2008年10月27日
世界の長寿地域に共通する食生活
「家森幸男著:食でつくる長寿力、日本経済新聞社、2008年」は、食生活と長寿の関係を世界25カ国、61地域を実際に訪問して調査した結果をまとめた本で説得力がある。結論は日常てよく聞く身体に良い食べ物とそれほど違わないが、再認識することは有意義と思う。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.長寿の食文化の残っている地域として、日本では那覇、中国では貴陽、広州、梅県、トルファン、ホーティエン、中央アジアではグルジアのジャワ、アフリカではタンザニアのエンギカレッジが挙げられている。長寿文化が崩壊した地域にブルガリアのソフィア、ハワイのホノルル、エクアドルのキト、ブラジルのカンボグランデを挙げている。
2.共通して言えるのは「イソフラボン」、日本、中国では大豆パワーである。中国の長寿地域では豆腐をよく食べる。著者はイソフラボンの効果をラットで実験で証明した。ラットの卵巣を取り除き、女性ホルモンが出なくなり更年期状態のラットができる。毛がばさばさになって皮膚のつやもなくなり、肥えてくる。脳卒中にもなりやすくなり、骨からカルシウムも溶け出す。その更年期症状ラットに大豆の胚軸を混ぜた餌をやると、みるからに若さが保たれる。どのラットも肥満傾向が改善され毛のつやも良くなった。骨重の減少も歯止めかかり、高血圧も抑えられ、脳卒中の発症も少なくなった。癌の勢いを止める効果も確認された。
3.それ以外の食生活をまとめると「マゴワヤサシイ」となる。マメ、ゴマ、ワカメ(海藻)、ヤサイ、サカナ、シイタケ、イモとなる。
4.日本食の欠点は塩分過剰、カルシウム、カリウム、マグネシウム不足である。後者、発酵乳で補うことができる。
食でつくる長寿力 (日経プレミアシリーズ 19)
1.長寿の食文化の残っている地域として、日本では那覇、中国では貴陽、広州、梅県、トルファン、ホーティエン、中央アジアではグルジアのジャワ、アフリカではタンザニアのエンギカレッジが挙げられている。長寿文化が崩壊した地域にブルガリアのソフィア、ハワイのホノルル、エクアドルのキト、ブラジルのカンボグランデを挙げている。
2.共通して言えるのは「イソフラボン」、日本、中国では大豆パワーである。中国の長寿地域では豆腐をよく食べる。著者はイソフラボンの効果をラットで実験で証明した。ラットの卵巣を取り除き、女性ホルモンが出なくなり更年期状態のラットができる。毛がばさばさになって皮膚のつやもなくなり、肥えてくる。脳卒中にもなりやすくなり、骨からカルシウムも溶け出す。その更年期症状ラットに大豆の胚軸を混ぜた餌をやると、みるからに若さが保たれる。どのラットも肥満傾向が改善され毛のつやも良くなった。骨重の減少も歯止めかかり、高血圧も抑えられ、脳卒中の発症も少なくなった。癌の勢いを止める効果も確認された。
3.それ以外の食生活をまとめると「マゴワヤサシイ」となる。マメ、ゴマ、ワカメ(海藻)、ヤサイ、サカナ、シイタケ、イモとなる。
4.日本食の欠点は塩分過剰、カルシウム、カリウム、マグネシウム不足である。後者、発酵乳で補うことができる。
食でつくる長寿力 (日経プレミアシリーズ 19)