2017年05月17日

手折りこしほたるぶくろの一つはな割れて谷間の闇すこし吐く

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大原葉子句
長谷川櫂解説
蛍が飛ぶころ
咲く蛍袋の花
花の中に蛍を入れると
花が呼吸するように
ゆっくりと明滅
(読売新聞2017.5.16より)

yuji5327 at 07:18 
池上湖心の書 

アメリカが急にサウジアラビアに冷たくなったのは、アメリカが世界一の産油国になったから。シェールオイルが大量に生産でき、サウジの石油に頼らなくてよくなった。

「池上彰著:
知らないと恥をかく世界の大問題7、Gゼロ時代の新しい帝国主義、KADOKAWA、2016年5月10日」は参考になる。「プロローグ 新しい帝国主義時代の到来」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.アメリカがイランと急接近すると心穏やかではないのはサウジアラビアである。サウジアラビアは、イランとの関係を見直してほしい、とアメリカに申し入れたが、アメリカは聞く耳を持たなかった。スンニ派の大国サウジアラビアはいつも、シーア派の大国イランを恐れている。国防予算はサウジアラビアのほうが多いのに、兵力はイランのほうがかなり多い。サウジアラビアは過去に戦争経験がないが、イランはイラクと8年にわたって戦争をしている。経験もイランのほうが上である。
2.サウジアラビアは2016年に入って、イランとの国交を断絶した。サウジアラビアは、アメリカに「サウジをとるか、イランをとるか」とメッセージを送っている。アメリカが急にサウジアラビアに冷たくなったのは、アメリカが世界一の産油国になったからである。シェールオイルが大量に生産できるようになり、サウジの石油に頼らなくてよくなり、以前よりもサウジアラビアの重要性が下がった。
3.サウジアラビアは、ロシアとの接近を図った。副皇太子のムハンマド・ビン・サルマンがロシアを訪問し、原子力平和利用分野における2国間協力協定に調印した。平和利用と言うが、核の開発に限りなく近い準備を、ロシアの協力を得てやっていく決意があらわれている。パキスタンは核保有国だが、これはサウジアラビアが資金援助してつくった。4.イランが核を保有するや否や、パキスタンからサウジアラビアに核を移転する秘密協定を結んでいるらしい。今後、核の拡散が起きる危険性が極めて高くなっている。さらに「自称イスラム国VSイラン革命防衛隊」という構造と、「サウジ対イラン」の構造が結びついたら大変である。過去の中束戦争はすべてイスラエルがからんでいたが、今回はイスラエル抜きの第5次中東戦争に発展する可能性がある。
5.サウジアラビアとイランは昔から仲が悪かったわけではない。東西冷戦時代は、資本主義のアメリカチームと、社会主義のソ連チームに分かれ、対立していた。アメリカとソ連は、お互いが対立するために、いろいろな国を自分の陣営に引き込んだ。アメリカは中東を味方につけようと、イランとサウジの仲を取り持ち、イランとサウジはいい関係を築いた。
6.1979年のイラン・イスラム革命で事情が変わった。それまでのイランはアメリカが連れてきた国王による独裁国家だった。こうした独裁や欧米化に反対したイスラム教徒が革命を起こし、ホメイニ師をトップに担いで、自分たちの新しい国をつくった。イランはイスラム教シーア派が治めるイスラム国家となった。
7.スンニ派大国のサウジアラビアは、危機感を持ち、イラン革命は王制を倒したので、王制のサウジアラビアとしては、革命が自国に飛び火することを恐れ、1988年には国交を断絶。中東全体でイランを封じ込めようとした。スンニ派の国々ではイランを目の仇にする構造が生まれ、イランは中東で孤立し、反米の国となる。
8.アメリカは、サウジアラビアが石油を売ってくれるので、サウジはいい子、イランは悪い子としたが、その後、事情が変わった。イラクのフセイン大統領が、中東の覇権を握ろうと、革命で混乱するイランに攻め込み、「イラン・イラク戦争」を起こした。フセインは、シーア派が勢力を伸ばすイランをアラブの国々は恐れているので、アラブの国々はみんな支援してくれるだろうと思っていた。
9.イランの中には、ホメイニ師のような原理主義者もいれば、イランを共産主義の国にしようという共産党員もいた。パーレビ国王追放の一点で協力し、王制をひっくり返したが、その後の政権を誰が担うかで内輪もめの状態になっていた。
10.フセインはイランに攻め込んだ。これで、イラン国内は自国防衛のために団結した。イラン・イスラム革命は成功し、イラクと対決。この戦争は8年間(1980〜1988年)も続き、イラ・イラ戦争と呼ぼれ、どちらも決定打を打ち出せず、停戦を迎えた。イラクがイランを攻撃しなけれぼ、イランは大混乱が続いていたのかもしれない。フセインが攻撃したことでイランがまとまり、イラン革命が成立した。
12.フセインは、1990年8月、クウェートに侵攻した。戦争をしたためにイラクは大きな借金を抱えた。イラクのすぐ横にはクウェートというお金持ちの国がある。もともとオスマン帝国時代はひとつだったのに、イギリスが勝手に線を引いてできた国がクウェートである。クウェートはもともとイラクの一部だと思っていたフセインは、莫大な財産と石油を自分のものにしようとクウェートに攻め込んだ。
13.この行動に対し、アメリカを中心とした多国籍軍がイラクを攻撃した。これが1991年の湾岸戦争です。このとき、イランとサウジも、同じ中東の国としてフセインを封じ込めなければと、一時は国交を回復した。イラクという共通の敵を持つことで手を組んだ。14.2002年、イランが秘密裏に核開発をしていたことが発覚し、またしても関係が悪化した。そんな中、起きたのがアラブの春をきっかけに、関係はさらに悪化した。サウジアラビアのペルシャ湾岸沿いの石油が出るところに、一部シーア派が住んでいて、彼らが民主化運動を始めたからである。サウジアラビアは、シーア派が国内を混乱させようとしたと考え、これを弾圧し、ついにはシーア派の指導者を処刑し、2016年に入ってまたもや国交断絶となった。
15.イランの最高権力者は大統領でも首相でもない。トツプは「最高指導者」である。イラン革命をきっかけに、「最高指導者」が生まれた。イスラム教はスンニ派とシーア派に2分される。預言者ムハンマドが亡くなった後、誰をムハンマドの後継者=最高権威者にするかで分かれる。スンニ派は、最高指導者(カリフ)を、知識や誠実さがあり、イスラムの慣習を守る人なら誰でもかまわないと考える。シーア派は、ムハンマドの娘ファーティマとその夫でムハンマドのいとこのアリーの血を引いていなくては指導者の資格はないと考える。シーア派は、ムハンマドの血統を引き継ぐアリーを初代のイマーム(指導者)とする、として、スンニ派のカリフを認めなかった。


