2019年06月

2019年06月30日

G20サミット

IMG_20190628_0001
アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、日本、メキシコ、韓国、南アフリカ共和国、ロシア、サウジアラビア、トルコ、英国、米国の19ヶ国に加え
欧州連合(EU)の首脳が参加
毎年開催される国際会議
G20の首脳以外にも、招待国の首脳や国際機関の代表
G20の正式名称は「金融・世界経済に関する首脳会合」
世界経済を力強く成長
グローバル化が深化
気候変動・エネルギー、保健、テロ対策、移民・難民問題等
開催する国は、12月から翌年の11月までの1年間
日本がG20の議長国今回が初めて


yuji5327 at 07:01 
池上湖心の書 

心房細動の原因はストレス、水分不足、不摂生など、ストレスのせいで暴飲暴食、水の摂取量が1日1リットル以下という人は要注意。


「南和友著:最強心臓外科医が教える病気にならない自律神経の整え方、幻冬舎、2018.7.10」は参考になる。「第3章:老いるほど自律神経はコントロールできる」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.心身の健康は日頃の生活習慣をいかに整えるかが鍵となる。若いうちから意識的に自律神経を整えてきた人ほど、いつまでも活力に満ち溢れた状態を保つことができ。後期高齢者と呼ばれる75歳以上の人であっても、健康維持に努めるべきである。思い立ったら即実行という意識を持つこと。最低限、いまの健康状態を維持、免疫力を落とさない、関節や筋肉が硬くなって動かなくなることを防ぐ、血管の劣化を防ことを目標に、これからの生活を考えてみる。
2.血管系とリンパ系を含む循環器系が、老化のほとんどを左右する。年齢という単純な数字以上に、循環器系の健康状態が若さを測るバロメーターになる。循環器系の機能をコントロールしているのが、自律神経である。自律神経を整えるのは、睡眠や運動、食生活、あるいは精神的な活動など、さまざまな要因が複合的に作用しているので大変だが、高齢者は実現しやすい。いろいろな経験があるために、若い人たちより感受性が豊かで、新しいことを始めても感動の閾値を高めやすい。
3.血管の疾患は、「破れる病気」と「詰まる病気」に分けられる。人間の体には心臓から出て1本の大きな大動脈と呼ばれる血管があり、直径は2〜3cmである。その大動脈からつながっている中動脈と、それより細い直径数mm以下の小動脈があり、脾臓、胃腸、肺といった各臓器につながり、それから筋肉、皮膚などで微小な毛細血管となり、最後に静脈へとつながる。大動脈で起こりやすいのが「破れる病気」である。
4.なぜ大動脈に起こりやすいかといえば、血管の分岐部や屈曲している場所に乱流が起きやすく、それによって血管壁の弾性が不均一になりやすいからである。血管の弾性が不均一だと、柔らかい-部分に血夜が.気に流れ込み、圧がかかり過ぎて膨れ出す。これが動脈瘤である。さらに動脈硬化が進めば、血管が伸縮することに血管壁を薄くし、弱めてしまう。動脈瘤は一度できてしまうと自然に小さくなることはないから、気づかないうちにどんどん膨らんで、やがて破裂する。大動脈の直径が5cmを超えると、破裂のリスクは相当に高い。仰向けに寝て自分のお腹を触ってみて、動脈瘤のある人は、ボッボッと鼓動を感じる。大動脈瘤はそれまで自覚症状がなくても、破裂すると急激に腹や腰の激痛が起こり、緊急手術が必要である。
5.中動脈・小動脈で起こりやすいのが「詰まる病気」である。血管が詰まる原因の多くは動脈硬化だが、高コレステロールや高脂肪の食事のせいで血液がドロドロになっている場合にも起こる。血管が詰まりやすいのは血管が分岐する部分で、とくに総頸動脈、外頸動脈、内頸動脈は動脈硬化を起こしやすく、それらにできた血栓が脳に飛ぶと脳梗塞を引き起こす。腹部大動脈から大腿動脈、下肢動脈にかけても同じように詰まりやすく、足の痛みやしびれ、放置すると壊死などが起こる。
6.日本人の動脈硬化は、昔から高血圧型が多いのが特徴だった。血圧が高くなると血管壁の弾力がなくなり、もろくなる。近年は欧米型の食生活が日本人の間でも一般的となり、欧米人に多く見られる高脂血症型の動脈硬化も増えている。こちらのほうが細い血管が詰まりやすく、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高いので、高血圧型の動脈硬化よりもいっそう気をつけるべきである。高脂血症が原因の病気も自覚症状がなく、それでいて生命に危険を及ぼす危険性が高いので、とくに食事法で善玉(HDL)コレステロールを増やしていくことが大切であ。
