2009年10月27日

一人当たりのGDPが北欧諸国にかなわないのは学校教育の違いのため 3

「大前研一著:考える技術、講談社、2004年」の「第4章:非線形思考のすすめ」の「線形思考では通用しない」「答えのない問題に答えを見つける」が、一番共感する部分である。小節の標題からその内容を連想できる人が、現代のビジネス社会でそれなりに成功している人、と思う。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.科学的アプローチと人文学的アプローチ
 原子力エンジニアで、経済学の専門家でなかった著者が、マッキンゼー社に在籍中にマグロウヒル社から「企業参謀」という著書を英文で出版した。ファイナンシャルタイムズが選んだ過去4000年間の経営書トップ50に2冊も選ばれた。2冊選ばれたのは、ピータ・ドラッガーと大前氏の二人だけである。経済学の本を科学的アプローチで書いた本である。人文学的アプローチとの違いは「どうして?」の思考を貫いたことである。
2.今の経済は複雑系だ
 ケインズ経済学のように閉鎖経済で国内の需要と供給の関係から金利とマネーサプライ(通貨供給量)が決まる時代とは全く違っている。それなのにマクロ経済の学者は疑問を抱かずに、
ニュートン力学的に思考している。
3.経済学者の言うことを鵜呑みにするな
 金利を上げると景気の足を引っ張るなどというが、アメリカではクリントン時代から、金利を上げ続けたときが景気がよかった。日本がデフレを抑えるためにマネーサプライを増やした結果、その金がみんなアメリカに出て行ってしまい、日本の景気は良くならなかった。
4.科学的思考に文系も理系もない
 科学者の中にも専門知識だけに凝り固まって、思考停止状態に陥っている人が多い。文系のひとでもトレーニングで論理的思考力を身につけているいる人もいる。
5.複数のインプットを同時並行的に見る
 サッカーでも強いチームはボールを持っている選手だけでなく、チーム全体が一つの生き物のように動いている。
6.覚えさせる教育の限界
 学校の先生の話をよく聞く生徒よりも、少し外れてマイペースで勉強する生徒の方が偏差値は低くても今の世の中、これからの時代
には成功する。学校が現実の価値観の変化についていけなくて、21世紀で一番やくに立たない子供を作っている。(最後の生き残りはブランド大学偏重の霞ヶ関と昔からある大企業だが、それは今、末期的な症状を示している)
7.「どうして?」と考える差が1000倍の利益を生んだ
 アルゼンチンのペソが暴落したとき「どうして?」と考えた人が、アルゼンチン株で大もうけをしたが、暴落に懲りて日本の銀行に金利0.1%で貯金していた人の1000倍の利益を得ている。
8.今の学校は人間の脳を壊す凶器
 学校では、簡単に答えが出ることばかり教える。漢字検定とか百害あっ一利無しなのに公益法人とか言って存続していることを疑わないのは人間の脳の破壊につながる。
9.「やりたいこと」に忠実になれ
 学校で90点取ったことなど、自分のやりたいことと無関係である。自分が納得するまでやりぬくには妥協や甘えはゆるされない。
10.「アカデミックスマート」から「ストリートスマート」へ
 サラリーマンが25年かけて課長や部長になり、50歳でやっとできるような仕事を、現場での経験で自分の判断で30歳前後でバランスシートや事業計画をたてて成功している「ストリートスマート」が日本でも生まれ始めている。古い偏差値秀才の「アカデミックスマート」サラリーマンと比べてその差は大きい。
11.北欧の強さの秘密
 スエーデン、ノルウエー、デンマークんどの北欧諸国の一人当たりのGDPは世界の上位を占めている。その根本的な違いは教育である。それらの国では「teach(教える)」という言葉が禁じられて、「learn(学ぶ)」があるだけである。ある問題を一クラス25人の生徒に出して、全員が違う答えを言ったときに「最高の教育の成果」があった判断する。日本とまったく正反対である。テキストには「学校には答えを教える権利はない。学ぶ権利を支援するところが学校である」と書かれている。(日本で、文部科学省が知識偏重の一斉学力テストなどに莫大の予算を費やしているようでは北欧には追いつけない)


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工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





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