2010年02月

2010年02月28日

はたちの日よきライバルを君に得て自ら当てし鞭いたかりき 3

8c64d333.jpg堀口大学が
西条八十の
霊前に捧げた一首
浅田選手の自責の
痛い鞭をわが身に
金選手の脳裏に
浮かぶ好敵手の顔
(読売新聞2009.2.27より)


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池上湖心の書 

元大阪高検の検事が語る真実とは 3

2010年2月25日のInfoseek 内憂外患の「新聞やテレビは検察のリーク情報をそのまま報道しているのではないか」という標題の記事で、元大阪高検公安部長の三井環氏(警察・検察評論家)へのインタビュー内容が紹介されている。大新聞の記者の勝手な省略や修正もないので事実に近いものと思われる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.1月15日に民主党の石川知裕議員が逮捕されて以降、ネットを中心に検察とマスコミに対する批判が巻き起こった。一方、大手マスコミは検察によるリークの存在を一斉に否定した。情報はすべて独自の取材結果によるものだと反論した。検察のリークははたして本当に存在するのかという疑問に答えたものである。
2.2002年4月22日、三井さんは検察の裏金づくりの実態を告発しようとした直前に逮捕された。捜査する側から容疑者となってしまったことへの感想を問われた。
三井氏は「検事」と「被疑者」という2つの経験をした。リークする捜査側も経験し、リーク報道をされる被疑者の立場も経験した。檻に入れる方もやったし、檻の中にも入った。だから、両方の考え方がわかる。特に、逮捕される立場になってからは検察とメディアにいろいろな問題点があることがわかった。
3.事件がおきると、被疑者の情報が一斉に報道される。今回の事件でも検察しか知り得ない情報が報道されていた。検察は捜査情報をリークするのは、捜査に世論の追い風を吹かせるためである。追い風が吹けば、事件がやりやすくなる。被疑者以外の参考人の事情聴取でも、追い風が吹いていると調書がとりやすい。
4.三井氏が高松地検で次席検事していたときは、三井氏が取材の窓口だったので、昼間に1時間ほど割いて取材を受け、順番に記者と面会した。そのときに捜査情報をリークすれば、その情報に憶測が加わったプラスアルファのものが報道される。記者によって異なるが、事実でないことを書く記者もいる。
5.事実でないことを書くことに、検察側は注意や抗議をしない。検察側に不利となる報道でない限り反応することはない。そもそも記者クラブの記者が検察に不利になるような記事を書くことはない。仮に検察にとって不利になるような記事が出た場合は出入り禁止である。だから記者クラブは捜査批判ができない。
6.陸山会の政治資金問題では記者クラブ批判が起きた。大手メディアの記者は、検察と記者の間には緊張関係にあり、リークは存在しないと反論しているが、検事と記者に緊張関係などはない。新聞記者には厳しいスクープ競争があるので、できるだけ早く書かないといけない。だから記者クラブの記者は裏付けも取らず、検察側の言ったとおりに書く。
7.鈴木宗男議員が検察のリーク問題を問いただす質問趣意書を政府に提出したが、政府はその事実を否定する答弁書を出した。政府がリークを認めてしまえば国家公務員法の守秘義務違反となってしまうので、法務省の官僚に問いただしたところで返事は「リークはない」と言うに決まっている。
8.実際には検事はリークをしている。捜査をスムーズに進めるために「風を吹かす」と言うのは、風が吹かないと捜査が進まない場合もあるからである。徐々に情報を出していくなどして、同氏も風を吹かすことをやってきた。
9.捜査側の考えが被疑者の供述と異なる場合にリークをする。たとえば、被疑者が容疑を否認しているときは「あいまいな供述をしている」という情報を流す。「否認している」とは言わない。否認していることが報道されてしまうと、被疑者以外の事件関係者もつられて否認に転じる場合があるからである。新聞で「容疑者はあいまいな供述をしている」と書かれている場合は、被疑者が否認していると考えた方がいい。
10.「リークの技術」は上司や先輩から教育されるのではなく、マスコミに風を吹かす方法は自分で考える。記者からの取材も、受けるか受けないかは自分で判断する。上司の指示でやるわけではない。
11.記者が持っている情報を得るために、捜査情報をリークすることもありうる。検事としては、記者が独自取材によって得た情報が欲しい場合もある。一つの情報が事件につながる場合もあるので、検事は記者との付き合いも大事にする。同氏も新聞記者からもらった情報を元に強制捜査をしたが、何も出てこなくて失敗したこともある。しかし、記者から情報をもらうケースは少ない。検察側からの情報提供がほとんどである。
12.メディアのあり方、検察改革が実現する可能性はある。同氏は先ず、検察に裏金問題を認めさせ、国民に向かって謝罪してもらうことが必要と考えている。それには国民の声が盛り上がる必要がある。国民の声が盛り上がれば、方向が変わる可能性がある。国民が盛り上がらない限り、いくら政権が変わっても裏金問題の解決はできない。取り調べの可視化も同じである。
13.相手は法務官僚や検察という巨大権力である。鈴木宗男さんのような政治家が一人で頑張っても、残念ながらどうしようもない。三井氏ではどうしようもない。みんなが鈴木議員のような人をバックアップしなければならない。日本全体に検察問題追及の風が吹けば、検察の問題がもっと表に出て、状況が変わる可能性はある。


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2010年02月27日

免疫力 3

f1da60b7.jpgリンパ球
増量と活性化
体温を上げる
ストレスのバランス
適度な運動


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池上湖心の書 

トヨタの社長の官僚的言葉使いはうまく通訳されているのだろうか? 3

2月26日付の大前研一さんの「ニュースの視点」は「トヨタ・リコール問題・豊田章男社長米公聴会へ〜真に問われているのはトヨタの国際的な感覚」と題する記事である。国際的な企業経営の問題に詳しい大前氏のご見解は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.2月12日にトヨタ自動車が一連の品質問題を受け、事業を進める上で起こりうる様々なリスクへの対策を練るための専門組織を発足させたことが明らかになった。複数の米メディアが報じたところによると、米当局に報告されたトヨタ車の意図しない急加速が原因による事故死者数が34人に上ったことが分かった。
2.トヨタ自動車の豊田章男社長は、大規模リコール(回収・無償修理)問題に関する米下院公聴会へ出席をする方針を決めた。CNNなどを見ていると、今回のトヨタ問題を契機にしてトヨタを目の敵にしたような報道が目立ち、少々目に余る部分があると大前氏は感じていまる。トヨタの元社員の弁護士は「トヨタには欠陥隠しの体質がある」とメディアに告発している。
3.この弁護士は米国下院から召喚状を受け取っていて、トヨタが「欠陥を隠す意図があった」という社内資料を提出するように求められていると言われている。このような資料が出てくるのは、米国トヨタの社長から隠蔽の指示があったか、日本の本社から直接、隠蔽の指示があっかの2つが考えられる。トヨタで弁護士をやっていた人が虚偽を述べている可能性は低い。
4.米国人の気質から考えると、この公聴会の目的は「豊田章男社長が、今回の複雑で同時多発的な問題を解決できる人物かどうかを見極める」という1点にある。もし、問題解決できる人物とは思えない、という結論になれば、次々と資料請求をして召喚状を送りつけ、厳しくトヨタを追及して行くという方針になる。
5.豊田章男社長としては米国下院の公聴会で謝罪に終始するのではなく、「30年超に渡ってトヨタが米国で貢献してきたという事実・歴史を再認識し」「全社一丸となって 今回の問題に対処する」という点を打ち出すために、大前氏は以下のポイントを挙げている。
.肇茱燭賄初、自動車を輸出するという形で米国に進出した。
△海譴砲茲辰栃胴颪慮柩僂失われるにつれて、米国政府の要請を受けて、米国内に工場を建設し、生産を開始した。
今日では年間100万台以上も生産できる10箇所の工場を抱えており、その意味では米国の雇用創出に貢献できた。
な胴駝韻砲皸Δ気30年以上も支持されてきたが、今回、世界中に広がった工場の中に目が行き届かないところがあった。
ゥ魯ぅ屮螢奪匹覆匹竜蚕儚弯靴發△蝓▲肇茱燭箸靴討侶弍津な対応が追いついていなかった。
これについては全社一丸となって原因を追及し、早急に解決する。トヨタにはこうした問題を長期間放置するカルチャーはないし、社長がその先頭に立って陣頭指揮をとっていく。
今回の問題を引き起こした技術的な部分について語り始めるべきではない。米国政府の要請に応じて、米国内の雇用創出に貢献したということを主張し、米国人のことを考えてきたという事実を主張するべきである。単に謝罪だけを述べたら、米国人には「単に言い訳ばかりを言う奴だ」となって、さらに追求は続く。
Д螢魁璽襪凌瑤鮓ると、トヨタよりもGMやフォードの方が多い。「米国標準・他の米国企業並み」になったということを平然と述べるべきでる。
6.米公聴会は「豊田章男社長が問題解決できる人物かどうか見極める」と公言しているが、「今回の公聴会で問われているのは、トヨタの国際的な感覚」である。米国人に対してどのように議論をすればいいのか、「国際的な議論の力」が問われている。 
7.豊田章男社長は、安全性問題を謝罪、顧客に対する「誠実さ」をアピールし、また争点のひとつである電子制御システムについては問題があったとの見方を否定した。しかし、リコールが遅れた理由や経営姿勢、電子制御システムの安全性への懸念等、必ずしも今回の公聴会で議員達を納得させるまでに至っていない。



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2010年02月26日

元気を出す 3

6f07c9f5.jpg国家も
自治体も
企業も
個人も
元気を出せば
自然治癒力で
社会の病巣
組織の病巣
身体の病巣を
消滅させる力

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池上湖心の書 

ガンも自然の治癒力で快方に向かうことがある

「安保徹監修、水嶋丈雄、真柄俊一、木下和之著:免疫革命・実践偏、講談社インターナショナル、2004年第1刷、2009年第3刷」は「自律神経免疫療法の実際」の副題の通り、第1章:西洋医学と東洋医学の科学的統合、第2章:ガン専門で自律神経免疫量穂に取り組む、第3章:漢方を大いに取り入れた治療の実際、で構成されている。治療の事例を紹介した本であり、ガンやリューマチ、アトピー性皮膚炎などで悩んでいる人には朗報であrる。人間が持つ自然の治癒力を活かす工夫が記述されており、安保理論がネット社会でも多くの人の関心を集めている理由がわかる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.人間の身体は筋肉や関節が発達し、動物としての基本能力を持っているが、その能力を使わないと人間としての活力がなくなり破綻をきたす。逆に、使いすても破綻する。ガンを例にとれば、ガン患者の白血球のバランスは顆粒球が多くリンパ球が少ない。これは、無理をした生き方、苦悩した生き方をしているパターンである。
2.顆粒球は本来細菌を処理する重要な役割を持つが、それが増えて過剰反応を起こして粘膜を破壊し、その再生の繰り返しのプロセスでできる活性酸素などによりDNA が傷つけられて発ガンしてしまう。
3.多くのガン患者は告知され、脅かされて、恐怖感を抱き、さらに白血球のバランスが崩れ顆粒球が増えて、自然治癒に必要なリンパ球も減らすという悪循環に陥っている。従って、ガンの三大療法といわれる、手術、抗癌剤、放射線治療に頼ることになる。言い換えれば、医者の脅かしが患者の免疫力を下げてしまう。
4.健康な人のリンパ球は35-41%であるが、ガンが見つかったばかりの患者は25%前後である。ほとんどの初期のガン患者のリンパ球はこのレベルにとどまっているが、医者から脅かされると落胆し、絶望し、患者のリンパ球は激減し20%くらいに落ちてしまう。
5.リンパ球を上げるには副交感神経を刺激するのがよいことは一般に知られている。入浴が副交感神経の刺激に有効と著者は判断しているが、現代医学の現場では、ガンの進行した人は体力が落ちているから、体力を消耗させる入浴はよくないと言われているた。
6.身体を温めるという意味で体操も有効である。体操は自分から発熱する方法で、筋肉を動かして自家発熱するので体力のある人は必ず体操をやるべきである。
7.CT検査は被爆量のほかに心理的な影響もあり、リンパ球を減少させるので1年に1回程度に抑えた方がよい。
8.リンパ球が2000-3000にまで増えているのにガンが進行しているという症例がある。それらを調べていくと、全員が低体温であることが判った。低体温のために、リンパ球が活性化されないためである。心配して気迫がなくなり運動不足になること、食べ過ぎになることなども低体温の原因になる。リンパ球が25%以上あって、リンパ球数が1300以上あり、低体温に注意すれば、70%以上の人は自律神経免疫療法により快方に向かう。