yuji5327 at 06:49 
エネルギー問題 

2017年05月16日

北ミサイル発射

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北朝鮮の朝鮮中央通信
新型の中長距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験
成功したと報じた。
高度2111.5kmに達し
787km飛行
金正恩朝鮮労働党委員長立ち会い
ミサイルの実際の射程は4千km超
大型の核弾頭の搭載が可能


yuji5327 at 06:55 
池上湖心の書 

ポピュリズムと国民の意見を切り捨てるのは、民主主義の否定である。民主主義は、効率の悪い制度だが、政治の暴走を防ぐ重要な役割を果たしてきた。

「野ロ悠紀雄(早稲田大学ファイナンス総合研究所顧間)著:消費税増税の再延期は国民を愚民視する決定、
週刊ダイヤモンド、2016/06/18」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.安倍晋三首相は、消費税の増税先送りを決定した。理由は、新たな経済危機に対処するためという。それは取って付けたような理由で、現在の経済情勢がリーマンショックのような危機をもたらすとの認識は誤っている。選挙目当ての人気取りである。国民に負担増を求める政策は選挙で不利になるから、参議院選挙を前にして消費税増税を延期して支持率を上げようとする。
2.新聞の論説等は、将来の社会保障政策の財源が確保されないことを問題としている。税と社会保障の一体改革や、財政再建計画との関係を問うている。現在の日本での問題は将来の所得機会が保障されていないことで、新施策を打ち上げても、財源手当てがなければ、信頼されない。
3.政治家の立場からは、これらは現実を無視した建前論と見なされる。現実の政治は高尚な空理空論で動くのではなく、目先の利益によって動く。人々は合理的には行動しておらず、目先のことしか考えていない。増税を延期すれば、人々は負担が減ったと考え、その決定を歓迎する。
4.安倍首相が延期の意向を固めたとの報道が流れると、株式市場はこの決定を好感して、日経平均株価は1万7000円台に回復した。現政権からすれば、これが一般国民の反応ということになる。しかし、株式市場は短期的な条件には強く反応するが、長期的な条件の変化は無視する。
5.一般の人々の判断と株式市場の判断は、食い違うことが多い。消費税増税や社会保障のような長期的な政策に関しては、特にそうである。問題は、人々が株式市場と同じように考えているかどうかである。
6.人々が完全に合理的に行動するとしたら、消費税増税の先送りをどのように捉えるか?
この問題は、古くから経済学者によって議論され、18世紀のイギリスの経済学者デイビッド・リカードは、、いま減税をし、それを財政赤字の拡大によって賄ったとすれば、将来必ず増税によって処理される。
7.現在の減税とは、税負担の延期でしかない。人々は消費の決定に当たって、今年の所得のみを考慮しているのではなく、将来の所得も考慮に入れている。人々は、将来の増税に備えて、いま消費を減らして貯蓄を増やす。減税は消費を拡大させる効果を持たないことを、リカードの「等価定理」と呼ぶ。今回の消費税増税の延期は2019年10月までと期間が限られているので、この効果が働く。将来の増税時点が明言されなくても、同じことになる。
8.リカードの等価定理は、非現実的な机上の空論だと考えられてきた。その理由は、将来の増税までの期間が、人間の生涯を越えるかもしれないので、人々は現在の減税だけを評価する。
9.生涯の有限性問題は、アメリカの経済学者ロバート・バローが1970年代に解決した。バローによれば、人々は異なる世代と遺産によってつながっている。増税の負担が将来の世代にかかるとすれば、人々は将来世代をおもって遺産を増加させる。このために現在の消費を抑制する。これは、それほど突飛な議論ではない。
10.リカードやバローは理論経済学者であるから、彼らの理論はさぞや難解なものと思うもしれないが、その内容は極めて明決で直観的である。難しい数式のモデルなどを使わなくても、誰でも直感的に理解できる。
11.人々が合理的に行動しているとすれば、いまの日本で必要なのは、将来の見取り図を明確にし、財源を確保し、新しい均衡に向けて経済社会制度を整備することである。消費税増税によって社会保障の財源を確保することは重要である。人々は、将来をみ.完全に捉え、完全に合理的に行動しているわけではなく、不完全な情報に基づいて、大まかな判断しかしていない。目先の利益しか眼中にない人も少なくない。
12.仮に人々が目先のことを重視するとしても、説明すれば、政策の長期的な意味を理解する能力を、ほとんどの日本国民が持っている。そのような説明を行うことこそ、政治家の責務である。
13.問題は、国民を愚民と見なすか、合理的と見なすかの判断である。現実の政治はポピュリズムに傾かざるを得ないと言うが、それは政治家が人々の考えを低く評価しているだけのことである。ポピュリズムだとして国民の意見を切り捨ててしまうのでは、民主主義の否定につながる。民主主義は、効率の悪い制度ではあるが、社会の暴走を防ぐために重要な役割を果たしてきた。
14.参議院選挙において、人々の理解に訴えるという戦略が可能であるはずである。それを行うべきは、まず民進党である。民主党政権時に消費税増税を決めたのだから、当然のことだが、民進党は自らその戦略を放棄し、消費税の増税延期を提案した。民進党も自民党と全く同じ立場から、国民の判断能力が低いと決めてかかり、この問題を選挙の争点から外してしまった。国民を愚民と見なす政党しか存在しない日本は、悲劇的な状況にあると。


yuji5327 at 06:41 
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2017年05月15日

氷室山あたりは冬の心ちして梢の蝉ぞ夏とつげける

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俊恵句
長谷川櫂解説
冬の雪氷
夏まで保存する氷室
山かげ
洞窟
そのあたりは夏も冷え冷え
蝉の声で
夏とわかる
平安後期の僧侶の感覚
(読売新聞2017.5.10より)


yuji5327 at 06:53 
池上湖心の書 

サウジアラビアとはサウド家のアラビアという意味で、国家という概念とは違い、サウド家のアラビアの敷地に、国民を住まわせているという発想である。

「池上彰著:
知らないと恥をかく世界の大問題7、Gゼロ時代の新しい帝国主義、KADOKAWA、2016年5月10日」は参考になる。「プロローグ 新しい帝国主義時代の到来」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.シーア派にもいくつも宗派があるが、イランは、12イマーム派を国教(国の宗教)としている。ムハンマドの血を受け継ぐアリーが初代のイマームであり、アリーの息子が2代目、3代目となる。代々、イマームが血統で引き継がれていくが、少年だった第12代目のイマームが、突然姿を消した。信者たちは困り、「イマームはいま、お隠れになっているのだ。世界の終わりが来たとき、再び12代目のイマームがこの世にあらわれ、人々を導いてくださるだろう」
2.イスラム法学者・ホメイニ師が打ち出した理論は、「イマームがお戻りになるまでの間、イスラム法に詳しい、レベルの高い法学者が代わって統治をする」という考え方である。それによってホメイニ師が初代の「最高指導者」となり、ホメイニ師が亡くなった現在は、アリー・ハメネイ師が2代目の最高指導者となっている。
3.イランは国民が選挙で大統領を選ぶが、大統領の上に最高指導者が君臨している。最高指導者はイスラム法学者たちが選出。大統領も頭が上がらない。ハメネイ師は、黒いターバンを巻いている。ハサン・ロウハニ大統領は白いターバンを巻いている。シーア派の世界で、黒いターバンを巻いているのは、ムハンマドやアリーの血筋を引いている者を意味し、エリートである。白いターバンを巻いている人はエリートの血筋ではないけれど、一生懸命に勉強することでイスラム法学者になることができた人である。位が高いのはと黒いターバンを巻いている人である。
4.黒いターバンを巻いているということは、ムハンマドやアリーの血筋を引いている人であり、ムハンマドもアリーもアラブ人だから、最高指導者はアラブの血筋である。イランはペルシャ人の国で、ペルシャ人はアラブ人のことをあまり好きではない。黒いターバンを巻いている人は、信仰上は尊敬を集めるけれど、大統領のように白いターバンを巻いている人のほうが、同じペルシャの血をひくイラン人としては親近感がある。
5.サウジアラビアとは「サウド家のアラビア」という意味で、国家という概念とは少し違う。サウド家が支配しているアラビアの敷地の中に、国民を住まわせているという発想である。宗派はイスラム教のスンニ派に属するが、ワッハーブ派という極めて厳格な宗派である。教えの内容は、いまの自称「イスラム国」が主張していることとほぼ同じである。
6.死刑判決を受けた者は、広場で公開処刑となり、首を切り落とされる。女性の人権が極めて制限されていて、自動車の運転も許されない。アメリカは、普通ならこうした国に対しては非難を浴びせるが、サウジアラビアに対してはそれをしなかった。石油を売ってくれるからである。
7.サウジアラビアは国王が絶大的な力を持っている。2015年1月に90歳を超えていたアブドラ国王が亡くなり、弟の皇太子が国王となった。しかしサルマン新国王もすでに80歳と高齢だった。
8.サウジアラビアは一夫多妻制の国で、初代国王に大勢の子どもがいた。奥さんを4人まで持てるが、常に上限である4人。好きな人ができると誰かと離婚し、別の人と結婚して、常に4人の上限をキープすればいいので、延べにすると大変な数の女性たちと結婚し、たくさんの子どもをもうけた。初代国王のもとでは、王位継承権がある男の子だけでも60数人いる。その60人がまた大勢の子どもたちをもうけている。サウジには国王の王位継承権を持っている王子が数千人いる。その中には、過激な思想を持っている人もいる。自称「イスラム国」に対して、莫大な資金を援助している王子もいるといわれている。



yuji5327 at 06:44 
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2017年05月14日

韓国大統領文在寅氏

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韓国大統領選で当選
左派系政党「共に民主党」
文在寅氏(64)
第19代大統領に就任
首相候補として李洛淵(イ・ナギョン)・全羅南道知事(64)を指名
大統領秘書室長イム・ジョンソク氏(51)を任命
国家情報院長徐薫(ソ・フン)氏(62)を指名
統合と共生の新しい世界を開く青写真


yuji5327 at 06:47 

高級ブランド世界最大手の仏モエヘネシー・ルイヴィトンは先月25日、同社を実質的に支配するアルノー家のグループ会社がクリスチャン・ディオール社を完全子会社にすると発表した。

