2007年05月

2007年05月31日

精神一到 3

d18a0b94.jpg横綱白鵬関口上
陽気発処
金石亦透
精神一到
何事不成
(朱子語類)

yuji5327 at 06:41 
池上湖心の書 

分散型発電設備のデメリットを補うマイクログリッドという方法 3

井熊均著:分散型エネルギー、日刊工業新聞社、2004年」は図解式のよくわかるシリーズであるが内容は濃いものがあると昨日のブログで紹介した。最近の地球温暖化対策には省エネルギーと新エネルギー(風力、太陽光発電など)の確保が重要であるが、所謂、新エネルギー源といわれる風力、太陽光発電、バイオガス発電もCO2が出ないなどよいことばかりでない。設備コストのことは当面、目をつぶるとして、その電力の質(電圧、電流、周波数など)の問題がある。電力需要が急増した地域では大停電ということになる。通常は、既存の電力会社の電線と接続して系統連係ということでそのリスクを避けるが、そのためには分散型電源装置に対する制約も多くなる。
そのことへの対応として、マイクログリットという概念があるが、それについて本書は分かりやすく解説している。マイクログリットは、米国で考案された概念で、究極的には既存電力系統から独立した運転を目指すシステムである。特定の地域内で複数の分散型電源や電力貯蔵技術を組み合わせて、地域の電力需要に合わせてその地域で発電して消費する。地産地消型電力供給システムである。需要家となる民家や事業所とは自営線で結ばれる。日本でも青森県、京都府、愛知万博などで実験的な導入が進められている。分散型電源をネットワークするシステムであるが、風力などはそれのみでは変動が多くて需要に応えるのは難しい。分散型電源の出力や電力負荷が急激に変化した場合にも1秒の1000分の1単位で受給バランスを維持する制御系が重要な役割を果たす。最近のパワーエレクトロニクス(高電圧、高電流に耐えられる半導体の制御装置など)の進歩で制御系も安定性を増している。


図解 よくわかる分散型エネルギー




yuji5327 at 06:29 
エネルギー問題 | 環境

2007年05月30日

裏金 3

10529547.jpg飲食費用
それほどまでして
ただ酒を飲みたいのか
いじましい国民

yuji5327 at 07:04 
池上湖心の書 

分散型発電設備のメリット 3

井熊均著:分散型エネルギー、日刊工業新聞社、2004年」は図解式のよくわかるシリーズであるが内容は濃いものがある。最近の地球温暖化対策には省エネルギーと新エネルギー(風力、太陽光発電など)の確保が重要であることは異存はない。化石燃料から電気エネルギーへの変換技術もそれらと匹敵するくらいに重要である。周知の通り、現状技術ではいくら頑張っても、化石燃料エネルギーの50%くらいしか電気エネルギーに変換できない。残りは無駄な熱となり大気中や海水中に放散されてしまう。排出される熱エネルギーを利用するための技術開発も行われているがいまいち決定的なものはない。特に、100万kWクラスの大規模火力発電所の場合、その熱を回収できても、それを遠方の需要先まで送ることが難しい。折角電力に変換しても遠距離の送電の途中で熱に変わって逃げてしまうエネルギー量も無視できない(2−3%と言われている)。
最近、見直されているのが小規模な分散型発電設備である。熱の需要先である一般家庭や病院、老人福祉施設になるべく近いところに設置することが出来る。さらに小規模(100kW以下くらい)にして所謂コジェネレーション設備(電力と熱源の発生装置)としての利用も可能である。
省エネ的に見た最適な発電設備のレイアウトに関する詳細なシミュレーションに関する報告が少ないのも意外である。

