2011年02月24日

アメリカの主張する人権問題のの矛盾 3

「鶴見俊輔監修 Noam Chomsky ノーム・チョムスキー リトル・モア社、2002年」が面白い。2002年3月21日にカリフォル一一ア州バークレー、バークレー・コミュニティシアターの講演会の記録である。アメリカの軍事、人権、社会医療と題する講演会の記録は示唆に富むないようである。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.アメリカは世界でもっとも大きな力をもっている。軍事力だけでなく、現代世界の出来事に対して決定的な影響力をもっている。我々は他に例のないほど自由で、大部分の人が国民としての特権に浴している。これは自分自身の行動、そして政策決定への影響力の行使について重い責任があることを意味する。
2.世界におけるアメリカの役割について考える方法はたくさんある。その1つが、アメリカの対外援助、特に軍事援助を検討する方法である。しかし、アメリカの対外援助は、先進国の中でももっとも少ない。そしてその対外援助から、イスラエルとエジプトを除くとほとんど何も残らない。
3.軍事援助はかなりの規模である。この点は検討に値する。ノースカロライナ大学のシュルツ教授は、ラテンアメリカにおけるアメリカの援助と人権侵害に非常に強い相関性があると指摘している。彼は、「アメリカの対外援助は、市民に対して拷問を行なっているラテンアメリカ各国の基本的人権の侵害を行なっている国に偏っている」と述べている。ほぼ同時期のノーム・チョムスキーとペンシルベニア大学ワートン校のハーマン名誉教授が、同じ強い相関関係があることを示している。
4.第3世界の諸国における投資環境を良くするた、労働組合や農民のリーダーを殺害すること、宗教者を拷問すること、農民を虐殺すること、社会保障プログラムの土台を揺るがせること、などが考えられる。アメリカが利益を得るために選んだ手段が、他国での甚だしい人権侵害という結果をもたらしている。
5.20年前、レーガン政権は、「テロとの戦い」を外交政策の焦点にすることを声高に主張して登場した。焦点となったのは、国家が支援する国際テロである。彼らはそれを「現代の恐るべき疫病。堕落した文明の敵が犯す犯罪。蛮行への回帰」と呼んだ。それに対して、仲裁や調停などの理想主義的な法的手段でなく、武力で対峙しなければならないとした。レーガン政権が目をつけたのは、この犯罪が多発している中米と中近東であった。
6.中米と中近東で起こったことは、甚だしい人権侵害であり、中米は墓地と化した。約20万もの人が虐殺さた。そして100万人以上の難民、孤児、終わりなき拷問、考えうるすべての蛮行が行われた。アメリカのニカラグア攻撃は本格的なものだった。何万もの人が亡くなり、事実上、国が崩壊してしまった。ニカラグアは現在、西半球で二番目に貧乏な国であり、復興は難しい。ニカラグアは法治国家として国際機関へ訴えた。国際司法裁判所は、国際テロ、違法な武力行使、国際条約違反としてアメリカを糾弾し、その犯罪行為を中止し多額の賠償金を支払うように命じた。
7.それに対してアメリカは、命令に反して攻撃を激化し、「軟目標」と呼ばれる標的、つまり診療所、農業協同組合などへの攻撃も、政府として命令を下し、ニカラグアに親米派の大統領が生まれる年まで続いた。
国際司法裁判所の判決をアメリカが拒否した後、ニカラグアは国連の安全保障理事会に訴えたが、安保理の決議に対して拒否権を行使した。つまり、現在、テロとの戦いのリーダーとされる国は、国際司法裁判所によってその国際テロ活動を糾弾された唯一の国であり、また、安保理の決議にも拒否権を行使した唯一の国がアメリカである。
8.しかし、このような状況に言及する報道は自由な国といわれるアメリカにおいても、いくら探しても見当たらない。大メディアや有識者と言われる人の多くは知らぬ振りをしているのだろうか?
(ノーム・チョムスキーが以前から警告しているように、メディアはスポーツや芸能ニュースの報道に紛れて、恣意的な歪んだニュースの報道を流している。それらに接していると、我々はいつの間にか洗脳されている。特にに日本では従来の記者クラブで守られてきた大新聞や国の許認可で独占されてきたテレビのメディアには充分注意する必要がある。最近はネットでも、彼らがそれを察知して、フリーのジャーナリストによる真実の報道を紛らわしてしまうので、視聴者に見分ける力が必要になってきた)



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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
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