2017/5/12付けの 大前研一さんの「 ニュースの視点 」(発行部数 168,882部)は「LVMH・米医療機器大手・米食品大手 〜LVMHとナイキの買収戦略、ブランド戦略の違いとは? 」と題する記事である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.高級ブランド世界最大手の仏モエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)は先月25日、同社を実質的に支配するアルノー家のグループ会社がクリスチャン・ディオール社を完全子会社にすると発表した。現在74%を出資しているが、残りを約1兆4520億円で取得する。ディオール事業をLVMHに集約し、総合的なブランド戦略を展開できるようにする狙いである。
2.LVMHは世界最大の高級ブランドのコングロマリットで、次のようなブランドを抱えている。・ワイン・スピリッツ:ドン・ペリニヨン、モエ・エ・シャンドン、ヘネシー等、・ファッション・レザーグッズ:ルイ・ヴィトン、ロエベ、ジバンシィ、リモア等、・パフューム・コスメティクス:ゲラン、アクア・ディ・パルマ等、・ウォッチ・ジュエリー:ショーメ、タグ・ホイヤー、ウブロ、ブルガリ、フレッドリテイリングのル・ボン・マルシェ、DFS等
3.ハイエンドブランドに集中しているのが特徴である。空港内にある免税店の半分以上は、このコングロマリットが保有するブランドで占められていることも珍しくない。買収に次ぐ買収で、非常に効率が良いブランド構成を確立している。
4.大前氏がナイキの社外取締役だったとき、LVMH社を訪問して話を聞いた。LVMH社は買収にあたって、経理業務などを整理し改善し、またグループ内の複数のブランドでまとめて広告出稿して有利に交渉を進めるなど、グループとしての効果を最大限に活用する一方、買収先の元々のクリエイティブやデザイナーはいじらない、とのことだった。この両軸が、LVMHが買収を成功させているコツである。
5.逆に、大前氏が社外取締役を務めていたナイキは、買収しても全てをナイキ流にしてしまう、という方法だった。コールハーンを買収したあとの展開も、まさに典型的だった。ナイキの買収戦略として、必ずしも成功したとは言えない。ナイキという会社全体で見ると成長をしていて問題はなかったが、結局、すべてを「自分化=ナイキ化」してしまうなら、何のための買収なのか?ということになる。
6.ユニクロも似たような課題を抱えている。ユニクロが自社で作ったGUブランドは上手くいっているが、買収したブランドはそれほど成功していない。LVMHは、「変えるべきところ」「変えてはいけないところ」を明確にしている。グローバルブランドを買う以上、その価値はブランドやデザインにあるのだから、そこはいじるべき箇所ではない。
7.米医療用品のベクトン・ディッキンソンは先月23日、同業の米CRバードを約2兆6400億円で買収すると発表した。バードは血管疾患や感染予防、外科手術などの専門分野に強みを持ち、これによりベクトンは事業領域を拡大し海外展開も模索する考えである。
8.ベクトン・ディッキンソンは医療用品業界で、圧倒的な強さを見せている。インスリンの注射器やヒト白血球細胞群を自動で分離解析するフローサイトメトリーシステムで世界トップシェアを誇り、売上高が約1兆5000億円、営業利益も約1500億円。時価総額は約4兆5000億円、従業員約4万5000人の巨大な企業である。
9.今回買収したCRバードは、注射器や輸血用機材などを扱っていて、売上高が約4000億円である。この売上高からすると、買収金額の約2兆円は高すぎるとも感じるが、CRバードが血管、泌尿器、外科専門領域で製品を提供することで、医療用品、検査機器の会社として、さらに立場を強くすることができる。知名度を考えると、ハード部門は残りつつも、ブランドはディッキンソンで統一される。従業員も約6万人規模になり、世界のトップ企業は、このレベルまで達している。
10.米精肉最大手のタイソン・フーズは25日、調理済み食品製造のアドバンスピエール・フーズを約3552億円、ドルの現金で買収すると発表した。成長力のある調理済み食品を傘下に収め、収益の柱に育てるとともに、冷凍デザートなど周辺事業の売却し、食肉や食肉総菜関連に注力する考えと思われる。
11.米国の食肉加工会社の売上高を見ると、タイソン・フーズがトップで、アメリカンフーズ、カーギルのミート部門がその後に続く。最大手のタイソンがアドバンスピエールを買収し、もっと大きくなる。
12.食品業界で支配力が強まると、どこかのタイミングで値上げに踏み切る。その意味では対抗できる企業があると良いが、タイソン・フーズは、これまでにも買収を重ねてきて、巨大化してきた。世界的に大きな影響力を持ち始めている例である。



yuji5327 at 06:30 
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2017年05月13日

サッカーW杯アジア8枠に

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 国際サッカー連盟(FIFA)
バーレーンのマナマ理事会
現行の32から48チームに出場枠
2026年W杯の大陸連盟別出場枠
アジアは現行の4.5
0.5は大陸間プレーオフ
大幅増の8枠
欧州が3増の16、
アフリカは4増の9、
南米は1.5増の6、
北中米カリブ海は2.5増の6、
オセアニアは0.5増の1
経済面での多大な貢献


yuji5327 at 09:28 

イラクのフセインにしても、リビアのカダフィにしても、とんでもない独裁者のようにいわれたが、独裁者がいたから宗派が違うイスラム教徒たちが共存していられた。

「池上彰著:
知らないと恥をかく世界の大問題7、Gゼロ時代の新しい帝国主義、KADOKAWA、2016年5月10日」は参考になる。「プロローグ 新しい帝国主義時代の到来」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.サウジアラビアは世界最大の石油産出国として膨大な富を蓄えてきた。サウジアラビアは第2次世界大戦の前は、砂漠の眠ったような国だったが、第2次世界大戦の直前、アメリカがサウジアラビアで油田を見つけた。テキサスで大規模油田が発見されたのは1901年。石油で世界は大きく変わった。
2.世界経済にとって石油は重要な戦略物資になると考えたアメリカは、サウジにいち早く手を伸ばし、石油を掘り出し、買い、多額のドルを支払った。サウジアラビアはそのドルでアメリカの最新兵器を買い付けた。支払われたドルがまたアメリカに還流した。こうしてアメリカとサウジの蜜月が続いた。
3.2015年の夏、フランスのカンヌ近くの別荘にサウジの王族が滞在。3週間滞在の
予定だったが、ビーチの閉鎖を要求したためフランス人の怒りを買い、途中で休暇を打ち切ってモロッコに避難した。一族がフランスで落としたお金が100億円といわれている。4.サウジアラビアはそれまで、その豊富な石油収入を使って社会保障を充実させてきた。若者たちの授業料は無料、医療も無料、年金も豊富に出る。そうすることで、貧しかったサウジアラビアが豊かになり、人口も増えている。しかし石油価格が下がり、財政が悪化。世界中にオイルマネーで投資をしていたが、現金化して自国へ戻そうとしていた。いま、手元に現金が必要なサウジアラビアが、新国王のもとで、どういう外交をしていくのか。2016年の最大の注目国である。
5.イラクのフセインにしても、リビアのカダフィにしても、とんでもない独裁者のようにいわれたが、独裁者がいたから宗派が違うイスラム教徒たちが共存していられたという面もある。いまそのタガが外れたのです。タガを外したのは誰か、というとアメリカである。
6.歴史をたどれば、ヨーロッパの植民地支配の仕方が、いまの混乱のもとになっている。激しい内戦が続くシリアは、かつてフランスの植民地だった。フランスが多くの民族を統治するために、少数派を使って多数派を支配させた。そうすれば自分たちへの反発が起きないと考え。フランスがインドシナを統治したときは、ペトナム人を使ってカンボジアを統治させた。その結果、カンボジア人の植民地支配への怒りはフランス人へ向かわず、ベトナム人に向かった。やがてカンボジア内戦にベトナムが入って泥沼になった。カンボジア人がペトナム人を嫌うのは、フランス植民地支配によって増幅された。
7.アフリカにルワンダという国は、ベルギーの植民地だったが、少数派のツチ族と多数派のフツ族がいる。ベルギーは少数派のツチ族を使ってフツ族を統治させた。ルワンダが独立した後、ツチ族とフツ族が対立。ルワンダ内戦となり、フツ族によるツチ族の大量虐殺が起こった。統治の仕方によって、それぞれの植民地に負の遺産が残っている。その最たるものが民族対立である。
8.フランスは、シリアの統治には、少数派であるアラウィ派を重用した。アラウィ派(シーア派系)のアサド家に、多くのスンニ派住民を支配させた。フランスが引き揚げた後も、スンニ派が多数の国シリアを、アサド家が支配する構造が残った。フランスで自称「イスラム国」による同時多発テロが起きたのは、過去の植民地支配の報復を受けていると言える。



