2006年01月24日

すぐに「わかる」が怖い 3

青色発光ダイオードの発明で知られる中村修二氏の著書には共感する箇所が多くある。
「すぐに”わかる”が怖い」の以下のくだりには全く同感である。
「大企業の研究所の研究員は、現場の実験など面倒な作業はやらくなっている。必要な装置があれば既存のものを買ってくればよく、そのお金も使える。わざわざ装置を改造するなど、時間の無駄と考えるのが一般的である。子会社にやらせることもできる。最先端の研究には、チマチマした日常作業に煩わされずに、もっと高度な部分に携わべきだと考える。なにをするかと言えば、研究室に閉じこもり海外の文献や資料をあさるのが第一の仕事と考えてしまう。東大や京大などの所謂、高偏差値大学出身者にこの傾向が強い。この種の人たちは、確かに、知識が豊富で装置の欠点や研究成果が上がらない理由がわかったつもりでいる。多くの場合、製品を完成する前段階でその欠点を見つけて、そこでやめてしまい、それ以上続けても無駄と考える。これでは、自分独自で製品を完成させるノウハウが見えなくなる。いくら多くの研究をしようが、海外の実例を知っていようが製品として仕上げたことのない人には自分流というものがない。手作りでコツコツ製品を完成させた人が習得した自己流を貫いて、さらに大きな成功が可能になる。」
しかし、問題をこれで片付けられては困る。今の日本の社会の欧米社会と決定的に異なるのは不透明性である。透明度は世界で20位以下と低い。アイスランドや北欧諸国と比べて政界での女性の比率が最低に近い国である。、自己流での成功者による成果の報酬がブランド大学出身の官僚や企業の管理者たちにより巧妙に上前をはねるシステムが出来上がっていることである。米国社会では能力のある若者たちが大企業などには目もくれず、どんどんベンチャー企業で挑戦しているのに、日本社会のシステムでは馬鹿馬鹿しくて、ゴルフや接待などの特権を得やすい官僚や大企業に就職することだけを人生のゴールと考えている若者やその親たちが多いことである。
中村修二:考える力、やり抜く力、私の方法、三笠書房、


月刊トークス 2001年4月号(第103号)


yuji5327 at 06:16コメント(0)トラックバック(0) 
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
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・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
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