2007年06月30日

ディーゼル車は環境にやさしい 3

ヨーロッパでのディーゼル車の普及は、ガソリン車より環境にやさしい車になることを見込んだ欧州技術者の合理的な発想の成果が実っている結果である。ダイムラー・クライスラー、フォルクスワーゲン・BMWなどのドイツのメーカの技術力は向上している。技術的には、コモンレールシステムという高圧の燃料の噴射量やタイミングを電子制御で最適化する技術、PMという微粒子を除去スルフィルタの技術、NOxも同時に除去するDPNR技術、尿素SCRという排気ガスに尿素水を吹きかけ無害化する技術で世界のシェアを拡大している。ドイツの部品メーカ:ボッシュのコモンレールは世界のシェアの50%近くを占めている。
 見逃せないのが、ディーゼルの燃料である軽油を原油から精製するときに発生するCO2の発生量がガソリンに比べて3分の2以下であるということである。エネルギーベースで評価すると、ガソリンの原油精製時のCO2発生量はメガジュール当たり約10gに対して軽油は5gという試算がある。乗用車部門でディーゼル車が10%普及するだけでCO2を200万トン削減できるといわれている。また、ディーゼルはバイオ燃料なども含めた多様な新燃料にも対応できるというメリットもある。
然るに、ディーゼル乗用車の販売量は、2005年でヨーロッパで既に50%に達しているのに日本では1%そこそこである。インドでも30%を超えているのに、日本と米国が少ないのは何故だろうか?東京都の石原都知事のPMをペットボトル入れて大気汚染に抗議していたニュースがディーゼル車のイメージを悪くしてしまったこともあると思われる。米国でもカルフォルニア州を中心に市民の意識が変化し始めている。ガソリンを精製するために使用されるエネルギー消費量も含めて考慮するような、物事を総合的に合理的に考える力が日本の行政に求められている。
■KURE-2037   呉工業 パーフェクトクリーン (ディーゼル車専用・236ml) / レジャー、アウトドア/自動車用品/メンテナンス/オイル/その他
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20世紀のエンジン史 スリーブバルブと航空ディーゼルの興亡
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yuji5327 at 08:45 
環境 | エネルギー問題
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工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
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池上湖心プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山(文化功労者)に師事
書象会理事、審査会員
公募展出展
〇謙慎展・常任理事
・春興賞受賞2回
・青山賞受賞
〇読売書法展理事
・読売奨励賞受賞
・読売新聞社賞受賞
〇日展入選有

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・一般:火曜日、水曜日



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