2010年07月12日

日本の農業政策は政権が変わっても時代遅れが続いている、

「山下一仁著:グローバル化と人口減少時代の農業改革、学士会会報、No.883、2010-検廚蓮▲謄譽咾篆景垢覆鋲常のメディアでは知らされない、日本の農業の問題点について分かりやすく解説されている。著者は現在、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹であり、元は農林水産省農村振興局次長の経歴の持ち主である。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.日本の農業は1960年頃から衰退を始め、農家の高齢化、兼業化、耕作放棄地の拡大が続いた。国内の食用農産物需要が減少し、農業を取り巻く環境がさらに厳しくなる入口減少時代を迎え、現状をどう改革すべきかを真剣に考える時である。
2.政府はこれまで、補助金による減反と、自由貿易に反する高い関税の設定により、高米価政策を維持するとともに国内市場を守ってきた。しかし、これが農業の衰退の原因となった。逆に関税と米価を引き下げ、主業農家にEU型の直接支払いを実施すべきである。それにより、農家は大規模化し、低コスト化を図ることができる。
3.米価が下がれば輸出が可能となり、人ロ減少時代においては海外市場の開拓により食料自給率の向上や食料安全保障の達成にもつながる。グローバル化と人ロ減少時代という二つの問題が、今後の日本の農業あるいは農政を規定する大きな要因となる。現在、農業の衰退に歯止めがかからない。日本の農業は、統計を取り始めた明治時代から1960年までの約80年の間、農家戸数が約550万戸、農地面積が約600万ヘクタール、農業就業者入口が約1400万人で、ほとんど変化しなかった。これは「日本農業三大不変の数字」と言われていた。
4.1960年を境に、日本の農業は悪い方に変化した。1961年に農業基本法を制定し、農業強化のための構造改革を進めようとしたにもかかわらず農業は転落した。この転落の原因を明確にしなければならない
5.日本のGDPに占める農業の割合は、今や1%になった。しかし農業が強いアメリカでも1%であるからこれ自体はさほどおかしな数字ではありまない。おかしいのは中身である。65歳以上の高齢農業者の比率は、1960年は10%だったが、現在では60%にまで上昇して、その半数が70歳以上である。兼業農家の中でも、農外所得比率の方が高い第二種兼業農家の割合は、32%から63%まで増加している。専業農家といっても、週末農家とも言える第二種兼業農家が勤務先をリタイアし、給与所得を失うことで必然的に高齢専業農家となっているのが現状である。65歳未満の働き手のいる専業農家は、全農家戸数のたった9.5%である。

(参院選挙で民主党は大敗したが、民主党の戸別所得補償政策は、減反に参加する人に限って戸別補償をする。減反政策を続けて、減反の補助金で高い価格の米価を維持した上に、さらに財政負担で実質的に高い農家手取りを保障しようとする。これはかつての食管制度に戻ったと同じである。農地を主業農家に貸していた農家も、手厚い保護が受けられるのなら、農地を取リ返して自分で耕作したほうが得という政策である。現実は兼業農家が富農で、専業農家が貧農というおかしな結果になり、日本の農業は世界で取り残され、消費者が高いお米を食べさせられている。民主党の消費税の議論にしても、確かな論理がない。税金の徴収の仕方は数千年前からの統治者の永遠の課題であった。フランスも悩んだ挙句に付加価値税という形で消費税を取り入れた。その重みを理解していないような菅総理の軽い発言が今回の敗北を招いた。目先の打算よりも、王道を行く政策が最後に勝利する)

yuji5327 at 06:52トラックバック(1) 
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1. 役立つブログまとめ(ブログ意見集): 戸別所得補償制度 by Good↑or Bad↓  [ 役立つブログまとめ(ブログ意見集)(投稿募集中)by Good↑or Bad↓ ]   2010年07月17日 09:49
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工学博士、技術士(応用理学)、
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
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