2011年04月25日

20を超える復興計画委員会で出された意見も、実行する霞ヶ関の行政組織が病んでいるので進まない 3

「稲葉清毅:霞ヶ関の正体:国を亡ぼす行政の病理、晶文社、2005年」の「第2章:能なき役人は法規をかざす法規・前例依存症」を既に数回紹介している。現在、東日本震災の復興は地方自治体の頑張りで何とか進んでいる。国レベルでの復興計画は20以上の復興**会議とかの委員会が生まれ、引き受けた有識者と言われる委員も半信半疑である。自分達の意見を実行する肝心の行政組織がどうなっているのか分からない。予算と権限を首長さんに無条件で渡せすほうが、広域災害とはいえ首長さん同志が連携して霞ヶ関よりよっぽどましな計画を立て実行できる。本書の「行政の論理の再構築神話からの脱却」の小節は国の行政の無駄、非効率性、有害性を的確に指摘している。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.学校教育の内容も、高校以下の社会科等についても、政治・経済を中心の学習を通じて、暗記物と称される歴史や地理に結び付けていくような教え方をすれば、教諭と公務員や企業人との交流が可能になる。既得権側の抵抗が予想されるが、生きた社会の経験者に接することは生徒にとっても大きな魅力と刺激になる。
2.行政との協力や政策の立案、評価を行うためのNPO等が形成されていけぽ、公務の経験を生かせる途が開ける。一般企業においても、消費者対策やコンプライアンス関係等、公務によって培われた能力を生かすことができる。
3.官民の交流を妨げている制度の改善も急ぐべきである。年金制度の一元化はこういう観点からも早期に実現すべきである。、永年勤務するほど有利になる退職金の仕組みを見直す必要がある。
4.クニ・ムラの悪影響を避けるために、他の分野の専門家の活用を図るべきである。異分野、異業種の交流により、ある分野で培った方法論を異なった分野に応用する試みは、学界や産業界では一定の成果をあげている。
5.わが国の行政においては、事務官は法律や経済の専攻に偏り、技官は土木、農学、医学、薬学等、分野ごとの専門家の業界よりの政策も問題である。現実の社会の複雑な諸問題に対応して行くべき行政においては、問題の発見や解明、解決策の検討には多角的なものの見方が必要である。特定分野の専門家に委ね過ぎれぽ、無意識のうちにクニ・ムラの既得権益の擁護に偏ったり、集団的な思い込みに支配される弊害が避けられない。
6.著者が旧行政管理庁等に勤務中に携わっていた行政監察という仕事で、各種の行政を第三者的な眼で見直し、より効果的、効率的な、あるいは国民サービスの向上に資する方策を探ることを目的としていた。調査に着手した時点では、担当している専門家達から素人に何が分かるかと白眼視されたことが多かった。調査が進み、彼らが気づかなかった問題点が見出されると、お世辞抜きの共感が得られた。
7.行政はもっと多様な専攻分野の人材が関わる必要がある。既得権と思い込みでよどんだ行政の中に、多様な専門家という新鮮な考え方を供給すれば、新たな活力と創造力が誘発される。


霞ヶ関の正体―国を亡ぼす行政の病理
霞ヶ関の正体―国を亡ぼす行政の病理
クチコミを見る


yuji5327 at 06:55トラックバック(0) 
共通テーマ 

トラックバックURL

池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
ke8y-ikgm@asahi-net.or.jp

工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





地域別アクセス

ジオターゲティング

ジオターゲティング
livedoor プロフィール

yuji5327

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード