2009年01月29日
オバマ新大統領への期待と懸念
昨日、記載したとおり、入院治療のため当ブログは1週間お休みした。入院中、お見舞いに来て下さった方から「世界」と「文芸春秋」の2冊の雑誌を頂いた。いずれも読み応えのある記事が満載で、入院生活を充実させることができた。当ブログもお借りして重ねて御礼を申し上げたい。「世界:2月号、オバマ新大統領の挑戦−何をどう変えるのか」にも印象に残る記述が沢山あった。それらの概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.「福本容子:経済政策―目指すは資本主義ブランドの改革」では、オバマ大統領が紹介した経済チームの顔ぶれは、財務長官ティモシー・ガイトナー(47)、経済回復諮問会議議長(81)らの主要メンバーは、リベラルでも保守でもない「中道」であり、現実主義者である。有力エコノミスト、官僚出身者で固めており、労働界やウオール街代表のような人物がいないのが特徴である。
2.オバマ氏の「CHANGE」が市場主義や金融資本主義の考え方を大きく修正することを期待してきた人をがっかりさせるだろう。
3.オバマ氏は金融業界関係者からライバル候補者だったマケイン氏を上回る献金を得ている。「CHANGE」を期待した世論をどこまで納得させるかが課題である。
4.「堤未果:チェンジの裏で失われるチョイス」では、アメリカの選挙における天文学的選挙資金に関連して「黒人大統領の誕生イコール誰にもチャンスが開かれたアメリカというのはマスコミが作り出した幻想である」と金融アナリストの発言を紹介している。
5.オバマ氏勝利の最大の勝因は他の候補者との選挙資金の格差とも言える。最終集金額は7億5000万ドルは米国の歴史を塗り替えた。数百万ドルの小口献金が話題になっているが、全部集めても全体の4分の1程度である。企業や団体からの大口献金が圧倒的に多い。上位には、ゴールドマンサックス社、シティグループ、エクシロン社(エネルギー)などが並ぶ。「競馬と同じで、勝ち馬と思えば、そこに献金する。企業は合理的である」と上記金融アナリストの発言を紹介している。
1.「福本容子:経済政策―目指すは資本主義ブランドの改革」では、オバマ大統領が紹介した経済チームの顔ぶれは、財務長官ティモシー・ガイトナー(47)、経済回復諮問会議議長(81)らの主要メンバーは、リベラルでも保守でもない「中道」であり、現実主義者である。有力エコノミスト、官僚出身者で固めており、労働界やウオール街代表のような人物がいないのが特徴である。
2.オバマ氏の「CHANGE」が市場主義や金融資本主義の考え方を大きく修正することを期待してきた人をがっかりさせるだろう。
3.オバマ氏は金融業界関係者からライバル候補者だったマケイン氏を上回る献金を得ている。「CHANGE」を期待した世論をどこまで納得させるかが課題である。
4.「堤未果:チェンジの裏で失われるチョイス」では、アメリカの選挙における天文学的選挙資金に関連して「黒人大統領の誕生イコール誰にもチャンスが開かれたアメリカというのはマスコミが作り出した幻想である」と金融アナリストの発言を紹介している。
5.オバマ氏勝利の最大の勝因は他の候補者との選挙資金の格差とも言える。最終集金額は7億5000万ドルは米国の歴史を塗り替えた。数百万ドルの小口献金が話題になっているが、全部集めても全体の4分の1程度である。企業や団体からの大口献金が圧倒的に多い。上位には、ゴールドマンサックス社、シティグループ、エクシロン社(エネルギー)などが並ぶ。「競馬と同じで、勝ち馬と思えば、そこに献金する。企業は合理的である」と上記金融アナリストの発言を紹介している。