2006年05月21日
音楽の免疫機能への効果
身体が病気に抵抗できるのは組織の調和がとれていて、血液、リンパ液などの体液が正常に循環し、肝臓、脾臓、腎臓が全体的に正常さを保っているからである。現在の免疫学では血液中の酸素不足が免疫不全症や疾患の主要な原因とされている。モーツアルトの音楽や歌唱などの発声は細胞に酸素を供給する。米国アリゾナ州レークモンデスマの音声学者ブッダ・ジェレースはリンパ液の循環を平常時の3倍まで高める発声練習法を開発している。俳優のヘンリー・フォンダがブロードウエーでの「ミスター・ロバーツ」の上演中、喉が不調になったときに、その発声法で免疫機能を高めて不調から回復したという有名な話もある。ミシガン大学の研究者は、血液中のインターロイキンという有益な成分を15分間の音楽で12.5%から14%高めたと報告している。
モーツァルトで癒す―音と音楽による驚くべき療法のすべて
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