2008年08月28日
サルも「ひらめく」ことが分かった?
8月26日(?)NHK・BSニュスでサルの「ひらめき」を脳科学的に解明したというニュースが報道されていた。よく分からなかったのでネットで調べてみた。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1・東北大学大学院工学研究科の小柳・田中研究室では、最新の半導体技術を駆使してバイオテクノロジー分野、ロボティクス分野への応用研究を行っている。代表的な研究テーマは人工網膜チップと脳型コンピュータである。
2.ヒトの網膜構造とほぼ同じ構造をした3次元積層型人工網膜チップにより受像した画像情報を、視覚情報処理システムによって高速かつ高度な情報処理を行うという研究である。
3.ヒトの脳は、通常のコンピュータとはまったく違ったアルゴリズムで情報処理を行っているため、3次元積層型LSIの開発が必須となる。この分野で世界をリードする小柳光正教授は、ヒトの脳に限りなく近い演算処理機能を備えた3次元積層型LSIの開発と視覚情報処理システムの構築を目指している。小柳教授は「人工網膜チップを失明した人の網膜に埋め込み、網膜の出力細胞である神経細胞を電気刺激することで視覚を取り戻すことができる。事故や病気によって一部機能が欠損した脳を、脳型コンピュータで修復することも可能」と、研究の将来性を語っている。
4.虫明元教授の研究チームは、問題解決のために前頭前野が果たす役割について解明した。前頭前野の脳細胞は、ある問題を解決するためにゴールセッティングを行い、そこへ至るプロセスの手順を瞬時に生成する。脳に記録された情報を統合するだけでなく、必要に応じて情報を創りだす。将棋の場合、過去の対戦記憶をトレースするだけではなく、全く新しい一手を考え出し勝利へ導く。つまり「ひらめき」や「先を読む」と表現される。
5.サルに迷路図を示したディスプレイを見せ、コントローラによってカーソルをゴールまで移動させる手法で行った。途中に障害物があってもそれを回避できることから、サルが先の行動を予測して現在の行動を決定していることがわかった。
6.生きた脳を継続的に研究するには、生体を傷つけずに脳の活動をモニタリングしなければならない。学内の機械工学や情報科学の研究室と連携し、精密なシリコン電極を開発して行なった研究である。
7.この研究は「脳:前頭前野皮質における行動シーケンスのカテゴリー化」が科学雑誌「N a t u r e 」(Vol.445 no.7125,18 January 2007)に掲載された。
1・東北大学大学院工学研究科の小柳・田中研究室では、最新の半導体技術を駆使してバイオテクノロジー分野、ロボティクス分野への応用研究を行っている。代表的な研究テーマは人工網膜チップと脳型コンピュータである。
2.ヒトの網膜構造とほぼ同じ構造をした3次元積層型人工網膜チップにより受像した画像情報を、視覚情報処理システムによって高速かつ高度な情報処理を行うという研究である。
3.ヒトの脳は、通常のコンピュータとはまったく違ったアルゴリズムで情報処理を行っているため、3次元積層型LSIの開発が必須となる。この分野で世界をリードする小柳光正教授は、ヒトの脳に限りなく近い演算処理機能を備えた3次元積層型LSIの開発と視覚情報処理システムの構築を目指している。小柳教授は「人工網膜チップを失明した人の網膜に埋め込み、網膜の出力細胞である神経細胞を電気刺激することで視覚を取り戻すことができる。事故や病気によって一部機能が欠損した脳を、脳型コンピュータで修復することも可能」と、研究の将来性を語っている。
4.虫明元教授の研究チームは、問題解決のために前頭前野が果たす役割について解明した。前頭前野の脳細胞は、ある問題を解決するためにゴールセッティングを行い、そこへ至るプロセスの手順を瞬時に生成する。脳に記録された情報を統合するだけでなく、必要に応じて情報を創りだす。将棋の場合、過去の対戦記憶をトレースするだけではなく、全く新しい一手を考え出し勝利へ導く。つまり「ひらめき」や「先を読む」と表現される。
5.サルに迷路図を示したディスプレイを見せ、コントローラによってカーソルをゴールまで移動させる手法で行った。途中に障害物があってもそれを回避できることから、サルが先の行動を予測して現在の行動を決定していることがわかった。
6.生きた脳を継続的に研究するには、生体を傷つけずに脳の活動をモニタリングしなければならない。学内の機械工学や情報科学の研究室と連携し、精密なシリコン電極を開発して行なった研究である。
7.この研究は「脳:前頭前野皮質における行動シーケンスのカテゴリー化」が科学雑誌「N a t u r e 」(Vol.445 no.7125,18 January 2007)に掲載された。