2010年03月30日

世界の自動車業界の動向には目を離せない 3

3月26日付の大前研一さんの「ニュースの視点」は「合従連衡の時代突入した世界の自動車業界〜日産や三菱自動車が生き残る道」は、今後の日本経済を占う上でも貴重な情報と思われる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.日産自動車のカルロス・ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)は16日、自身が会長を兼務する仏ルノーが、独ダイムラーと資本提携交渉をしているとの一部報道について「多くの潜在的なパートナーと話し合いをしているが、決まった事実はない」と語り、提携の可能性に含みを持たせている。
2.これについては日本だけでなくドイツでも報じられているので全くの事実無根ということはないだろうと思われる。日産は日本と米国、ダイムラーは中南米と欧州、そしてルノーはルーマニアを中心に東欧などに対してそれぞれ強みを持っている。しかし、これだけでは世界の自動車市場の中でカバーできない領域がまだまだ残っている。世界の自動車メーカーのいず れを見ても、全世界的に市場をカバーするには不十分という状況であり、今後はさらに業界の流動化が促進されると思われる。
3.2008年の主要自動車メーカーの販売台数概算ランキングを見ると、.肇茱897万台、▲璽優薀襦Ε癲璽拭璽此GM)836万台、フォルクスワーゲン(VW)623万台、ぅ侫ード540万台、ジ渋415万台、Ε曠鵐378万台となっている。
4.フォルクスワーゲンによるスズキの100%買収が成立すればトップグループで安泰というところだが、まだ成立していない。もし日産(371万台)・ルノー(238万台)・ダイムラー(207万台)が手を組めば、3社連合で816万台となり、一気に業界3位に躍り出る。
5.世界の自動車業界の特徴は、非常に流動化が激しくなってきていることである。ハイブリッドやクリーン・ディーゼルエンジンなどの技術革新も著しく、かつ新興国のウエイトが大きくなってきている。そのため、どこの企業であっても最早1社のみで対応できる時代でなくなりつつある。今後、世界の自動車業界において激しい合従連衡が相次ぐことは避けられない。
8.かつて英国のローバーに手を出して痛い目にあったホンダや現代は今のまま1社戦略をとると思われる。日産、ルノー、スズキ、ダイムラー、さらにはクライスラーと組んだフィアットなども含め、5〜6社はかなり流動化する可能性が高い。
9.こうした世界の自動車業界において、中国勢は積極的な海外展開を進める動きを見せている。中国自動車大手、浙江・吉利・控股集団は英国名物の「ロンドンタクシー」の製造会社を傘下に持つ英マンガニーズ・ブロンズ・ホールディングス(MBH)の経営権を、18日取得した。
10.吉利は米フォード・モーターから高級車ブランド「ボルボ」(スウェーデン)を買収する交渉を進めており、海外での相次ぐ買収でブランドイメージ向上と事業拡大を目指す考えのようである。しかし、その目的・意味が見出せない買収である。ロンドンの古いタクシー会社を買収して、どれだけの買収効果があるのか、ブランドイメージの向上につながるのか疑問である。
11.80年代のバブル期、三菱地所がロックフェラーセンターを買収して話題になったが、当時の日本企業と同じで、今回の買収はお金があるから買っただけ、という感じで単なる話題を提供しただけである。
12.日本勢の中で特に難しい立場にあるのが、三菱自動車である。今月初め、三菱自動車と仏プジョー・シトロエングループは業務提携を拡大する方針を確認し合ったが、注目されていた資本提携は見送られている。三菱自動車は2000年のリコール隠し問題以来、業績が悪化、財務状況は脆弱である。そのため、三菱東京UFJ銀行や三菱商事、三菱重工業など三菱グループが支援した結果、グループ各社が総額4000億円以上の優先株を保有しているが、これを処理することは難しく、三菱グループとしても現状では打つ手がない状況である。大前氏はロシア企業による買収が良いと考えているが、中国勢も盛んな動きを見せている。世界の自動車業界の流動化の中で、三菱自動車が生き残る策をどのよう見出していくかが注目される。



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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
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 春興賞の受賞:2回
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