2007年04月

2007年04月30日

受賞者を心から祝福したいが? 3

「鈴木照雄訳:マルクス・アウレリウス「自省録」、講談社、2006年」には、世の中のいやなニュースから自分が逃れたいときに目を通すことにした。いやなニュースの一つにゴールデンウイークの春の褒章のニュース、文化の日の秋の褒章のニュース、国民の血税を無駄にした社会保険庁の元トップも受賞しており、それが取り消されることがない。そんな時にこのような文章を読んでみる。「善良な、慎み深い、正直な、思慮ある、強調的な、精神の高邁な、という名称を与えられたら、別の名称に付け替えられそれらの名称を失うことの内容に心せよ。そして失ったときにには急遽それらのもとに帰れ。また、以下のことを銘記せよ。「思慮ある」とは、個々のものに判断を下す精神の集中と軽率な思考に陥らぬ性質をお前に意味すべきもの。「協調的な」とは共通する「自然」によって与えられるものを納得して受け入れること。「精神の高邁な」とは、肉体の荒々しい運動、片々たる名声、死、等々に対する思慮的部分の超越であることを。」
日本の褒賞制度も国家権力が介在する不透明なものである。霞ヶ関の役人たちが、それを貰う本人や周辺の人に膨大な書類を書かせ、過去に交通違反をしなかったなどチェックする。その結果、大部分の方々はそれに値する人かもしれないが、問題は著名なそのような人たちに隠れて、ちゃっかり名前を連ねている元官僚や政治家、財界人がいることである。毎年、かって時々見られた辞退者が今年こそと期待しているが残念である。ノーベル賞、アカデミー賞、スポーツ界の各種の表彰のように、専門の委員会や記者たちの投票で、率直にその分野の業績だけをを評価するべきである。会員を確保と保持、ボスの自己満足のための日本の学会の表彰制度、大企業の無能な経営者の自分の存在誇示のための表彰などが多い。

マルクス・アウレリウス「自省録」




yuji5327 at 07:26 
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緑のカーテン

87b00e8b.jpg緑の日
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池上湖心の書 

2007年04月29日

代表的10種のエッセンシャルオイル 3

「山本芳邦著:香りの薬効のその秘密、丸善、平成15年」に、アロマセラピに効果のある10種の植物のエッセンシャルオイルを挙げている。それぞれ以下のような特徴がある。
1.ローズ(バラ科):ブルガリア産が有名。1キログラムのエッセンシャルオイルを得るのに3.5トンのバラの花びらを蒸留する。
緩下作用、沈静作用、抗炎作用、抑うつ症に効果。
2.ラベンダー(しそ科):欧米で特に使用が盛ん。フランス産が有名。殺菌力が高い。
3.ローズマリー(シソ科):スペインが最大の産地。脳の神経活性化。
4.カモミール(キク科):和名のカミツレはフランス語のCamilleをカミッレと読んだのをいつの間にかカミツレと誤記。抗炎作用、鎮静効果がある。
5.サイブレス(イトスギ:ヒノキ科):南フランス産が有名。森林浴の香り。
6.イランイラン(バンレイン科):マレー語で「花の中の花」の意味。女性用香水。
7.フェンネル(ウイキョウ:セリ科):ヨロッパ地中海沿岸が原産地。口腔の消毒、マウスウオッシュに利用。
8.カルダモン(ショウガ科):インドでが食後にカルダモンの種をかむ。消化を助け、腸内ガスを排出、口臭を防ぐ。
9.クラリーセージ(シソ科):フランスで栽培。シャンプーに入れてリラックス効果。
10.ジュニバーベリー(ヒノキ科):ジンというお酒の香りに使う。利尿効果、ストレス緩和など。

4.のカモミールに関しては、現在、当ブログの池上が、社団法人植物情報物質研究センターの角田英男理事長と共訳を進め、香りの専門家の中島基貴氏に監訳をお願いしている「カモミール」が今秋、フレグランスジャーナル社から出版される予定であるが、同書でもカモミールの花やエッセンシャルオイルの医療効果について詳しく書かれている。

