2006年01月14日
日本の企業の会議好き
青色発光ダイオードの発明で知られる中村修二氏の著書には共感する箇所が多くある。まず、「日本の企業の会議好き」の以下の記述もその一例である。
「日本の企業は年がら年中会議をやっている。しかし、会議で出てくるアイデアなどというものは、何の役にも立たないもの、常識的で面白くも何ともない考えである。なぜなら、非常識的なことでも言おうものなら「お前は、何を馬鹿なことを言っているんだ」と、必ず潰してしまうのが会議というものの一つの特色でもあるからだ。2-3人の会議でも、10人以上の会議でも、会議という名のつく限り、一つのユニークなアイデアが出されると、それについてピラニアのごとくよってたかってつつき回して、ついには骨なしにしてしまうのが会議なのである。そして結局「以上の意見を参考にして、次回までにもっとよく検討するように」と、何やらワケのわからない結論になって手打ちになるものなのだ。こういう会議のシステムがわかってくると、会議を通すためには、どうしても出席する人員たちの”常識”に沿うようなアイデアを提出しなければならなくなる。会議を通らなければどんな素晴らしいアイデアもゴミにしか過ぎなくなる。常識的なアイデアを元にしてビジネスが飛躍的に伸びるはずがない。会議などで提出されるアイデアには何の意味もないとわきまえるべきだ」
しかし、組織でプロジェクトを遂行しようとすると、研究開発の仕事とは異なる場合もある。マフィアの会議の映画シーン、会議は踊るなどを思い出すと会議にはいろいろな意味があるようだ。仕切り役以外は好きな人はいないはずである。日本の企業で中村氏の嫌うような会議が蔓延しているのも事実のようである。
中村修二:考える力、やり抜く力、私の方法、三笠書房、
月刊トークス 2001年4月号(第103号)
「日本の企業は年がら年中会議をやっている。しかし、会議で出てくるアイデアなどというものは、何の役にも立たないもの、常識的で面白くも何ともない考えである。なぜなら、非常識的なことでも言おうものなら「お前は、何を馬鹿なことを言っているんだ」と、必ず潰してしまうのが会議というものの一つの特色でもあるからだ。2-3人の会議でも、10人以上の会議でも、会議という名のつく限り、一つのユニークなアイデアが出されると、それについてピラニアのごとくよってたかってつつき回して、ついには骨なしにしてしまうのが会議なのである。そして結局「以上の意見を参考にして、次回までにもっとよく検討するように」と、何やらワケのわからない結論になって手打ちになるものなのだ。こういう会議のシステムがわかってくると、会議を通すためには、どうしても出席する人員たちの”常識”に沿うようなアイデアを提出しなければならなくなる。会議を通らなければどんな素晴らしいアイデアもゴミにしか過ぎなくなる。常識的なアイデアを元にしてビジネスが飛躍的に伸びるはずがない。会議などで提出されるアイデアには何の意味もないとわきまえるべきだ」
しかし、組織でプロジェクトを遂行しようとすると、研究開発の仕事とは異なる場合もある。マフィアの会議の映画シーン、会議は踊るなどを思い出すと会議にはいろいろな意味があるようだ。仕切り役以外は好きな人はいないはずである。日本の企業で中村氏の嫌うような会議が蔓延しているのも事実のようである。
中村修二:考える力、やり抜く力、私の方法、三笠書房、
月刊トークス 2001年4月号(第103号)