2018年08月

2018年08月31日

郵便局が生活支援事業

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貯金残高176.4 兆円
かんぽ生命 総資産93.6 兆円
不動産資産2.4 兆円(簿価)
郵便物数191 億通
全国規模のリアルネットワーク
24,514 局 従業員44 万人
全国に広がる小規模郵便局と配達網
高齢化社会進展に向けた多様な保障
高齢者への見守りサービスや
買い物支援サービス
生活関連サービスの取次ぎ、店頭物販商品の拡充


yuji5327 at 06:49 
池上湖心の書 

企業不祥事の多くが過学習で起こる。データ改ざんなど、企業の中では、過学習の結果が当たり前となる。官僚の付度は、首相の答弁に合わせて決裁文書の改ざんまで行う。


「野口悠紀雄著:超整理日記、知らぬ間にやっている過学習に対する戒め、週刊ダイヤモンド、2018.09.01」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.人工知能(AI)の機械学習において、「過学習」(オーバーフィッティング)ということが問題にされる。これは、「学習に使うデータ(学習データ)に対しては正しい答えを出せるが、新しいデータ(テストデータ)に対しては間違えた答えを出してしまう」ということである。例えば、3次の多項式にノイズ項を加えてデータを生成したとする。これを3次元の多項式で回帰しても、ノイズがあるので、完全なフィッティングはできない。
ところが、3次式より高次の式を用いると、当てはまりが良くなる。例えば、9次式を用いると、学習データの全てにほぼ完壁にフィットすることさえある。
2.しかし、学習データ以外に対しては、3次式ではほぼフィットするのに対して、9次式では全く当たらない、といったことが起きる。こうなるのは、9次式は学習データの本当のシグナルだけでなく、ノイズにまでフィットしてしまったからである。一般に、次数を上げるなどの方法によって説明変数を増やすと、学習データに特有のランダムな特徴にまで適合してしまう。これは、本来は学習させたくない特徴である。それを学習してしまうと、学習データについての性能は向上するが、それ以外のデータでは逆に結果が悪くなる。
3.変数を多くする方が、すでに持っているデータによくフィットする。これは、当然ながら正しい。しかし、手元のデータによくフィットすることが、必ずしも良いわけではない。もちろん、単純であれば良いというわけでもない。例えば、1次式(直線)では、データの基本的なパターンを捉えられないことが多い。「ある傾同がずっと続くのではなく、どこかで一定値に収束していく」という現象がよくあるが、直線ではこれは表現できない。
4.だからといって、複雑なモデルが良いとは限らない。「学習データに対してだけでなく、それ以外のデータに対しても正しく予測できる能力」のことを、「汎化性能」と呼ぶ。スパムメールのフィルターであれば、訓練には使わなかったメールでも、スパムか否かを判別できるのが、汎化性能である。
5.汎化性能を持つためには、観測されたデータを生成している真のモデルに近づく必要がある。9次式ではなく、3次式の方がより高い汎化性能を持っている。機械学習は、与えられたデータに関してだけ、結果を保証する。モデルの汎化性能は、もともと保証されていない。ノイズや測定ミスが存在する場合には、必ず過学習の問題が生じる。人の幸福度など、定義するだけで難しい問題を扱う際には、なおさらである。過学習は、機械学習における深刻かつ深遠な問題である。
6.過学習は、AIに限った問題ではない。われわれの周りに数多く見られる。「メリットとデメリットをたくさん考慮に入れれば、適切な判断を下すことができる」と考えていた人は、昔からたくさんいる。ベンジャミン・フランクリンは、そのような生活態度を奨励した。彼が今の時代に生きていたら、その考えが根底から揺らぐと思われると、言うひともいる。考慮する事柄を増やし、それらをモデル化するのに努力を費やすほど、不適切なものを最適化の対象にする誤りを犯すおそれがある。考える量を意図的に少なくする方が、物事はうまくいくこともある。
7.このことは、実務の世界で深刻な問題になる。インセンティブの仕組みは有効だが、それは結果に大きな影響を与えるので、どのようなインセンティブを与えるかを、慎重に考えなければならない。
8.就職あっせん会社の面談の実施回数、工場で生産量の評価を重視し、設備の保守や修繕をないがしろにするっこと、不適切な目標が過剰に達成されていること、軍隊や警察では、攻撃に対処するために反復的で機械的な訓練が重要だと考え、動作が完全に反射的なものになること、などオーパーフィッティングが忍び込む危険がある。
9.われわれの身の回りの過学習の例えば、受験勉強で過去問題集を利用する。過去の傾向が続けばよいが、傾同を変えられると成績が悪くなる。社会に出てからも、会社だけに通じる文化に過剰に適応すると、会社の外では無価値な人間になる。百社の常識、世間の非常識といわれる。非常識なことが会社でまかり通っていて、最初はおかしいと思うが、それを学習してしまい、判断を誤る。
10.ウェブの広告では、閲覧数に応じて広告料金が支払われるので、サイトに可能な限り広告を詰め込み、ページをユーザーに閲覧させる方法を考える。記事の中身よりは、ユーザーのクリックを誘導する刺激的な見出しを優先する。短期的には効果があるかもしれないが、長期的には、記事の質は低下し、ユーザーを遠ざる。
11.企業不祥事の多くが過学習で起こる。データ改ざんは明らかにおかしなことだが、企業の中では、過学習の結果、それが当たり前と思われるようになる。官僚の付度は、首相がどんな答弁をしても、それに合わせて決裁文書の改ざんまで行う。これは、過学習そのものである。国会答弁との整合性という目的は過剰に達成されるが、何が事実かという重要な問題は忘れられる。目の前の問題に対処できたが、信頼を失い、組織の力を弱めてしまった。予算や税を扱う財務省・国税庁が信頼を失うのは、組織の存立に関わる重大問
題である。


