2017年03月

2017年03月31日

忖度

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sontak
森友学園の籠池泰典理事長
外国特派員協会で記者会見
日本語「忖度」の表現
通訳の男性が苦心
他人の気持ちをおしはかる推察
忖度は初め「surmise」と訳
所詮は小賢しい役人の浅知恵
自分の出世のため。

yuji5327 at 07:01 
池上湖心の書 

粘膜表面の毛細血管を観察するため、短い波長域の光源を作り、早期癌の見落としは減少した。

「田尻久雄著:これからの内視鏡医療・はどこまで進化しているのか、學士會会報No917(2016-II)」は参考になる。著者は日本消化器内視鏡学会理事長・東京慈恵会医科大学教授・北大医・昭51卒である。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.著者は現在、日本消化器内視鏡学会の理事長を務めている。この学会は会員数が約33400名で、医学会の中で3番目に大きい学会である。日本の内視鏡技術の歴史は、約60年前、1950年に東大病院の医師とオリンパスの技術者が胃カメラを開発したことに始まる。その後、国産ファイバースコープ開発(1963)、ビデオスコープ開発(1984)、NBI診断法の導入(2006)というように、約10〜15年周期で技術革新が起き、発展してきた。
2.内視鏡の分野は、当初より日本が世界をリードしてきた。日本では胃癌の死亡率が世界各国に比べて高かったため、早期発見のための研究が早くからなされていた。その結果、胃カメラの発明、バリウムニ重造影法の開発、胃癌の集団検診の実施など、早期胃癌診断学がいち早く確立した。内視鏡の歴史は、先人たちの多くの試行錯誤や失敗があり、小さな成果が積み重なって、学問は進歩してきた。
3.内視鏡技術は多岐にわたる。内視鏡で生体の粘膜を観察する時、従来は白色光の下で観察していたので、画像が平坦になり、病変を見逃すことがあったので、粘膜の画像を強調するために、特殊な色素を散布する画像強調観察・色素法、などの工夫がなされるようになった。
4.2006年、私たちがオリンパス社と共同開発した「狭帯域内視鏡」(NBI一Narrow Band Imaging)も、その一つである。癌が増殖する時、血管からの栄養補給が必要なため、病変近くでは、粘膜の表面数个里箸海蹐北唳抃豐匹異常発達する。この毛細血管は微細であるため、これまで発見が困難だった。しかし、青と緑という短波長の光を当てると、血液中のヘモグロビンが反応して毛細血管が観察できることが分かった。
5.光には、「短い波長の光は表層にしか届かないが、長い波長の光はより深部まで届く」という性質がある。そこで粘膜表面の毛細血管をより鮮明に観察するため、短い波長域だけに特化した光源を作ったのがNBIである。この毛細血管を強調させたNBI画像「狭帯域内視鏡」により、早期癌の見落としは減少した。
6.NBI画像が蓄積するに従い、正常な胃、良性腫瘍、悪性腫瘍、初期癌など、状態によって血管模様が違うことが分かり、かつては一律に癌とされたものも「悪性度は低い」「癌ではない」と判断できるようになった。癌と正常な組織の境界も、判別できるようになった。癌の判断には生体組織の採取と病理医の検査が必須だったことを思えば、大きな進歩である。
7.中国、日本、南米の一部では、食道扁平上皮癌が多発している。食道癌初期は症状が殆どなく、「しみる」「つかえる」と自覚される頃には、癌は進行している。一般的には飲酒・喫煙習慣のある高齢男性がハイリスクである。
8.これまでの食道癌の診断は、ヨウ素で食道を染色して行われた。正常な食道粘膜は黒く染まるが、癌は染まらないので、癌の有無がすぐ判定できた。これまでの食道癌の治療法は、開胸手術か放射線化学療法だった。しかし、NBIを用いれば、癌が食道壁の粘膜表層に留まっているごく初期に発見できる。血管模様を観察すれば、「悪性か良性か」「どの位の深さまで進行しているか」も分かる。ごく初期ならばリンパ節への転移がないので、発見したその場で内視鏡を用いて治療を行えば治る。
9.NBIは咽喉頭癌の発見と治療にも有効である。食道、咽頭、喉頭は一続きの同じ組織だから、咽喉頭癌も、食道癌と同様、飲酒・喫煙習慣のある高齢男性がハイリスクである。かつては咽喉頭癌を初期に発見することは殆どできず、「声がかすれる」などの症状が出て初めて発見され、手術の結果、声が出なくなる例が大半だった。しかし、NBIを用いて食道や胃を検査するついでに喉を見れば、ごく初期の咽喉頭癌を発見できる。咽喉頭癌の場合も、血管模様から様々なことが分かり、治療もできる。



yuji5327 at 06:47 
健康 

2017年03月30日

夢一つ見ることもなく眼ひらきて今日という日を心に思う

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松村英一句
長谷川櫂解説
人間の欲望が
人さまざまに夢を見させる
夢が世界を歪める
夢一つ見ることもなく
は生身の問題のに難しい
世界の真の姿とは
歌人の最晩年の祈り
(読売新聞2017.3.22より)

yuji5327 at 06:45 
池上湖心の書 

フラボノイド(ココア、緑茶、銀杏の葉、柑橘類、ワインに含まれる)は、ヒト 高齢者の認知機能の向上効果がある。


池谷裕二著:脳には妙なクせがある、扶桑社、2012年」は面白い。「笑顔を作る、コミュニケーションの最強の武器とは」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.口から入る栄養素の善し悪しについては、ビタミン・ミネラル・脂質・糖質・たんぱく質など、ヒトは多くの栄養を必要とする。こうした多くの要素のなかで、脳のパフォーマンスを向上させる効果がある。
2.消化器官の状態が心に影響を与える。うつ病は胃腸が原因だと言い切るのは間違いだが、健全な精神は健康な胃腸に宿る、という側面がある。だからこそ普段の生活で、胃腸に気を配る習慣をつけておくことは、脳にとっても歓迎すべきである。
3.カリフォルニア大学ロサンゼルス校のビニルラ博士らが作成した最新のリストを眺めると、「よい」ものだけなく、「わるい」ものもある。脳によいと指摘されるのは「オメガ3不飽和脂肪酸」で、オメガ3不飽和脂肪酸の代表選手はドコサヘキサエン酸(DHA)である。魚油に多く含まれる脂肪酸である。
4.アメリカ国立衛生研究所のヒベルン博士らは、うつ病の罹患率と魚の摂取量は負に相関
する、という。魚をあまり食べないドイツやカナダではうつ病の率が高いが、日本のように日常的に魚を食べる国のうつ病率は何分の1に留まる。
5.DHAには、うつ病以外にも、記憶・認知能力の改善効果があることが、専門家から広く注目を集めている。DHAは「記憶力を向上させる」というよりも、衰えてしまった記憶力の改善効果をもつ。もちろん、これは動物実験のレベルでの話である。.
6.フラボノイド(ココア、緑茶、銀杏の葉、柑橘類、ワインに含まれる)は、ヒト 高齢者の認知機能の向上効果がある。運動と組み合わせることで認知機能の増強が可能である。クルクミン(ウコンのスパイス成分)は脳損傷による認知機能低下の改善効果がある。オメガ3不飽和脂肪酸(DHAなど)は、ヒト 高齢者の認知機能低下の改善、ムード障害の治療、アルツハイマー病モデル動物で認知力低下の改善効果を確認した。
7.ビタミンE(アスパラガス、アボカド、豆類)は、加齢による認知力低下を遅延効果、ビタミンD(魚の肝、キノコ、牛乳)高齢者の認知機能に重要、ビタミンB類(豆類、豚肉)は、B6やB12や葉酸の補充によって、広範な年齢の女性で記憶力が向上、飽和脂肪(バター、ラード、ヤシ油、綿実油、クリーム、チーズ、肉に多い)は、高齢者の認知機能低下を促進。
8.アルツハイマー病の認知機能低下の程度は、血漿中の銅濃度の低さと相関、カルシウム(牛乳)、亜鉛(カキ、豆類、穀物)は、血清中のカルシウムが高いと加齢による認知機能低下が促進。亜鉛は加齢による認知力低下を遅延。長期にわたるセレン不足は認知機能低下に関与
9.こうした実験データを日常生活で利用しようと思うときは、「保留付きで向き合う」くらいの姿勢が適当。



