2010年10月14日
MRI検査装置が専用の部屋がなくても設置できるようになった
10月8日付のGEヘルスケア・ジャパン社のプレスリリースでは「国内開発・製造のMRI:BrivoMR355が、千葉・習志野第一病院で世界初稼働」という記事が紹介されている。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.同社はGEヘルスケアグループの日本法人(代表取締役社長:熊谷昭彦氏)であり、本社は東京都日野市にある。
2.最新磁気共鳴断層撮影装置(MRI)「Brivo MR355(ブリボー・エムアール・サンゴーゴー)」のグローバル1号機がこのほど、医療法人菊田会習志野第一病院(千葉県習志野市、院長:三橋稔氏)で稼働を開始した。
3.Brivo MR355は、同社が開発・製造し、2005年12月の発売以来、既に全世界で550台以上と同社製MRIの中で一番多く受注を続けている「Signa HDe(シグナ・エイチディーイー)」シリーズの後継機種である。日本のMRI技術チームが中心となり、国内医療機関のニーズに応えるために開発し、本年4月に発売した機種で、磁場の強さは1.5T(テスラ)である。
4.同機種は、MRIで初めて専用機械室をなくした省スペース性と消費電力を4割削減した省エネ性能など、既に世界の医療機関から高い評価を獲得しているSigna HDeシリーズをベースに、その優れた経済性を一段と進化させながら、さらなる操作性向上と性能強化を実現した装置である。
5.操作性を向上したのは、受信用コイルをテーブル内部に埋め込んだ固定式患者テーブルと、頭部検査での位置決め自動化や撮像条件設定の簡略化などの撮影支援機能である。固定式テーブルの採用で検査ごとのコイルの入れ替えをなくし検査効率をアップしたほか、新たな撮影支援機能の搭載で操作者のMRI経験に応じた利便性を向上した。
6.性能面では、非造影の血管撮像(MRアンギオグラフィー)の適用範囲を、これまでの頭部・頚部を中心とした領域に加えて、医療機関からのニーズの高い四肢や腹部にまで拡大したほか、門脈などの任意の血管撮像を可能にした。また、MRI撮像において重要な、動きの影響を最小限に抑える「Propeller(プロペラ)」を強化するなど、付加価値の高い診断を実現した。
7.Brivo MR355を導入した習志野第一病院 院長 三橋稔医師は、「当院には以前、永久磁石型とGE社製Signaブランドの1.5Tの2台のMRIがあったが、この2台の性能差のため、1.5TのSigna装置指定で検査をオーダーする先生が圧倒的に多く、検査の振り分けに腐心していた。この永久磁石型の代わりにBrivo MR355を導入した現在では、この振り分けもなく、1.5Tと同等以上の高い質の検査を効率よく実施できるようになった。特に整形領域では、検査効率に優れているだけでなく、画像分解能も高いため、とても満足している」と述べている。
8.同院の放射線科 青木技師長は、「以前永久磁石型装置を設置していた場所をデッドスペースとすることなく、かつ1.5Tと同等以上の装置を希望していた。Brivo MR355は、以前に永久磁石型装置を置いていた部屋に大がかりな工事をすることもなく設置でき、しかもSigna1.5Tと同等以上の性能を持つ。患者を検査内容によって分ける必要もなく、大変効果的である。特に高齢化に伴い今後増えると見込まれている整形領域においては、画質もすばらしく、非常に満足している」と評価していまる。
9.同社は、今回の初号機納入を皮切りに、国内のみならず世界各国の中規模総合病院や脳外科・整形外科などの専門施設を中心にBrivo MR355の積極的な拡販を展開していく。また、Brivo MR355と同時発売した、3Tの磁場強度を有する同社製MRIの現在の最上位機種「Discovery MR750 3.0T」、ならびにBrivo MR355と同じくSigna HDeシリーズをベースにその上位機種として国内で開発・製造した「Optima MR360」をそれぞれ、先端的の研究機関や大学病院などの大規模施設、官公立総合病院や地域基幹病院を中心に販売する。
(検査は治療ではない。当然のことではあるが、検査の結果をいかに正しい治療に結びつけるかが問題である)
1.同社はGEヘルスケアグループの日本法人(代表取締役社長:熊谷昭彦氏)であり、本社は東京都日野市にある。
2.最新磁気共鳴断層撮影装置(MRI)「Brivo MR355(ブリボー・エムアール・サンゴーゴー)」のグローバル1号機がこのほど、医療法人菊田会習志野第一病院(千葉県習志野市、院長:三橋稔氏)で稼働を開始した。
3.Brivo MR355は、同社が開発・製造し、2005年12月の発売以来、既に全世界で550台以上と同社製MRIの中で一番多く受注を続けている「Signa HDe(シグナ・エイチディーイー)」シリーズの後継機種である。日本のMRI技術チームが中心となり、国内医療機関のニーズに応えるために開発し、本年4月に発売した機種で、磁場の強さは1.5T(テスラ)である。
4.同機種は、MRIで初めて専用機械室をなくした省スペース性と消費電力を4割削減した省エネ性能など、既に世界の医療機関から高い評価を獲得しているSigna HDeシリーズをベースに、その優れた経済性を一段と進化させながら、さらなる操作性向上と性能強化を実現した装置である。
5.操作性を向上したのは、受信用コイルをテーブル内部に埋め込んだ固定式患者テーブルと、頭部検査での位置決め自動化や撮像条件設定の簡略化などの撮影支援機能である。固定式テーブルの採用で検査ごとのコイルの入れ替えをなくし検査効率をアップしたほか、新たな撮影支援機能の搭載で操作者のMRI経験に応じた利便性を向上した。
6.性能面では、非造影の血管撮像(MRアンギオグラフィー)の適用範囲を、これまでの頭部・頚部を中心とした領域に加えて、医療機関からのニーズの高い四肢や腹部にまで拡大したほか、門脈などの任意の血管撮像を可能にした。また、MRI撮像において重要な、動きの影響を最小限に抑える「Propeller(プロペラ)」を強化するなど、付加価値の高い診断を実現した。
7.Brivo MR355を導入した習志野第一病院 院長 三橋稔医師は、「当院には以前、永久磁石型とGE社製Signaブランドの1.5Tの2台のMRIがあったが、この2台の性能差のため、1.5TのSigna装置指定で検査をオーダーする先生が圧倒的に多く、検査の振り分けに腐心していた。この永久磁石型の代わりにBrivo MR355を導入した現在では、この振り分けもなく、1.5Tと同等以上の高い質の検査を効率よく実施できるようになった。特に整形領域では、検査効率に優れているだけでなく、画像分解能も高いため、とても満足している」と述べている。
8.同院の放射線科 青木技師長は、「以前永久磁石型装置を設置していた場所をデッドスペースとすることなく、かつ1.5Tと同等以上の装置を希望していた。Brivo MR355は、以前に永久磁石型装置を置いていた部屋に大がかりな工事をすることもなく設置でき、しかもSigna1.5Tと同等以上の性能を持つ。患者を検査内容によって分ける必要もなく、大変効果的である。特に高齢化に伴い今後増えると見込まれている整形領域においては、画質もすばらしく、非常に満足している」と評価していまる。
9.同社は、今回の初号機納入を皮切りに、国内のみならず世界各国の中規模総合病院や脳外科・整形外科などの専門施設を中心にBrivo MR355の積極的な拡販を展開していく。また、Brivo MR355と同時発売した、3Tの磁場強度を有する同社製MRIの現在の最上位機種「Discovery MR750 3.0T」、ならびにBrivo MR355と同じくSigna HDeシリーズをベースにその上位機種として国内で開発・製造した「Optima MR360」をそれぞれ、先端的の研究機関や大学病院などの大規模施設、官公立総合病院や地域基幹病院を中心に販売する。
(検査は治療ではない。当然のことではあるが、検査の結果をいかに正しい治療に結びつけるかが問題である)
トラックバックURL
トラックバック一覧
1. 技術士広報担当 [ 技術士 ] 2010年10月22日 17:21
ブログのランキングサイトなんか調べて見ると、ここにも技術士について書かれた記事沢山ありました。気になるブログを掲載します。土壌汚染対策法 その17 土壌汚染状況調査5|奪取! 技術士 環境部門 ...techoの奪取!技術士環境部門??TrilingualProfessionalEngineer??英...