yuji5327 at 06:40 
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2017年05月12日

皇居ホタル「光」確認

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皇居周辺でホタルが確認
明治時代「蛍狩り」を楽しむ人々
北の丸公園に隣接する牛ヶ淵
皇居外苑に接する桔梗門付近のお濠


yuji5327 at 07:03 
池上湖心の書 

脳細胞の計算速度はパソコンのCPU(中央演算処理装置)の計算速度の10万分の1以下であるにもかかわらず、脳は0.3−0.6秒とコンピューター顔負けの速さで個人の顔を認識する。

「永雄総一(理研脳科学総倉研究センター元チームリーダー)
青木田鶴(理研脳科学総倉研究センター研究貝)著:顔認識の脳科学、特別な認識システムが発達、

エコノミスト、2016/5/24」は面白い。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1. 我々は生まれるとまず母観をはじめとする家族の顔を覚え、成長するにつれて隣人、友人、同僚などの顔と名前とその間柄を理解し、顔の認識は重要な意味を持つ。脳は顔に特化した認識のシステムを発達させた。多くのおばあさんの中から自分の祖母を認識する脳細胞があり、おばあさん細胞仮説と呼ばれる。
2.2003〜08年に、米国ハーバード大学のドリス・ツアオ教授のグループは機能的核磁気共鳴法(f−MRI)と微小電極を併用して、サルの側頭葉に顔細胞が多く集積する5mm四方の領域が存在し、それらが6個離散的に分布していることを示した。この領域を顔パッチと呼ぶ。ヒトでもサルと同様に複数の顔パッチが側頭葉にある。
3.顔パッチの中に、特定の個人の頗を認識するいわゆるおばあさん細胞が本当にあることを05〜09年、英国レスター大学のロドリゴ・キイローガ教授と米国カリフォルニア工科大学のクリストフ・コッホ教授(現・米国アレン脳科学研究所長〕らが、存在することを報告した。
4.目から来た顔に関する情報はまず側頭葉の後方の複数の顔バッチで「顔である」ことが認識され、最終的に最前部の顔パッチの海馬を含む脳領域に伝えられる。そこで特定の個人の顔を記憶しているいわゆる「おばあさん細胞」が反応すると、我々はその顔が誰であるかを認識する。
5.ITの分野では、深層学習などを用いた顔認識システムの開発競争が今行われている。.深層学習では、まず目や鼻、口など顔の特徴となる部分を抽出する。次にコンピューターが記憶している顔のデータベースを超高速で検索し、それと最も似た顔を選び出す。NECは今年の8月から1000人の社員を対象にウオークスルーの顔認証システムの試験運用を始める。
6.脳細胞の計算速度はパソコンのCPU(中央演算処理装置)の計算速度の10万分の1以下であるにもかかわらず、脳は0.3−0.6秒とコンピューター顔負けの速さで個人の顔を認識する。コンピューターに比べてはるかに計算速度の遅い脳がそんなに速く個人の顔を識別している理由を知れば、脳とコンピューターとの決定的違いがわかる。




yuji5327 at 06:46 
新技術 

2017年05月11日

韓国大統領文在寅氏

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韓国大統領選
革新系最大政党「共に民主党」
文在寅(ムン・ジェイン)氏
第19代大統領に就任
任期は5年
国民すべての大統領になり公正な国をつくる
北朝鮮問題
解決する道筋を準備する
条件が整えば平壌にも行く
韓国軍の制服組トップ
李淳鎮(イ・スンジン)合同参謀本部議長に
北朝鮮軍の動向と韓国軍の態勢を報告指示
米国、中国、日本の訪問に意欲
条件が整えば平壌


yuji5327 at 07:05 
池上湖心の書 

パナマ文書で露見したタックスヘイブン問題は、大英帝国の遣産に原点がある。英国の海外領土であるケイマン諸島や英領バージン諸島など、19世紀に全盛期の大英帝国の地域が多い。

「中尾茂夫(明治学院大学教授)著:歴史から見る大英帝国の遺産 米中マネーの交差点に、タックスヘイブン(租税回避地)には、英国の海外領土や旧植民地が多い。それはロンドンの金融史そのものであり、だからこそパナマ文書の衝撃は大きい。
エコノミスト、2016.5.24」
参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.パナマ文書で露見したタックスヘイブン問題は、大英帝国の遣産に原点がある。英国の海外領土であるケイマン諸島や英領バージン諸島、バミューダなど、19世紀に全盛期を迎えた大英帝国に関わる諸地域・諸島が多い。ケイマンの最高権力者は、英国国王に任命された総督であり、同諸島の最終審裁判所はロンドンにある枢密院である。
2.タックスヘイブンの利用法の多くは、同地に設立する名義会社(ペーバーカンパニー)経由であり、肝心の貸借は、ロンドンがその中枢を担う。タックスヘイブンを仲介するとはいえ、実際にはロンドンで世界の巨大なマネーが国境を越える。
3.タックスヘイブンで取引される通貨はドルである。ドルの国際決済機能は、在米商業銀行に置かれたドル預金口座の振り替えだが、貸借行為はドルの非発行国でも可能である。これが米国以外の金融市場で取引されるドル市場「ユーロダラー」であり、ロンドンは世界中のタックスヘイブンをつなぐユーロダラーの中心に座る。
4.英国は、戦後の国際通貨体制を決めたブレトンウッズ体制の下、基軸通貨の地位こそドルに譲ったものの、そのドルを自由に貸借することで、ロンドンの国際金融市場としての地位を維持してきた。ロンドンでのドル取引は、モスクワ・ナロードニ銀行が1957年、米国に置いていたドル預金を、冷戦の深刻化によって差し押さえられる危険性を恐れ、ドル建てのままロンドンに移したことだと言われる。60年代には、金融規制の厳しい米国を脱したドル取引がロンドンの競争刀を高めた。
5.ロンドンは国際取引ではポンドを捨て、ドルに乗り換えることによって、欧州への進出を狙う米系多国籍企業の思惑(ドル需要とドル運用)とも一致し、さらに、ドルでつかんだ取引需要(ユーロダラー)を独マルク(ユーロマルク)や円(ユーロ円)に援用することによって、ますますロンドン金融市場の地位を高めていった。
6.ロンドンの金融機関は、旧植民地をグローバルに広がるタックスヘイブン網を作り上げ、情報網も操りながら英国の金融パワーを演出してきた。ケイマン詔島のタックスヘイブン設立は67年。ケイマンドルがドルに固定されたのは74年。米東部と時差がないカリブ海の位置も米国マネーを取り人れるために優位に働いた.
7.多国籍企業が、非課税のタックスヘイブンを経由させるのは当然で、統計上は海外貿易に分類されても、その多くを本支店間取引のような同一企業内部の企業内取引で行っている以上、価格は通常の市場取引ではなく、恣意的に言い値で操作できるからである。
8.アジアでは中国経済の急成長が顕著になるなか、香港は、欧米の金融機関が中国マネーを取り込む重要な場所となった。同時に、中国国営企業が、民営化による新規株式公開)によって世界のマネーを調達する場所でもあった。そのキープレーヤーとなったのが、香港最大の商業銀行であるHSBC〔香港上海銀行〕である。
9.HSBCは92年に英4大銀行の一角ミッドランド銀行を買収し、米シティグループと並ぶ世界最大級の巨大金融コングロマリットになった。その規模は、71カ国に6000店舗、4700万人の顧客、従業員数25万7000人を擁する。
10.HSBCは、タックスヘイプンの最前線で、税逃れの巧みなテクニックやマネーロンダリングを行う合法・非合法の顧客が多く関与する銀行でもある。同行は、米国政府から凍結命令が出たイラン保有口座を使った原油取引のドル決済、あるいはメキシコの麻薬取引のドル決済でも、不正取引の疑惑を掛けられた。2012年12月に、米司法省から約2000億円という過去最大の罰全刑を受けた。
11.英国は、戦後ドル体制下にあっても、「非公式帝国」として健在ぶりを示してきた。今回のパナマ文書では前キャメロン首相も自身の問題で世間から攻撃を受けている。ロンドンのダックスヘイプン戦略がパナマ文言の影響でどう変わるのか。戦後の英国金融史を揺るがす大問題である。




yuji5327 at 06:42 
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2017年05月10日

ポピュリズム

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世界中に拡っているポピュリズム
米国のドナルド・トランプ大統領
英国のナイジェル・ファラージ氏
フランス極右政党のマリーヌ・ルペン党首
イタリアのコメディアン五つ星運動党のベッペ・グリッロ党首
ソーシャリズム(社会主義)
ファシズム
リベラリズム(自由主義)
イスラミズム(イスラム主義)
無垢な人々と
腐敗したエリートに宿る
浅薄」なイデオロギー
どんな政治も行うことができる。


yuji5327 at 07:05 

既成のエリートに対する人々の不満がある。アメリカの大統領にドナルド・トランプがなったのも、民主党のバーニー・サンダースが健闘したのも、エリートトに対する反発である。

「アフシン・モラビ(ニューアメリカ財団上級研究員)著:ブラジル大統領を追い込んだ勢いを増す2つの世界潮流、Newsweek 13 2016/05/24」は参考になる。「副題:ルセブ大統領の弾劾は既成のエリートに対する反発の高まりと中南米左派の凋落を象徴する事件だ」の概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.何カ月も続いた捜査と非難と反撃、そして20時間以上に及ぶ議員たちの演説の末に、ブラジルのルセフ大統領は最大180日間の職務停止に追い込まれ、失職し、政治生命を断たれることになった。
2、左翼ゲリラの元闘士でもあるルセフにとって、屈辱的な転落劇である。8年間の長期政権を敷いたルラ前大統領の後継者として、10年の大統領選に与党・労働党から出馬して当選したときのルセフは、前途洋々に見えたが、好調だった経済に陰りが見え始めると、14年の大統領選は一転して苦戦。何とか.再選を果たした。政権基盤は弱まった.現在、ブラジルは過去4半世紀で最悪の経済不振にあえぎ、政治も与党がらみの汚職疑惑で大揺れの状況にある。
3.ルセブ本人が汚職の罪に問われているわけではない.停職に追い込まれた直接の理由は国家会計の不正操作疑惑だが、これについては複数の前任者も手を染めていた。ルセブが弾劾裁判の対象になった真の理由は何なのか。自身の失政か、経済不振か、ブラジルの政治文化そのものか。答えはすべてイエスだ。経済が力強く成長していた03〜08年なら、あるいは中国経済の減速と財政赤字が景気に影を落とす前の09〜12年でも、ルセブは大統領の座にとどまれただろう。
4.現在は、国営石油会社ペトロブラスをめぐる汚職スキャンダルが泥沼化の様相を見せている。同社が長年、労働党をはじめとする全政党に賄賂を贈っていたという疑惑に国民は衝撃を受け、怒りを爆発させた。
大統領代行は不人気だがそれでもルセブは庶民感情への配慮をほとんど示さなかった。ブラジル経済が抱える構造的問題の解決にも本気で取り組まなかった。ルセブの停職は、世界中で勢いを増しているもっと大きな潮流の一部でもある。
5.既成のエリートに対する人々の不満の高まりである。アメリカの大統領の共和党のドナルド・トランプがなったのも、民主党のバーニー・サンダースが健闘したのも、その根底には主流派のエリートトに対する反発がある。
6.ヨーロッパも同様だ。ブレグジツト〔イギリスのEU離脱)をめぐる国民投票で、多くの有権者は経済の見通しよりも、エリート層への感情的反発に基づいて賛否を決めるだろう。反室流派の政党は今やヨーロッパ全土で勢力を伸ばしている。
7.中南米の枠組みで見ると、ルセブの転落は別の潮流の一例と言える。ポビユリズムと左派運動、縁故主義、個人の魅力に頼った統治モデルの衰退だ。アルゼンチンでは、.面白みにやや欠ける能吏型のマクリ大統領が誕生した。 マクリは演説で大言壮語を吐くタイプではないが、細心の注意を払ってアルゼンチン経済の再建を進めている。
8.一方、べネズエラのチャベス前大統領は大言壮語で有名だったが、その死後に国政運営を引き継いだマドゥロ大統領は、原油価格の急落とともに無能ぶりをさらけ出した。ベネズエラは政治的・経済的に深刻な危機に陥り、電力と食料の不足に苦しむ国民は希望も失いかけている。
9.ブラジルの危機は個別的事例でも普遍的現象でもある。まず、白馬に乗った指導者が山ほど公約を抱えて現れる。資源価格の高騰を追い風に、指導者は国民へのばらまきを続ける。だが資源価格が急落すると、指導者はもうなすすべがない。取り巻きや与党は汚職で私腹を肥やし、怒った民衆は反乱を起こす。そこへ反対派の政治家が現れて・・・…。あとは同じことの繰り返しである。
10.ブラジルにとっていいニュースは、大統領代行を務めるテメル副大統領が人気者ではないことである。だから人々は大きな夢を託したりしない。テメルも失敗をカリスマ性で隠そうとはしないはずである。テメルが求められるのは、結果だけ。未来への第一歩としてはそれも悪くない。

yuji5327 at 06:46 
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2017年05月09日

歴史に学ぶとは

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韓国の大統領選挙
今日が投票
パク・クネ前大統領が罷免
7か月前倒しして実施
革新系の最大政党「共に民主党」
ムン・ジェイン候補がリード
保守勢力によって続いた
南北対決の歴史
自主統一の新たな時代


yuji5327 at 06:49 
池上湖心の書 

ホテルのエレベーターに乗って待っていると、1人の男がドアを押さえている。暫くして、社長と思しき人物が乗り込んできた。ドアを押さえていた男には社長がすべてである。

「野ロ悠紀雄(早稲田大学ファイナンス総合研究所顧間)、世界史を創ったビジネスモデル、
週刊新潮、16.5,19」は参考になる。
1.江戸時代の分権的な国家構造は、明治維新によって、中央集権国家ヘと大きく変質した。これは、欧米列強のアジア植民地化という脅威に対抗するための必然的な対応であった。この状況下で緊急に必要とされたのは、統一された国防軍を国が保有すること、それを維持するための国家財政を確立すること、そして、エリート養成のための教育制度を確立することだった。
2.高等教育機閲によって養成されたエリートは、軍、中央政府、大企業などの幹部となった。江戸時代の身分差とは無関係のシステムだった。欧州諸国の士官学校は通常は貴族の子弟が入学するので、日本は例外的である。知事は天皇が任命する国の官吏であり、市長は議会で選任されたのちに天皇の承認を経て任命された。町村長も議会選出のあと、知事の認可を必要とした。こうして、地方は中央政府の下部組織となった。鉄鋼や造船などの重工業部門や、鉄道、海運、炭鉱などは、軍事的な要請から、国営企業、または準国営企業とされた。
3.その他の分野では、民間企業は政府から独立していた。当時の製造業は紡績などの軽工業が中心で、政府からの独立性が強かった。金融についても銀行の力はそれほど強くなかった。第二次大戦までの日本は、軍、国家、大企業などの分野では中央集権的な体制が確立されたが、経済活動一般については、分権的・市場経済的側面が強かった。
4.日本経済の分権的・市場経済的性格を大きく変えたのが、戦時改革である。経済資源を軍事に集中するため、統制経済の導入や電力の国有化が進められた。また、金融システムが、それまでの直接金融中心のものから間接金融中心の体制に改革され、銀行融資を通じる間接的経済統制が行なわれるようになった。
5.税制改革によって財源を中央に集中させ、これを地方に配分する構造「1940年体制」が確立された。これと並んで、農村の状況が大きく変わった。戦前の日本の農村の地主と小作人の関係は.江.戸時代から変わっていなかったが、42年の食糧管理法によって、小作人の地位が高まった。それまで物納であった小作料に金納が認められるようになり、インフレに伴ってその実質価殖が低下したため.小作人が豊かになった。こうした政策が取られたのは.農村が兵の供給源であり、農村の疲弊は軍の弱体化を招くと危倶されたからである。6.40年体制は戦後も続き、高度成長の実現に大きく寄与したが、80年代頃から変質してきた。とくに金融システムは.90年代の不良債権処理を通じて大きく変わった。しかし、税財政制度における40年体制は、基本的には現在に至るまで続いている。 地方税といっても、その実態は国税の付加税にすぎず、地方公共団体が独自の税を作ることは事実上不可能である。人口が1億人を超える国における中央集権体制は、中国やソ連を除けば、歴史的に見ても、また現在の世界で見ても、珍しいことである。
7.エリート層の意識は変わった。特に軍の指導者層においてそうである。彼らは、外国の侵略から日本を守るという強い使命感に燃えていたが、一般国民のレベルでは疑問である。地域間移動や移住に課されていた制約は、明治維新によって消滅し、学校では日本人としての意識を教育した。しかし、農業が主要産業であったこともあり、多くの人々の日常生活は、江戸時代からの村落共同体の価値観に縛られていた。中央集権的制度と人々の実際の意識との間には、かなりの乖離があった。エリートを別とすれば、「日本国」に対する帰属意識は、それほど強くなかった。
8.明治以降の日本は、二重社会だった。もっと大きく乖離していたのは、エリートが作り上げた「日本人」という統一帰属概念と、とくに農村の人々が持っていた村落共同体への帰属意識との乖離である。このような乖離は、現在に至るまで残っている。
9.戦前の日本において残っていた農村部の村落共同体は、戦後の高度成長によって分解したが、地域は残った。田中角栄の例のように、政治家は地域の利益代表となり、国の予算からできるだけのものを地域に持ち帰ることを期待された。この仕組みは、地方分権ではない。中央集権を前提にし、その下で地域社会が利益獲得競争を行なう。
10.戦後の高度成長を通じて近代的産業部門に多くの企業が成長した。都市部では、多くの人々がこれらの企業に就職した。大企業は終身雇用を提供し、企業一家が形成された。中小企業も、系列を通じてこの一員となり、人々は会社人間となった。江.戸時代の武士が藩に帰属し、生活のすべてを藩に依存したのと同様に、企業に帰属し、生活のすべてを企業にするようになった。これは経済的分権ではなく、蛸壺であり、企業間の労働の移動は難しい。蛸壺集団の利益を守るために、規制が作られ、市場経済の自由が抑圧される。
11.90年代以降の日本経済の衰退過程の中で変質している。企業がもはや終身雇用を約束できなくなり、非正規が増えてきたからで、最近では、非正規労働者が全体の4割にも及ぶ。企業に帰属し得ない若者たちは、拠り所を「日本国」に求める。国が彼らを守るというのは幻想にすぎないが、国に対する依存が強まる。歴史上初めて、人々が国に帰属意識を持つようになり、外国人に対する強い嫌悪感と密接に結びついている。
12.会社かすべての例として、ホテルのエレベーターに乗って待っていると、1人の男がドアを押さえている。暫くしたら、社長と思しき人物が乗り込んできた。ドアを押さえていた男には社長がすべてであり、他の利用者など眼中にない。彼にとって重要なのは、社内のルールであって、社会のそれではない。このような価値観の人々は、上司の指示に従って不正会計処理を行なっても、それが会社のためなら罪悪感は感じない.。