7.ほかにも血管の劣化が原因の重い病気にはさまざまなものがあり、しかもその初期症状は自覚しにくいものが多いのでやっかいである。だからこそ日頃の生活習慣を改善して、できるだけ病気を遠ざける必要がある。さらに、万一のために、隠れ初期症状のチェックポイントを知っておき、そのチェックポイントは以下の通りである。
8.脳卒中とは脳梗塞と脳出血の総称で、血管が詰まるのが脳梗塞であるのに対し、血管が破れるのが脳出血である。脳卒中患者のおよそ75%は脳梗塞を発症している。小脳梗塞は、血管内膜に生じた血栓やコレステロールの破片が小脳に至る血管を詰まらせる病気であ。小脳が詰まるとバランス感覚がくずれるので、歩いていてつまずくことが多くなったり、自転車に乗ったときうまくバランスがとれなくなったりしたら、この病気を疑ってみるべきである。
9.不整脈とは、心臓には、洞結節という場所があり、そこから出た電気シグナルに反応して心臓が収縮する。この心臓の中の電気の乱れを総称して不整脈と呼ぶ。とくに多いのは心房が高速でけいれんするように動く心房細動で、心原性心筋梗塞のほとんどは心房細胞によって引き起こされる。心房細動の原因としてはストレス、水分不足、不摂生などが挙げられるので、週に1度くらいのサイクルで、ストレスのせいで暴飲暴食してしまう人や、摂取量が1日1リットル以下という人は要注意である。
10.狭心症・心筋梗塞については、狭心症も、心筋梗塞の前兆として気をつけたい症状の1つである。冠動脈の血流が動脈硬化などで滞り、心筋(心臓の筋肉)へ供給される酸素が不足するために起こる一時的な胸の痛みや圧迫感のことだが、階段を昇ったらかならず痛みや不快感をともなうなど、症状を起こす行動や状況がわかっているものは安定狭心症である。いつ起きるかわからない場合は不安定狭心症といって区別する。広範囲に及ぶ胸の痛みが数分間続くときは、狭心症の可能性がある。
11.心臓の動きが悪くなると疲れやすくなり、代謝が落ちるので、食生活を変えていないのに最近6か月で2kg以上太ったなどという場合も、狭心症の隠れ症状かもしれない。冠動脈が詰まった場合、心筋は大きなダメージを受け、心筋梗塞(壊死)が起こる。その時点で約1/3の人は心停止で亡くなる。いわゆる急性心不全の大半はこれが原因である。発作後、比較的短い時間(4時間)内に病院に運ばれ、詰まった血管を拡げて血流を再開できた場合で、後遺症なしにほぼ正常な生活ができる人は3分の1、残りの人は心機能が低下し、以前のような正常な状態には戻らない。
12.肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)とは、飛行機の狭い座席に長時間座ったままでいると発症しやすいことからエコノミークラス症候群の呼び名が広まったが、正式には肺血栓塞栓症といって、血栓が肺動脈に詰まる症状である。肺動脈が詰まると肺の機能が低下して全身に十分な酸素が行かず、右側の心臓が肺動脈に血を届けようとして急激に収縮することで心筋虚血や不整脈が起こり、最悪の場合心停止が起こる。狭い座席でなくても、1日中座っていることが多く、ほとんど運動しない人はこの症状を起こすリスクが高い。隠れ症状は、血栓が肺に飛び、肺動脈が塞がれたときに起きる息苦しさや咳である。。また、下肢に大きな血栓ができると、それが肺に達して動脈を塞いでしまうおそれもあるので、足のむくみや腫れを見つけたときも、肺血栓塞栓症を疑ってみる必要がある。
13.腎動脈狭窄症については、腎動脈は、腹部大動脈から枝分かれして2つの腎臓に血液を供給している血管である。腎動脈狭窄症は、それが狭くなって血流が少なくなる症状で、腎機能が低下するため血液透析が必要になるケースもある。50歳を過ぎて急に高血圧症になった人や、高血圧の薬を飲んでいるのに血圧が下がらない人は、さらに詳しい検査を行なうべきである。
14.レイノー症候群については、寒冷時に急激な血液循環の悪化を引き起こし、小動脈が発作性の収縮を起こす現象のことである。原発性と続発性の2つに分類され、明らかな原因がない原発性の発症者の多くは自律神経が失調している若い女性である。続発性のレイノー症候群は、関節リウマチや動脈硬化など原因を特定することができる。冷水に手や足をつけたとき、指先の色が蒼白や紫、赤色などにはっきり変わるようなら、レイノー症候群の可能性がある。




yuji5327 at 06:39 
健康 

2019年06月29日

国会閉幕参院選

国会閉幕参院選
日程を「7月4日公示、同月21日投開票」
衆参同日選は見送り
7月21日投開票
首相、参院選に勝算 改憲へ衆院3分の2維持優先


yuji5327 at 06:59 
池上湖心の書 

工場の中の機械をすべて無線でつなぐ。ロボットの動作制御や加工プログラムの転送などが可能になる。多品種少量生産の顧客が増えている。


森田宗一郎著、インタビュー森雅彦(森精機社長):5Gは製造業に追い風、工作機械が先陣を切る、週刊東洋経済、2019.5.25」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.日本の工場における5G活用は欧州と比べると出遅れ気味だが、「工場のプロ」ともいえるFA(ファクトリーオートメーション)を手がける企業は5Gの可能性をどう見ているかは、2015年に独企業と経営統合し、欧州の事情にも精通する工作機械の国内最大手・DMG森精機の森雅彦社長に聞いた。
2.製造現場における通信は、プログラムに対して0・1秒遅れるだけでも加工の失敗につながる。さらに1秒遅れてしまうと、ロボットと周囲の機械がぶつかる事故も起こりうる。通信状態の不安定なブルートゥースなどから5Gに通信技術が置き換われば、ロボットとカメラ、センサー間の通信無線化に追い風が吹く。また工場内は公道と違って自動運転も実現しやすい。機械の場所が決まっているので、従業員に発信器付きのウェアラブル端末を持たせれば無人搬送車は何にもぶつからない。
3.5Gを使えば2030年ごろには工場内の部品や材料の搬送業務が完全に自動化できる。従来は遅延性や機密上の観点からタブーとされてきた、工場の遠隔管理も部分的に可能となる。非常に面白い時代になってきた。
4.歴史的に最新技術の取り入れに積極的な、われわれ工作機械メーカーから始まるだろう。米インテルの高性能なCPU(中央演算処理装置)を初期に採用したのは、ファナック(工作機械の数値制御装置最大手)だった。
5.国内の顧客は5Gに関心がないわけではないが、今は目先の仕事をこなすだけで手いっぱいになっている。5Gを使ったスマート工場を普及させるためには、FA企業が便利さを顧客に伝えていくことも必要である。
6.5Gに対する懸念はセキュリティーである。工場の情報が外部に漏れるとまずい。遠隔操作などで機械を工場外のサーバーにつなげるようになると、ハッキングされたり、ウイルスを仕込まれて機械が暴走したりする可能性も出てくるので、対策が必要である。欧州の製造業は5G活用も含めた理念が日本より半歩先を行っており、こういったリスクも厳しく意識している。
7.通信キャリアの1社に「早く5Gの通信タワーを建ててくれ。私が金を出す」と猛烈にラブコールを送っている。製造拠点の三重県・伊賀事業所を5G工場の実験に使ってほしいと思っている。今年10月ごろには5Gでどれくらい速く、多くの情報を送ることができるのか検証したい。競合のヤマザキマザックやオークマあたりも同様に動き出すはずなので、それに負けないようにしたい。
8.実験では工場の中の機械をすべて無線でつなぐ予定である。それによってロボットの動作制御や加工プログラムの転送などが可能になる。実験に成功すれば、世界中の工場に導入していく。航空機や医療器具の関連メーカーをはじめ、製造業では多品種少量生産の顧客が増えている。技術要件を満たせれば、工場内にある機械の柔軟な配置換えができるようになり、大きなビジネスチャンスである。


yuji5327 at 06:40 
新技術 

2019年06月28日

健康寿命

IMG_20141002_0007
健康寿命をのばすために
介護や人の助けを借りずに起床、衣類の着脱、食事、入浴など
普段の生活の動作が1人ででき、健康的な日常が送れる期間
我が国の健康寿命
2016年に男性72.14歳
女性74.79歳


