2011年06月28日

国民総背番号の導入は先進国の条件、無駄な行政経費を大幅に削減できる。 3

「中川秀直著:官僚国家の崩壊、講談社、2008年」で述べられている公務員制度改革改革は正論と思う。それが実行されないことこそが官僚主導の政治であることの理由である。「国民総背番号制の導入を」の小節も参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.社会的公正を維持するため、国は所得調査・資産調査を徹底する責務がある。IT社会のインフラである国民総背番号制度(具体的には社会保障番号を活用)を早期に導入し、税
の執行事務は国に一元化して公正な徴税を行うべきである。
2.国民総背番号制については、プライバシーの観点から反対する人が多く、これまで導入が見送られてきた。しかし、プライバシー保護の名のもと、所得隠し、資産隠しが横行している。社会保険庁のずさんな年金記録管理の原因にもなっている。所得隠し、資産隠し、年金のずさんな管理をそのままにして、消費税だけを上げるのは正しくない。不公正な社会を許すと、消費税も抜け穴だらけとなり、税率だけが上がっていき、正直者がばかを見る結果となる。少子高齢化社会の安心を守るためには、厳格な社会的公正を確保すべきである。
3.国民総背番号制を導入すれば、いわゆるアングラマネーはかなりあぶり出すことができる。道州制導入に伴う省庁再編の際には「公課庁」を創設すべきである。所得や資産の把握は、地域社会の人的つながりを断ち切った中で行わないと、情がからんで公正ではなくなる。
4.国民総背番号制による税の徴収は国民の利便向上にもつながる。いま、退職した年の翌年に多額の住民税がかかるなど、国民に大きな不便をかけている。これは、税務署に申告した所得が地方税の課税の資料となっていることが原因である。資料が自治体に送られるのに時間がかかるために、国税と地方税の課税・納税に時間のずれが生じている。公課庁に一元化されれば、そうした不便はなくなる。
5.国税庁と社会保険庁の統合には、社会保険庁職員の大半をしめる自治労組合員が税にからむことへの危惧から、反対論が根強い。年金記録問題の元凶である人たちが税を扱うことがあってはならない。しかし、人の統合と組織の統合は別問題である。徴税権とは別に、課税権は、道州政府・基礎的自治体も有し、地方独自の税率を決定できるような課税自主権を有するべきである。
6、社会的正義という観点で、市場経済を正常に機能させることを国の統治の根幹と位置づけるべきである。ライブドア事件の問題の本質は、「原則禁止の事前規制社会」から「原則自由の事後監視社会」への転換期に、新しい時代にふさわしいルール、システムなどの市場インフラの整備が遅れていたために堀江貴文氏が冤罪を蒙ったといえる。事後監視社会への改革を加速化しなければ、原則自由の市場経済が崩壊する。
7.証券市場は資本主義社会の重要なインフラであり、「守られるべき重要な国家財産」とされ、市場犯罪は、国益を犯す重大な犯罪行為と位置づけられている。多くの識者が指摘するように、市場参加者の自由度が増せば増すほど、市場の公正さを守るための監視、取り締まり態勢は強化しなければならない。
8.技術革新が進み、ネット取引が増大し、海外からの投資も増えている。市場インフラが変化に追いついていない点こそ真剣に反省しなければならない。日本では、一罰百戒的な習慣がある。恥の文化の名残りで「社会的制裁」という考え方があり、重い懲罰を下さなくとも、十分罰せられたと考える。
9.社会的責任がある企業は、マスコミの前で頭を下げれば、十分に制裁は加えられたという発想である。この考え方は、課徴金が比較的軽いという面に表れている。しかし、日本人の恥の文化は、昔に比べるとはるかに薄れている。恥の概念による制裁は機能せず、いまや「ルール違反はやり得」になっている。この事実を直視しなけれぼならない。徳治ではなく、法治を徹底し、法治により社会的正義を実現すべきだ。
10.法の抜け道となるグレーゾーンをなくし、市場のルールに違反した者に対する罰則を強化することで、「ルール違反は割に合わない」ようにする。罰則のほか、行政罰として課徴金で市場犯罪に対応する。インサイダー取引、相場操縦、有価証券報告書の虚偽、さらには市場規制全体について課徴金を導入し強化すれば、ルール違反をしてまで儲けようという人はいなくなる。


官僚国家の崩壊
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工学博士、技術士(応用理学)、
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
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・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
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