2006年05月25日

みどりの香りの正体 3

アンデルセンの童話の一節も引用している畑中あきかず氏の著書「みどりの香り:植物の偉大なる知恵」、丸善、平成17年はかなり専門的な内容にもかかわらず読者に優しく語りかける名著である。童話の一節とはあひるの親子の話である。
はじめて世の中をみせるために子供をつれて散歩でかける。行く手にこんもりとした森がみえた。あひるの子は立ち止まって尋ねた。「ママ、向こうに見えるみどりはなあに?」「あれは森だよ。木がいっぱい生えていて、とても涼しいよ。行ってみましょう」「森はなぜみどりなど?」
・・・まあ理屈っぽい子だこと、きっとこの子は頭がいいんだよ。でも感心しているところじゃない。どう答えようか?・・・「みどりは目のくすりだよ。そしてこころのくすりだよ」・・・とっさの出まかせで答えた。
アンデルセンこそ本当の科学者ではないかと著者は感心している。著者は科学者の宿命で、みどりの香りの正体を突き止めることに生涯を捧げた。要点は以下のようなものである。
・緑の香りは8つ化合物のおのおのが異なった香りをもつ複合の香りである。
・炭素数が6個で揮発性のアルコール(青葉アルコール)である。お酒のアルコールは炭素数が2個である。
・青葉アルコール100グラムを植物から抽出するには、約1.4トンの緑葉が必要。
・人工的には、アセチレンガスから合成する方法が開発されている。
・現在の日本の工業的合成法の生産量は約700トン、メーカは日本ゼオン、信越化学工業、などである。
・植物が生成している方法を生合成というが、その合成経路には植物のもつ酵素の働きによっており、その複雑さ、見事さには専門家も感心し多くの研究者の研究テーマになっている。
・緑の香りの役割は人間ばかりでなく昆虫や植物同士のコミュニケーションも果たしている。
・人間や昆虫への効果として、フィトンチッド、アロマコロジー、フェロモンなどが知られている。
・植物は人間を快適にするためにそのような物質を生成しているのではなく、害虫やかびや細菌から自分の身を守るためにその種の物質を葉などに蓄えている。
・植物間のコミュニケーションはアレロパシーとして知られている。本ブログの右のカラムに紹介されている北海道恵庭市にある(社)植物情報物質研究センターの理事長の角田氏はアレロパシーの専門家である。興味のある方はそこをクリックして頂きたい。
畑中あきかず氏の著書「みどりの香り:植物の偉大なる知恵」、丸善、平成17年


みどりの香り―植物の偉大なる知恵


yuji5327 at 06:26 
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工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





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