2007年10月
子供にGPS付きジャケットを着せて安心
「GPS機能付きジャケット発売、月額利用料は20ドル」という記事が2007.10.26
付けCNNで報道されている。概要は以下のとおりである。
「英国の衣服企業ブレードランナーがこのほど、全地球測位システム(GPS)機能がついたジャケットを発売した。価格は子供用が500ドル(約5万7000円)、大人用が700ドル(約7万9800円)で、月々20ドル(約2280円)の利用料で、GPS機能が利用できる。
このジャケットの場所は、全世界のどこにいても、約4平方メートル単位で検索することが可能。GPSジャケットの存在場所は10秒ごとに更新され、インターネットの地図検索サービス、グーグル・マップで確認できる。
また、インターネットが利用できる環境になくとも、GPSジャケットを着用した子供が学校に行かずに別の場所にいくなど、予定外の行動を取った際には、電子メールでアラートが携帯電話などに配信される。
ブレードランナー社と一緒にこのジャケットを開発したエイドリアン・デイビスさんは、「元々は登山者やスキーヤー、スノー・ボーダー向けに開発したものだが、子供を失った両親の声などを受けて、街着用として製品化した」と話している。」
サラリーマンが会社からこのようなジャケットを着せられて出張に行くことを命ぜられたたらと思うと可愛そうな気もするし、人権問題にもなるかもしれない。
付けCNNで報道されている。概要は以下のとおりである。
「英国の衣服企業ブレードランナーがこのほど、全地球測位システム(GPS)機能がついたジャケットを発売した。価格は子供用が500ドル(約5万7000円)、大人用が700ドル(約7万9800円)で、月々20ドル(約2280円)の利用料で、GPS機能が利用できる。
このジャケットの場所は、全世界のどこにいても、約4平方メートル単位で検索することが可能。GPSジャケットの存在場所は10秒ごとに更新され、インターネットの地図検索サービス、グーグル・マップで確認できる。
また、インターネットが利用できる環境になくとも、GPSジャケットを着用した子供が学校に行かずに別の場所にいくなど、予定外の行動を取った際には、電子メールでアラートが携帯電話などに配信される。
ブレードランナー社と一緒にこのジャケットを開発したエイドリアン・デイビスさんは、「元々は登山者やスキーヤー、スノー・ボーダー向けに開発したものだが、子供を失った両親の声などを受けて、街着用として製品化した」と話している。」
サラリーマンが会社からこのようなジャケットを着せられて出張に行くことを命ぜられたたらと思うと可愛そうな気もするし、人権問題にもなるかもしれない。
前向きに楽観的に生きる人の脳のはたらき
”「楽観的思考」をつかさどる脳領域を特定と 米英研究者ら”という記事が2007.10.28付けのCNNで報道されている。概要は以下のとおりである。
「将来の出来事についての楽観的な考え方は、脳のある部分と密接な関係にあるとの研究結果を、米ニューヨーク大の心理学者らがこのほど、英科学誌ネイチャー電子版で発表した。 同大のエリザベス・フェルプス氏は、英ロンドン大のタリ・シャロット氏との共同研究で、被験者15人が先のことを予測する際、脳内の血流がどう変化するかを、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)で調べた。その結果、本人が楽観的な考え方をしている時ほど、脳の「前部帯状回吻側部(rACC)」と呼ばれる部分の活動が活発になることが明らかになったという。rACCは情動に関連する領域とされ、うつ病患者では血流が低下するとの研究報告もある。
人間は一般に、まだ起きていない出来事について楽観的な見方をする傾向があるとされる。フェルプス氏らの研究では、この傾向を裏付ける結果も報告された。結果が良くも悪くもなり得る将来の出来事80件を被験者に想像させたところ、悪い結果や中立的な結果を予測した人はほとんどいなかったという。たとえば、「髪を切りに行く」ことを想像する場合は、普段のカットでなく、「人生最高の髪型」にしてもらう場面を思い浮かべる人が多かった。
