2005年08月28日
エネルギー利用目的とした農作物について
未利用の農地にエネルギー利用を目的とした農作物を栽培し、世界のエネルギー消費量の3割程度を供給できるという試算がある。東南アジア、欧州、米国では実際に取り組まれている。作物としては、ユーカリ、ポプラ、サトウキビ、スイートソルガム、マコンブ、ジャイアントケルプ、ナタネ、パームヤシ、イモ類などがある、遺伝子組み換え技術で成長性の高い植物、害虫、農薬に強い作物など食用農作物とは別の観点で研究開発が行われている。生産性で見ると、微細藻類(クロレラ、スピルリナなど)が最も高く、草類(サトウキビ、トウモロコシ、大豆など)が中くらいで、木類(ヒノキ、シイ、ブナ)は低い。その生産量(乾燥重量)は1日当たり、単位面積当たり(m^2)で見ると、微細藻類は50g、草類は10g、木類は5g程度である。
坂井正康:バイオマスが拓く21世紀のエネルギー、森北出版より
地球を救うバイオマス・エネルギー―草や木で車が走る!
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