2006年10月30日

転移を防ぐ抗がん剤とは 3

永川祐三著:抗がん食品事典、医者がすすめる83種、主婦と生活社、には抗がん食品を通じて抗がん剤のことが分かりやすく書かれているので紹介したい。
癌の性質上、最もやっかいなのが、癌細胞が増殖したり、血管やリンパ管を通じて他の場所に転移することである。
 近年の抗癌剤の研究では、いかにして転移を防ぐ薬をつくるかというテーマで開発が進められている。転移が抑えられれば癌を制圧をすることはむずかしくないからである。そのためにサメの軟骨が注目されている。強力な発癌物質を高濃度にした水槽でサメを飼う実験で、ほとんど癌が発生していないことが分かったのがきっかけである。動物の体はふつう硬骨でできているが、サメには硬骨がなく、頭蓋骨からヒレまですべて軟骨である。軟骨は「ムコ多糖体」という複合炭水化物とタンパク質でできている。硬骨と軟骨の違いは血管の有無である。生き物にとって、血管は体の組織に酸素や栄養を運ぶ補給路であるから血管がなければ組織は死滅する。軟骨には血管がないということは血管の造成を抑える物質が存在することを示す。癌細胞は「血管新生増殖因子」を出して、血管を勝手につくりだし、どんどん数を増やして大きくなっている。近年の研究では、サメ軟骨に含まれる血管の造成を抑える物質が癌の新生血管の造成も抑えることがわかってきた。その物質はムコ多糖体で、代表的な成分は「コンドロイチン硫酸」である。このコンドロイチン硫酸は正常な細胞を傷つけずに癌細胞を兵糧攻めにして滅ぼす。癌が骨転移するときには激痛を伴うの癌患者の苦痛であるが、その鎮痛効果も期待できる。
しかし、この書では、成人が血管の造成作用がなくなったらどうなるかという説明がないので副作用など疑問が残るが、別の機会に調べてみる。

抗がん食品事典―医者がすすめる83種


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健康 
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池上湖心プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山(文化功労者)に師事
書象会理事、審査会員
公募展出展
〇謙慎展・常任理事
・春興賞受賞2回
・青山賞受賞
〇読売書法展理事
・読売奨励賞受賞
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〇日展入選有

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