フェルプス氏は、「われわれの脳が楽観的傾向を備えているのは、概して良いことだといえる。逆に悲観的な見方しかできなかったら、何もやる気が起きないだろう」と指摘している。 」
嬉しい報道である。しかし、我々人間は最悪の事態を想定し、不安に思うことで多くの事故などを未然に防ぎ、自分の身を守ってきた。最悪の事態になるのが不安だから現状で我慢していこうと判断して生活している人も多い。このニュースの意味を、「好ましくない出来事を避けると同時に、好ましい結果を獲得するために自分の行動を肯定し、前向きに生きるための脳の活性化が可能になるのだ」と楽観的に考えたい。
「将来の出来事についての楽観的な考え方は、脳のある部分と密接な関係にあるとの研究結果を、米ニューヨーク大の心理学者らがこのほど、英科学誌ネイチャー電子版で発表した。 同大のエリザベス・フェルプス氏は、英ロンドン大のタリ・シャロット氏との共同研究で、被験者15人が先のことを予測する際、脳内の血流がどう変化するかを、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)で調べた。その結果、本人が楽観的な考え方をしている時ほど、脳の「前部帯状回吻側部(rACC)」と呼ばれる部分の活動が活発になることが明らかになったという。rACCは情動に関連する領域とされ、うつ病患者では血流が低下するとの研究報告もある。
人間は一般に、まだ起きていない出来事について楽観的な見方をする傾向があるとされる。フェルプス氏らの研究では、この傾向を裏付ける結果も報告された。結果が良くも悪くもなり得る将来の出来事80件を被験者に想像させたところ、悪い結果や中立的な結果を予測した人はほとんどいなかったという。たとえば、「髪を切りに行く」ことを想像する場合は、普段のカットでなく、「人生最高の髪型」にしてもらう場面を思い浮かべる人が多かった。
フェルプス氏は、「われわれの脳が楽観的傾向を備えているのは、概して良いことだといえる。逆に悲観的な見方しかできなかったら、何もやる気が起きないだろう」と指摘している。 」
嬉しい報道である。しかし、我々人間は最悪の事態を想定し、不安に思うことで多くの事故などを未然に防ぎ、自分の身を守ってきた。最悪の事態になるのが不安だから現状で我慢していこうと判断して生活している人も多い。このニュースの意味を、「好ましくない出来事を避けると同時に、好ましい結果を獲得するために自分の行動を肯定し、前向きに生きるための脳の活性化が可能になるのだ」と楽観的に考えたい。
バイオ燃料は世界中で飢餓を増長する
「バイオ燃料は世界中で飢餓を増長、国連専門家が警告」という記事が、2007.10.27
のCNNで報道されている。概要は以下のとおりである。
「地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出削減のため注目を浴びている「バイオ燃料」は、世界の飢餓を増長し、貧しい国々で多くの人々を餓死させるとして、バイオ燃料生産について5年の猶予期間を設けるよう、国連機関の専門家が訴えている。現状のままバイオ燃料の利用が拡大すれば、飢餓による大量虐殺が起こるとも警告している。 ジュネーブ大学とソルボンヌ大学で教授を務めるジーグラー氏は25日、国連人権委員会で、食料ではなく農業副産物から燃料を作り出せる技術が確立するまで、バイオ燃料の生産に猶予期間を設けるよう主張。翌26日に開いた記者会見で、「農地をバイオ燃料のために捧げることは、人類に対する犯罪だと言える。一刻も早く、世界中で起こっている飢餓による大量虐殺を阻止しなければならない」と述べた。 ジーグラー教授によると、トウモロコシ231キロからバイオ燃料のエタノール13ガロンをつくり出すことができるが、このトウモロコシの量は、メキシコやザンビアの子供1人を1年間養える量に匹敵するという。