yuji5327 at 06:37 
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2018年08月30日

安倍首相首相3選

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安倍晋三首相
自民党としての憲法改
次の国会への提出
政策ビラ
自衛隊の存在明記
教育無償化
戦後最大の国内総生産(GDP)600兆円
北朝鮮拉致・核・ミサイル問題の解決


yuji5327 at 06:57 
池上湖心の書 

正常化しない理由の一つは、マスメディアの衰退である。第4の権力としてマスメディアは行政、立法、司法の3権を監視して歪みを矯正してきた。


「大前研一著:マスメディアの衰退とトランプの暴走、PRESIDENT 2018.9.17」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.6月、トルコの大統領選挙で現職のエルドアン大統頃が再選された。トルコでは昨年4月、議院内閣制の首相職を廃止して大統領に権限を集中する「実権型大統領制」に移行する憲法改正が国民投票で承認された。
実権型大統領は、議会の解散権や非常事態発令権、副大統領や閣僚、上級判事その他公務員の任命権など絶大な権限を有する。司法にさえ介入できる。「強権」の制度化に成功したエルドアン大統領は前倒しで実施した大統領選に勝利して実権型大統領として再スタートを切った。憲法改正で最長2029年まで現職を続けられる。独裁に歯止めがかからなくなる。
2.トルコは建国の父アタチュルクが国是に掲げた「世俗主義(政教分離)」によってイスラム教と民主主義を両立させながら近代化を成し遂げてきた。しかしエルドアン大統領は世俗主義を放棄してイスラム回帰に傾き、強権化した。
3.16年のクーデター未遂事件は、「自作自演」の捏造説も囁かれている。非常事態宜言は解除されたが、その間に事件への関与を理由に逮捕・拘束された軍人や役人、ジャーナリストなどは8万人に及ぶ。職を追われた者を含めると10万人以上と言われる。何の証拠も示さずに政府がクーデターの首諜者を決めつけて、その関係者8万人を粛清する社会というのは明らかに異常である。しかし異常な強権政治は憲法改正によって合法化され、平常化した。
4.大統領選の得票率は53%。国民の半分以上はより強力な権限を持ったエルドアン大統領が統べる日常をを支持した。異常が日常化して、それが正常になると民主主義というのは無力なもので、異常な状態に馴れた国民は正常な判断ができなくなる。たとえばベネズエラはチャベス政権時代から続くインフレがさらに悪化して、現金不足で物々交換でしかモノが手に入らない状況に陥っている。
5.国民経済は完全に破綻して、政府は有効な政策を打ち山せないにもかかわらず、チャベスの死後に体制を引き継いだマドゥロ政権は今も続いている。トルコもベネズエラも通貨が暴落し、インフレによって国民生活は困窮しているが体制は継続している。
6.ドゥテルテ大統領が主導する苛酷な麻薬撲滅作戦が続くフィリピンも異常が日常化している。ドゥテルテ政権の2年間で司法手続きを経ないで警察に射殺された麻楽犯罪容疑者は5000人を超えると言われているが、犠牲者の多くは末端の密売人や麻薬常用者である。麻薬撲滅作戦の効果を含めて政策能力を疑問視されながらも、ドゥテルテ大統領は高い支持率を維持している。
7.エジプトのシシ大統領もタイのプラユット暫定首相も実質的には軍事クーデターで政権を奪い、そのまま居座っている。異常が平常化して日常になる。異常なリーダーが日常化して、正常になるのは、世界的な傾向で、独裁の弊害を露呈しながらも高い支持率を維持しているのは、ロシアのプーチン政権も日本の安倍政権も同じである。
8.日常化した異常なリーダーの権化は、やはり米トランプ大統領である。泡沫のトンデモ候補と見られていた共和党指名候補のトランプが大統領選を勝ち上がったとき、アメリカのインテリジェンスやジャーナリズムは「3カ月持たない」とか「長くて1年」と考えていた。しかし、トランプ大統領は生き残って、中間選挙を迎えようとしている。
9.トランプ大統領の異常さを際立たせているのは、「歴代の大統領がやったことのないことをオレはやってやる」という行動原理である。それが建設的な方回に出てたまたま米朝首脳会談は実現したが、多くは「アメリカファースト」を理由に歴代大統領が築いてきた秩序やルールの破壊にエネルギーが注がれてきた。オバマ前大統領が心血を注いだオバマヶア{医瘡保険制度改革〕の廃止、ジョージ・ブッシユ元大統領が署名して発効したNAFTA(北米自山貿易協定〕の見直し、そしてメキシコ国境の壁建設は大統領選からの目玉公約だ。しかし代替案の提出に失敗してオバマケアの撤廃は頓挫。壁の建設も進んでいない。