yuji5327 at 06:26 
健康 

2017年03月29日

春風やまだ草笛になれぬ草

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ふけとしこ句
長谷川櫂解説
萌え出たばかりの草むら
春風がやわらかに撫でる
この世に生まれたものへの感慨
(読売新聞2017.3.21より)

yuji5327 at 06:50 
池上湖心の書 

自民党政権の密約外交による負の遺産に加えて、ひとえに民主党政権の対応のまずさが、尖閣問題をこじらせてしまった。

「大前研一著:
大前研一 日本の論点2016〜17
大前研一
プレジデント社
2015-11-13

日本の論点2016~2017、2015年11月」は参考になる。「Special 特別企画大前研一が語る“敗戦国”日本、日本人が知らない日本の歴史について話をしよう、歴史は、嘘をっく。なぜなら人間の歴史は戦争の歴史であり、歴史は勝者によってつくられるからだ。第二次世界大戦の敗戦国となった日本に何が起きたのか。そしてどのような負の遺産が、今日に至るまで残されているのか」が面白い。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.日ソの国交正常化は日ソ共同宣言によってなされるが、このとき平和条約を締結した後に歯舞、色丹の2島を日本に引き渡す2島返還論で両国は妥結寸前まで交渉が進んだ。しかしアメリカがこれに難色を示し、東西冷戦が過熱する状況下で、領土交渉が進展して日ソ関係が修復することをアメリカは警戒した。1956年8月に日本の重光葵外相とダレス米国務長官がロンドンで会談した際、ダレスは沖縄返還の条件として、ソ連に対して北方四島の一括返還を求めるよう重光に迫った。
2.当時の状況下で四島一括返還の要求をソ連が受け入れるわけもない。結局、平和条約は結ばれず、同年10月に署名された日ソ共同宣言(12月発効)では領土問題は積み残された。いまでは4島一括返還が日本人の宿願であるかのように刷り込まれているが、そもそもの発端は(日本とソ連を割くための)アメリカの嫌がらせである。
3.日米関係というのも不思議な関係である。我々はサンフランシスコ講和条約の締結をもって、日本が独立国になったと教えられてきた。しかし、「日本は本当に独立国家なのか」という問いかけは、多くの日本人の喉元にずっと引っかかっている。占領下と変わらずに今も米軍基地が日本全国に置かれて、しかも土地使用料をアメリカからもらうのではなく思いやり予算として駐留経費まで日本が負担している。占領軍が残していった憲法をそのまま後生大事に守っていて、しかも共産党や旧社会党のように反米思想を持った勢力が、その憲法を守り抜こう、という倒錯した関係がある。
4.民主党政権時代、「日米中正三角形」という米中等距離の外交方針を掲げた鳩山由紀夫首相に対してオバマ大統領が面会を拒否するほどアメリカは激怒した。なぜ日本はアメリカの後ろを自動的についていくだけの追従外交しか許されないのか。なぜ他国に接近するとアメリカから叩かれるのか。世界に例がないほど自由に使える米軍基地が半ば永続的に維持されているのはなぜか。どうして自国の憲法を変えられないのか? こうした疑問に日本の歴史の教科書は何も答えてくれない。
5.独立国家の日本にアンタッチャブルの米軍基.地と軍事力が既得権のごとく存在し続ける理由を正当化するドキュメントを、我々は見たことがない。サンフランシスコ講和条約を読む限りはそれにはまったく触れていないし、日米安保条約にも書かれていない。