図解 よくわかる分散型エネルギー


yuji5327 at 06:52 
エネルギー問題 | 新技術

2007年05月29日

仏は常にいませども 3

7545de4e.jpg
仏は常にいませども
現ならぬぞあわれなる 
人の音せぬあかつきに
ほのかに夢に見えたもう 
      (梁塵秘抄)





yuji5327 at 07:01 
池上湖心の書 

「天然ガス自動車プロジェクト」に見られる国家プロジェクトとは 3

「島田眸著:天然ガス自動車プロジェクト、そしえて、2002年」は技術解説もさることながら、技術開発の国家プロジェクトというものが、どのような経緯で進んでいくのか、所謂、裏話的な内容が沢山盛り込まれておりリアルで読み応えがある。
天然ガス自動車が日本の国家のために本当に重要な技術であるのかどうかを、著者なりに解明しようとしている記述が面白い。その技術の価値を判断するのに著者は技術の素性という観点で評価しようとしている。その素性として次の7項目を挙げている。
1.高校レベルの科学の基礎的な原理にかなっているか?
・・・世の中にはオカルトまがいの技術が多い。
   (自分が高校レベルの知識しかないのでこう言わざるをえない)
2・歴史的に環境安全性、実用性などが証明されてきたか?
・・・これと最新の情報が融合していれば心配ない。
3.大艦巨砲主義に陥っていないか?
・・・戦艦大和、武蔵は役立たず浪費であった。
4.危ないものは危ない
・・・原子力の平和利用などというのは素性は最低。
   (ジャーナリスト好みの言い方)
5.情報を集めて多面的にみているか、タコツボ的でないか?
・・・視野の狭い思いつきは最低。
6.時代の波に乗っているか?
・・・例えば自然との調和など、時代の波は明確な判断基準。
   (ジャーナリスト好みの言い方、ジャーナリストは何も技術開発をしていな 
    い。正確に報道していればよい)
7.発展性はあるか?
・・・判断するものの発想力、創造力、先見性は重要。

 いかにも、銀行の調査マン、ジャーナリストなどの職歴をもつ人らしい判断基準である。しかし、誰がこの判断をするのか、その道の専門家の判断をどのように取り入れるのか、最終判断は多数決なのか(多数決で決まる技術などつまらない)となると、この7項目だけでは難しい。
 ちなみに、島田氏の天然ガス自動車にたいする評価は否定的で、技術開発の方向性を再検討するべきとしている。


 天然ガス自動車プロジェクト―環境だけではない…


yuji5327 at 06:54 
新技術 | エネルギー問題

2007年05月28日

異変 3

72887729.jpg世界の異変
鳥インフルエンザで
人が死亡
ウイルスの脅威
ペットブームへの警鐘


yuji5327 at 06:33 
池上湖心の書 

鳥インフルエンザによる人の死亡が続く 3

鳥インフルエンザに人間が罹るという記事が相変わらず報道されており、油断できない事態である。
1.「ベトナムで鳥インフルエンザ感染者、05年11月以来」というCNNの記事が2007.05.23付けで報道されている。ベトナム北部ビンフック省の30歳男性が、高病原性鳥インフルエンザに感染して重体となっていることが判明した。ハノイ市内の病院が23日、明らかにした。ベトナムで鳥インフルエンザの感染者が確認されたのは、2005年11月以来となる。男性は3日前に、H5N1型ウイルスの陽性反応を示しており、人工呼吸器を装着している状態。高熱と呼吸困難、咳など、鳥インフルエンザ特有の症状が出ているという。 病院は保健省と協力し、感染ルートや他の感染者がいないかを調査する。男性は今月中旬に入院したが、親類の話によれば、結婚式に出す料理の準備の手伝いで、ニワトリを扱っていたという。
ベトナムでは2003年末から、高病原性鳥インフルエンザの感染が拡大し、42人が死亡。大量の家きん類を処分するなど、感染防止に力を入れ、2006年には感染した鳥類は報告されていなかった。
しかし、今月上旬に中部ゲアン省のアヒル農家で、死んだアヒルが高病原性H5N1型ウイルスに感染していたことが判明。再発の兆しを見せていた。
世界保健機関(WHO)によれば、5月16日現在、鳥インフルエンザによる死者は世界12カ国で185人に達している。うち、インドネシアが最多の76人を占めている。
2.インドネシア中ジャワ州の5歳少女が、高病原性鳥インフルエンザに感染し、死亡したことが判明した。同国の保健省が23日、明らかにした。これで、インドネシアの鳥インフルエンザ死者は、世界最大の77人となった。
保健省当局者によると、この少女は今月8日から体調が悪化し、病院で手当てを受けていたが、17日に死亡した。保健当局では、感染経路などを調べている。少女の自宅近辺では、少なくとも20羽のニワトリが突然、死んでいたという。
世界保健機関(WHO)によれば、5月16日現在、鳥インフルエンザによる死者は世界12カ国で185人に達している。うち、インドネシアが最多の76人を占めていた。
3.「鳥インフルエンザのワクチンめぐり暫定合意 WHO」という記事でWHOも
2007.05.23も警戒を続けていることが分かる。
鳥インフルエンザのワクチン分配と、その開発に必要な検体の提供をめぐって先進国と途上国が対立していた世界保健機関(WHO)総会で22日、暫定的な合意が成立し、決議案が採択される見通しとなった。ただ、決議案の文言には漠然とした表現が目立ち、細部の詰めは今後の作業部会に持ち越された形だ。
決議案は、鳥インフルエンザが発生した国からウイルスの検体が「適時に」提供され、大流行が起きた場合はワクチンが「公正に、手ごろな価格で」分配されるようなルールを設定するとの内容。「適時」「公正」の定義はあいまいなままだ。
毒性が高く、流行が懸念される鳥インフルエンザH5N1型のワクチンは、試験段階の数種類がすでに開発されている。だがウイルスは常に変異を繰り返しているため、新たに発生したケースの検体を採取し、監視を続ける必要がある。しかし、感染が続発しているインドネシアは、ワクチンを開発する製薬会社が価格をつり上げるのではないかとの不信感から、昨年末以来検体の提供を拒否。中国も約1年前から検体を提供していない。
WHOのチャン事務局長は先週、検体提供を拒否する国を、「鳥インフルエンザの大流行に備えようとする国際社会の必死の努力を妨げている」として厳しく批判した。

