビタミンCについては膨大な数の論文が発表され、激しい論争があったが、2005年に、NIH(米国立衛生研究所)のマーク・レビン博士のグループにより、ビタミンCががん細胞を殺すことを証明する論文が発表された。
4.ビタミンCについて、多くの医学論文を取り寄せて精査したところ、次の5点が科学的に、十分に証明されていると理解できる。.咼織潺Cはがんに効く▲咼織潺Cはカゼやインフルエンザに効くビタミンCは感染症、心筋梗塞、脳梗塞にも効くぅ咼織潺Cは病気になりにくい体をつくるゥ咼織潺Cは安価で副作用のない安全な食品である
5.ビタミンCを今の1000倍の量を摂れば,人生のQOL(生活の質)は革命的に上がる。
わが国のビタミンCの所要量は100mgとされ、レモンを1日1個摂るだけで足りるとされているが、最適な健康状態を維持したいのなら1日に100mgでは足りない。仮に、カゼの予防には1日3gのビタミンC、治療には1日30gが必要だが、30gならレモン1200個だから実践するのは無理。果物の食べすぎはカロリー過剰になる。サプリメントでなら、余分なエネルギーを摂らずにビタミンCを簡便に、効率よく摂取できる。
6.ビタミンCの形状は、1個500mgまたは1gの錠剤が飲むのに好都合である。ビタミンCのナトリウム塩ならほとんど味がない。ある業者は天然型ビタミンCが体に安心と宣伝している。ビタミンCだけが本物で、アスコルビン酸や合成ビタミンCは偽物のような言い回しだが、ビタミンCとはLーアスコルビン酸のことである。
7.ビタミンCは、1930年代にポーランド出身のタデウシュ・ライヒシュタイン博士が確立した「ライヒシュタインプロセス」と呼ばれる化学合成と微生物による発酵の組み合わせで、工業的に大量につくられている。これが、ビタミンCが誰でも、安価に入手できる理由である。
8.このプロセスは、ブドウ糖(D-グルコース)から出発し、加水分解、微生物による発酵、水酸基の保護・酸化・閉環といった5段階の化学反応で構成される。ポイントは、2段階目微生物(酢酸菌)を使った発酵で、D-ソルビトールがL-ソルボースに変換されるプロセスである。1960年代になると、中国で、後の化学反応を発酵に置き換えた「2段階発酵法」も開発された。どちらのプロセスでもビタミンCが効率よく、大量につくられている。
9.現在、ビタミンCは世界で毎年約11万トン生産されている。原料のブドウ糖が安価であり、ブドウ糖からビタミンCが40%という高効率でつくられ、大量生産されていることが、ビタミンCを安価に入手できる理由である。
10.合成されたビタミンC(Lーアスコルビン酸)は、天然型ビタミンCとまったく同じものである。化学的・物理的・生物学的に少しも違わない。天然型ビタミンCが合成ビタミンCにまさる点は一つもない。野菜や果物に含まれるビタミンCも、合成ビタミンCも同じものですから、安心してサプリメントから摂取すればよい。
11.純粋なビタミンCは弱い酸性を示し、胃を刺激するため、人によっては胃に不快感があるが、そのような人はビタミンCのナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル塩を摂るとよい。ビタミンCのミネラル塩のうち、サプリメントでもっとも多いのは、ナトリウム塩とカルシウム塩である。ビタミンCのミネラル塩を大量に摂る際には、大量のミネラルも同時に体内に取り込むことになる。高血圧のために減塩食を実行中の人は、ナトリウム塩ではない形でビタミンCを摂取するほうがよい。ミネラル塩の効果は、純粋なビタミンCよりやや低い可能性がある。



yuji5327 at 06:41 
新技術 | 健康
池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
ke8y-ikgm@asahi-net.or.jp

工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





地域別アクセス

ジオターゲティング

ジオターゲティング
livedoor プロフィール
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード