2015年06月

2015年06月30日

所在不明児

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住民票があるのに
所在不明児
15都府県に34人
相模原市内女性の長男もその1人


yuji5327 at 06:49 
池上湖心の書 

日本の勝手な思惑に世界列強は満州侵略的行為を傍観しなかった。好意的だったアメリカも硬化した、もはや日本信ずるに足らずと厳重抗議をした。


「半藤一利著:戦う石橋湛山 新盤、東洋経済新報社、2001年」の「第4章:理想国家とは何なのか」が面白い。「戦火を望んだ民衆」の小節の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.昭和7年1月1日に、朝日は社説「昭和7年を迎う」で、満洲事変について論じ、「東洋民族が共存共栄のため宿載の禍いを転じて永遠の福をもたらさんとする意図に発する。満蒙における軍の行動が、東洋の平和のためであることは、国際連盟も承認し、世界列強も理解するところ」総括している。
2.この国際世論にたいする楽観の背景には、国際連盟の理事会が、日本提案によるところの、遠方の地で机上の論ばかりしないで、「連盟は現地に調査団を派遣すべきこと」と応じた。理事会はこれにともなって「一切の事情についても調査し、理事会に報告するために5名から成る委員会」を任命した。6年12月10日、日本はこれに同意したが、これは日本にとってはひとつの朗報であった。外交的な勝利をえたもので、なによりも時間的余裕ができた。
3.中国が主張する「日本軍の即時撤退」要求はただちに連盟にうけ入れられないことになった。アメリカは、日本提案を支持し、なにやら日本の立場を援助する姿勢を示した。連盟は、調査団の報告があるまで満洲問題を討議することを打ちきることとした。
4.関東軍司令部はこの時間的余裕をのがさなかった。その後のすべての行動を「匪賊討伐のため」を理由として、兵を進めた。7年1月3日には錦州を占領した。満洲の地から国
民党政府の行政組織はまったく姿を消した。日本軍の戦闘行動はここで終わりを告げてもよかったが、さらに山海関へと進撃の歩を休めなかった。連盟が討議を中止しているいまこそ、満洲事変をみずからがたてた方針のもとに一挙に解決すべきチャンスとみてとった。国際世論は情勢のさらなる悪化に再び激昂しはじめた。
5.新聞は関東軍を支持した。1月4日の朝日は、錦州占領は「平和の天使のごとく旭日を浴びて入城」と文学的に報じ、「皇軍の威武により満洲、建設時代に入る」と手放しであった。
6.日本の勝手な思惑どおりに世界列強がこうした侵略的行為を傍観してくれているはずはなかった。好意的とみられたアメリカが硬化した。1月8日、国務長官スチムソンは錦州占領の報に衝撃をうけ、もはや日本信ずるに足らずと厳重抗議をつきつけてきた。満洲の事態に関しては、9カ国条約と不戦条約に違反して成立したいっさいのことを認めない、と日本に通告した。朝日は、1月9日、「不戦条約を引用して米国、果然強硬通牒」と報じた。
7.事態は予想外に悪化したが、陸軍中央も関東軍も状況が悪化するほど、ますます既定路線を急がねばならなかった。前年の12月13日、若槻内閣が総辞職し犬養毅を首相とする政友会内閣が成立していたが、犬養首相は、関東軍が意図する"満洲独立国"案にかならずしも賛成していなかったが、犬養の考えは閣内に一致した支持をうけていなかった。
8.政府の方針はまったく不明確のままであったので、軍部が既定の方針を押しつけるためには、いっそう時間を空費しているわけにはいかなかった。1月上旬、錦州占領と前後して関東軍の板垣参謀が上京したのは、新陸軍大臣の荒木貞夫大将の召集によるものである。荒木は関東軍の真意を確認し、十分に協議して政策の調整をし、陸軍の総意として内閣にこれを示すつもりがあった。
9.板垣参謀は、石原参謀らに指示をうけ、関東軍の意図を陸軍中央に十分に徹底せしめるよう委任された。すなわち、満洲に建設する新国家は、「明瞭に支那本部と離脱せしむるため、名実ともに独立国家と為すを要す」という方針である。その場合に予想されることは、つぎのように説明した。「9ケ国条約に於ても、国際連盟規約に於ても、日本が支那本部と分離せしめむとする直接行為を敢てすることは許さざるも、支那人自身が内部的に分離することは、右各条約の精神には背馳せず。また、これらが干与し得べき限りにあらず」
10.これからつくる満洲国は「名実ともに独立国家と為す」のであるが、わが日本帝国がつくるのではなく、中国人自身が「内部的に(中国本土から)分離」してつくる国家ということにすれば、国際連盟も列強も文句のつけようがない。
11.板垣はまた、首脳者は博儀を充つるものとす、新国家は国際連盟からの調査団が満洲にくるまでに建設しておくこと、首都は長春、そして政府の構成などなど、満洲国建設計画についての詳細報告を陸軍中央になす任務も与えられていた。板垣の東京にあるあいだに、たび重なる討議と検討の結果、陸軍省、海軍省、外務省の三省の合意による「支那問題処理方針」がどうにか立案された。
12.「満蒙はこれを差し当たり、支那本部政権より分離独立せる一政権の統治支配地域とし、逐次、一国家たるの形態を具有する如く誘導す」として、軍内部および軍部と政府とのあいで政策調整の努力がなされ、すべてが関東軍の思惑どおりとはいかなかったが、実を結んだ。ともかくも大方針は新国家建設であり、その方策は中国人自身の意思による分離・独立の方向へ日本が誘導することであった。こうして満洲国建国への道はより明確となった。


