2008年02月

2008年02月29日

三寒四温 3

888d2354.jpg一年を24等分
自然の移り変わり
約2週間が一節気
三寒四温は寒い日が3日
暖かい日が4日
立春(2月4日)以降


yuji5327 at 07:39 
池上湖心の書 

身体の構成分子は三日前のものとは異なる? 3

「福岡伸一著:生物と無生物のあいだ、講談社現代新書、2007年」を昨日、紹介したが、新書大賞、サントリー学芸賞のダブル受賞、50万部突破の帯のついている理由が中身を読むとなるほどと思う記述が随所にある。
「第9章 動的平衡とは何か」の、生物の形態についての自然との物理的な係りや、生物としての分子やタンパク質側からの意志としてのかたちの形成について、興味深く書かれている。自分が面白いと感じた記述を拾い出して見ると以下のようになる。
1.生命のマクロな現象をミクロな解像力をもって証明したのは 、ルドルフ・シェーンハイマーという人物である。1930年代後半のことである。新しい生命観に遭遇してから70年しか経ていない。しかも、われわれは、まだ、それを咀嚼して十分理解しているとも思えない。忘れかけてさえいる。
2.シェーンハイマーは同位元素(重窒素)を使って海辺のサンゴにの砂に標識をつけるように、タンパク質レベルで追跡している。タンパク質はひとたび食べてしまうと、そのアミノ酸は体内のアミノ酸にまぎれて行方を追うことができなくなる。重窒素をアミノ酸の窒素原子として挿入すればそれが可能になる。
3.ネズミにロイシンという重窒素で標識したアミノ酸を含む餌を、それを追跡した。排泄物も含めて追跡窒素えの収支を算出した。
4.使ったネズミは成熟した大人のネズミである。理由は、体重はほとんど変化しないので、体内に蓄積されるよりも生命活動としての分子の流れを調べやすい。
5.追跡した結果は予想外だった。重窒素はタンパク質に取り込まれ、排泄する量は予想外に少なかった。筋肉んど消耗しやすい部分への取り込みも低かった。腸、腎臓、肝臓、血清に多く取り込まれた。
6.このことは、身体のタンパク質の構成分子は、3日間ぐらいでがらりと置き換えられていることを意味する。このダイナミックな分子の流れは生命活動というには、あまりに物理的である。シェーンハイマーはこれらの実験結果を「身体構成部分の動的な状態」と呼んだ。
7.彼の結びの言葉「生物が生きている限り、栄養学的な要求とは無関係に、生体高分子も低分子代謝物質とともに変化して止まない。生命「とは代謝の持続的変化であり、この変化こそが生命の真の姿である。」

日ごろの食事は、大人でもエネルギー補給だけではなく、体内の構成分子の多くを入れ替えているとは驚きである。


生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)


yuji5327 at 07:31 
健康 | 新技術

2008年02月28日

米陪審制 3

fe036600.jpg米国社会の正義
刑事コロンボ
陪審制が見抜く真実
日本の裁判で無罪
人間を見る目
容疑者の言動を見る目
役人的な裁判
法律技術論
あってはならない
見せしめ判決
ムネオ・ホリエモン