 全体的に、医学的な臨床データは少ないが、女性が妊娠中に使用することは避けたほうがよいという注意書きが多い。


香りの薬効とその秘密



Chamomile: Industrial Profiles (Medicinal and Aromatic Plants)


yuji5327 at 07:58 
健康 

中国需要 3

0c8d3d84.jpg金属需要
鉄材需要
自動車部品
電子・電気部品
工作機械
新富裕層向け食材
米、海産物

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yuji5327 at 06:50 
池上湖心の書 

2007年04月28日

香りには薬効があるか? 3

「山本芳邦著:香りの薬効のその秘密、丸善、平成15年」の「第5章に香りの薬効を検証する」には、以下の解説が記されている。
1.香りの影響を科学する:覚醒効果と鎮静効果
2.香りで免疫力が高まる
3.香りが脂肪燃焼を促進する
4.ラズベリーの香り成分が体脂肪を燃やす
5.耳鼻科で香りを利用する:好感度のペパーミント
6.醤油の香りが癌を予防する
7.ワインの香りでリラックスする
8.蚊を寄せ付けないユーカリオイル
9.抗菌性抜群のティートリーオイル
10.ペパーミントはアレルギーに効く

アロマセラピーということで、世間には知られているが、医学的根拠、臨床的な効果、厚労省などの認可という点ではどうなのだろうか?
現在、日本には、日本アロマセラピー学会、日本アロマケア学会、日本アロマテラピー協会が活動している。医師や薬剤師など医療従事者を中心に臨床的な研究を行っているのは日本アロマセラピー学会で、それ以外の団体は医療従事者の免許のない人たちを中心に活動している。医者の免許がなくても正しい香り(アロマ)の使い方、エッセンシャルオイルの安全性などを検討し、アロマセラピーを社会に普及するという役割は意義のあることである。
 現在、当ブログの池上が、社団法人植物情報物質研究センターの角田英男理事長と共訳を進め、香りの専門家の中島基貴氏に監訳をお願いしている「カモミール」が今秋、フレグランスジャーナル社から出版される予定であるが、同書でもカモミールの花やエッセンシャルオイルの医療効果について詳しく書かれている。

香りの薬効とその秘密


Chamomile: Industrial Profiles (Medicinal and Aromatic Plants)



yuji5327 at 07:26 
健康 

鉄鋼王 3

b1a71923.jpgアルセロール・ミッタル
鉄腕ミッタル
ラクシュミ。ミッタル56歳
インド人
企業・買収
売上げ高10兆円
従業員22万人
同族企業
資産3兆8千億円
日本全体生産量に匹敵
(朝日新聞より)