yuji5327 at 06:40 
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2015年06月29日

てのひらに籠めてや蛍また点る

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榎本好宏句
長谷川櫂解説
掌合わせた籠
閉じ込めた蛍
点滅する光
指の間からもれる
思いでの句
(読売新聞2015.6.21より)

yuji5327 at 07:14 
池上湖心の書 

イギリスがイラクを委任統治していたとき、部族同士の互い殺し合いがあると、イギリスは結果を報告させるだけで、法律で裁こうとしないのがイギリス流である。


「池上彰、佐藤優対談:戦争を知らなければ世界は分からない、文藝春秋SPECIAL,
平成26年10月1日」がは面白い。印象に残った部分の続きを自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.リビアで反政府運動が盛り上がり始めた頃、朝から晩までカダフィ政権批判一色だったが、反政府運動の波がバーレーンに及びそうになると、それが一変した。バーレーンはサウジの東にある小島で、サウジから「友好の橋」が架けられているほど、繋がりの深い国である。お膝元にまで火の粉が降ってきたら、アルジャジーラの報道は途端に体制側の擁護に変わり、サウジはその「友好の橋」を渡って軍隊を送り込み、弾圧を加えた。
2.バーレーンのときには、アルジャジーラと、アラブ首長国連邦のテレビ局アル・アラビーヤが徹底して、「外国勢力の介入を警戒せよ」というキャンペーンを張った。「外国勢力」とはイランのことである。
3.アメリカとイランの接近には、イスラエルも怒っているが、その点では今、不思議な現象が起きていて、イスラエルが全力を挙げて、4回も戦争をしたシーア派のアサド政権を支持している。
4.イスラエルにとってアサド政権は、旧知の予測可能な敵であり、それよりも、シリアが混乱したら何が起こるか予測不能になってしまうので、そちらの方が恐ろしい。今、イスラエルが最も恐れているのは、隣国であるヨルダンの王政が崩壊することである。イスラエルと国交を結んでいるのは、アラブではヨルダンとエジプトだけである。ヨルダンは国王が倒れたら崩壊する。後継者がきちんと育っていない。
5.今のアブドゥラ国王の父、フセイン前国王がしたたかで、イスラエルとの国交を樹立するなどの手腕を発揮し、ヨルダンという国を存続させてきた。今の国王の子は、可愛い少年で、まだ後継者としては力不足である。
6.イスラム世界に対峙するときに難しいのは、彼らが複合的なアイデンティティを持っていることである。たとえばスンニ派内の対立があるといっても、シーア派相手だと一緒になって闘う。スンニ派とシーア派にしても、相手がユダヤ教徒やキリスト教徒ならば、手を握るケースはいくらでもある。アメリカ人は、こういう構造をよく分かっていない。分かっているのはイギリス人とロシア人で、イスラム世界との付き合いが長いからである。。
7.イギリスがイラクを委任統治していたとき、部族同士がお互い殺し合いをすると、イギリス人は事前に計画を提出せよ、そして結果を報告しろ、というだけで、けっして近代的な法律で裁こうなどとは考えない。事実を把握し、自分たちの統制に従う限りは何も言わないというのがイギリス流である。



yuji5327 at 07:02 
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2015年06月28日

置き去られし記憶のやうなしんとしてハマナスの咲く真昼間なりき

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石井ユキ句
長谷川櫂解説
ハマナスの咲く夏の浜辺
浜辺の風景
忘れていった記憶
心の中にある記憶
一枚の古いカラー写真
(読売新聞2015.6.22より)

yuji5327 at 10:58 
池上湖心の書 

石橋湛山は国民の甘えの構造にも冷水をかけて、率直に国民の楽観を戒めた。満洲経営に、大きな期待を抱き、日本の思うようになることを前提としている。


「半藤一利著:戦う石橋湛山 新盤、東洋経済新報社、2001年」の「第4章:理想国家とは何なのか」が面白い。「戦火を望んだ民衆」の小節の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.朝日には興味深い記事が掲載されていた。1月11日の「日支名士座談会」が奉天で開かれた。新国家建設の方針について中国側、日本側双方からさまざまな意見が提出されているが、注目されるのは朝日の記者の発言である。「今までの満洲は純然たる支那のものでなかったと同時に、また純然たる日本のものでなかった。今度の事件を中心解決されると思う。どうしても日満親善をやらなければならない。親善の極致は合体するまで行くかもしれない。日本側が満洲自体と一体となる必要があるのみならず、日本の内地においてもそういう気持ちで国論が合致しなければならない」。
2.日本のものになるという意識の表明で、関東軍の言いぐさの先取りである。当時の日本人の多くが同様のことを考えていた。多くの国民が満洲事変とその後の戦火の拡大を歓迎したのは、ひとつの理由として事変の結果、満洲国ができることで国民経済もよりいっそう拡大されることを期待したからである。大恐慌下に深刻化していた国民生活の不安と不満と息苦しさとが、事変で一挙に解決された。町工場がどんどん大きくなっていく。さらに希望的観測がうまれ、それが熱狂的な軍部支援となり、関東軍の方針への全面的賛成へとなっていた。
3.石橋湛山はそうした国民の甘えの構造にも冷水をかけて、必死に訴えた。1月16日号の社説「満洲景気は期待できるか」は、率直に国民の楽観を戒める。満洲経営になにか大きな期待を抱いているが、それは事変が日本の思うように落着することを前提としている。その点でさえ前途に暗雲がただよっている。かりに日本の考えているとおり「非常に有利に解決」できたとしても、とても楽観できるものではない、と論じている。
4.満州経営をリードする考え方は、日本には鉄がない。石炭が乏しい、石油が不足だ。満洲にはこれらの資源が豊富にある。日本はこれらを開発してその物資を豊富に使わねばならぬ。すなわち、自給自足の必要から、この種の工業を興さねばならぬ。工業的開発をするためには、まず資本が投下されねばならぬが、資本は今日利益を伴うものでなければ容易に集まらぬ。満洲を工業的に開発するために投資して引き合うかどうかは、楽観的に観らるべきではない。
5.石炭開発がうまくいって生産が大いに上がったとしても、市場をどこに見いだすのか。撫順炭の内地輸入を極力喰い止めて、辛うじて内地炭坑は命脈を保っている。海外に市場を求めるにはひどいダンピングをしなければ、市場を開拓できない。
6.自然のままでは満洲の工業的開発に、容易に資本が集まるとは考えられない。外国の資本家が貸してくれると期待する向きもあるが、世界経済と投資物件の不確実を考えると、望み少ない。満洲開発に必要な、投資の有無が危惧せらるる今日、漠然と満洲景気を期待することはすこぶる危険である。
7.いま世界が直面している問題を大局的に考えれば、満洲景気など夢のまた夢である。今日資源を開発し、生産物だけを作ってみても、問題の解決にはならぬ。日本および世界経済の悩みは過剰生産力を擁してはけ口に困っており、決して生産力の不足ではない。満洲開発がスラスラと都合よく運んだとしても、それはむしろ今日の日本および世界経済を一層困らすことになる。今日の資本主義経済を生かすことに決して役立たない。
8.湛山の警鐘は、景気回復の期待で高揚している日本人の胸に響くどころか、耳にすら入らなかった。生活不安から逃れたい人びと、あるいは思想的な挫折感を癒やさんとする人びと、あるいは一攫千金を夢みる人びと、あるいは理想に燃える人びと、馬賊志願の雄図を抱く人びと、右翼などが海を渡った。満洲は「赤い夕陽」のユートピアになっていった。
9.昭和7年1月8日、天皇は、上京中の関東軍参謀板垣大佐に異例の拝謁を許し、事変勃発いらいの労苦を嘉した。さらに関東軍にたいし勅語を下賜した。この勅語は、謀略によるものとは、天皇の耳に入っていなかった。
10.関東軍司令部は天皇の賞詞の勅語をうけ、ますます勢いこんで計画実行を推進した。国際連盟はこれに対し特別な措置をとろうとはしなかったが、いぜんとして監視の目だけは放さなかった。それは被害者にとっては傍観の態度にしか映じない。こうした国際世論の頼むに足らぬ現実に憤慨して、中国本土の反日排日の機運はいちだんと油をそそがれて燃えあがり、抗日運動は日一日と熾烈となった。
11.上海では、中国人が反日市民大会をひらいて、上海抗日救国委員会を設立し、大いに意気をあげた。また上海市商会は対日経済絶交実施委員会を組織し、徹底したボイコットを実行に移した。「日貨を買わず、売らず、運ばず、用いず」「原料および一切の物品を、日本人に供給せず」「日本円の紙幣を受けとらず、取引きせず」「日本人に雇われず」「日本人と応待せず」……という強硬手段である。
12.上海在留の日本人は、大いに困惑しながらも満洲進出の成功に強気となり、排日侮日の空気など一掃できるとばかりに、いままで以上に張りきって振る舞った、そして上海市街のいたるところで中国人との小競り合いをくりかえた。軍部はそこに目をつけた。中国本土で抗日をあおることで衝突がおきれば、遠き満洲どころの話ではない。結果はうまく国際世論の目を満洲からそらすことができると。


yuji5327 at 10:40 
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2015年06月27日

パセリの葉一株すべて食べ尽くし姿を消しぬ揚羽の幼虫

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丸山律子句
長谷川櫂解説
揚羽の幼虫
驚くほど大きい。
折角育てたパセリ一株
ペロリと食べ尽くし
知らぬ間に飛び立っていった。
(読売新聞2015.6.24より)

yuji5327 at 10:03 
池上湖心の書 

米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムは、配送専門会社ではなく一般の人々に商品を届けてもらい、代金を支払う、モバイル端末のアプリを開発している。

6月26日付けの 大前研一さんの「 ニュースの視点」(発行部数 178,295部)は「米ベンチャー企業・ツイッター・米アマゾン・欧州流通大手〜余剰時間を活かすアイドルエコノミー」と題する記事である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.日経新聞は16日、「CEO、経営力より創造力」と題する記事を掲載した。米有力ベンチャーキャピタルの創業者のベン・ホロウィッツ氏に、現在のシリコンバレーとそこから次々と誕生しているベンチャー企業についてインタビューし、「今はアマゾン・ドット・コムのクラウドサービス『AWS』と数人のエンジニアとノートPCがあれば起業できる。CEOに求められるのは経営の経験や巧みさよりイノベーションを生み出す創造力だ」と指摘している。
2.ホロウィッツ氏といえば、ネットスケープの創業者である。ネットスケープ自体は失敗に終わったが、AOLへの売却を経てベンチャー投資家に転じた。今では米国でもトップのベンチャーキャピタルを経営している。投資先には、エアビーアンドビー、ツイッター、スカイプなどそうそうたる名前が並ぶ。
3.ホロウィッツ氏は「専門の経営者を求めない」ことの重要性を述べている。ベンチャー企業を立ち上げた人は、創業時には良いものの、会社の規模が大きくなるとマネジメントに課題を抱えるというのが、これまでの典型的なパターンだった。その場合、IBMなどの大きな会社のマネジメント経験がある人を連れてくるのが常識になっていた。
4.ホロウィッツ氏は、そのような人物を連れてきても「イノベーションを起こさないため」さらに停滞することになると指摘している。企業がさらに革新していくためには、創業者に経営の勉強をさせて、彼らをプロの経営者に育てることが重要であると指摘している。
5.頷ける話である。最たる例はアマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス氏である。破壊的なパワーを持ち続けるジェフ・ベゾス氏が経営者として舵をとっているからこそ、アマゾンは革新を続けている。
6.ホロウィッツ氏の投資先でもあるツイッターは苦境に立たされている。わずか2年前、フェイスブックに次ぐ圧倒的存在感を誇ったツイッターだが、もはや米国では上位20位圏外のアプリになった、とフォーブスの情報サイトが紹介している。動画やメッセージングの要素が足りないなど、変化のスピードの遅さが主な要因だと指摘している。
7.米国人が利用しているメッセージアプリの上位を見ると、今のところツイッターはフェイスブックに次ぐ2位だが、Google+、インスタグラム、ピンタレスト、リンクドイン、スナップチャットなど、いずれも手強い競合が追いかけてきている。
8.米国人が利用しているSNSというアンケートでは、フェイスブックメッセンジャー、スナップチャット、iMessage、Googleハングアウト、WhatsAPP、Viber、Lineといった名前が並ぶ。Lineは日本とアラビア語圏が中心と言われていたが、英語圏でも意外とユーザーを獲得している。
9.16日付ウォールストリート・ジャーナル紙が報じたところによると、米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムは、配送専門会社ではなく一般の人々に所用の目的地に向かう途中でついでに商品を届けてもらい、代金を支払うことが可能になるモバイル端末のアプリを開発している。さすが、アマゾンで、「アイドルエコノミー」の非常に良い例である。以前、「エブリデイドットコム」というネットスーパー事業を展開していたとき、パンを配達する会社を買収した。パン以外にも、忙しい母親のために家族の弁当や総菜などを早朝届けるサービスを展開した。このとき配達をやってもらっていたのが、通勤前のサラリーマンである。会社に出かける前の2時間ほどを使ってもらい、配達を依頼した。配送料は宅配専門業者よりもかなり安くなった。一昔前なら牛乳配達くらいしか選択肢がなかったサラリーマンの朝の「余剰時間」を活用した事例である。
10.これをさらに発展させたのが、今回のアマゾンの例である。堀江貴文氏も自身のメディアで評価しており、この価値がよくわかっている。
11.アマゾンが流通革命を起こしつつある一方で、既存の流通大手の苦戦が見て取れる。欧州流通大手が非中核事業の売却を加速している。独メトロは15日、百貨店事業を約3920億円でカナダの流通大手に譲渡すると発表し、また英テスコは韓国事業売却の検討を始めた。
12.流通業は国際化にチャレンジしてもほとんど上手く行きません。テスコも韓国で成功していると言われていたが、実態は違った。テスコの最終利益の推移を見ると、どんどん落ちてきている。約2年前米ウォルマートの新CEOに就任したダグ・マクミロン氏も、1000万点の配送を手がけると力を入れているようだが、難しい。
13.既存店の売上を見ると地を這うような状況で、追撃してくるアマゾンの流通業の伸びを見ていると圧倒的な差を感じる。ウォルマートにしてみれば、「何かやらなくては」という気持ちもわかるが、海外に出ても上手くいかず非常に難しい状況に置かれている。かつて向かうところ敵なしの状態だったウォルマートも、苦境に立たされている。



