2005年09月28日
農薬の毒性とは?
有機リン系やカルバメート系の農薬はアセチルコリンという神経伝達物質を分解する酵素の働きを妨げ呼吸障害を起こさせる。塩素系農薬にはアルドリンやディルドリンなどの神経の膜のイオン輸送を妨げるものが使われている。除草剤には光合成やエネルギー代謝を阻害するもの、ホルモン作用に影響を与えるもの、たんぱく質合成を阻害するものがある。殺菌剤はエネルギー代謝を阻害したりDNAや細胞壁の合成を妨げて細菌を死滅させる。これらの薬品は人の生理作用にも影響も及ぼす。毒性としては急性毒性、慢性毒性、特殊毒性がある。食品や水に残留した微量の農薬が発がん性や催奇形性の原因になるものが特殊毒性である。
最新暮らしの中の環境問題Q&A―水・空気・食品・生活・健康
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