2010年09月29日
太陽光発電システムの国内市場は5年後には1兆円を超える見通し
9月28日の環境メディア通信で矢野経済調査報告「国内太陽光発電システム市場に関する調査結果:2010年度、前年度比2 倍超の成長市場に海外太陽電池メーカーが多数参入、国内メーカー独占の市場から、2009 年度は海外勢がシェア8.5%を獲得」とういう標題の記事が紹介されている。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.2009 年度の国内太陽光発電システム市場は3,856 億円(前年度比235%、エンドユーザ販売金額ベース)と、2008 年度の1,643 億円から2 倍超に拡大した。同年度の需要内訳は、「住宅用太陽光発電システム市場」が3,335 億円(構成比86.5%、前年度比253%)、「公共・産業用太陽光発電システム市場」が522 億円(構成比13.5%、前年度比160%)である。
2.国内太陽光発電システム市場の拡大を牽引してきた住宅用太陽光発電システム市場は2005 年度の1,784 億円をピークに2006、07 年度は縮小傾向で推移した後、2008 年度は政府導入助成制度の再開などを背景に3 期ぶりに拡大に転じた。さらに2009 年度は政府導入助成制度の継続に加え、2009 年11月からスタートした余剰電力の固定価格買取制度の影響から、市場規模は急拡大した。
3.これまで国内太陽光発電システム市場で使用される太陽電池モジュールは、そのほぼ全量が日本メーカー製のものであった。しかし、2009 年度は中国・韓国メーカーを中心とした海外太陽電池メーカーが国内市場に多数参入、国内太陽光発電システムの導入量618.5MWのうち8.5%に相当する52.5MWが海外メーカー製太陽電池モジュールを採用した太陽光発電システムである。
4.2010 年度以降の国内太陽光発電システム市場は、2009 年11 月にスタートした余剰電力買取制度により住宅用太陽光発電システム市場を中心に急拡大するものと予測される。2010 年度は6,774 億円(2009 年度比176%)から、2015 年度には1 兆1,068 億円(2009 年度比287%)に、また2020 年度には1 兆2,941 億円(2009 年度比336%)まで拡大するものと予測する。
1.2009 年度の国内太陽光発電システム市場は3,856 億円(前年度比235%、エンドユーザ販売金額ベース)と、2008 年度の1,643 億円から2 倍超に拡大した。同年度の需要内訳は、「住宅用太陽光発電システム市場」が3,335 億円(構成比86.5%、前年度比253%)、「公共・産業用太陽光発電システム市場」が522 億円(構成比13.5%、前年度比160%)である。
2.国内太陽光発電システム市場の拡大を牽引してきた住宅用太陽光発電システム市場は2005 年度の1,784 億円をピークに2006、07 年度は縮小傾向で推移した後、2008 年度は政府導入助成制度の再開などを背景に3 期ぶりに拡大に転じた。さらに2009 年度は政府導入助成制度の継続に加え、2009 年11月からスタートした余剰電力の固定価格買取制度の影響から、市場規模は急拡大した。
3.これまで国内太陽光発電システム市場で使用される太陽電池モジュールは、そのほぼ全量が日本メーカー製のものであった。しかし、2009 年度は中国・韓国メーカーを中心とした海外太陽電池メーカーが国内市場に多数参入、国内太陽光発電システムの導入量618.5MWのうち8.5%に相当する52.5MWが海外メーカー製太陽電池モジュールを採用した太陽光発電システムである。
4.2010 年度以降の国内太陽光発電システム市場は、2009 年11 月にスタートした余剰電力買取制度により住宅用太陽光発電システム市場を中心に急拡大するものと予測される。2010 年度は6,774 億円(2009 年度比176%)から、2015 年度には1 兆1,068 億円(2009 年度比287%)に、また2020 年度には1 兆2,941 億円(2009 年度比336%)まで拡大するものと予測する。