10.メキシコでは「向こうがアメリカファーストなら、こっちはメキシコファーストだ」という左派のオブラドール氏が12月に大統領に就任するが、「壁の建設費を払え」というトランプ大統領の要求を一蹴した。NAFTAの見直し交渉も難航している。つまり大統領選で掲げた公約はほとんど実現していない。実現したのは地球温暖化対策の国際的枠組みである「パリ協定」やTPP(環太平洋経済連携協定〕からの離脱、それから在イスラエル大使館をエルサレムに移転したことぐらいである。
11.看板公約は実現せず、実現した政策は国際社会から強い批判を受けている。しかしトランプ大統領は動じない。それどころか、20年の大統領選で再選を目指す意向まで表明するのだから、やはり異常なリーダーと言うほかない。
12.アメリカ人もその異常さにだいぶ馴れてきて、トランプ大統領の派手な言動がないと物足りなく感じているような節がある。これはトランプ大統領が政治をリアリティーショー化した効果が多分に大きい。7月のNATO首脳会議でも、トランプ大統領は脱退を示唆してヨーロッパに乗り込んだ。「アメリカはGDPの4%を国防費に投じて、どこよりもNATOに金を使っている。アメリカとの貿易で大儲けしているドイツの国防費は1%にすぎない。これは不公平だ。加盟国が防衛費を増額しなければ、アメリカは脱退も辞さない」と。
13.NATOは米ソ冷戦時代にアメリカ主導で結成された軍事同盟で、アメリカは頼まれて用心棒をしているわけではない。軍事ロビーが強い自国の都合で今もNATOに大枚をはたいているにすぎない。
14.勉強不足、完全に筋違いの主張だが、ヨーロッパ勢は「24年までに国防費のGDP2%達成を揺るぎない責任とする」と応じた。 一見、トランプ大統領の剣幕に押し切られたようだが、当事者たちが24年に国のトップにいる保証はどこにもない。しかしトランプ大統領はいたく満足して「NATOは素晴らしい。今は脱退する必要はない」と語っている。米朝首脳会談もそうだったように過激に危機を演出してディールに臨み、安易な結末を「素晒じらしい成果」と過剰に強調する。プロデューサー・トランプが視聴率〔支持率〕を稼ぐ常套手段なのである。
15.民主主義が生まれた古代ギリシャのアテネは徐々に衆愚政治に陥って衰退した。大衆迎合が横行し、異常なリーダーが日常化する現代の民主主義も同じような方向に進んでいるように思える。かつては異常な状況を正常に引き戻す仕掛けがあった。一つはアメリカという覇権国家の存在である。「自由、平等、幸福の追求」を人間の天賦の権利と謳った独立宣言に始まって、リンカーンの奴隷解放、無理やり引きずり込まれた2つの大戦を経て、アメリカは自由と民主主義の本尊として世界にある種の道徳律というものを振りまく存在になった。世界が多極化する中でアメリカはグローバルコップとしての衿持も自信も失って、今や大統領が「アメリカファースト」を堂々と掲げる国になってしまった。
16.正常化のプロセスが働かないもう一つの理由が、マスメディアの衰退である。第4の権力としてマスメディアは行政、立法、司法の3権を監視して歪みを矯正し、規律を与えてきた部分がある。しかし、ネットやSNSの発達によって情報の民主化が起きて、個人が情報を発信する時代になった。「メディアの衆愚化」である。情報を独占できなくなったマスメディアの影響力は急速に低下した。トランプ大統領も記者会見はやらず、もっぱらツイッターで自分の考えを表明して、自分に不都合なマスメディアの記事を「フェイクニュース」と切って捨てる。フェイクニュースという言葉は今のアメリカのマスメディアにとってぺンを鈍らせる大きな重しになっている。
17.異常な状況がなかなか改善されない3番目の理由は、アカデミアと現実の乖離。経済学で言えば、ケインズ以来さまざまな経済学者が経済事象をモデル化し、理論構築して、世界をリードしてきた。しかし、今の経済学者は先人が150年ぐらいかけて積み上げてきた経済理論というものをリバイスできていない。サイバー経済やボーダレス経済といった経済事象に適った新しい理論が用意できていないし、これまでになかった日本のような高齢化社会の経済モデルも提示できていない。
18.アメリカが道徳律を世界に示し、マスメディアとアカデミアが健全に機能していた時代は、正常化のプロセスが自然に働いた。しかし、この3つの要素が大きく退潮したために世界は変容し、異常が日常化した。構造的な理由がある以上、放っておいて改善される見込みはない。われわれはそういう深刻な状況に陥っているという認識を持つところから世界を眺める必要がある。



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2018年08月29日

墓地を出て犬となりたる秋の暮

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星野昌彦句
長谷川櫂解説
一匹の犬
墓地からすたすたと出てきた
墓を抜け出した
誰かの魂
犬の姿になって
秋の夕闇にまぎれて
(読売新聞2018.8.27より)

yuji5327 at 06:54 
池上湖心の書 

工場が従来稼働していなかった休日や夜間にものづくりができ、米国がドイツから受注した製品のプログラムをその夜ドイツに送り、夜中に生産して翌朝納品も可能になる。


「入山章栄(早稲田大学准教授)著:シリコンバレーで最も有名な試作品工場、PRESIDENT、2018.8.13」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.世界最先端の技術が集まる米国シリコンバレーで、存在感を示す日本の試作品メーカーがある。京都府宇治市に本社を構えるHILLTOPである。同社は多品種少量生産のアルミ切削加工を手がける。強みは、圧倒的なスピード生産、発注から5日目の納品をうたい文句に、NASAやUBERなど名だたる取引先を獲得している。
2.日本本社も「試作専業のトップ企業」として広く知られ、月間に生産する試作晶は3000種以上。火星探査機、医療機器といった精密機械からアーティストのマイクスタンドに至るまで、多様な加工を手がける。その興味深い経営スタイルから、日本中から企業訪問が後をたたない。
3.工場らしくない工場では、昼聞にプログラマーが組んだデータをもとに、夜は無人状態で機械が自動加工を進行。人は翌朝、仕上がった製品を検品するだけ、というオンラインシステムが導入されている。
4.経営学の3つのキーワードは、第1は、「内発的動機」である。人がお金や昇進のためではなく、本心から「面白い、ワクワクする」と思える動機付けである。HILLTOPは社員の内発的動機を高めることを、根本の哲学としている。同社で初めて革新が起きたのは今から30年以上前に、創業者の次男、山本昌作代表取締役副社長が事業内容を刷新したことから始まる。
5.ルーティンワークに追われ疲弊するのではなく、人間本来の働きがいを取り戻したい、みんなが生き生.きと楽しく働ける会社にしたい。その一念で昌作氏が踏み切った改革は、受注の80%を打ち切り、事業内容を試作品の製造、すなわち多品種少量生産に完全に切り替えた。この時期には食費も切り詰め、3年間悪戦苦闘の日々だった。
6.昌作氏はオンラインシステムの導入を図った。まず、熟練工の技能を数値化、データベース化し、プログラムをつくった。そのうえでレンタルの機械を撤去し、かわりに最新のNC旋盤を設置し、パソコンと接続して自動運転するシステムをつくりあげた。現在、この「HILLTOP System」と呼ばれる制御プログラムは、息子の勇輝氏に引き継がれ、人工知能〔AI〕やロボット技術を使ってさらなる革新に繋がっている。現在では、365日24時間稼働する無人工場となった。
7.データの設計も、プログラミング画面をクリックするだけでできるまでに進化、言語入力すら必要ない。「入社したての新人でもできる、簡単な仕様になっている。プログラミングそのもののAlも進めており、23%はすでに無人化でできる」。このようにHILLTOPでは、AIや機械に作業を任せることによって、エンジニアたちは機械設計やシステムデザイン、プロダクトデザインなど、より付加価値と創造性の高い仕事を手がけられるようになった。
8.社内に併設された最先端の「Foo’s Lab〔フーズラボ}」では、デザイナーや研究者などとコラボレーションし、自社プロジェクトやクライアントのアイデアを自由に形にしている。最新製造マシンや工作ツールを一通り揃えたこの部屋は、エンジニアにとっては最高の仕事場であり、遊び場となっている。
9.受注した仕事に必要だから機械を買うのではなく、興味を持った機械を買って、これで何ができるかなと考えるのが同社のやり方である。このようなルーティンワークではなく、人間らしいワクワクする仕事をするという、親子2代にわたるHILLTOPの哲学と施策が、社員の内発的動機を高めた。
10.ルーティンワークにも大きな価値があるが、創造性が求められる現代社会において、ルーティンワークが若者など従業員の内発的動機を高めにくいのも事実である。米ペンシルベニア大学の著名経営学者アダム・グラント教授等の研究では、「内発的動機が高い人ほど、人は創造性が高まる」という結果が得られている。
11. HILLTOPの成功のカギを示す第2のキーワードは、「シェアードリーダーシップ」である。特定のひとりがリーダーになるのではなく、組織メンバー全員がそれぞれビジョンを持って自律的に動き、お互いに影響を与え合う。変化のスピードが速くなり、経営環境が不透明化した現代では、あらゆる仕事がプロジェクトベースで動くようになった。ひとりのリーダーがビジョンを掲げて変革をめざすより.メンバー全員がリーダーシップを発揮するほうが、成功確率やスピードは高まる。
12.取材した2018年5月、同社は組織を再編成したばかりだった。会社の部署を実質的に全部撤廃した。組織図としては残っているが、やりたいプ.ロジェクトがあれば部署に関係なく自由に参加できる。今、みんな大混乱に陥っている。会社の規模が急激に大きくなり、組織の生産性を高めようと効率化を進めたが、効率化するほど仕事が増えてしまうことに気づき、余裕ができた分、クリエーティブな仕事をしてもらいたかったが、暇になった組織はすぐ別の仕事を抱え込むので、組織そのものをなくした。
13.組織がないということは、上司も存在しない。誰かに言われた通り働くのではなく、社貝全員がリーダーシップを持ち、自主的にプロジェクトを動かさないと仕事が回らない。肩書は、社外活動の都合上、適当につける。リーダーシソプを発揮し、他人を巻き込むには、組織内の誰がどんなノウハウ、スキルを持っているか、事前に知っておく必要がある。。水平型の人間関係が組織風土が根づいている。
14.経営学キーワードは「エボリューショナリーセオリー(進化の法則)への逆行」である。進化の法則とは、「あらゆる企業は、誕生した瞬間から徐々にイノベーティブではなくなる」である。創業期の企業はメンバーがやりたい放題で、毎日がトラブルの連続で、職場は楽しくスリルに満ちていて、時にあっと世問を驚かせるようなイノベーションが起こる。
15.企業規模が拡大し、成熟していくと、次第に組織は管理の色を強め、硬直化する。財務部門、コンプライアンス部門などができ、手続きが増え、あらゆる仕事に許可由請が必要になる。新しいことはやりづらくなり、イノベーションが起こる確率はどんどん低くなる。HILLTOPは規模が拡大し、海外進出もしたのに、管理体制よりも、逆に部署を撤廃したので、社員たちは制約を受けることなく、新しいアイデアをどんどん考え、実現できる。同社が取り組んでいるのは、HILLTOP Systemを搭載した新しいプラットフォームづくりである。AIを活用し、世界中の工場にプログラムを配信する「分散型ものづくり」の実現である。あらゆる工場が従来稼働していなかった休日や夜間にものづくりができる。米国がドイツから受注した製品のプログラムをその夜ドイツに送り、夜中に生産して翌朝納品、といったことも可能になる。


yuji5327 at 06:46 
新技術 

2018年08月28日

首相出馬表明

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安倍晋三首相(自民党総裁)
鹿児島県垂水市で
来月の総裁選出馬正式表明
日本を取り戻す
少子高齢化、
激動する国際情勢
皇位の継承、
日本で初めてG20サミット
東京五輪・パラリンピック
日本は大きな歴史の転換点
平成のその先の時代に向けて
新たな国づくり


yuji5327 at 06:45 
池上湖心の書 

ヒトの大脳皮質の機能地図の精密化はなかなか進まなかったのは、倫理的な理由で、動物に適用可能な実験技術の多くを適用することができないからである。


「藤田一郎(大阪大学教授)著:バージョンアップで急進展、ヒトの脳の機能地図作り、週刊ダイヤモンド、2018.08.26」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.首を傾ける、握った手を開く、足の指を曲げるなど、体のあちらこちらの部位を個別に動かすことは簡単である。一方、「右脳の前方下部分だけを働かせて」と言われても、どうしたらよいのか分からない。そのようなことができるとも思えない。しかし実は、脳もまた体と同じように、異なった働きを果たす部品が集まつてできている。
2.脳はそもそも大脳、中脳、間脳、小脳、延髄と、はっきりと構造の異なる部品から成るが、ここでは大脳に話題を絞る。大脳では表面から2−4mmの深さに神経細胞が集まつており、その皮のような部分は大脳皮質と呼ばれる。
3.大脳皮質は、脳の表側だけでなく折り込まれたしわの中にも広がる連続した1枚のシートである。その表面積は35cm四方にもなる。チーズや豆腐に例えられることがある脳だが、その中身は一様ではない。あえて例えるならば、大脳皮質はミルフィーユだ。その厚みの中で、大きさや形の異なる神経細胞が表面に平行かつ層状に積み重なっている。
4.多くの場合、層は6つに分かれる。第1層には細胞がほとんどなく、第2層と第4層には小さな細胞が多く、第3層や第5層には大きな細胞があり、第6層にはさまざまな形の細胞が混在する。
5.大脳皮質の層構遣の細かな特徴は、シートの中での位置によって異なる。このことは神経解剖学発展のごく初期から多くの研究者が気付いていたが、層構造の特徴を詳しく解析し、大脳皮質を「領野」と呼ばれる多数の小区域に分類したのはドイツの神経解剖学者コルビニアン・ブロードマンである。1909年のことである。
6.彼はニッスル染色と呼ばれる方法で、神経細胞の細胞体を染め出し、その大きさや形、分布密度を調べた。そして、大脳皮質を52の領野に分類した。これらの領野は、ブロードマンエリアを略したBAを頭に菖てBAlとかBA2というように番号付けがなされた。日本が47都道府県に,分けられているように、大脳皮質は形態学的特徴の異なる領野という単位に分けられた。
7.ブロードマンは「異なった構造を持つ領野は異なった機能を持っている」と信じていた。実際、その後の研究により、ブロードマンの領野は特定の機能と結び付いていることが明らかになった。例えば、BA17、18、19は視覚野に、BA4は一次運動野に、左半球の
RA44と45は言語野にそれぞれ対応している.
8.発表当時の彼が気付かなかった領野もあり、その後、区分の仕方が変更されたりしながら.今日まで1世紀以上、ブロードマンによる分類は利用されている。47年には、フォン・ボーニンとベイリーにより、サルの大脳皮質においても層構造に基づいた区分けがなされた。サルにおいては個々の神経細胞の活動を調べたり、神経連絡を調べるための標識色素を注人したりする実験が可能であることから、その後、大脳皮質の領野構成に関する知見は爆発的に増えた。