6.安倍晋三内閣が閣議決定した集団的自衛権はアメリカの20年来の要望とされているし、これが日米ガイドラインの基になる、といわれている。しかしアメリカ議会ではこれによって日本が世界のどこでも米軍指揮下で参戦できるので国防予算が助かる、と歓迎されていることが日本ではまったく報道されていない。そうした対米永久従属、という合意が記された外交文書がどこかに存在するのかもしれないが、日本国民には知らされていない。世界史の中でも希有な「無条件降伏」にそれが含まれているのかもしれないが、国民にはいっさい説明がない。
7.北方領土問題も同様で、食うに困っていた戦後15年間ぐらいの期間、日本人の歴史認識はほとんど空白に等しい。どんな戦後処理が施されたのか、何も知らないまま、知らされないまま、事態は進行して、気づいたときには冷戦構造の中でさまざまなことが固定化された。戦後15年の空白の歴史認識を正しく再構築する作業は、日本の真の独立のために必ず必要である。
8.「わが国固有の領土」という言い回しは、「古来、誰のものか」という議論では領土問題は解決しない。そんなことをいっていたら、アメリカの土地はネーティブアメリカンに返さなければならないし、ヨーロッパのほとんどの国が分裂しする。尖閣諸島の領有権について日本政府は日清戦争の2年目、1895(明治28)年に閣議決定によって日本の領土に編入したことを根拠にしている。国際社会に発信もしていない一内閣の閣議決定を領土画定の根拠にするのは無理である。近代以前に遡れば、明の時代に中国船の航路の目印に使われていたり、台湾の漁民が漁場にしていたことを示す証拠もある。尖閣諸島を沖縄の属島と見ても、「琉球王朝を日本が無理矢理併合した」と中国では教えられている。「日本固有の領土」という日本の歴史認識は相当に怪しい。中国が尖閣諸島の領有権を主張するようになったのは、海洋調査で周辺海域に豊富な石油資源が眠っていることがわかった1970年前後からである。
9.尖閣諸島を実効支配している日本は「尖閣に領土問題は存在しない」という立場だが国民にもそう説明している。実際には1972年の日中正常化交渉で、尖閣の領有権を「棚上げ」することで当時の田中角栄首相と周恩来国務院総理が合意している。「領土問題は棚上げして日本の実効支配は認めるから、捕まえた中国人は送り返せ」という棚上げ合意がある。小泉純一郎政権のときには尖閣に上陸した中国人を立件しないで速やかに送還させが、歴史を知らない民主党政権では、海上保安庁の巡視船に激突してきた中国船の船長を逮捕、石垣に連行して立件した。当時の前原誠司国土交通大臣が「国内法で粛々と裁く」などと格好つけて発言し、中国側の反発に火を注いだ。日本の法律で裁くということは、棚上げ合意を反故にして、そこが日本領だと認めることになるからである。
10.当時の石原慎太郎都知事による尖閣諸島購入計画に煽られて、野田佳彦民主党政権は尖閣諸島を買い取って国有化した。中国には「棚上げ」を大きく逸脱した行為に見える。石原都知事に買われるより、日本政府が買い取ったほうがはるかに「現状維持」であることは日本人なら自明である。それをきちんと中国に説明して「棚上げの約束を守るために国が買い取った」といえばよかったが、民主党では中国上層部とのパイプラインがなく、それができなかった。自民党政権の密約外交による負の遺産に加えて、ひとえに民主党政権の対応のまずさが、尖閣問題をこじらせてしまった。