yuji5327 at 07:23 
池上湖心の書 

5Gを活用した安全で快適な自動運転の実現に向けた動きは加速する。メーカーや通信会社やIT企業ど、開発競争が熾烈になる。


「森川郁子著:隊列走行、無人走行、AR自動運転がもたらす新世界、週刊東洋経済、2019.5.25」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.渋滞や交通事故を劇的に減少させると期待されている自動運転車は、今や自動車メーカーだけでなく、さまざまなベンチャーや大学の研究室などが開発に取り組んでいる。自動運転の実現に向けて、5Gは重要な技術である。高速大容量通信が可能になることから、自車の位置を正確に認識し、交通状況に応じた運転を行うために必要な高精度の3次元の地図をリアルタイムで受け取り、車に搭載されたセンサーやカメラなどの情報をサーバーへ瞬時に送り返すことができるようになる。
2.4Gでは0・5〜0・6秒ほどの遅延があるため、無人車の遠隔制御の実用には対応できなかった。危険を察知してブレーキをかける指示を送信しても、車が実際に指示を受信するまでのタイムラグが生まれ、すぐに停止できず、危険を同避できない。タイムラグが4Gの10分の1程度と超低遅延の5Gならば、無人車の実用化も視野に入る。
3.5Gを使った自動運転車として、積極的な開発が進められているのがトラックである。運送業界はドライバー不足が深刻化していることから、国土交通省・経済産業省が主導し、「隊列走行」実験を行っている。隊列走行は、先頭を走るトラックをGPS〔全地球測位システム)でトラッキングして得た位置情報と、ソフトウェアから読み取る制御情報をデータ化し、後続のトラックに5Gを使った通信で即時に伝送する。後続のトラックはデータを基に、一定の車問距離を保ちながら隊列を組み、前方の車両の加減速・ハンドルの動きに合わせて走行することができる。
4.将来的に、高速道路の専用レーンを後継車が無人で走行することを想定した実験である。ポイントとなるのが車両間の通信技術である。現在は760MHz帯の電波を使った無線通信、携帯電話回線による通信、WiFi通信の3種類を併川している、.メインに使われている無線通信は車両同士の通信に適した仕様だが、周波数帯域幅が狭いという特性上、高速化は難しい。携帯電話回線は4Gの場合、遅延が大きいのが難点である。WiFiを使っても0.4〜0.5秒ほどの遅延が起こるため、時速80kmで走っている先頭者がブレーキを踏んだ場合、後続車は先頭車から10mほど余分に進んでしまい、追突するリスクが上がる。セキュリティーの信頼性が高いとはいえず、メインの通信方式には適さない。
5.隊列走行システムを開発する先進モビリティの青木啓二社長によると、5Gになれば、低遅延の特性を生かして遅延時間を縮小できる。さらに〔車車間の5Gを使った直接通信が可能になれば、基地局圏外でも通信を途切れさせず、セキュリティーも担保できる」と期待を寄せる。制御ソフトの精度やパソコンの処理速度の向上、専用レーンなどインフラの整備などが進むことで、早ければ2020年代前半ごろに実現できるという。
6.5Gを使った自動運転車を待ち望.むのは、タクシーやバス業界も同じである。無人の自動運転車を遠隔地にいるオペレーターが運用・監視し、緊急時には遠隔制御するような技術が5Gによって現実になりつつある。公道を走る複数の自動運転車を5Gの技術を使って遠隔監規する日本で初めての実験が、2月に愛知県一宮市で行われた。KDDIが主催し、高精度3次沌マップの作成を手がけるアイサンテクノロジーや自動運転のソフトゥェァを開発するベンチャーのティアフォーなど7機関が参加した。
7.自動で走行する車から500mほど離れた施設には、複数台の大きなモニターがあり、5G通信で車から基地局に伝送された映像が映される。モニター室にいるスタッフの前には、ハンドルとアクセル、ブレーキが設置されている。これは遠隔操作を行うためのものである。ただし、ティアフォーの加藤真平会長は「われわれは自動運転車の自律走行を基本にしており、遠隔制御を使うのは緊急時だけ。時速40kmまでならば、4Gでも遠隔操作できる。
8.5Gの恩恵が大きいのは遠隔制御ではなく、遠隔監視のほうである。4Gでは複数の車両から得られる大容量の動画データを瞬時に送信するのが難しく、遅延も発生するため、正確な情報が得られない。5Gを使えば、その問題が解消できる。政府も遠隔型の自動運転の実用化を後押しする。現行の道路交通法では、車1台につき必ず1人が状況を監硯できる状態になければならない。ただ3月8日に道路交通法の改正案が閣議決定された。レベル3(緊急時にはドライバーが対応する)以上の自動運転装置を使用している場合、運転中の携帯電話やカーナビゲーションなどの操作や注視を認めるようにする。この改正によって、1人で複数台の車両の遠隔監視を行えるようになる。