yuji5327 at 06:35 
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2017年05月08日

AI時代の人間とは何か

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人工知能(AI)の時代
人間の知性の本質とは何か
AIが得意なのは情報の識別
予測、実行過程の自動化
仕事の多くは課題解決
課題の性質の見極め
知的生産の多くの過程は
当面人間の仕事
学校で学ぶこと
(コアネット教育総合研究所の松原和之氏より)

yuji5327 at 07:02 
池上湖心の書 

イランとは「アーリア人の国」という意味である。アラブ人とは民族が違う。2015年、多数のアラブの民がヨーロッパに押し寄せた。21世紀の民族大移動である。

「池上彰著:
知らないと恥をかく世界の大問題7、Gゼロ時代の新しい帝国主義、KADOKAWA、2016年5月10日」は参考になる。「プロローグ 新しい帝国主義時代の到来」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.2015年末から新年早々、「慰安婦問題で日韓合意」「サウジアラビアとイランが国交断絶」「北朝鮮が核実験」と大きなニュースが相次いだ。アメリカのバラク・オバマ大統領の残りの任期が少なくなり、何もできないアメリカの間隙を縫うかのように、各国が好き勝手に動き出したように見える。
2.2016年のアメリカ大統領選挙の年には、民主党は、ヒラリー・クリントンを追い上げ、自らを「民主社会主義者」と呼び、「アメリカをデンマークやスウェーデンのような福祉国家にしたい」と主張するバーニー・サンダース氏が支持を集めた。
3.共和党は「イスラム教徒のアメリカ入国を禁止すべきだ」とか、「不法移民対策のためにアメリカとメキシコの国境に壁をつくる」とか、過激な不動産王、ドナルド・トランプ氏が大人気である。右、左の両極端な反主流派の2人が票を集めているのは、アメリカという国自体の変化を象徴している。2人とも、大口資金提供者の操り人形になることはない。.アメリカ国民は、既存の政治に対する不信感を、彼らに入れている。
4.ヨーロッパでは、パリの大規模な同時多発テロ、ドイツには大量の難民が押し寄せ、2015年だけで100万人超の難民を受け入れた。4世紀、中央アジア方面にいたフン族が、ゴート族を押し出し、それによってゲルマン民族の大移動が起き、ローマ帝国領内に流入し、これにより、西ローマ帝国が滅亡した。ゲルマン民族がいまのヨーロッパの基礎を築いた。
5.中央アジアにいたアーリア人が南下し、一部がいまのイランあたりに住みついた。イランとは「アーリア人の国」という意味である。アラブ人とは民族が違う。2015年、多数のアラブの民がヨーロッパに押し寄せた。シリア難民ぼかりでなく、ユーラシア大陸からはアフガニスタンやパキスタンの民。北アフリカからは、エリトリア、ナイジェリア、ソマリア、チュニジアやリビアの民が移動し、「21世紀の民族大移動」と呼んでもいい。
6.ピョートル大帝は、東ヨーロッパの弱小勢力に過ぎなかったロシアを大国にし、ロシア最後の王朝「ロマノブ朝」の皇帝となった。当時ロシアは典型的なランドパワーだったが、ピョートル大帝の時代は、イギリスやオランダなどのシーパワーで大きな商船を持ち、貿易で栄えていた。ロシアも船を持ちたかった。
7.クリミア半島の南西部に位置する都市セバストポリには、ロシアの黒海艦隊の軍港がある。クリミア半島をロシアが支配したのは、ピョートル大帝、エカチェリーナ2世の時代で、クリミア半島におけるロシアの足場の確保は、ピョートル大帝の悲願だった。当時、この地域にはタタール人(トルコ系)が住んでいたが、ピョートル大帝はタタール人を打ち破り、黒海へのアクセスを確保した。
8.クリミア半島は、ソ連のニキータ・フルシチョフの時代に、ウクライナに編入されたが、ウクライナが西側諸国に傾いたことを許さず、プーチン大統領は、クリミア半島を強引に取り返した。プーチン大統領は、かつての帝政ロシア時代の栄光よ再び、という思いで動いている。プーチン大統領のこれからの動きが、ある程度、予測できる。
9.ロシアには頭の痛い問題がある。エネルギー価格の下落である。ロシアは新しい帝国主義の発想を持っている。輸出するものがほぼ石油と天然ガスしかありません。原油価格と天然ガス価格の下落で経済が非常に苦しい。プーチン大統領もいまのところは国民から高い支持を得ているが、経済が困窮してくれぼ国民から不満が出てくる。


yuji5327 at 06:47 
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池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
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工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
(平成28年度、国立新美術館にて開催)
・読売書法展(8月開催、現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(3月開催、現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





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