よくわかる鉄鋼業界


yuji5327 at 06:34 
池上湖心の書 

2007年04月27日

インド経済の実態 3

「榊原英資、吉越哲雄共著:インド巨大市場を読みとく、東洋経済新聞社、2005年」を昨日のブログで紹介したが、同じ、インド経済の分析というテーマで、大前研一氏の新・経済原論、東洋経済新聞社、2006年でも述べられているが、大前氏の分析能力が格段に優るようである。榊原氏は所詮、前歴が元大蔵省の高官であり、視察旅行と儀礼的会話での現地の情報であるのに対して、アメリカのマッキンゼーで培った大前氏のの調査分析は説得力がある。例えば、インドがx−BPO(ボーダレス・ビジネス・アウトソーシング)の分野で現在の地位を確立できたのは、大部分コールセンターであり、電話による技術サービスや顧客サービスの提供業務によるものと分析している。BPOのオフィスも勤務場所も魅力的で給料も魅力的である。プロフェッショナルと呼ばれる専門職(医師、弁護士、会計士、エンジニア)は特定の雇用分野として区分され、その見識が世界中で求められている人たちである。彼らは欧米の顧客企業に搾取されているとは考えず、この仕事をキャリヤ形成とみている。
インドにおけるグローバルBPO企業の雇用人口はGEキャピタルが12000人、スタンダードチャータード銀行4500人、JPモルガンチェースが3000人などであり、ITヘルプデスク、データセンターの業務をこなしている。しかし、インドの中央政府はグローバル・エコノミーを理解していない。なぜ、ある地域だけ劇的な成功をおさめており、世界中からの投資を引き付けることができるのか解明できないでいる。成長率が20%を超える繁栄を享受する地域の成功には政府の政策は全く貢献していないのに、与党インド人民党は「輝けるインド」という選挙スローガンを採用している。
 それにしても、最近、高級官僚の有名私立大学への天下りが目に付くが、この例や都知事選で負けた候補者の話の内容でも分かるとおり、所詮、受験勉強だけの霞ヶ関の役人出身者に入る情報など限られている。大学の人事関係者は、目をもっと多きく開いて若者たちにとって真に能力のある教育者を見出す努力が必要である。最近人気の赤坂、六本木の外資系ビジネスマンたちは彼らの論評などに関心を示さない。


大前研一 新・経済原論






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外遊 3

f0a7724b.jpg安倍首相
米国
ワシントンホワイトハウス
アーリントン墓地
中近東
ゴールデンウイーク

ビーコン (Corp. Suite)
ビーコン (Corp. Suite)
CHURCHILL
CHURCHILL


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池上湖心の書 

2007年04月26日

タコ壷的歴史理解の根源 3

「榊原英資、吉越哲雄共著:インド巨大市場を読みとく、東洋経済新聞社、2005年」今、経済界で盛んに言われているインドへの経済投資の重視に理由が分かりやすく解説されている。大前研一氏の新・経済原論、東洋経済新聞社、2006年、でも述べられているように、グローバルエコノミーの時代にインドの存在がますます大きくなっている。安価な労働力とか教育水準の高さなどで、中国に劣らぬ市場を形成しつつあることはよく言われているので省略するが、なぜ今頃、日本が欧米やシンガポールのあとから、のこのこインドに進出しているかを、反省している部分が面白いので紹介したい。著者は元大蔵省の高官でテレビなどでおなじみだが、自分たちの反省を述べているようでもある。明治以来の日本の歴史教育の世界史教育が世界史としての西洋史、中国を中心とした東洋史、それと日本史が縦割り的になっているいわばタコ壷的様相を呈していたという川勝平太氏の「日本史と世界史分ける教科書の愚:週間ダイヤモンド、1999年の論文を引用している。1888年に東京帝国大学に史学科が設置されドイツから招聘された歴史家ランケ氏の一切の歴史はローマの歴史の流れから始まるような教育をしてきた。それではまずいと、2年後に日本歴史を扱う国史科、中国漢の国を歴史を扱う東洋史という今日のタコ壷的歴史教育がはじまった。
歴史教育などというものは、国の役人などが口を出さずに、民間の学者たちや歴史に興味をもつ人たちが海外にも出かけ、自由に勉強し、地域や学校独自に教科書をつくり子供たちに教えたほうが、多様な歴史感覚が醸成され、いろいろな議論や葛藤のなかで世界に通用する人間が育つと考えるのが常識である。概ね、欧米や世界のどの国でもそのようにしており、多様で個性があり、話をしていても面白い。官僚を中心とする日本の島国体質はなかなか抜け切れていない。

榊原 英資 インド巨大市場を読みとく




大前研一 新・経済原論


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花壇 3

35ef3797.jpg春の花壇
花の美術館2


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池上湖心の書 
池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
ke8y-ikgm@asahi-net.or.jp

工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山(文化功労者)に師事
書象会理事、審査会員
公募展出展
〇謙慎展・常任理事
・春興賞受賞2回
・青山賞受賞
〇読売書法展理事
・読売奨励賞受賞
・読売新聞社賞受賞
〇日展入選有

書道教室(自宅)
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日



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