2006年05月26日
音楽は生産性を高める
「モーツアルトで癒す」で記述されている音楽の労働生産性への影響についての事例を紹介する。労働環境における健康と記憶の研究は、職場での音楽の使い方を大きく変える。ワシントン大学は90人に原稿を整理させる実験を行い、軽いクラシック音楽を90分間聴いたグループでは、正確性が21.3%も高まったと報告した。一方、大衆的な商業ラジオ放送を聴いたグループの作業能力は、わずか2.4%しか伸びなかった。また、音のない中での同じ作業の正確性は通常の職場のノイズの中に比べて8.3%低かった。この研究結果は企業にも影響し、AT&T社とデユポン社は創造的な音楽プログラムを導入して訓練時間を半分に短縮することに成功した。エクイタブル保険会社は音楽をオフィスに導入してから6週間で謄写の作業量を17%高めることに成功、ミシシッピ・パワー・アンド・ライト社はオフィス・リスニングプログラムを導入して9ヶ月間で請求書作成部門の能率を18.6%高めることに成功している。
モーツァルトで癒す―音と音楽による驚くべき療法のすべて
モーツァルトで癒す―音と音楽による驚くべき療法のすべて