2005年12月03日
塩分と高血圧の関係の真実
塩分の取りすぎは健康によくないというのは常識になっている。普通のひとの食塩の1日の摂取量は10グラムで、必要量の3倍だそうである。3分の1は食品そのものから、3分の1は調理済み食品(パンなど)、残りの3分の1が台所の調味料によるものと言われる。塩味は舌に心地よいのでたいていの食品には入っている。塩化ナトリウムが悪玉で塩化カリウムが善玉という話は逆で毒作用では後者のほうが危ない。塩化ナトリウムを大量注射しても死ぬことはないが、塩化カリウムでは心臓のリズムが狂って死んでしまう。腎臓病の人は塩分を取りすぎると血圧が上がるが普通にひとは心配はいらないというのが多くのデータを総合すると言えるらしい。日本人の食塩の1日の摂取量は20グラムで世界の平均の2倍である。1998年の「英国医学会誌」によれば、男女1万人について1日の摂取量を9グラムから4グラムに落として、血圧の上が2ポイント下がったという報告があるが、同年の「米国医学会誌」によれば、血圧の正常な人は食塩をいくら取ろうが影響ないという結論を出している。
医者が薬を疑うとき
化学物質ウラの裏―森を枯らしたのは誰だ
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