2005年11月02日
自然エネルギー導入の比率
ヨーロッパ諸国と比較して、日本のエネルギー政策における自然エネルギー導入目標が1.3%というみみっちい話で議論し、しかもごみ発電もその中に入れるという内容は恥ずかしいものである。ヨーロッパ諸国では日本の10倍、20倍の議論をしているし、自分たちのエネルギーをどうするか国民も政治家も長期的な視点で議論している。日本の議論は環境対策は経済活動にマイナスという単純な産業界からの意見で収束してしまう。日本にも経済産業省の「サンシャイン計画」、文部科学省の「風トピア計画」、農水省の「グリーンエナジー計画」が立ち上がったのはよかったが、膨大な予算を使って結局研究だけで終わっている。電力会社の送電系統との系統連系が認められた90年代にようやく風力、太陽光発電が実用化に入った、風力に関してはドイツ、デンマークに引き離されている。木質系バイオ発電も木質ペレットの製造会社は当初20社が取り組んだが現在3社が細々続けているだけである。結論は自然エネルギー導入の国家戦略の欠如である。
新エネルギー・創造から普及へ
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