2009年07月29日

国の政策の最高意思決定の場である閣議は15分間の「お習字の時間」みたい 3

「竹中平蔵著:闘う経済学−未来をつくる”公共政策論”入門、集英社、2008年」は大臣を実際に経験した経済学者だから書けるという内容が盛りだくさんで、面白い。政策の決定プロセスなど改善するべき点なども書かれている。第8章:千変万化の政治と闘う「政策決定プロセス」で印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.2001年の省庁再編で内閣府が設置されたが、設置された理由は縦割り行政の弊害を避けるために、横割りで総括的に内閣総理大臣のリーダシップを発揮できるように「重要政策に関する会議(経済財政指紋会議や総合科学技術会議など)」を設置できるようになった。
2.日本の閣僚の人数は総理大臣も含めて18人で構成されるが、主要国と比較するとアメリカの12人より多いが、カナダの27人、イタリアの25人、ロシアの22人、イギリスの22人、韓国の21人、ドイツの16人、フランスの15人、と比べて特に多いというわけではない。
3.予算を作成する権限は内閣が持っているが、実務は財務省がやるので実質的にその権限を持っており、財務官僚の力が強くなる。予算案を国会に提出する権限を持っているのは内閣であり、国会議員には修正案を提出する権限がある。
4.大臣には縦割り大臣と横割り大臣があり、前者には総務大臣、国土交通大臣などがありスタッフ数は5000人程度いるのに対して、後者には経済財政政策担当大臣とか行政改革担当大臣がいるがスタッフ数は100人から300人くらいである。
5.日本の政策決定は官僚主導だといわれるが、閣議が最高意思決定機関であり、そこで決定したものが国会に提出される。閣議は毎週火曜日と金曜日の午前中に行われる。進行役は内閣官房長官である。確かに多くの会議に官僚が出席して大臣たちの発言のための原稿を作成する。したがって内閣官房副長官にはほとんど官僚OBがなっている。
6.よくテレビに映し出されるコの字型の応接室の奥に閣議室がある。内閣官房長官が議事の項目を読み上げている間に決済の条文が回覧される。官房副長官は決裁書を閣僚の席を回り、各閣僚は毛筆でサインするが20数本の法律を決済するときには閣議はあたかも「お習字の時間」になる。それでも全体で15分くらいで終わるので、閣議は形式的という批判がでる。この会議にいたる以前に各大臣がいつ実体のある議論に参加していたのか分からない。
(事務局という名の官僚たちがいて、法案の決裁書の文書を作成しているので、自分たちが不利になるような文言を修正して、骨抜きにしてしまうことは彼らが得意とするところである。事務方はクセ者である)

闘う経済学―未来をつくる「公共政策論」入門
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yuji5327 at 06:36トラックバック(0) 
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
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