2006年11月
2006年11月30日
韓国で2件目の鳥インフルエンザ確認
2006.11.29のCNNで標記のニュースが報道された。1件目は11月23日で1週間前である。
1件目の内容は
「ソウル――韓国の農林省は23日、同国西部の家禽飼育場で鳥インフルエンザの疑いがある事例が発生したと発表した。感染の最終確認には2日間程度かかる見込み。毒性の強いH5N1型なのかは不明。インフルエンザが確認された場合、韓国では過去3年間で初めてとなる。飼育場は全羅北道の益山にあり、鶏の感染が疑われている。 同国では2003年12月から04年3月にかけ、養鶏場などで大量感染が発生、家禽類約40万羽が被害を受けた。処分に従事した作業員9人もH5N1型に感染したが、大事には至らなかった。」
2件目の内容は
「ソウル──韓国農林省は28日、同国で2例目となる高病原性H5N1型鳥インフルエンザの感染を新たに確認したと発表した。同省によると、25日に最初の感染が確認された全羅北道の養鶏所から約3キロ離れた別の養鶏場で、約600羽の鶏が死んでいるのが発見された。これら2カ所の養鶏所の周辺住民や検疫関係者が感染した可能性は報告されていない。 当局は2例目の養鶏所から半径500メートル以内で、鶏の処分を進める方針。1例目の養鶏所から半径500メートル以内では既に同様の措置に着手しており、27日までに鶏7万5500羽と鶏卵660万個が処分された。30日をめどに23万6000羽の処分を目指す。」
としている。
微生物の伝染力と人間との戦いであるが、菌は 高病原性H5N1型と同じと見られる。半径500mという物理的な距離の意味がよくわからないが、微生物の伝染力を考えると、それで充分とは思えない。日本の養鶏所でも万全の構えで対処してもらいたい。
1件目の内容は
「ソウル――韓国の農林省は23日、同国西部の家禽飼育場で鳥インフルエンザの疑いがある事例が発生したと発表した。感染の最終確認には2日間程度かかる見込み。毒性の強いH5N1型なのかは不明。インフルエンザが確認された場合、韓国では過去3年間で初めてとなる。飼育場は全羅北道の益山にあり、鶏の感染が疑われている。 同国では2003年12月から04年3月にかけ、養鶏場などで大量感染が発生、家禽類約40万羽が被害を受けた。処分に従事した作業員9人もH5N1型に感染したが、大事には至らなかった。」
2件目の内容は
「ソウル──韓国農林省は28日、同国で2例目となる高病原性H5N1型鳥インフルエンザの感染を新たに確認したと発表した。同省によると、25日に最初の感染が確認された全羅北道の養鶏所から約3キロ離れた別の養鶏場で、約600羽の鶏が死んでいるのが発見された。これら2カ所の養鶏所の周辺住民や検疫関係者が感染した可能性は報告されていない。 当局は2例目の養鶏所から半径500メートル以内で、鶏の処分を進める方針。1例目の養鶏所から半径500メートル以内では既に同様の措置に着手しており、27日までに鶏7万5500羽と鶏卵660万個が処分された。30日をめどに23万6000羽の処分を目指す。」
としている。
微生物の伝染力と人間との戦いであるが、菌は 高病原性H5N1型と同じと見られる。半径500mという物理的な距離の意味がよくわからないが、微生物の伝染力を考えると、それで充分とは思えない。日本の養鶏所でも万全の構えで対処してもらいたい。
yuji5327 at 06:09
2006年11月29日
オナラの“におい”も遺伝する
堀内勲著「赤ちゃんはスリッパの裏をなめても平気」ダイヤモンド社、2002年は、題名の意外性で引きつけられて読んでみたが、日常の生活環境での微生物との係わりが非常に多いことが分かりやすく解説されている。標題に関連する部分の概要を紹介すると、以下のとおりである。