9.これらの知見を91年にフェルマンとヴァン・エッセンがまとめたものが、サルの大脳皮質の機能地図である。大脳皮質の展開図に何10もの領野が示されており、そのうちの視覚に関わる領野が色付けされている。大脳皮質の半分が視覚に使われており、視覚に関する領野だけでも30以上あることが判明した。この地図は、大脳皮質における情報処理の在り方や認知機能のメカニズムに関するその後の研究の重要な礎石となった。
10.機能や神経連絡などを考慮に入れることで大脳皮質の構成をはるかに詳しく記述できたことは、細胞の形態や分布だけで作製された地図では、大脳皮質の構成を十分に捉えていないことを示している。だが、ヒトの大脳皮質の機能地図の精密化はなかなか進まなかった。それは、倫理的な理由により、動物に適用可能な実験技術の多くを適用することができないからである。
11.近年、状況が急激に変わりつつある。生きているヒトの脳に外科手術を施すことなく、その構造を頭の外から計測する磁気共鳴撮像法〔構遣MRI法)、特定の課題を行っている最中の脳活動を血流の変化として捉える機能的MRI法、安静状態における脳の異なる部位の神経活動が時間の経過とともにどう変化するかを調べることで、機能的なつながりを推定するrslMRI法、神経線維が通っている様子を可視化する拡散強調MRI法により、ヒトの脳についても、構造、機能、神経連絡に関する高い精度のデータを得られるようになった。さらに、コンピューターとデータサイエンスの発達は、得られた膨大なデータの総合的な解析を可能にした。
12.2009年から5年間、米国の国立衛生研究所が主導して、ヒトの脳の構造の解明を日指すヒューマンコネクトームと呼ばれるプロジェクトが実施された。その過程で、210人の健康な若い人(成人)を対象に前述の方法を用いた脳イメージングが行われた。グラッサーらはそのデータに基づいて領野構成の解明に取り紐み、180の領野を同定した。そのうちの93領野はこれまで知られていないものであった。
13.この研究において、新しい領野が数多く見つかったこと以上に重要なのは、機械学習と呼ばれるデータ解析手法を適用して領野の弁別を行うと、新規の被験者における領野同定の正解率が97%にも上ることが示されたことである。つまり、世界中の誰であっても、同じ方法を用いてデータを取得さえすれば、自動的に確度の高い領野の同定が可能となった。
14.正確な世界地図が地球規模の人間活動にとって重要であるように、脳の地図は脳の機能の探索、心のメカニズムの解明にとって必須である。その大.幅なバージョンアツプがなされた。


yuji5327 at 06:29 
新技術 

2018年08月27日

踏み出せばまた新しき風薫る

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小林凛句
長谷川櫂解説
いじめる側に回かねない先生
不登校の小林少年を
一人の先生が訪ねて
話を聞いた、そのことが
「先生のような人になりたい」
という希望を目覚めさせる。
(読売新聞2018.8.2より)



yuji5327 at 14:55 
池上湖心の書 

IHIで、資源・エネルギー・環境、航空・宇宙・防衛が大で、海洋部門は小さく衰退している。資源・エネルギー・環境など売上大だが赤字。航空・宇宙・防衛だけでは運営が難しい。