yuji5327 at 06:40 
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2017年03月28日

大相撲春場所が沸く

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大相撲春場所
新横綱の稀勢の里
優勝決定戦で大関・照ノ富士を破り
2場所連続2回目の優勝
苦しかった分 うれしい
照ノ富士「足が動かなかった」
目に見えないつらさ
語り継がれる逆転優勝
けがをしながらも優勝
横綱の姿に感動

yuji5327 at 06:43 
池上湖心の書 

韓国語を母国語とする人は「Z」の発音が苦手、「座布団をどうぞ」が、「じゃぶとんをどうじょ」と「J」の発音になる。同じことが日本人のRとLで生じている。


池谷裕二著:脳には妙なクせがある、扶桑社、2012年」は面白い。「笑顔を作る、コミュニケーションの最強の武器とは」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.「単なる笑顔であっても想像できないほどの可能性がある」というマザー・テレサの言葉で、笑顔の効果は古くから心理学的に調べられている。楽しい感情には、問題解決を容易にしたり、記憶力を高めたり、集中力を高めたりする効果があることが報告されている。
2.笑顔の効果として、社会的影響が強いことが挙げられる。「笑顔を見るのは心地よい」のは共通した心理である。笑顔は感染する。平生からあまり笑わない、仏頂面で近寄りがたいタイプの人を笑わせる実験がおこなわれた。どんなに冴えたギャグでも100%の確率で笑わせることはできない。かえって不機嫌にさせてしまう。こんなときは隣に座って、ただ根拠もなくケラケラと笑い続けるというのが、もっとも確実な方法である。
3.笑顔は、それを見る人だけでなく、笑顔を作る人にとっても、よい心理効果があることが明らかになってきた。独オット・フォン・ゲーリケ・マグデブルグ大学のミュンテ博士らの実験は、女性が箸を横にして歯で噛んでいる場合と、縦にして唇で挟んでいる像を比べます。箸を横にくわえると、表情が笑顔と似る。決して笑っているわけではないが、強制的に笑顔に似た表情になる。一方、縦にくわえると沈鬱の表情になる。ミュンテ博士らは、笑顔に似た表情をつくると、ドーパミン系の神経活動が変化することを見いだした。ドーパミンは脳の報酬系、つまり快楽に関係した神経伝達物質であることを考えると、楽しいから笑顔を作るというより、笑顔を作ると楽しくなるという逆因果が、私たちの脳にはある。
4.「おいしい、死、親切、ほめる、負ける、笑う、失敗、暗闇、遊園地」という単語が「楽しい」と「悲しい」のどちらの感情に属するかを分類し、楽しい単語を「楽しい単語だ」と判断するまでの時間が、悲しい単語を「悲しい単語だ」と判断する時間よりも短くなる。笑顔は楽しいものを見いだす能力を高めてくれる。笑顔が、明るく朗らかな事象を収集するフィルターの役割があるとは、なんとなく不思議な気もするが、これを裏付けるデータが「ボトックス」の実験から得られている。
5.日本人のRとLの発音下手は世界的によく知られている事実である。理由は単純で、日本語にRとLに相当する発音がないので、日常生活でRとLを区別する必要がないため、しだいに区別の能力が退化し、最終的には日本語の「ラ行」に同化されてしまった。このように外国語特有の音韻が母国語の音に飲み込まれてしまう現象を「認知マグネット効果」と呼ぶ。脳活動の測定データでも、外国語よりも母国語の音韻に脳が強く反応することから、認知マグネット効果が確認されている。
6.韓国語を母国語とする人は「Z」の発音が苦手である。「座布団をどうぞ」と言おうとすると、「じゃぶとんをどうじょ」と「J」の発音になってしまう。これと同じことが日本人のRとLで生じている。
7.人の成長の過程で、認知マグネット効果が生じる時期は、生後6カ月の乳児に、母国語が流れるスピーカーと、外国語が流れるスピーカーを聞かせると、乳児は母国語のスピーカーに顔を向けることから、わずか6カ月にして母国語と外国語を聞き分け、母国語に興味を示すようになっている。
8.識別は音声への反応だけに見られるわけではない。音声がなくても、顔の表情や口元の動きだけで、母国語かどうかを判別できる。実験によれば、4カ月齢の乳児でも母国語を話す顔をより長く眺める。生後2日〜5日という新生児の脳を調べたところ、すでに母国語と外国語を聞いたときで左脳の反応がちがうことがわかった。生まれた翌日にはすでに母国語を聞き分けているという事実は、生まれる前にお母さんのお腹のなかでずっと母国語を聞いてきたと考えられる。
9.日本で生まれた子どもは成長とともに次第にRとLを区別できなくなり、やがて判別能力を失ってしまう。裏を返せば、大人になってからでは英語の発音を完壁に習得することはむずかしい。9歳以降では、渡米して英語だけの生活を、たとえ30年続けても、日本語由来の訛りは抜けないとする言語学者もいる。いくら努力をかさねても、真のバイリンガルにはなれない。13歳になって中学校で英語を始めた人間には、正確な発音は絶望的で、どうしてもカタカナ英語になってしまう。
10.カタカナ発音がまったく通用しないかといえばそんなことはない。割り振るカナを工夫すれば意外と通じる。たとえば、animalはアニマルではなく「エネモウ」、hospitalはホスピタルではなく「ハスペロウ」と発音すればよく通じる。気取って英語風に話す必要はない。アクセントをつけて、そのままカタカナを読みあげれば、楽に通じる。
11、同様にして、Can I haveはケナヤブ、Do you mind if I ...はジュマインデファイ、I want you to…はアイワニュル。完壁な英語ではないが、「より通じる」という意味では実用的である。
12.趣味はクラシック音楽で鑑賞専門で、楽器を演奏したり歌ったりするのは、苦手という人について、演奏や音感についての脳科学論文がは面白い。「音痴」に関する面白い論文がある。ニュージーランド・オタゴ大学のビルキー博士らの報告である。
13.人口の4%は音痴である。音痴はわりと普遍的に見られる「症状」である。遺伝の影響が強く、若い頃からすでにメロディーや音程の判断が苦手で、その症状は一生続く。音痴は感覚器の機能不全ではない。耳は正常に機能しているし、脳を調べても大脳皮質の「聴覚野」にとりたてて異常は認められない。音そのものは脳内で正常に処理されている。
14.音痴の人でも、会話で語尾の音程を微調節し、「もう終わりました(断定形)」と「もう終わりました?(疑問形)」の微妙な違いを言い分けることができる。、おなじ発声であっても、歌と言語ではまったく異なる能力を活用している。
15.脳の何が違うかは、ビルキー博士らのデータによれば、音痴の人は空間処理能力が低い。メンタル回転という簡単な試験で確かめられる。立体図形を頭の中でグルグルと回転させる試験である。モニターに映し出された物体を立体的に回転させ、その図形が別のどの図形と一致するのかを言い当てる。音痴の人の正答率は、通常の半分以下である。
16.音程感覚と空間把握能力の関係は、現時点では謎としか言いようがない。ロンドン大学のバタワース博士らは「もともと音階は空間として表現されるもの」と指摘している。たしかに五線譜では上のほうに音符があるほど高音であることを意味している。鍵盤では右に行くほど高音である。バタワース博士は「数学的知覚と音楽的知覚はともに演奏運動に関与する空間表象を共有している」と考察している。メロディーの音程構造は立体図形と同じ脳回路で処理されているもしれない。男女の差は、一般に男性のほうが女性よりも空間把握に優れている。空間把握能力と音程感覚に関係があるということは、音痴は女性により多く見られると言える。
17.ビルキー博士らの論文では、音痴であると判定された人の半数以上は女性である。「音楽の訓練を受ければ空間能力が高まるのか」という点で、「音痴は治るのか」という疑問が浮かぶ。リバプール大学のスラミング博士らは「オーケストラ楽団員たちは空間能力が高い」ことを報告している。一般の人では、立体図形の回転角が大きくなるとイメージを思い浮かべるまでに時間を要する。楽団員は瞬時に立体イメージが湧く。
18.音楽歴が長い人ほど成績がよいといいうから、空間能力や音程感覚は鍛えられるのかもしれない。音楽が、人類の、脳トレーニングの一環として活用される時代がくるかもしれない。



yuji5327 at 06:26 
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2017年03月27日

住宅地下げ止まり

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2017年の公示地価
住宅地の全国平均
前年から横ばい(0.022%上昇)
9年ぶりに下げ止まる。
都市部への移住が進む。
駅の近くなど利便性の高い場所が値上がり
地方中核都市
札幌、仙台、広島、福岡の4市
2.8%と高く伸びた。
高速道路のインターチェンジ付近
ネット通販の物流施設ができた地域で上昇。


yuji5327 at 06:49 
池上湖心の書 

国際連合の常任理事国になったのは蒋介石の中華民国、すなわち台湾であって、(71年までの26年間)、中国が台湾に成り代わって常任理事国になったのは1971年のことである。

「大前研一著:
大前研一 日本の論点2016〜17
大前研一
プレジデント社
2015-11-13

日本の論点2016~2017、2015年11月」は参考になる。「Special 特別企画大前研一が語る“敗戦国”日本、日本人が知らない日本の歴史について話をしよう、歴史は、嘘をっく。なぜなら人間の歴史は戦争の歴史であり、歴史は勝者によってつくられるからだ。第二次世界大戦の敗戦国となった日本に何が起きたのか。そしてどのような負の遺産が、今日に至るまで残されているのか」が面白い。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.日中間に横たわる靖国問題の起点も1972年の日中国交正常化交渉、周恩来・田中角栄会談にある。周恩来は日中友好条約を締結する前提条件として戦後賠償を求めたが、田中首相はすでに賠償済み(蒋介石の国民党政権に賠償を申し出たが、蒋介石はこれを断った)としてこれを拒否し、代わりにODA(政府開発援助)による資金援助を申し出た。世界第2の経済大国となった中国に、いまだに日本がODAを供与する理由はここにある。つまり戦後賠償の一部であり、中国からすれば当然の償いなのだ。
2.建前上、戦後賠償を放棄するとなれば中国としては大義名分が必要になる。そこで周恩来がひねり出したアイデアが、「中国人民も日本国民も、ともに日本の軍部独裁の犠牲者」という理屈であり、日中共通の加害者に仕立て上げられたのが東京裁判(極東国際軍事裁判)のA級戦犯だった。東京裁判自体の正当性にも問題があるし、ABCという戦犯の等級は罪の単純な軽重ではない。軍部独裁の責任がどこにあるのかという議論もないまま、いわばA級戦犯を加害者に仕立てる形で中国と泥縄式に「手打ち」をした。
3.尖閣問題の棚上げ同様、この合意についても日本国民は何も知らされていない。その後、1978年にA級戦犯が靖国神社に合祀されて「英霊」として奉られるようになる。1985年に中曽根康弘首相が靖国神社を公式参拝して以降、中国、さらには韓国の反発が強まり、日本の首相や閣僚の靖国参拝が外交問題化した。中国からすれば、日中の共通の加害者であったはずのA級戦犯を奉った靖国神社を国民の代表である首相や閣僚が参拝するということは、日本国民全体が加害者側に与して先の戦争を正当化していることになる。中国人の歴史認識は「ナチス=ヒトラー」「軍部独裁=A級戦犯」である。
4.日本人は日中友好の裏で交わされたこのような合意を知らないし、そもそもA級戦犯に対する歴史認識も中国人とは違う。だからなぜ中国が靖国問題であれほどエキサイトするのか理解できないし、「内政干渉だ」「英霊に罪はない」と反発することになる。戦争終結70周年を迎える2015年、中国では「抗日戦争勝利記念日」に制定された9月3日に大々的な式典が行われた。抗日戦争に勝利して、国土を取り戻し、中国人民を解放したのは中国共産党である。共産党一党独裁を正当化するために中国ではこのように国民教育しているが、史実は違う。
5.最初の戦勝国会議であるカイロ会議に出席したのは国民党の蒋介石。抗日戦争の矢面に立ったのは主に国民党軍で、共産党軍は日本軍に追われて逃げ込んだ。共産党は「長征」という美辞で語っているが、長江の奥地から後方支援をしていたようなものである。戦後の国共内戦で共産党が勝利して国民党を台湾に追いやったのは1949年だから、終戦後4年以上も経過している。
6.国際連合の常任理事国になったのは蒋介石の中華民国、すなわち台湾であって(1946年から71年までの26年間)、中国が台湾に成り代わって常任理事国になったのはニクソンショックの後の1971年のことである。
7.中国人民を日本軍から解放した、という共産党の一党支配の根拠もまた歴史の捏造であ。歴史の捏造は中国共産党の得意技で、それがゆえに日中の歴史認識はあまりにかけ離れたものになっている。
8.韓国もまた反日教育によって、国民の日本に対する歴史認識が大きく歪んでいる。朝日新聞が捏造した部分はあったにせよ、従軍慰安婦が存在したのは事実である。しかし朴槿恵大統領の父親である朴正煕大統領も米軍慰安婦制度をつくっていたわけで、それに目をつぶって日本の従軍慰安婦問題だけを声高に責め立てるのはフェアではない。
9.朴正煕大統領の時代に「前に進むために日本統治時代の問題はすべて清算しよう」ということで日韓は国交を回復し、日本からの資金援助と技術供与で韓国は「漢江の奇跡」と呼ばれる経済成長を果たした。そういう歴史もきちんと直視すべきである。
10.竹島問題については、歴史を遡れば領有権の優位性は日本にある。しかし李承晩ライン(1952年に韓国が日本海・東シナ海に一方的に設定した軍事境界線)が引かれて以降、韓国が竹島を実効支配してきた。「実効支配した者勝ち」という世界共通ルールからすれば、竹島を放置していた日本の負けだ。軍事的に取り返すしかないが、竹島を守ることに狂信的なまでに国民の意思統一ができている韓国に対して、日本はそこまでできていない。


yuji5327 at 06:35 
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池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
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工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
(平成28年度、国立新美術館にて開催)
・読売書法展(8月開催、現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(3月開催、現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





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