2005年10月
2005年10月31日
新エネルギーの導入目標について
そもそも「新エネルギー」というのは日本独特の呼び名で、自然エネルギー以外にリサイクルエネルギー、燃料電池、バイオマス、雪氷エネルギーも対象になっている。総合エネルギー調査会がまとめた導入目標は2010年で原油換算で1910万キロリットル相当のエネルギーの新エネルギーである。その根拠は1次エネルギーの総供給量の3%に相当し、京都議定書での日本削減目標から決めた数字である。内訳の比率でみると、、廃棄物発電が29%、黒液・廃材が26%、太陽熱が23%、風力発電が7%、太陽光発電が6%、バイオマス発電が5%、未利用エネルギーが3%の順になっている。上位の3つ’78%)は昔から何かのかたちで利用されていたもので今さら新エネルギーの導入と言ってよいのか疑問である。化石燃料を新たに消費しないのでCO2削減に寄与することは確かと思われる。発電して利用する量は、太陽光発電が482万キロワット、廃棄物発電が417万キロワット、風力発電が300万キロワット、バイオマス発電が33万キロワットの順である。
新エネルギー・創造から普及へ
新エネルギー・創造から普及へ
2005年10月30日
風力発電事業は採算がとれているか?
日本は太陽光発電に比較して風力発電は欧米に比べてかなり遅れをとっている。最近、新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)の「フィールドテスト」や「地域新エネルギー導入促進事業」の施策により風況のよい自治体では積極的に大型風力発電設備を導入し始めている。電力会社も風力発電電力の買取を進めており、各社の買取平均価格は11.5円/kWhである。年間平均風速が6m/s以上の地域での大型風力発電設備の発電コストは7−8円/kWhであり、十分採算が取れていると言える。発電コストの低減には、大型化によるスケールメリット、量産化、同期発電機の導入などの技術革新が寄与している。しかし、日本では欧米と違い、電力会社の法律的な購入義務がなく電力会社の事情で買取りサービス打ち切りの可能性もある。政府は2010年までに風力発電の導入目標を300万kWに上げているので、そのために欧米並みに電力会社に購入の義務付けや補助金の支給が必要と言われている。
2005年10月29日
「電源開発促進特別会計」という特別会計の問題
国の特別会計について、これから議論が活発に行われることが予想される。「電源開発促進税」というのがあって日本の電気料金には1キロワット時あたり44.5銭の税金が掛けられている。徴収された税金は一般予算と切り離されて国会の承認なく使われている。2002年には約4000億円に上る値である。それがどこに使われてかというと、ほとんどが原子力発電所の立地対策費に使われている。そのうちの220億円を使えば太陽光発電を促進することができ、2010年には太陽光発電の発電単価を石油火力発電並みにできるという試算がある。具体的には固定料金買取制度導入によるものである。これだけ地球温暖化が叫ばれているときに国の役所でもそのような試算を行っていると思うが、こういう観点での試算を公表していただきたい。「電源開発促進税」を一部でも自然エネルギー導入に振り向けるという考え方が必要と思う。
コミュニティエネルギーの時代へ
コミュニティエネルギーの時代へ
2005年10月28日
新エネルギーの動向
太陽光発電は2002年現在、世界での生産量が52万キロワット、そのうち日本が25万キロワットで約48%である。2003年は75万キロワットで日本の比率が45%で、世界での普及も加速されている。
風力発電は2003年での世界の発電規模は3200万キロワット、伸び率は年30%以上である。
ドイツでの延びが著しく1200万キロワットに達している。2位はスペインの504万キロワット、3位が米国で467万キロワット、4位がデンマークの290万キロワット、5位がインドの170万kW、以下、イタリア、オランダ、英国、日本、中国と続く。日本の発電規模は47万キロワットでドイツの25分の1程度である。日本の最近3年間の平均成長率は93%で、イタリアの43%、スペインの41%、ドイツの39%を引き離している。
太陽光発電と風力発電の規模を比較すると、日本では、現在、両者は拮抗しているが、世界では風力が太陽光発電の約60倍である。今後の両者の伸びは日本と世界で条件が異なるが短期的には、日本での風力の延びは太陽光発電を上回るという見方が多い。
新エネルギー・創造から普及へ
風力発電は2003年での世界の発電規模は3200万キロワット、伸び率は年30%以上である。
ドイツでの延びが著しく1200万キロワットに達している。2位はスペインの504万キロワット、3位が米国で467万キロワット、4位がデンマークの290万キロワット、5位がインドの170万kW、以下、イタリア、オランダ、英国、日本、中国と続く。日本の発電規模は47万キロワットでドイツの25分の1程度である。日本の最近3年間の平均成長率は93%で、イタリアの43%、スペインの41%、ドイツの39%を引き離している。
太陽光発電と風力発電の規模を比較すると、日本では、現在、両者は拮抗しているが、世界では風力が太陽光発電の約60倍である。今後の両者の伸びは日本と世界で条件が異なるが短期的には、日本での風力の延びは太陽光発電を上回るという見方が多い。
新エネルギー・創造から普及へ
2005年10月26日
香りの3原臭とは
色の3原色に対比して香りも何種類かの原料で全てをつり出せればその情報伝送も可能になるが、香りの場合はそれほど簡単ではなさそうである。ドイツの生理学者のヘニング氏は1916年に香りを6つのグループに分けて、プリズムの頂点にそれぞれを置いて全ての香りを表現することを試みている。薬味臭、花香、果実香、樹脂香、焦げ臭、腐敗臭の6つに分けてみたが成功していない。嗅覚のメカニズムがもっと解明され、ニオイ受容体が全てどのような化合物に対応するのかがわかれば香りの原臭も特定できるはずであるが現在はまだ不明である。
香りの薬効とその秘密
香りの薬効とその秘密