2006年02月26日
安全は守られて当然だけれど
大前研一氏の著書「ザ・プロフェッショナル」で「安全管理」について記述しているが、重工業企業OBの自分も共感することが多い。スリーマイル島やセチェルノブイリの惨事を起こさないための基本的な考え方として述べている。安全管理にはルールやマニュアルが必要になるが、それらを守らせることが目的化して、官僚主義がそこへ入り込む落とし穴がある。違反やミスに目が向かいムチだけの管理になる。事故のほとんどは「想定外」の状況下で起こるもので、安全性を高めるのは、想定外のことに対してとっさの判断のできるプロフェッショナルが必要という論理である。「企業内官僚」である間接部門は職務に忠実といえば聞こえは良いが、経営陣を顧客とみると同時に、現場の作業者も大切な顧客である。職位の高い人のご機嫌を真っ先に伺うような社員にはプロフェッショナル意識が宿ることはない。ザ・プロフェッショナル
ザ・プロフェッショナル
ザ・プロフェッショナル
yuji5327 at 06:56