yuji5327 at 09:48 
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2015年06月26日

株高

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世界的な金融緩和
株式市場にお金が流れ込む。
日経平均株価は急上昇
ITバブル期の高値を突破
バブル景気の再来か?


yuji5327 at 06:55 
池上湖心の書 

国益とはなにか、国益に反したかどうかは、歴史が判断する。それには長い時間がかかる。国益を守れという言い方を安易にすべきではない。


「池上彰著:ニュースの大問題!スクープ、飛ばし、誤報の構造、さくら舎、2015年」の「第4章:報道機関は権力から独立していなければ」の「国益を考えて書き出したらその記事はおしまい」は的を射ている。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.朝日新聞の「慰安婦記事の誤報」が起きた理由について、複数の機関が検証した。2014年に有識者7人による「第三者委員会」の報告が出て、「吉田証言」の取り消しが遅れたことなどを批判した。朝日新聞の人たちは、朝日には過剰な使命感みたいなものがあった、と自己批判している。
2.朝日の社内には、日本をよくしなければいけない。日本の悪いことは悪いこととしてきちんと伝えて、信用を得なけれぼいけない、という考えの人がいる。たしかに、そうした行きすぎた思いはあるだろうが、それは、朝日に限らず、各社ある。逆に、「国益を考えて書きはじめたら記者はおしまいだ」ということである。事実を伝えるのが記者であって、それが結果的に、そのときの政権に対してマイナスになることはいくらでもある。それを政権側は「国益に反する」という。
3.1972年、アメリカでウォーターゲート事件があった。ニクソン大統領の再選をねらう与党・共和党の大統領再選委員会が、ワシントンのウォーターゲート・ビルの民主党本部に盗聴器をしかけようとした事件で。未曾有の政界スキャンダルだった。
4.ワシントンポストのボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインの2人の若い記者が、丹念に取材して記事を書いた。結果的に、この調査報道で追い詰められたニクソン大統領は辞めることになった。大統領がスキャンダルで辞任だなんて、アメリカは世界に対して信用を失うわけだから、国益に反するという意見もある。でも。やらなければよかったのかというのは間違いである。これは、記者としてやらねばならないことだった。
5.その逆のケースもアメリカであった。1961年、ジョン・F・ケネディが大統領に就任した直後に起こったビッグス湾事件である。CIA(アメリカ巾央情報局)が主導して、キューバのカストロ政権に対抗する勢力に軍事訓練を施し、キューバを攻撃させるという出来事であった。このとき、事前に作戦情報をつかんだニューヨーク・タイムズは、これを報道すると作戦が失敗してしまい、国益を大きく損ねるのでやめてほしいと政府にいわれ、報道をとりやめた。
6.結果として、この作戦は失敗に終った。のちにケネディ大統領は、もしニューヨーク・タイムズがこれを報じてくれていたら、こんな失敗も起きず、国益を損なわなかったのではないか、と言った。以来、ニューヨーク・タイムズは国益という言葉を信用しなくなり、その後、ベトナム戦争の真っ最中に、政府に逆らって、ベトナム戦争に関する政府のウソを暴く秘密文書をスクープしたりした。
7.国益とはなにか、国益に反したかどうかは、歴史が判断するしかない。それには長い時間がかかる。国益を失わせたとか、国益を守れとかいう言い方を安易にすべきではない。



yuji5327 at 06:46 
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池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
ke8y-ikgm@asahi-net.or.jp

工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





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