 日本のペットブームにおけるペットからの感染症の流行を懸念している人も多い。鳥以外の動物による感染症の例もある。当局による注意を促したい。

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yuji5327 at 06:17 
健康 

2007年05月27日

路面電車 3

63a2ba88.jpg環境改善相乗効果
自家用車制限
CO2削減
騒音低減
生活環境
欧州型都市環境



yuji5327 at 08:31 
池上湖心の書 

サイエンスに支えられたアート 3

「聖路加病院の日野原重明医師の著書:機嫌よく元気よく、青春出版社、2007年」95歳を過ぎても現役で活躍している著者の若々しい斬新な考え方、あるいは長年の経験に基づく医療の奥の深さを感じさせてくれる。人間の癒しに必要なサイエンスとアートという小題の部分もその一例であり紹介したい。
「人間とは何か」とういう問いに、ソクラテスは「理性を持つ動物」、アリストテレスは「社会生活をする動物」、パスカルは「人間は考える葦」、カッシラーは「言葉を扱う動物」、ホイジンガーは「遊ぶ生き物」と言っている。著者の日野原医師は「感性を持った生き物」としている。胎児は第33週から音を感じるといわれている。お母さんの心臓のおとを録音しておきむずがる子供にその音を聞かせると子供は静かになる。音楽を医療に使う研究も欧米では進んでいる。医学の父:ヒポクラテスは「人生は短く芸術は永し」という言葉を残している。アートという言葉は昔は技芸と訳されていた。技術の技と芸術の芸を合わせたものである。アートは人間の心を捉えるもの、心を動かすものである。医療にも美しさとか感動があると著者は述べている。患者を、身体的にも、精神的にも、社会的にも理解しながら一人の人間として把握できる教養と技術をもち、トータルにケアできる能力が必要と述べている。
 日野原医師の言葉として非常に説得力があるが。現実は、先日風邪で体調を崩し、自分の息子と同じような年代の医師と交わした会話はそれとは程遠いものであった。
 今の若い医師たちは、医学を単なる専門知識による技術として教育されてきたためであろう。年長者や高齢者への言葉づかいなどは、アートの部分の初歩のところかもしれない。

機嫌よく元気よく―日野原重明のいのちと生きがい




yuji5327 at 08:25 
健康 
池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
ke8y-ikgm@asahi-net.or.jp

工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山(文化功労者)に師事
書象会理事、審査会員
公募展出展
〇謙慎展・常任理事
・春興賞受賞2回
・青山賞受賞
〇読売書法展理事
・読売奨励賞受賞
・読売新聞社賞受賞
〇日展入選有

書道教室(自宅)
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日



livedoor プロフィール

yuji5327

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