9.遠隔監硯や緊急時の遠隔制御サービスの提供については、既存のタクシー会社のほか、ディー・エヌ・エーなどの異業種企業も名乗りを上げている。今後は技術開発だけでなく、スタッフ1人で何台まで監視できるようにするのか、監視と制御は同じ業者が担うべきなのか、といった実際に運用していくためのルールも同時に詰めていくことが必要になる。10.自動車メーカーも、5G対応を進めている。日産自動卓で自動運転や通信領域を統括する村松寿郎コネクティドカー&サービス開発部主管は、「自動運転の性能そのものの精度を高める3D地図のデータ取得が5Gによって容易になることが大きい。そのほかにも、提供できるコンテンツが変化し乗客の体験が大きく変わる」と話す。
11.日産がNTTドコモと協力して開発している近未来のコンセブトイメージ「I2V」の実験では、AR(拡張現実)の技術を使い、3Dのパーチャルアバター(分身)を車内に出現させ、乗客とリアルダイムで会話させることに成功した。これも5Gの高速大容量、低遅延の特性を生.かした技術である。「5G通信の開通.おめでとうございます」。身に着けたARゴーグルを通じて、目の前に出現したガイド風のバーチャルアバターからそう話しかけられると、車内の乗客は驚きの声を上げ、思わず手を振った。
12.アバターの正体は、車から離れた場所にいる女性である。彼女.がアバターの動作を操っている。その動作や音声はデータ化され、クラウドトに有線でアップロードされる。そのデータを5G回線でクラウドから基地局へ、基地局から移動中の車のサーバーへと絶えず伝送し続けることで、乗客とアバターが会話できるようになる。ARの場合、周囲の風景になじませる形でアバターを登場させることができる。
13、今年3月に行われたこの実験の目的は、次世代の車のあり方を探ることである。自動運転の時代がやってくると、ドライバーが運転に費やしていた時間を別のことに使えるようになる。あるときはビデオ会議を行いながら移動する、あるときは目的地に着くまで映画やゲームの娯楽をじっくり楽しむ、といった車内での時間の過ごし方の多様化が進んでいく。現在販売されている新車のインテリアに、モニターの大画面化の傾向が見.られるのは、車内の情報娯楽の拡充を迫られているからである。
14.5Gが普及すれば、こうした機能をさらに充実させることが可能である。一般車両だけでなく無人タクシーなどのサービスカーの場合でも、安全運転のための遠隔監視だけではなく、無人の車内の様子をモニターしたり、乗客の要望に遠隔で応えたりする機能が求められるようになる。I2Vに登場する3Dアバターは、観光ガイドやさまざまな要望に対応してくれるエージエント(代理人)としての活用が期待されている。
15、一方で、5Gを使った自動運転の実用化には課題もある。1つ目は基地局の整備である。5Gは電波の飛距離が短く、4Gに比べて基地局を多く設置する必要がある。.いくら5Gのメリットが大きいといっても、電波が使えなければ絵に描いた餅である。総務省は4月10日、携帯キャリア4社に5Gの電波を割り当てたが、同省幹部によると「各キャリアの基地局の開設計画では、自動運転を実現するには数が全.然足りない」という。整備を加速させるため、同省は信号機や道路標識に基地局を設置できるように、水面下で動いている。2つ目はハードの開発である。5G通信に対応できる車載チップを各サブライヤーが開発している。KDDI主催の実証実験では、100kgほどの大型無線機を車両に搭載し、データを超高速処理していた。これが車載チップに概き換わるには、巨額の投資と2〜3年近くの時間がかかるとみられる。
16.3つ目は、乗用車同士の直接通信(車車問通信)の規格と周波数帯の国際的な標準化である。通信規格については、5GAAという自動車閲連企業の同際業界団体で協議が進められている。無線通信を使った「DSRC」と呼ばれる方式と、5Gの直接通信を使った「セルラーV2X」という方式の2つがある。日本では01年ごろからDSRCに向けて整備をしてきたが、近年は欧米や中国でセルラーV2Xのほうが高性能という意見が優勢になっている、そのため、日本はセルラーV2Xへの対応に向けた準備が必要になる。またセルラーV2Xで使う電波は、5・9GHz帯とするというのが国際的な流れになっている。だが日本の場合、5・9GHz帯はすでに放送無線システムが利用しており、どの周波数帯を使うのかは議論の最中である。
17.課題はあるものの、5Gを活用した安全で快適な自動運転の実現に向けた動きは加速する。自動車メーカーやサプライヤー、通信会社やIT企某など、多くの企業が人り乱れた開発競争が、今後ますます熾烈になる。