「オナラの研究は1960-70年代NASA(アメリカ航空宇宙局)のアポロ計画で真剣に研究が進められた。目的は、宇宙船内でのオナラによる爆発火災、ガス中毒の可能性についての評価がである。結果は、爆発の危険性、中毒性のリスクはないという結論に至っている。オナラのガス成分は、無臭成分(窒素ガス、水素、炭酸ガス、メタン、酸素)が99%、臭い成分(アンモニア、硫化水素、インドール、スカトール、揮発性アミン、揮発性脂肪酸)が1%であることがわかった。それらの成分は摂取した食べ物にも依存することは確認され、肉食の多い人のオナラがくさいことも証明された。ウエルシュ菌という腐敗菌が増加すると臭くなることもわかっているが、その原因が精神的なストレスにも依存している。
この研究の成果の一つは、無臭性のガス「メタン」の成分比が食事の内容に関係ないことがわかったことである。メタンは腸内に棲みついているメタン細菌によりつくられるが、一般成人の3人に2人はメタン細菌が棲みついていない。メタン細菌が棲みついているかどうかは遺伝によるものであることが分かった。
この結果はたまたま無臭性のメタンについての研究結果であるが、臭気に関係するガス成分に関わる腸内細菌は数多くおり、オナラの臭いも遺伝子するとも言える。」
1980年代、小生も、今の日本の宇宙ステーション計画のミッション解析に携わったが、日本独自のベランダ型の実験モジュールは、ガスや微粒子の危険を避けるという当時のNASDAの担当者らと議論の結果、考案されたものである。当時、微粒子や有毒ガスのハザード解析はあったと思うが、さすがに、オナラのことは記憶にない。アポロで結論が出ていたためかもしれない。
赤ちゃんはスリッパの裏をなめても平気―あなたの周りの微生物がわかる本
「オナラの研究は1960-70年代NASA(アメリカ航空宇宙局)のアポロ計画で真剣に研究が進められた。目的は、宇宙船内でのオナラによる爆発火災、ガス中毒の可能性についての評価がである。結果は、爆発の危険性、中毒性のリスクはないという結論に至っている。オナラのガス成分は、無臭成分(窒素ガス、水素、炭酸ガス、メタン、酸素)が99%、臭い成分(アンモニア、硫化水素、インドール、スカトール、揮発性アミン、揮発性脂肪酸)が1%であることがわかった。それらの成分は摂取した食べ物にも依存することは確認され、肉食の多い人のオナラがくさいことも証明された。ウエルシュ菌という腐敗菌が増加すると臭くなることもわかっているが、その原因が精神的なストレスにも依存している。
この研究の成果の一つは、無臭性のガス「メタン」の成分比が食事の内容に関係ないことがわかったことである。メタンは腸内に棲みついているメタン細菌によりつくられるが、一般成人の3人に2人はメタン細菌が棲みついていない。メタン細菌が棲みついているかどうかは遺伝によるものであることが分かった。
この結果はたまたま無臭性のメタンについての研究結果であるが、臭気に関係するガス成分に関わる腸内細菌は数多くおり、オナラの臭いも遺伝子するとも言える。」
1980年代、小生も、今の日本の宇宙ステーション計画のミッション解析に携わったが、日本独自のベランダ型の実験モジュールは、ガスや微粒子の危険を避けるという当時のNASDAの担当者らと議論の結果、考案されたものである。当時、微粒子や有毒ガスのハザード解析はあったと思うが、さすがに、オナラのことは記憶にない。アポロで結論が出ていたためかもしれない。
赤ちゃんはスリッパの裏をなめても平気―あなたの周りの微生物がわかる本
生誕
モーツアルト生誕250年1756年1月27日 - 1791年12月5日
ロマン派以降
ベートーヴェン1770年 1827年
パガニーニ 1782年 1840年
ウェーバー 1786年 1826年
ロッシーニ 1792年 1868年
ベルリオーズ 1803年 1869年
ヨハン・シュトラウス1804年 1849年
メンデルスゾーン 1805年 1847年
メンデルスゾーン 1809年 1847年
ショパン 1810年 1849年
シューマン1810年 1856年
リスト1811年 1886年
ワーグナー1813年 1883年
