2007年11月28日

水素エコノミーは化石燃料エコノミーの焼き直し

「トビー・シェリー著、酒井泰介訳、石油をめぐる世界紛争地図、東洋経済新報社、2005年」を読むと、今の世界紛争が石油やエネルギー資源問題と密接な関係があることが分かりやすく解説されている。当ブログでも何度か取り上げている。標題の「水素エコノミーは化石燃料エコノミーの焼き直し」は、本書では化石燃料が炭化水素に置き換わる。水素ガスへの期待は20世紀後半にまでさかのぼるが依然として心もとない技術である。その理由は、石油会社の抵抗でもなんでもない。単純な話であると解説している。要点をまとめると以下のようになる。
1.水素そのものはエネルギー資源ではなく電気エネルギーと同じように他のエネルギーから取り出したエネルギーのキャリヤー(エネルギーを運ぶ媒体)である。
2.水素ガスは電気エネルギーと同じように作らないかぎり存在しない。
3.今日の水素ガスの98%は炭化水素から化学的に分離してつくられている。残りは電気分解法であるが、その電気も殆ど化石燃料のエネルギーを変換したものである。
4.水素の需要が大きく伸びれば、化石燃料需要が大きく膨らむ。現在の火力発電所の主燃料が石油や天然ガスであることと変わらない。
5.水素を水の電気分解でつくるには電気が必要だが、太陽光発電や風力発電でも可能であるが、経済活動が現在の100分の1以下の規模に縮小しない限り、エネルギー需要を満たすことができない。太陽光発電や風力発電自体も間接的に化石燃料を消費している。
6.水素燃料電池は多くの発電機よりも効率が良いが、水素を使う限り化石燃料消費でCO2削減に寄与することはない。
7.簡単な例として、現在のフランスの輸送用燃料を全て水素に置き換えるには、現在の4倍の電力が必要になる。これだけの電気を起こすには、150万キロワットの原子力発電所を60箇所建設するか、フランスの領土の6%を35万基の風力発電風車で埋め尽くすか、領土の1%を太陽光発電で埋め尽くす必要がある。
石油をめぐる世界紛争地図

水素は石油に代われるか
水素エコノミー―エネルギー・ウェブの時代


yuji5327 at 07:09 
エネルギー問題 
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工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





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