2010年05月29日

日本の財政赤字への危機感をマスコミは知らぬふりをして国民の目をそらしている 3

5月28日付けの大前研一さんのニュースの視点『財源なき給付の限界〜危機意識が足りない国民と政府』」は参考になる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.長妻昭厚生労働相は5月18日の閣議後の記者会見で、2011年度から子ども手当に上乗せする月額1万3000円分について「すべて現金か、一部を保育所整備などの現物給付にするか、政務三役で検討する」との見解を示した。月額2万6000円の満額支給にこだわらず、上乗せ部分の支給方法を見直すとのことである。
2.長妻厚生労働相は、かつて大前氏が代表を務めた「平成維新の会」にも参画していた人物である。その意味で今回「的を外した議論」を展開していることに同氏は残念に思っている。 長妻厚生労働相の発言の背景には「財源がない」という事情がある。しかし、日本国債の価値の崩壊が迫ってきている今になって「財源を確保する」のは不可能である
3.子ども手当問題を議論する際には「財源を明確にする」という点が非常に重要であり、これが問題の本質である。月額2万6000円の子ども手当を支払ってしまうと、来年度予算を組むことはできなくなる。子ども手当に匹敵するものを予算から削るしかない。子ども手当だけに焦点を当てるのではなく、それらを含めてトータルで議論を進めなければ意味がない。
4.子ども手当の財源をつくるために配偶者控除を廃止すれば、家庭を守る奥さんたちが黙っていない。この場合、上乗せ部分の支給方法が「学校に対する支援」「保育所に対する支援」になるという議論は意味がない。財源を明確にして議論を進めないと、いくら高尚な理念や意味を掲げても、この問題は解決しない。
5.国際通貨基金(IMF)は19日、ギリシャの財政危機をきっかけに各国の財政赤字に注目が集まっているとして、日本に対し「2011年度には財政再建を開始し、消費税を徐々に引き上げていく必要がある」と提言した。財政再建に必要な消費税率の目安は、15%との見方を示した。IMFにこのような指摘を受けること自体、恥ずかしい話である。
6.民主党の考え方・政策を見る限り、消費税率は15%どころか25%程度まで引き上げなければ財政を立て直すことは難しい。実際に直間比率を見直して財政再建を図ろうとしたとき、民主党ならば、経済界からの圧力が強い「法人税率の引き下げ」に対応する一方、「所得税率の引き上げ」を行う。
7.民主党の頭にあるのは選挙対策だけである。民主党なら所得税率の引き上げで高所得者層の票を失っても安全だと判断している。所得税率を引き上げても、それほど効果は出ない。逆に、景気を良くするためには所得税率を引き下げてしまう方が良い。
8.世界の国の事例を見ると、所得税率を引き下げたときは税収が増えている。税率が低くなるために正直に納税する人が増えるからである。同時に消費税率を15%に引き上げるなら、その「見返り」を準備することが大切である。単に消費税率を15%に引き上げても経済が縮小するだけである。計算上の数字は正しくても「実際に」経済が活性化しなくては意味がない。
9.主要国の付加価値税率でトップグループにあるスウェーデン・デンマーク・ノルウェーなどの北欧諸国の税率は約25%である。日本の5%に比べると遥かに高い税率だが、その分の「見返り」がしっかりしている。例えばスウェーデンで生活しているなら、老後は国が面倒を見てくれ、日本のように強く老後の生活不安を感じないので、25%という高い税率にも国民は文句を言わない。
10.日本では、国が面倒を見てくれるのか極めて疑わしいので税率を引き上げるのが最も難しい国になっている。消費税が初めて導入されたとき、そして3%から5%に引き上げられたとき、直後の参議院選挙で与党が敗れ、首相が辞任に追い込まれている。
11.消費税を引き上げる「代わり」に何があるのかを国民に明示し、それを含めてトータルで話を進めなければ、消費税率の引き上げは大きな問題になってしまう。今回の民主党が言う「消費税率の引き上げ」は、次の衆議院選挙の後ということである。の衆議院選挙までの3年の間に日本国債が崩れる。今のまま50兆円の赤字国債を3回発行すれば間違いない。その前に消費税率を引き上げるという話を先に出し、実際に経済が改善しているという様子を見せることが重要である。
12.国の税率について他人にとやかく言われる筋合いはない。IMFに指摘されるのは「屈辱的」な事態と受け止めるべきである。しかし、驚くほど国民もマスコミも無反応である。さらにはこの期に及んでも、亀井金融・郵政改革担当相は「お金はあるから大丈夫だ」という趣旨の発言をしている。日本国債がいつ売り浴びせられても文句が言えない状況なのに信じられない。



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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
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