免疫革命・実践編
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健康 

2010年02月25日

光と影 3

a93c0645.jpg資本主義国家
社会主義国家
宗教原理主義
市場開放
悪平等社会
格差社会
自由競争社会
貧困率


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池上湖心の書 

ネット社会を汚す匿名の投稿者たち 3

当ブログで昨日紹介した「医学統合研究会」のサイト
(http://www.igakutogo.com/index.htm)の記事「批判的検討の大切さ」は、一読に値すると思い紹介したい。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.このサイトでは、世の中に流れている健康情報などに関して、肯定でも否定でもなく、批判的検討を加えることで、その意味や価値を問い直そうという事に主眼を置いている。ネットやテレビなどでは、情報が無批判に流される事が大半であるので、このサイトでは、批判的な内容で書かざるを得なくなる。それでも出来る限り公正な観点から記述を行うように努力している。
2.悪意に満ちた情報を流す詐欺マガイの行為も、平和な民主国家である日本では、言論の自由の名の下に許されている。このサイトが批判的検討の結果を公開する言論の自由もあるはずである。いい加減な情報の垂れ流しを止めることは出来なくても、その情報による被害を少しでも薄める効果を期待して情報発信をしている。
3.当サイトの記事にも間違いがあるかもしれないが、意図的な嘘は一つも無い。記事の内容も可能な限り適切な表現に小まめに書き換えている。大幅な更新はトップページに記載している。
4.当サイトでは「批判的検討」を常に重視しているが、この姿勢こそ学問分野において必要不可欠なものである。故宇野弘蔵博士の大成した宇野理論とよばれるマルクス経済学の学派がある。これはマルクスの「資本論」を徹底的に、批判的に考察することで、資本論の真実を明らかにしようとする試みであった。何よりもマルクス経済学が陥りがちなイデオロギーとの不可分性を排したところに大きな意味があった。宇野先生ご自身も「自分をマルクス主義者、あるいは、広い意味での社会主義者とも考えたことはない」(『資本論の世界』)と語っている。
5.批判的検討が出来ない人は、無批判な妄信か感情的反発のどちらかしかできない。無批判な妄信は、何かを信じる場合でも信じない場合でも、明確な根拠を欠いている点で同一である。
感情的反発とは、無批判な妄信者が人間としての品位に欠けた場合にとる行動である。
6.ネット社会ではブログ炎上事件が起こる。芸能人のブログが炎上してニュースでも取り上げられた例もある。根拠不明のまま、周りの空気に踊らされて、個人攻撃に加担するのは人間としての品位の低さだけに原因があるのではなく、現代社会が作り出す孤独の反映なのかもしれない。
7.ブログでは気軽にコメント出来、メールアドレスを乗せる必要もなく匿名で投稿できる。また、他人のコメントに同調して書き込みがエスカレートして行く傾向にある。海外でもブログ炎上というのが起こっているか調べてはいないが、何となく日本人に特有の行動に見える。
8.健康に関わる分野でもブログ炎上は頻繁に起こる。一番多いのが、学者、あるいは門的知識を持った人が、特定のメーカーのサプリメントなどに批判的な記事を書いた場合で、その商品の愛用者からも大量の抗議の書き込みが殺到する。記事の投稿者は、これまで明らかになった論文やデータ、あるいは公知の事実となっている学問上の常識を基に論理を進めているのに、感情的な書き込みをする人は、「自分は治ったんだから悪口言うな!」とか「お前は自分で飲んで試した上で書いているのか!」といった礼儀知らずの下品な言葉を使う。匿名のネット社会の短所である。
9.自分は治ったのだから、その薬やサプリメントは有効だと主張するのは、プラシーボ反応や他の要因を考慮していない理屈である。統計的考察のない体験談などいくらあっても無意味であり、体験談以外の明確な根拠、理論を提示することが重要なのである。学術的な根拠を明確にして書いている人に、「お前は自分で試したのか」と問いかける事自体筋違いである。

(健康に関わる分野以外の政治の分野でもネット社会では同様な議論が飛び交っている。国民の品位が疑われる。公衆の場というのはどうしても汚す人がいる。それを清掃する人はネット社会ではプロバイダーに頼ることになる。その権限を公正に行使する管理者が多くの人の支持を受けて存続していくと思われる)


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2010年02月24日

眠・罠 3

8e9fcc89.jpg民の目は眠たくて
罠の中
目が横になって熟睡して
罠にはまる
検察とメディアの罠に
はまらないように
続・吉野弘詩集:思潮社
(読売新聞2009.2.23より)


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池上湖心の書 

低体温人間の本への反響 3

 昨日の当ブログで「齋藤真嗣著:体温を上げると健康になる、サンマーク出版、2009年12月、第30刷発行」を紹介した。「低体温人間」に関する本は他にもあり、ネットでは一部に疑問視する記事もある。「医学統合研究会」というWEBサイトがあり、「低体温本を斬る!」という標題の記事である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.「冷えは万病のもと」などと言われるが、最近はこの低体温症について書かれた本が売れている。単なる一過性のブームに過ぎず、読むだけ時間の無駄と無視を決め込んでいたが、医学統合研究会に低体温についての記事の依頼が来たので、図書館で本を探して読んでみた。
2.現在、一番売れているのが齋藤真嗣医師の「体温を上げると健康になる」であり、図書館では予約待ちの状態である。それ以前の、石原結實医師の「体を温めると病気は必ず治る」を読んでみた。2003年の発行とあるので、一過性のブームにしては長く続いている。
3.石原結實氏の本にはいたる所に不可思議な記述が見られる。奥付を見ると2003年4月の初版から僅か5ケ月で、22刷となっているので、かなりのペースで売れているようである。しかし、その不可思議な記述のわりに、意外に批判的な意見がネット社会でも見当たらないのが不思議である。医学統合研究会が分析してみた結果が以下の通りである。
4.落語の「葛根湯医者」を引用している。患者が「風邪をひいた」とやってくると「それなら葛根湯だ」、「下痢をした」と訴えても「はい、葛根湯」、「湿疹ができて大変だ」と訴えると「やっぱり葛根湯」と、葛根湯しか処方しない江戸時代の医者のことである。それでいて、ほとんどの病気を葛根湯で治すというのだから葛根湯医者もバカにはできない。此の話の最後のオチは、付き添いで来た人にまで「まあ、いいから葛根湯をお飲みなさい」と、誰にでも葛根湯を飲ませるという藪医者の話であり、名医の話ではない。葛根湯は風邪以外にも汎用性の高い薬ではあるが、発汗剤の一種で、便秘を伴う風邪など用いてはいけない場合も沢山ある。葛根湯医者は藪医者とする普通の見方が正しい。
5.石原結實氏の本では、生姜の偉大さを強調したい為に、あえて葛根湯医者を名医としているが、本来の落語の意味とオチくらいは、読者の為に提示すべきである。
6.心臓と脾臓にだけはガンができないと書かれているが、心臓には横紋筋肉腫や血管肉腫などが存在するし、脾臓の癌も稀ながら存在する。「癌」と「がん」は厳密に言うと定義が違う。「癌」は上皮細胞に出来る悪性腫瘍であり、「がん」は血管や筋肉などから出来たものであり、これから行くと心臓は筋肉なので、定義上「癌」が出来ないということに過ぎない。”「心臓ガン」と「脾臓ガン」というのは聞いたことがない”、と堂々と書かれている石原医師のドクターとしての資質が疑われる。
7.運動不足が体を冷やすと書いておきながら、頭脳労働者の中に、ほとんど肉体運動をしないのにかなり長生きしている人が多いのは、脳細胞の活動による産熱量の促進が一因と考えられる、と意味不明な記述が随所に見られる。
8.ガンは陰性体質の病気だと書いておきながら、陽性体質の人は体が温かく、それゆえ体もよく動き、陽気で食欲も旺盛なので元気いっぱいの半生を過ごすが、一方、食べ過ぎてガン、脳梗塞、心筋梗塞などの欧米型の病気にかかって早死にする人も多い、などという記述も意味不明である。
9.脳梗塞も心筋梗塞も、冷えが原因の病気と石原医師は分類している。漢方医学では2000年以上も前から、食べると体を温める食物を「陽性食品」、逆に体を冷やす食物を「陰性食品」として、病気の治療や健康の増進に利用してきた、と記述されているが、そんな事実は全くない。食品について言うなら、「漢方」ではない。陽性食品や陰性食品などという分類は、明治期の石塚左玄やその系譜である桜沢如一などの分類である。一体2000年前のどの文献に出ているか示す必要がある。「万病一元、血液の汚れから生ず」などという記述は漢方にはない。
石原結實氏は、漢方医学をウリにしている節が文章の端々に見られるが、漢方を少しかじった程度の人でも判別できるようなレベルの低い記述が多い。
10.石原医師は盛んに生姜を勧めているが、人参も同様に温める作用があるとして人参ジュースも勧めている。漢方の陰陽論でも、赤い色をして硬い根菜類のニンジンは体を温めてくれる、と説明しているが、漢方で使う人参とスーパーで売ってる人参を同じ物ではない。
生薬の人参はウコギ科の植物であり、野菜の人参はセリ科ですので、全く別の植物である。
11.漢方医学では、この「気・血・水」の流れが悪くなると疾病が起こるとされている、と記述しているが、「気血水」を東洋医学の用語ではない。「気血水」の医学は、万病一毒論を唱えた吉益東洞(江戸時代中期)の息子の吉益南涯(華岡青洲の師)が、父親の学説を補強するために唱えた理論である。「漢方」という言葉自体が、日本の江戸時代中期に古方派が台頭する中で登場した日本独自の造語である。2000年前とは関係ない。
12.石原医師の生姜賛歌は異常なほどである。漢方の原点というべき書物『傷寒論』に、「生姜は体を温め、血流をよくし、すべての臓器の働きを活発化させる。体内の余分な体液、水の滞りをとり除き、気の滞りをとる…」と石原医師は記述している。しかし、そのような記述は傷寒論の何処にもない。完全に石原結實氏の創作と思われる。
13.生姜に限らないが、ある特定の食品を過剰摂取すると、問題が生じる可能性は大である。、生姜は漢方の方剤にも頻繁に用いられるものであり、食品というよりも生薬と考えて注意して摂取するべきである。曲直瀬玄朔の「薬性能毒」には、生姜は妊娠禁忌の薬であり、妊婦が食べると多指症の原因になると書かれている。
14.胸やけの改善には、胃酸を中和するアルカリ性食品をとること、と記述されているが、
アルカリ性食品は、燃やした灰がアルカリ性を示す食品であり、胃酸を中和するようなものではない。胃酸を中和するような食品だとすると危険な食物である。
15.便秘も下痢も冷えの病気にされているが、便秘は漢方で言えば、例外もあるが陽に属する病気であり、発汗剤などは勿論避けるべきである。
16.石原医師は、おもいっきりテレビにも何度も出演しているということであるが、あの番組が如何に出鱈目な情報を垂れ流しているかが判る。
17.齋藤真嗣医師の「体温を上げると健康になる」は、さっと目を通した限りでは、至ってまもとな内容と思う。
(こういう論争は活発に行って欲しい。匿名はよくない。匿名は島国日本人の特有の習性かもしれない。一般庶民に分かる用語でオープンにしてもらいたい。メディアも必ず反論を取りまとめて報道するようい努力しないと視聴率はどんどん下がっていくことを認識するべきである。)



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健康 
池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
ke8y-ikgm@asahi-net.or.jp

工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





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