また、トウモロコシや小麦、豆、ヤシ油などバイオ燃料に転換できる農作物の価格が急騰し、この1年間にアフリカでは小麦が2倍、トウモロコシが4倍の価格になったと指摘。貧しい人々が毎日の食事に困っているという現実を訴えている。
ジーグラー教授は、あと5年も待てば、食料ではない農業廃棄物からバイオ燃料をつくる技術が確立されると予測し、食料によるバイオ燃料の生産を一時、取りやめるよう提案している。
一方、米国連代表部のベンジャミン・チャン報道官は、ブッシュ政権がバイオ燃料が貧しい人々に対して脅威になるとは考えていないと反論。「バイオ燃料、ならびに世界の貧困や経済発展に我々が非常に多大な貢献をしているのは明らか」だと述べている。」
記事の内容にあるとおり、食料ではなく農業副産物から燃料を作り出せる技術 が確立するまで延期するべきとなっている。トウモロコシの葉とか茎も刻んでサイロに貯めて冬季の牛の餌にしていること、一部は土壌のの中で微生物の餌になり土壌を健全に保つ役割を果たしていること、などを考えれば、手放しでバイオ燃料に飛びつくことは慎重であるべきと思う。都会の食料の残飯、建築廃材、森林の間伐材などで焼却処理をしているものは可能かもしれない。ブラジルのサトウキビ、沖縄のサトウキビの絞りかす(バガス)はすでに実用化、あるいは実証研究が進んでいる。
のCNNで報道されている。概要は以下のとおりである。
「地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出削減のため注目を浴びている「バイオ燃料」は、世界の飢餓を増長し、貧しい国々で多くの人々を餓死させるとして、バイオ燃料生産について5年の猶予期間を設けるよう、国連機関の専門家が訴えている。現状のままバイオ燃料の利用が拡大すれば、飢餓による大量虐殺が起こるとも警告している。 ジュネーブ大学とソルボンヌ大学で教授を務めるジーグラー氏は25日、国連人権委員会で、食料ではなく農業副産物から燃料を作り出せる技術が確立するまで、バイオ燃料の生産に猶予期間を設けるよう主張。翌26日に開いた記者会見で、「農地をバイオ燃料のために捧げることは、人類に対する犯罪だと言える。一刻も早く、世界中で起こっている飢餓による大量虐殺を阻止しなければならない」と述べた。 ジーグラー教授によると、トウモロコシ231キロからバイオ燃料のエタノール13ガロンをつくり出すことができるが、このトウモロコシの量は、メキシコやザンビアの子供1人を1年間養える量に匹敵するという。
また、トウモロコシや小麦、豆、ヤシ油などバイオ燃料に転換できる農作物の価格が急騰し、この1年間にアフリカでは小麦が2倍、トウモロコシが4倍の価格になったと指摘。貧しい人々が毎日の食事に困っているという現実を訴えている。
ジーグラー教授は、あと5年も待てば、食料ではない農業廃棄物からバイオ燃料をつくる技術が確立されると予測し、食料によるバイオ燃料の生産を一時、取りやめるよう提案している。
一方、米国連代表部のベンジャミン・チャン報道官は、ブッシュ政権がバイオ燃料が貧しい人々に対して脅威になるとは考えていないと反論。「バイオ燃料、ならびに世界の貧困や経済発展に我々が非常に多大な貢献をしているのは明らか」だと述べている。」
記事の内容にあるとおり、食料ではなく農業副産物から燃料を作り出せる技術 が確立するまで延期するべきとなっている。トウモロコシの葉とか茎も刻んでサイロに貯めて冬季の牛の餌にしていること、一部は土壌のの中で微生物の餌になり土壌を健全に保つ役割を果たしていること、などを考えれば、手放しでバイオ燃料に飛びつくことは慎重であるべきと思う。都会の食料の残飯、建築廃材、森林の間伐材などで焼却処理をしているものは可能かもしれない。ブラジルのサトウキビ、沖縄のサトウキビの絞りかす(バガス)はすでに実用化、あるいは実証研究が進んでいる。
効率124%の燃料電池も可能?
「堤敦司、槌屋治紀共著:燃料電池への挑戦、工業調査会、2007年」には、燃料電池が内燃機関やタービンなどの他の発電技術との違いが分かりやすく解説されている。
「従来の発電が化学エネルギーである燃料を燃焼させて熱エネルギーに変換して、エンジンやタービンといった熱機関によって動力に変換、それで発電機を回して電気に変換すうr。燃料電池は、化学エネルギーを直接、電気に変換する直接発電であるという、と言うところまでは従来の説明と同じである。従来発電方式では燃焼器、熱機関、発電機の各変換プロセスで損失があり、それらを掛け合わすと効率が低くなる。
それを定量的に扱うためには「エクセルギー」(単位はエンタルピーと同じジュール)の概念が必要になる。
エネルギーには「熱エネルギー」「電気エネルギー」「化学エネルギー」「機械エネルギー」の形態がある。エネルギー量が同じでもその形態で有効な仕事として取り出せる割合は異なる。その割合をエクセルギー率という。エネルギーは放逸がなければ保存されるが、不可逆な状態変化やエネルギー変換過程では失われ減少する。エクセルギ−率を温度の関数で見ると、電気エネルギー、機械エネルギーは100%であるが、熱エネルギーは600℃で44%と低い。大部分の燃料(化学エネルギー)は90-100%であり大部分は仕事=電気エネルギーに変換できる。化学エネルギーを燃焼させて使用するときには大きなエクセルギ−損失を伴う。
燃料電池の熱力学的効率は水素−酸素燃料では83%になる。この理論を仮に炭素と酸素で燃料電池ができるとすると熱力学的効率は124%になる。おかしいと思うかもしれないが、環境から熱を吸収しつつ電力に変換するのであり、エネルギー保存則は守られている。」
本質的に物事を考えると、こんなに楽しみな結論が得られることになる。実際問題としては盲点だらけのようでもある。水素ガスが無尽蔵にエネルギーを使用せずに得られること、炭素と酸素を燃焼を伴わずに反応させる装置が可能なこと、などの説明も欲しい。
燃料電池―実用化への挑戦
「従来の発電が化学エネルギーである燃料を燃焼させて熱エネルギーに変換して、エンジンやタービンといった熱機関によって動力に変換、それで発電機を回して電気に変換すうr。燃料電池は、化学エネルギーを直接、電気に変換する直接発電であるという、と言うところまでは従来の説明と同じである。従来発電方式では燃焼器、熱機関、発電機の各変換プロセスで損失があり、それらを掛け合わすと効率が低くなる。
それを定量的に扱うためには「エクセルギー」(単位はエンタルピーと同じジュール)の概念が必要になる。
エネルギーには「熱エネルギー」「電気エネルギー」「化学エネルギー」「機械エネルギー」の形態がある。エネルギー量が同じでもその形態で有効な仕事として取り出せる割合は異なる。その割合をエクセルギー率という。エネルギーは放逸がなければ保存されるが、不可逆な状態変化やエネルギー変換過程では失われ減少する。エクセルギ−率を温度の関数で見ると、電気エネルギー、機械エネルギーは100%であるが、熱エネルギーは600℃で44%と低い。大部分の燃料(化学エネルギー)は90-100%であり大部分は仕事=電気エネルギーに変換できる。化学エネルギーを燃焼させて使用するときには大きなエクセルギ−損失を伴う。
燃料電池の熱力学的効率は水素−酸素燃料では83%になる。この理論を仮に炭素と酸素で燃料電池ができるとすると熱力学的効率は124%になる。おかしいと思うかもしれないが、環境から熱を吸収しつつ電力に変換するのであり、エネルギー保存則は守られている。」
本質的に物事を考えると、こんなに楽しみな結論が得られることになる。実際問題としては盲点だらけのようでもある。水素ガスが無尽蔵にエネルギーを使用せずに得られること、炭素と酸素を燃焼を伴わずに反応させる装置が可能なこと、などの説明も欲しい。
燃料電池―実用化への挑戦
中国の森林は増えている
「白石和良著:農業・農村から見る現代中国事情、家の光協会、2005年」の著者は農林省に入り、中国駐在の経験もあり、中国農業の実態に詳しい中国研究家である。
Q&A形式で35項目について解説されている。新聞やテレビなどでは得られない、現代の中国の、自分にとっては意外に思えることが沢山あることを昨日の当ブログでも紹介した。中国の森林面積が増えているという事実にも驚いた。
「春の砂嵐、黄砂のわが国への襲来回数の増加、黄河の水が涸れ、歩いて黄河を渡れる「断流」現象や長江上流の森林破壊による汚濁化がよく引き合いだされる。中国政府もこうした喧伝にむきになって反論していないが、生態環境の改善や保全に弛みない努力を続けておりその成果が着々と上がっている。中国の北方地域で発生する砂嵐を「沙塵暴」と呼び、それが砂漠化によるもので「緑の長城」の建設と称して植樹造林も成果を上げている。しかし、砂漠化が進んでいるのも事実である。江沢彗中国林業科学院院長は、砂漠化の状況について、「部分的整備、全体的悪化」と説明している。砂漠化の進行の原因は、草原は天然草地の破壊である。その原因は3つある。「過剰放牧」、「漢方薬剤の乱獲」と「急傾斜地の農地化」である。その解決策としては草原地域の人口過剰と貧困問題の解決が必要とされている。政府は補助金政策で「退耕還林」政策を実施している。中国の森林率(森林面積÷国土面積)は2003年時点で18%、日本の66%に比べて著しく低い。しかし、意外なことに、中国の森林率は1976年のころの13%から確実に増えており、約30年間に5%も上昇している。中国の国土の面積が日本の約25倍であることを考えれば、その増加分は日本国土の全面積以上である。」
以上のような要旨の文章を読んで、世界の環境破壊が叫ばれている今の時代に、ひとすじの光が見えたような気になる。
農業・農村から見る現代中国事情
Q&A形式で35項目について解説されている。新聞やテレビなどでは得られない、現代の中国の、自分にとっては意外に思えることが沢山あることを昨日の当ブログでも紹介した。中国の森林面積が増えているという事実にも驚いた。
「春の砂嵐、黄砂のわが国への襲来回数の増加、黄河の水が涸れ、歩いて黄河を渡れる「断流」現象や長江上流の森林破壊による汚濁化がよく引き合いだされる。中国政府もこうした喧伝にむきになって反論していないが、生態環境の改善や保全に弛みない努力を続けておりその成果が着々と上がっている。中国の北方地域で発生する砂嵐を「沙塵暴」と呼び、それが砂漠化によるもので「緑の長城」の建設と称して植樹造林も成果を上げている。しかし、砂漠化が進んでいるのも事実である。江沢彗中国林業科学院院長は、砂漠化の状況について、「部分的整備、全体的悪化」と説明している。砂漠化の進行の原因は、草原は天然草地の破壊である。その原因は3つある。「過剰放牧」、「漢方薬剤の乱獲」と「急傾斜地の農地化」である。その解決策としては草原地域の人口過剰と貧困問題の解決が必要とされている。政府は補助金政策で「退耕還林」政策を実施している。中国の森林率(森林面積÷国土面積)は2003年時点で18%、日本の66%に比べて著しく低い。しかし、意外なことに、中国の森林率は1976年のころの13%から確実に増えており、約30年間に5%も上昇している。中国の国土の面積が日本の約25倍であることを考えれば、その増加分は日本国土の全面積以上である。」
以上のような要旨の文章を読んで、世界の環境破壊が叫ばれている今の時代に、ひとすじの光が見えたような気になる。
農業・農村から見る現代中国事情