yuji5327 at 07:01 
新技術 | 共通テーマ

2019年06月27日

no warを叫びながら八月の空の谷間を堕ちてゆく人

IMG_20190625_0002
中西由紀子句
長谷川櫂解説
夏の空
真っ青な谷
急降下する戦闘機
空の谷間の透明な断崖
パイロットの目の想念
(読売新聞2019.6.25より)

yuji5327 at 06:30 
池上湖心の書 

5Gを使えば無線でロボットの動作制御ができる。ケーブルは必要なくなり、製造ラインのレイアウトを柔軟に変更できる。


「森田宗一郎著:無線化で生産性アップ、次世代スマート工場の衝撃、週刊東洋経済、2019.5.25」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.ロボットの普及やセンサーの活用により、製造業の省人化やIoT導入が進んでいる。5Gはその流れをさらに加速させると期待されている。5Gの活用に前のめりなのが、ドイツ企業である。自動車メーカーのアウディは2018年8月から、スウェーデンの通信機器大手・エリクソンと、自社の製造プロセスでの5G活用について提携を結び、実証実験を行っている。
2.その内容は、車体組み立てにおける接着剤の塗布業務などを行う、産業用ロボットの無線制御である。現在の産業用ロボットにおける制御通信は、無線ではなく有線で行われている。4GやWiFiといった従来の無線技術は有線に比べて通信が不安定なため、生産ラインのトラブルにつながりかねず、敬遠されていた。
3.5Gを使えば無線でロボットの動作制御ができるようになる。これまで工場に敷かれてきたケーブルは必要なくなり、製造ラインのレイアウトを柔軟に変更できるようになる可能性がある。
4.製造ラインの柔軟な変更によりもたらされるのは、生産性の向上である。アウディは、「一般的な自家用車より車体が大きなSUV〔スポーッ用多目的車)やハイブリッド自動車、電気自動車など、20年前と比べて車種が格段に増えている。従来の生産方式で、今以上に効率よく製造するのは簡単ではない」としている。工場で製品の種類や構成を変える際、生産ラインのレイアウトを変更するには、膨大なケーブルの再接続に人手や時間を要する。無線化できれば、消費者の需要に合わせて、生産する車種を自由に変えることができるようになる。アウディと協業するエリクソンは、スイスのロボット大手・ABBとも行う、5Gを活用した無線通信による柔軟な生産システムの研究を強化している。
5.自動車部品大手の独ボッシュは、17年10月からフィンランドの通信機器大手・ノキアと提携している。今年4月にドイツで開催された国際産業技術見本市「ハノーバーメッセ」で、両社は5Gを用いた3Dプリンターの無線制御デモを行った。通常は機械側に搭載されている制御要素をクラウド上に移すことで、機械自体をスリムに安く製造できるようになり、保守作業も簡単になるという。
6.ボッシュの研究者で、大手メーカーと通信企業の業界団体「5G・ACIA」の議長も務めるアンドレアス・ミュラー氏は、「5Gは未来の工場の中枢神経系になる」とコメントしている。こうした製造業の高度化はドイツ政府が主導しているものである。11年には製造業の革新を目指す政策「インダストリー4・0(第4次産業革命)を打ち出し、産官学の連携体制を整えている。
7.5Gへの期待は生産面だけではない。多数同時接続が可能になることで、高いレベルのIoTが実現できる。工場におけるIoTとは、センサーやモーター、ロボット、産業機械などが、インターネットに接続されることを指す。「5Gで同時にネットに接続できる機器の数が増えれば、工場の状況をより具体的なデータで管理できるようになる」というメリットは自動車業界に限った話ではない。独シーメンスなども開発中である。
8.これまでデータ化されてこなかった情報を収集し分析することによって、工場の稼働状況を把握する精度が上がり、正確な故障予知も可能になるほか、AIを組み合わせた生産合理化も進むとみられる。ドイツに負けまいと、日本政府も17年から「コネクテッドインダストリーズ」と銘打ち、企業の支援や規格の標準化を進めている。前述の5G・ACIAには、三菱電機やソニーといった日本メーカーも名を連ね、製造業のIoT・自動化に向けた5Gの活用方法を議論している。
9.工場への5G導入に向けた動きを活発化させている日本メーカーは少ない。5G活用事例を調査しているESP総研のボリンジャー実穂子氏は、「H本メーカーはまだ5Gが製造業にもたらすインパクトを十分理解できていないのではないか」と指摘する。その背景には、「工場の自動化を手がけるFA(ファクトリーオートメーション)関連の企業が、5Gの有用性を伝えきれていない面がある」と、工作機械の国内最大手・DMG森精機の森雅彦社長は指摘する。
10.「お客さんに当たる国内メーカーは、どこも足元の業務で手いっぱい。われわれのようなFA企業が、便利さを伝えられなければ普及しない」と森社長は言う。工場の設備をネットにつなげることを懸念する声もある。生産性向上へ無線化を進めたい意向はあるが、安全上や機密上の観点において工場外からアクセスされるリスクを恐れる企業は多い。この問題については、すでに総務省が動き出している。それが公衆ネットワークから隔離された「ローカル5G」である。4Gまでは通信大手が占有してきた電波を、5Gからはエリアを限定して工場などの事業者にも開放する方向で議論を重ねている。
11.製造業の動向に詳しいローランド・ベルガーの長島聡社長は、「5Gに対応した設備は工場の新設時や更新期に導入されることから、日本でも5年以内には『5G工場』が誕生するだろう」と予見する。5Gを生かした製造業の大変革に対応できるように、どの企業も研究を進めておくべきである。



yuji5327 at 06:20 
新技術 

2019年06月26日

おにぎり包装も脱プラ

IMG_20190625_0001
セブンイレブン
植物由来

yuji5327 at 07:15 
池上湖心の書 

G20では、仮想通貨のマネーロンダリングやテロ資金供与への悪用が懸念される。6月の会議では、国際的な制度の設立を目標としており、20年までに最終報告書の提出を目指す。


「野口悠紀雄著:仮想通貨で重要なのは規制強化ではない、週刊ダイヤモンド、2019.5.25」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.2019年6月8〜9日に福岡で開催されたG20財務大臣・中央銀行総裁会議で、仮想通貨のマネーロンダリングやテロ資金供与を阻止するための新規制案が合意されると報道されている。取引時の本人確認の厳格化などを明確にし、資金の流れを透明化することが軸になった。
2.これまでもG20では、仮想通貨のマネーロンダリングやテロ資金供与への悪用が懸念され、議論されてきた。6月の会議では、国際的な制度の設立を目標としており、20年までに最終報告書の提出を目指すとされている。
3.日本では金融商品取引法と資金決済法の改止案が3月15日に閣議決定された。国会での審議・成立を経て、20年6月までに施行される見通しである。16年に資金決済法が改正された際には、仮想通貨に決済手段としての地位を与え、その普及を進めようとする意図があったと考えられる。しかし、17年に仮想通貨が投機の対象と化し、価格がバブルを起こした。これを踏まえて、今回は、仮想通貨交換業者や仮想通貨取引に関する規制を強化する改正となっている。
4.仮想通貨の呼称を「暗号資産」に変更した。このため、交換業者の名称も法律上は「暗号資産交換業者」となる。この名称変更は、国際的な慣習に合わせるためだと説明されている。確かに英語ではcryptocurrencyと呼ばれている。直訳すれば、暗号通貨である。この名称変更には、印象操作的な意図も感じられる。
5.「暗号」という言葉は、ネガティブなニュアンスを持っている。「仮想」という言葉を「暗号」に変え、かつ「通貨」という言葉をなくすことによって、「正式な通貨ではなく、本当は認められないものだ」というニュアンスを込めたと想像される。なお、本稿においては、これまで通り、「仮想通貨」という名称を用いる。
6.この改正で、次のような施策が導入される。証拠金取引について、外国為替証拠金取引(FX)と同じように、金融商品取引法上の規制対象とする。仮想通貨を用いる資金.調達であるイニシャル・コイン・オファリング(ICO)に関して、一定の条件下で金融商品収引規制の対象となることを明確化する。また、投資家への情報開示や販売、勧誘などの規制を整備する。
7.G20の議論も日本の法律改正も、仮想通貨についての規制を強める方向のものである。しかし、取引所に対する規制をいくら強めたところで、マネーロンダリングやテロ資金供与などの問題を根絶できるわけではない。なぜなら、仮想通貨のシステムでは、取引に必要とされる暗号を作るための「秘密鍵」を、取引者が自ら作ることができるからである。実際、北朝鮮は仮想通貨取引所に対するサイバー攻撃によって、5億ドルを超える額の仮想通貨を奪ったと報道されている。国連安全保障理事会の専門家パネルの報告書によると、コインチェックでの流出にも同国が関与しているとされる。このような国家レベルでの犯行に対して、取引所での本人確認規制をいくら強化したところで意味がない。
8.本人確認とは、取引所で取引を行う場合に生じる問題である。本人確認だけでなく、一般に「規制」は、従来型の集甲管理システムを対象にした概念である。集中管理システムではないというのが、仮想通貨の本質である。仮想通貨の創始者たちが夢見たのは、政府や大組織の支配から離れた自由な経済圏をつくることである。彼らは、取引所「マウントゴックス」がつくられたときに、ビットコインの基本理念が脅かされたと深刻な危機感を抱いた。