yuji5327 at 06:51 
池上湖心の書 

米国社会での野口英世の評価 3

「福岡伸一著:生物と無生物のあいだ、講談社現代新書、2007年」は新書大賞、サントリー学芸賞のダブル受賞、50万部突破の帯のついた新書で、今、ビジネス街の書店の店頭に10冊以上積み上げられている本である。自分は「生物と無生物のあいだ」という標題に引かれて購入したが、単なる科学技術の啓蒙書でなくて、ニューヨーク、ボストンなどアメリカの大学でポストを得て実績を上げる苦労話など盛り込まれていて、読み始めて止まらなくなるのは帯に書かれているとおりである。たとえば、ロックフェラー大学の野口英世像と大学の出版物に書かれてる彼の評価が全く、これまで多くの日本人が持っていた印象と異なるという話は残念だが、医学や科学技術の世界と芸術家やアーティストの世界とは違う残酷な面がある。野口英世の評価には以下のように書かれているところを纏めると以下のようになる。
「20世紀初頭の23年間をここで過ごした野口英世は、今日、キャンパスでその名を記憶するものはいない。彼の黄熱病などの業績は当時こそ賞賛を受けたが、多くの結果は矛盾と混乱に満ちたものである。間違いが判明したものも沢山ある。彼はむしろ酒飲みのプレイボーイで評判だった。ロックフェラーの歴史には、脚注に小さく書かれているだけである。」
著者も、かって静かな聖域として利用していたあの図書館が、日本人の観光客の喧騒で損なわれていることを悲しんだ。ロックフェラー医学研究所の創設に貢献したサイモン・フレクスナーは米国の近代基礎医学の父とも言われる人物で、日本を訪れたときに野口に社交辞令で彼をはげましたら、帰国後、突然、野口が押しかけてきて、帰る場所もないので実験助手の仕事を与え、フレクスナーの庇護の下で多くの論文を書いて、1928年にアフリカで黄熱病で死ぬと、研究所をあげて喪に服した。彼の胸像も完成し図書館に飾れた。著者の彼についての分析は、「自分を冷遇した日本の学界を見返してやりたいと過大な気負いで、論文を乱造する典型的な日本人である」としている。現実、死後50年経って、彼の業績で今日意味のあるものはほとんどない。当時誰にも気づかれなかったのはひとえにサイモン・フレクスナーという大御所のおかげである、というのが一般的な見方である。」
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)


yuji5327 at 06:42 
共通テーマ 

2008年02月27日

大局観

d839d233.jpgイージス艦衝突事故
海上交通事故
日銀人事問題
役人の天下り人事の典型
北朝鮮のニューヨクフィル公演
金正日総書記が会場にいなかった
日本メディアの
大局観のない
ちまちました論評

yuji5327 at 07:20 
池上湖心の書 

食の世界のブランドに踊らされる消費者 3

「産経新聞”食”取材班著:亡食の時代、2007年、産経新聞、扶桑社発売」は、文庫型のコンパクトな本であるが、内容が豊富である。7人の執筆者がくまなく取材して書かれた本のようである。食の世界はそれだけ問題が多く何とかしなくてはという意識も表れている。「亡食の」時代は「飽食」の時代にかけた用語と思うが的を得ている。「第4章作り出される食」の「(2)ブランドの魔力、表示に欺かれる消費者」も日ごろ、気にしていた問題提起である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.ブランドに踊る人々がいるのは、食の世界も例外でない。この銘柄ならば・・・とか、生協だから・・・とか、中国からの輸入品だから・・・とか、ブランドに従順な消費者の存在がある。その原因は小売店での表示の誤解によるものが多い。
2.安いところから仕入れて、ブランド名だけを利用している小売店は後をたたない。
3.仕入れルートが多岐にわたる外食産業の場合、気候条件などで食材の仕入先が急遽国内から海外に変わることがあり、すべてを産地表示は難しい。
4.産地に対する過剰なまでのこだわりと、産地のみに目を向けた安易なブランド信仰はナンセンスである松阪牛や越前ガニならいつも美味しいとは限らない。
5.産地は「生まれ育ったところ」とは限らない。とくに水産物は単なる水揚げされた港という意味しかない。厳格な基準もまく業者の責任でやっている。
船の国籍が韓国ならば、同じ漁場で取れても国産と韓国産と表示が変わる。青森県内のマグロをすべて大間のマグロにするすし屋もある。
6.農産物など地域ブランドを適切に保護するための「地域団体商標制度」が平成18年4月にスタートしている。「地域名と商品・サービス名」の組み合わせ商標権を認める商標権が認められた。「豊浦いちご」「加賀みそ」「南郷トマト」など約100件は認定されている。

 ブランドといえば大学名もそのひとつ。温室育ち(塾育ち)でない、さまざまな子と付き合いながら地方の公立学校で育った少年がブランド大学にも入学するような、中身のある人材を社会は求めているはずである。安易なブランド信仰に頼らない、学歴無用論のソニー創業者の盛田昭夫元会長のような経営者が出てこないと日本はまた三流国に陥落するのが目に見えている。


yuji5327 at 07:01 
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2008年02月26日

