2006年02月
B2Bの世界のこれからの商談
大前研一氏の著書「ザ・プロフェッショナル」で、日本のB2B(Business to Business)の世界のマーケット、すなわち、日本の企業間取引について外国から見た印象を述べている。日本の法人の営業担当者は真に顧客に目を配っているプレーは皆無に近い。法人営業担当者は直接の顧客の調達担当者に気に入られることしか考えていないのでライバルが現れようなら卑怯な手段に訴えても商談に勝とうとやっきになる。ゴルフをやって商談を進めるなどコーポレート・ガバナンスで禁止されている行為も平気でやるような人がトップに上りつめる例が今までの日本の企業であった。こういう温床から生まれた悪知恵が「談合」であり、ウイン・ウインな関係、お互いが利益に良くする関係が重要とか、何の疑問もなく口にするマネージャがまだ存在するのが日本の企業社会の現状であるが、これからはそれに代わってプロフェッショナルがマネージャになる時代が来ている。談合が独占禁止法に違反するのは当然だが、今だに、発注者がわの顧客のた中に、新参者に比べれば出入りのベテラン業者のほうが多少のコストを支払ってもリスクは小さいと弁解する経営者や政治家もいる。日本のよき商習慣であるかのように弁護する人も多い。
ザ・プロフェッショナル
ザ・プロフェッショナル
2006年02月09日
ヒポクラテスの誓詞
大前研一氏の著書「ザ・プロフェッショナル」では、医学の父といわれるヒポクラテスの「ヒポクラテスの誓詞」をプロフェッショナルの定義で引用している。医を「仕事」、患者を「顧客」に置き換えるとプロフェッショナルのイメージが次のようになる。
1. 仕事の実践を許された私は、全生涯を人道に捧げる。
2. 恩師に尊敬と感謝を捧げる。
3. 良心と威厳をもって仕事を実践する。
4. 顧客の健全性と継続を第一とする。
5. 顧客の秘密を厳守する。
6. 顧客の事業の名誉と尊い伝統を保持する。
7. 同僚は兄弟と見なし、人種、宗教、国籍、社会的地位のいかんによって、 顧客を差別しない。
8. 事業の永続性を設立のはじめより至上のものとして尊ぶ。
9. いかなる強圧の遭うとも、法に反してまで、目的のために、 我が知識を悪用しない。
日本の弁護士、会計士、税理士などのいわゆる「士族」という国家資格を持つ人たちのプロフェッショナル観は、明らかに時代と齟齬を来たしはじめている。
ザ・プロフェッショナル
1. 仕事の実践を許された私は、全生涯を人道に捧げる。
2. 恩師に尊敬と感謝を捧げる。
3. 良心と威厳をもって仕事を実践する。
4. 顧客の健全性と継続を第一とする。
5. 顧客の秘密を厳守する。
6. 顧客の事業の名誉と尊い伝統を保持する。
7. 同僚は兄弟と見なし、人種、宗教、国籍、社会的地位のいかんによって、 顧客を差別しない。
8. 事業の永続性を設立のはじめより至上のものとして尊ぶ。
9. いかなる強圧の遭うとも、法に反してまで、目的のために、 我が知識を悪用しない。
日本の弁護士、会計士、税理士などのいわゆる「士族」という国家資格を持つ人たちのプロフェッショナル観は、明らかに時代と齟齬を来たしはじめている。
ザ・プロフェッショナル
2006年02月07日
伝統芸というプロフェッショナル
大前研一氏の著書「ザ・プロフェッショナル」には以下のような記述がある「プロフェッショナル・クラスは先天的に決められたクラスではなく、後天的に実力で勝ち取った社会的階級が台頭して、いまなおはびこっている旧世紀の不合理や非効率を排し、二十一世紀の日本を切り開いていく人材が増えてほしい。」 しかし、日本の今の社会を見ると、歌舞伎とか能と世襲制度が残る伝統芸の世界で、役者たちは当然、プロフェッショナルの意識を持っていると思う。大工さんなどの職人の世界で仕事を通じて顧客との信頼感を守って報酬を得て生活していることを尊敬しているが、日本の伝統芸のプロフェッショナルたちが顧客である観客の評価で脱落、廃業、経営破綻したという話はあまり聞かない。日本の伝統芸の世界には日本特有の世襲制度があるが、彼らをプロフェッショナルの仲間にいれてよいのだろうか?
ザ・プロフェッショナル
ザ・プロフェッショナル
2006年02月05日
プロフェッショナルとは
大前研一氏の著書で、これからの日本はプロフェッショナルが社会を動かすというが
そのプロフェッショナルについての大前氏のイメージは一般人のものよりはより深い意味があるようである。「プロフェッショナルは職業によって定義されるものではない。医師も弁護士はプロフェッショナルといわれている、国家資格を持つだけのアマチュアの医師や弁護士も多い。資格など単なる紙切れで、真のプロフェッショナルにならなければ”足の裏のご飯粒”のようなもの、「取っても食えないもの」である。」の記述があり、それに続けて有資格者の世界でプロフェッショナルとアマチュアをわけるものは「顧客主義」であると言っている。アマチュアが参加している催しでは一円でも入場料を徴収したら、アマチュアの選手も観客を顧客とみなしてプレーしなければならない。
ザ・プロフェッショナル
そのプロフェッショナルについての大前氏のイメージは一般人のものよりはより深い意味があるようである。「プロフェッショナルは職業によって定義されるものではない。医師も弁護士はプロフェッショナルといわれている、国家資格を持つだけのアマチュアの医師や弁護士も多い。資格など単なる紙切れで、真のプロフェッショナルにならなければ”足の裏のご飯粒”のようなもの、「取っても食えないもの」である。」の記述があり、それに続けて有資格者の世界でプロフェッショナルとアマチュアをわけるものは「顧客主義」であると言っている。アマチュアが参加している催しでは一円でも入場料を徴収したら、アマチュアの選手も観客を顧客とみなしてプレーしなければならない。
ザ・プロフェッショナル
2006年02月04日
予言の自己実現
大前研一氏の著書「ザ・プロフェッショナル」の「はじめに」の標題のキーワードである。これからの社会、純度の高い資本主義、健全なる自由競争、真実の実力主義がますます現実化する時代に、著者の定義する「プロフェッショナル」が社会に増殖すると予言している。著者の言う「ザ・プロフェッショナル」を一言で言うのは難しいので、自分なりの理解でこのブログで逐次、紹介させて頂く。
大前研一:ザ・プロフェッショナル、ダイアモンド社、2005年
ザ・プロフェッショナル
大前研一:ザ・プロフェッショナル、ダイアモンド社、2005年
ザ・プロフェッショナル