グノー1818年 1893年
シューマン1819年 1896年
スメタナ1824年 1884年
ブルックナー 1824年 1896年
ヨハン・シュトラウス2世1825年 1899年
カミーユ・サン=サーンス 1835年 1921年
ジョルジュ・ビゼー1838年 1875年
ピョートル・チャイコフスキー1840年 1893年
アントニン・ドヴォルザーク1841年 1904年
ジュール・マスネ 1842年 1912年
エドヴァルド・グリーグ 1843年 1907年
パブロ・デ・サラサーテ 1844年 1908年
他
ロマン派以降
ベートーヴェン1770年 1827年
パガニーニ 1782年 1840年
ウェーバー 1786年 1826年
ロッシーニ 1792年 1868年
ベルリオーズ 1803年 1869年
ヨハン・シュトラウス1804年 1849年
メンデルスゾーン 1805年 1847年
メンデルスゾーン 1809年 1847年
ショパン 1810年 1849年
シューマン1810年 1856年
リスト1811年 1886年
ワーグナー1813年 1883年
グノー1818年 1893年
シューマン1819年 1896年
スメタナ1824年 1884年
ブルックナー 1824年 1896年
ヨハン・シュトラウス2世1825年 1899年
カミーユ・サン=サーンス 1835年 1921年
ジョルジュ・ビゼー1838年 1875年
ピョートル・チャイコフスキー1840年 1893年
アントニン・ドヴォルザーク1841年 1904年
ジュール・マスネ 1842年 1912年
エドヴァルド・グリーグ 1843年 1907年
パブロ・デ・サラサーテ 1844年 1908年
他
2006年11月28日
人間の電気抵抗
エリック・グンダーソンという米国の高校で物理を教えていたという経歴の持ち主の著書:Q&Aでわかる物理学、山下芳樹訳、丸善、平成15年、は日本の物理の本より確かに面白い。一部を紹介すると、人間の身体の抵抗はどれくらい?死刑台の電気椅子の設計?
ひとりひとり身体の特徴よってもちろん違うが、平均的に300キロオームから700キロオームの間である。こんなに大きな抵抗の身体に電流を流して、結果的に致命的なショックを与えるのは難しいが、身体を濡らすと数百オームになり簡単に感電死させることはできる。何アンペア流すと感電死するかも案外複雑で、同じ量の電流が流れても身体のどの部分に流れたかにより結果は変る。心臓や脳に流れたら致命的になる。一般的には、0.005アンペアから0.01アンペアで痛みを感じ、0.07アンペアで死ぬと言われている。では、死刑台の電気椅子の電圧はどれくらいか?普通、2000ボルトの電圧を用いるそうである。とすると、500キロオームの人が2000ボルトの椅子に座ると、0.004アンペアしか流れないので死なない。死に至らしめるには幾つかの品を用意する。身体の抵抗を減らすために食塩水で湿らせた電極を囚人にとりつける。それにより電気抵抗は100分の1くらいに下がり、5キロオームになると0.4アンペアの電流が流れるので、囚人は数分で死ぬ。
Q&Aでわかる物理科学―825の身近な疑問にお答えします〈1〉運動とエネルギー
パソコン専門店PCDEPOT WEB本店
ひとりひとり身体の特徴よってもちろん違うが、平均的に300キロオームから700キロオームの間である。こんなに大きな抵抗の身体に電流を流して、結果的に致命的なショックを与えるのは難しいが、身体を濡らすと数百オームになり簡単に感電死させることはできる。何アンペア流すと感電死するかも案外複雑で、同じ量の電流が流れても身体のどの部分に流れたかにより結果は変る。心臓や脳に流れたら致命的になる。一般的には、0.005アンペアから0.01アンペアで痛みを感じ、0.07アンペアで死ぬと言われている。では、死刑台の電気椅子の電圧はどれくらいか?普通、2000ボルトの電圧を用いるそうである。とすると、500キロオームの人が2000ボルトの椅子に座ると、0.004アンペアしか流れないので死なない。死に至らしめるには幾つかの品を用意する。身体の抵抗を減らすために食塩水で湿らせた電極を囚人にとりつける。それにより電気抵抗は100分の1くらいに下がり、5キロオームになると0.4アンペアの電流が流れるので、囚人は数分で死ぬ。
Q&Aでわかる物理科学―825の身近な疑問にお答えします〈1〉運動とエネルギー
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2006年11月27日
ナナカマドとは
ナナカマド(七竈)はバラ科の木(落葉高木)である。高さ7〜10m程度になり、夏には白い花を咲かせる。葉は枝先に集まって着き、奇数羽状複葉。秋にはあざやかに紅葉し、赤い実がなるが、実は食べられない。
北欧などでは魔よけにもなっている。
分布は北海道全域、および本州の亜高山帯。 北海道では街路樹としてよく植えられている。ナナカマドという和名は、大変燃えにくく、7度竃(かまど)に入れても燃えない、ということから付けられたという説が広く流布しているが、7度焼くと良質の炭になるという説や、食器にすると丈夫で壊れにくい事から竃が7度駄目になるくらいの期間使用できるからという説など諸説ある。
(Wikipediaより)
北欧などでは魔よけにもなっている。
分布は北海道全域、および本州の亜高山帯。 北海道では街路樹としてよく植えられている。ナナカマドという和名は、大変燃えにくく、7度竃(かまど)に入れても燃えない、ということから付けられたという説が広く流布しているが、7度焼くと良質の炭になるという説や、食器にすると丈夫で壊れにくい事から竃が7度駄目になるくらいの期間使用できるからという説など諸説ある。
(Wikipediaより)
2006年11月26日
香りに敏感でない日本人
碧海ゆき氏、香村ひろこ氏、大澤俊彦氏著:スパイス物語、ジュリアン、2005年には料理の専門家がスパイスについて解説している。スパイスを科学すると題して書かれている部分が興味を引いた。著者の主観と前置きしたあとで、「日本人は香りに敏感でなく、香りを表現する言葉も非常に少ない。それに比べて英語には香りを表現する言葉が多い」として次の例を挙げている。
‘aroma:甘いかおり
‘flavor:風味
‘prefume:香り
‘smell:匂い=嗅覚
‘fragrance:馥郁たる匂い
‘odor:香気
‘scent:香水などの匂い
‘bouquet:植物などの香り
‘stench:いやな臭い
などである。結局、日本語には言葉がないので、甘いとか風とか馥郁とかの曖昧な用語で補っている。
スパイスは加熱とか物理的刺激で香りを出す。ピクリンクススパイスには10種類くらいのスパイスを混ぜている。
スパイスの役割で殺菌・殺虫効果も重要で、油の酸化防止にも効果があるものもある。
サンドイッチに「からし」をぬるのは防腐効果も期待している。カレールーのカレー粉は抗酸化性があるので油脂の酸化を防いでいる。
スパイス物語―歴史・科学・調理法
サントリーの『甜茶400』
アスタキサンチン配合
‘aroma:甘いかおり
‘flavor:風味
‘prefume:香り
‘smell:匂い=嗅覚
‘fragrance:馥郁たる匂い
‘odor:香気
‘scent:香水などの匂い
‘bouquet:植物などの香り
‘stench:いやな臭い
などである。結局、日本語には言葉がないので、甘いとか風とか馥郁とかの曖昧な用語で補っている。
スパイスは加熱とか物理的刺激で香りを出す。ピクリンクススパイスには10種類くらいのスパイスを混ぜている。
スパイスの役割で殺菌・殺虫効果も重要で、油の酸化防止にも効果があるものもある。
サンドイッチに「からし」をぬるのは防腐効果も期待している。カレールーのカレー粉は抗酸化性があるので油脂の酸化を防いでいる。
スパイス物語―歴史・科学・調理法
サントリーの『甜茶400』
アスタキサンチン配合