白梅のあと紅梅の深空あり 3

dcd3fd11.jpg白梅のあと紅梅の深空あり
      飯田龍太の句


yuji5327 at 06:57 
池上湖心の書 

植物が抗体をつくれるか? 3

「サイエンティフィック・アメリカン編、水谷淳訳:クローン技術の可能性、日本経済新聞社、2005年」は十数人の専門家が13項目の最近のクローン技術の要点をわかりやすく解説しているということで、当ブログですでに2回紹介している。クローンと聞いただけで拒否反応をする人は多い。理由は生命に係るの自然の摂理に反するということだと思う。植物からクローン技術で人間に必要な抗体を作るということでも賛同は得られないだろうか?
本書でW・ウエイト・ギブスが述べている「植物が抗体を作る」の概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.現在、植物の生長を利用していくつかの薬剤を生産することができる。しかし、植物の作った薬剤分子はヒトの体に完璧に適合しているわけではない。植物がヒトのタンパク質や抗体を生産するということになれば全く新たな世界が実現する。
2.米国ウイスコンシン州南部の農場にという製薬会社がヒトの抗体を分泌させるトウモロコシの畑がある。遺伝子工学で作り出した変異トウモロコシである。そのトウモロコシの種から抽出した抗体を、ガン患者に投与する実験を行っている。この抗体がガン細胞に結合して放射性同位体を送りこみ、がん細胞を死滅させるという試みである。
3.全米で数万人いるというがん患者のための治療薬の需要をまかなう抗体も、たった12ヘクタールの畑があれば生産できるとアグラセトス社の科学者は言っている。
4.ヒトの細胞を真似る作物はトウモロコシだけでなく、大豆やタバコも試みられている。
5.植物とヒトでは重大な違いもある。ヒトの細胞はいくつかの抗体に特別な糖質分子を結合させるが、植物細胞はヒトの抗体に間違った糖質を結合させるかもしれない。その場合はその抗体は免疫反応を引き起こせず、速やかに血液中から除かれてしまう。当面、糖質を必要としない植物製抗体の開発に専念する。

科学の最前線 2 クローン技術の可能性


yuji5327 at 06:40 
新技術 

2008年02月25日

傘型危険界 3

ccc131c3.jpg海上交通の盲点死角
小回りができない大型船
小型船側の
衝突を避ける操船技術
海上交通法規の欠陥は?
交通事故における
当事者の過失責任率
保険会社の評定基準は?



yuji5327 at 07:27 
共通テーマ 

絶滅危惧動物をクローニングすることへの賛否 3

「サイエンティフィック・アメリカン編、水谷淳訳:クローン技術の可能性、日本経済新聞社、2005年」は十数人の専門家が13項目の最近のクローン技術の要点をわかりやすく解説しているということで、昨日の当ブログで紹介した。昨日、示した13項目の中の3項目の「ノアの方舟のクローン」がどういう意味かわからないので読んでみると概要は以下のとおりである。
1.古代のマンモスもクローニングを利用すれば蘇るという話がある。今日、絶滅の危機に瀕している多くの動物もクローニングで救われるかもしれない。
2.絶滅直前の動物の場合、卵細胞から染色体を取り除き、代わりにその動物の胚性皮膚細胞を導入する技術を使う。この卵を子宮に戻して妊娠させるとその動物のクローンが生まれてくる。
3.「ノア」というのは、米国アイオワ州に棲むありふれた雌牛が、絶滅が危惧さるクローンを初めて出産した。その生まれた雄牛に「ノア」という名前がつけられた。ノアは牛に似たガウアという大きな動物で、インド、インドシナ半島、東南アジアにで稀少種となっている。その角や皮などが貴重品として取引されていたのを国際自然保護連合(IUCN)が禁止した。
4.保全生物学者のなかにはこの種の、試験管受精などの基本的な生殖介助法を認めようとしない。
5.ジャイアントパンダも絶滅危惧種であるが、1999年にサンエゴの動物園で、人工授精で赤ちゃんパンダが生まれている。
6.すでに絶滅してしまった動物の場合、恐竜やマンモスをいますぐクローニングすることは不可能である。理由は、保存されている組織(DNA)が不足していること、長年にわたる凍結と融解の繰り返しでDNAに欠陥があること、である。
7.クローニングによる絶滅危惧動物の保存に異論があるが、その理由は、絶滅種の遺伝的多様性がクローニングにより減少してしまうと言っている。
著者は、この意見に反対している。
8.著者の提案は、サンプルを採取できる絶滅危惧種の全個体から組織を取り出し凍結保存するための世界規模の貯蔵ネットワークをつくることである。それを「凍結動物園」という。飼育のための莫大な費用も削減できるといものである。


科学の最前線 2 クローン技術の可能性


yuji5327 at 07:12 
新技術 
池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
ke8y-ikgm@asahi-net.or.jp

工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





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