2005年12月02日
10年前の冷蔵庫は省エネ型新製品と買い換えるべきか?
1999年4月に「エネルギーの使用の合理化に関する法律」が改正され、改正省エネ法が施行されている。各耐久消費財についてエネルギー消費効率が最も高い製品が指定されるトップランナー方式が採用され、各社は性能を競っている。冷蔵庫に関して言えば、1976年に比べて18年後の1994年における単位容積当たりの消費電力は半分以下(4割程度)になっている。問題は消費電力の減少傾向を、年次を追ってよく見ると、1987年頃の消費電力が最低(37%)で1990年には限界に近づいている。その後漸増して1995年ころには40%程度になっている。その増加の理由は大容量化、専用室の増加、付加機能の増加などがあるが、とにかく2005年の現時点でみると、既に約20年前には消費電力は底値になっていることに注意が必要である。現在、約30年前の1976年頃に購入した冷蔵庫を今も使用しているケースは稀と思われる。内閣府の調査では冷蔵庫の平均使用年数は11年であることは、このブログでも既に述べている。従って、標題の疑問への答えは以下のようになる。
「10年間使い続けて今もきちんと働いている冷蔵庫ならば引き続けて使うべきである。家族構成がかわったり、大きな故障で使えなくなったら、カタログをよく見比べて省エネ型で使いやすい製品に買い換えるのが良い。現在使っている製品の仕様を良く調べないで販売店で”省エネ型はお得ですよ”と言われるままに購入しないこと」
永田勝也監修、家電製品のリサイクルの100の知識、2001年、東京書籍
家電製品のリサイクル100の知識
「10年間使い続けて今もきちんと働いている冷蔵庫ならば引き続けて使うべきである。家族構成がかわったり、大きな故障で使えなくなったら、カタログをよく見比べて省エネ型で使いやすい製品に買い換えるのが良い。現在使っている製品の仕様を良く調べないで販売店で”省エネ型はお得ですよ”と言われるままに購入しないこと」
永田勝也監修、家電製品のリサイクルの100の知識、2001年、東京書籍
家電製品のリサイクル100の知識