2018/8/24付けの 大前研一さんの「 ニュースの視点」(発行部数 167,197部)は、「IHI/事務機器メーカー大手/パイオニア〜かつて世界に君臨した日本の造船業が、今は見る影もない」と題する記事である。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.IHIは10日、愛知工場で最後の工事となった液化天然ガス(LNG)タンクの完工式を開いた。愛知工場は1973年に当時最新鋭の造船所として開設。造船日本の象徴的存在だったが、近年は中国や韓国の攻勢で受注増加が見込めなくなっており、9月にタンクを引き渡し完全に閉鎖する。
2.かつて十数年に渡って造船会社のコンサルティングをやっていた著者にとっても、非常にショッキングなニュースである。当時は100万トン級の造船ドッグの建設ブームで、三菱重工業、IHIなどを筆頭に「造船日本」と言われた時代で、世界シェアの約50%を日本企業が占めていた。
3.日本国内の労働賃金が上昇し、ノウハウが海外に流出した。現代重工業を中心に韓国勢に取って代わられ、今ではその韓国勢も中国勢に押されて守勢に回っている。世界の造船企業別の竣工量を見ると、まだ韓国勢が上位を占め、現代重工業がトップで、大宇造船、現代三湖重工業でトップ3になっている。4位に日本の今治造船が入り、サムスン重工業、JMUと続く。JMUはユニバーサル造船(=日立造船と日本鋼管造船部門)とIHIマリンユナイテッド(=IHIと住友重機械工業の関連部門)が統合した企業である。
4.日本国内では今治造船が1位で、JMUが2位、名門の三菱重工業は国内でも7位になっている。日本は造船業界が旺盛の頃、敢えて過当競争にならないように、造船ドッグを潰していく時代があった。韓国と中国は、収益が伸びているうちにボリュームを追求し、結果として、この20年間で日本勢は手も足も出ない状況になった。
5.IHIのセグメント別業績を見ると、ボリュームが大きいのは、資源・エネルギー・環境、航空・宇宙・防衛である。海洋部門はボリュームも小さく利益も出ていないので衰退している。資源・エネルギー・環境などが牽引しているおかげで安泰かというと、全くそんなことはない。資源・エネルギー・環境部門は売上ボリュームが大きいが赤字である。航空・宇宙・防衛などをメインでやっていけるかも確証が持てない。会社全体として、IHIは非常に運営が難しい。
6.日経新聞は10日、『複合機に「複合不振」』と題する記事を掲載した。ペーパーレス化が進み需要が伸び悩むなか、トナーなど消耗品で稼ぐモデルにも影が差し始めている。今後の技術革新や市場拡大は見込めない。各社は生き残りの道を探り時間との戦いを続けている。
7.以前はパソコンでプリントアウトするというのが当たり前の光景だったが、今ではそんなことはしなくなり、複合機・プリンターニーズが減ってきている。様々なメーカーの機械を統合的に管理するMPS(マネージド・プリント・サービス)が幅を利かせるようになってきて、なおさら厳しい状況になっている。
8.業界最大手の1つであるキヤノンのセグメント別業績を見ると、複写機の売上は下降、イメージングシステム(カメラ等)はまだ強さはあるものの減少傾向である。買収したメディカル関連がようやく黒字化してきたという状況である。あれほど収益が高かったキヤノンにしても、CTなど画像診断装置などで躍進する可能性はあるが、現状は非常に苦しい。
9.富士フイルムなど、このような業界で、よく米ゼロックスの買収に踏み切った。キヤノンにしても富士フイルムにしても、デジタル革命の影響を受けて、今後しばらくの間、非常につらい思いをすることは間違いない。
10.スマホにAV機器が吸収されて衰退していく状況も加速している。日経新聞は9日、「車載特価裏目、再建へ支援要請」と題する記事を掲載した。パイオニアは近年、カーナビなど車載機器事業に経営資源を集中してきたが、スマホの普及など需要が急速に減少。
今後は自動運転車のセンサーや高精度地図の開発に着手する方針で、他社からの支援を受け入れ財務の改善を目指している。
11.AV機器が衰退していく中、GPSのカーナビに特化したものの、グーグルマップなどに見事に持っていかれた。いまだにトラックに付いている専用のGPS機能(車の大きさに合わせて道路の選択をする機能など)はスマホが対応していないが、普通の乗用車を運転する限りでは代替されてしまう。
12.パイオニアの業績推移を見ると、非常に苦しい。売上は3000億円台に減少し、2014年100億円を超えていた営業利益は20億円を下回っている。純損益はすでに赤字に転落していて、50億円を超えている。今後も苦しい状況が続く。



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工学博士、技術士(応用理学)、
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





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