9.現実には、人々は自分で秘密鍵を作るのではなく、取引所を用いて仮想通貨の取引をしている。そして、自分の仮想通貨を自分の秘密鍵で管理するのではなく、取引所に預けたままにしており、取引をする場合には、取引所を経由する。だから、現実には取引所を規制することによって仮想通貨をある程度は規制できる。しかし本当に重要な問題は、これでは防げない。一般の多くの利用者を規制するというだけのことである。本人確認の厳格化で仮想通貨を規制しようとするのは、分散型システムに対する誤解に基づいている。
10.このようなシステムが登場したことをどう考えるかを議論すべきである。問われているのは、「そもそも規制が可能か?」という問題である。分散型システムが使われることが引き起こす問題について議論するのであれば、議題はたくさんある。ブロックチェーンは、すでにさまざまな分野で使われ始めているが、通貨以外の金融でも使われている。これは、これまでの金融の世界を大きく変える可能性を持っている。こうしたことの社会的影響について議論すべきである。
11.「分散型」の定義は、あまり厳密にはなされていない。仮想通貨について述べたことは、本来の分散型システムである「パブリック・ブロックチエーン」(参加者が限定されないブロックチェーン)が持つ特質である。「プライベート・ブロックチェーン」(参加者が限定されるブロックチェーン)は、分散型システムであるとして議論されることが多いのだが、本来の分散型システムとは言い難い。そして、むしろ集中型システムの特徴を従来の集中型システムより強化する可能性がある。
12.プライベート・ブロックチェーンによる通貨で、今後導入される可能性があるもののうち重要なものとして、次の2つがある。第1は、日本のメガバンクによる仮想通貨である。三菱UFJフィナンシャル・グループのMUFGコインは、今年後半に実用化すると報道されている。これが実際に使われるようになれば、日本の金.融システムに大きな影響を与える。
13.現在日本では、QRコード決済の電子マネーが多数登場しており、乱立気味である。しかし、メガバンクの仮想通貨が広く使われるようになれば、これらの電予マネーを駆逐する可能性がある。それだけでなく、日本銀行券のシステムにも影響を与える可能性がある。国として、この事態をどう考えるかの議論が行われてしかるべきである。
14、第2は、これもブライベート・ブロックチェーン型の分散型システムだが、中央銀行による仮想通貨発行の可能性もある。仮にこれが導入されれば、経済社会に大きな影響を与える。他方で、プライバシーの侵害や銀行システムに与える影響も大きい。この問題に世界各国がどのように対応するかは、重要である。
15.G20こそ、そうした問題を議論できる場である。本来であれば、この問題がG20の最重要議題として取り上げられるべきである。


yuji5327 at 06:59 
共通テーマ 
池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
ke8y-ikgm@asahi-net.or.jp

工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山(文化功労者)に師事
書象会理事、審査会員
公募展出展
〇謙慎展・常任理事
・春興賞受賞2回
・青山賞受賞
〇読売書法展理事
・読売奨励賞受賞
・読売新聞社賞受賞
〇日展入選有

書道教室(自宅)
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日



livedoor プロフィール

yuji5327

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード