2011年06月29日

コソボの惨劇と人道主義についての別の見かた 3

鶴見俊輔監修 Noam Chomsky ノーム・チョムスキー リトル・モア社、2002年」が面白い。2002年5月21日に、ジャン・ユンカーマン氏がインタビュアとして纏めた本である。2002年3月21日にカリフォル一一ア州バークレー、バークレー・コミュニティシアターでの講演会の記録は歴史を別の観点から見ているの。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.アメリカは、最初は統一されたユーゴスラビアを支えた。スロベニアとクロアチアが離脱すると、ドイツはすぐに両国を承認した。ドイツは、その地域の自国の利権を重ねて主張しており、少数派のセルビア人の権利をまったく無視したやり方で承認した。それに力を得て、惨劇が繰り返された。
2.アメリカは真っ先にそれに反対した。大国が様々な駆け引きを繰り広げる中で、アメリカは、ボスニアをチェスの手駒のように使う決意をした。アメリカ国務長官サイラス・ヴァンスと英国のデビツド・オーエンが進めた、それにより平和的解決をぶち壊した。
3.アメリカのチェスの駒となったボスニア政府に、その和平案を受け入れないように圧力をかけた。それはその後数年続いた大規模な残虐行為につながった。結局アメリカが介入し、あと、デイトン協定(ボスニア・ヘルツェゴビナ和平協定。1995年12月14日調印)を押しつけた。人道主義と言われたが、そこには人道主義的な要素はなかった。
4.コソボの爆撃に関しては、膨大な数の論文があるが、その特質は「人類の歴史の新しい時代の幕開け」「人道主義的介入」といった語句が並んでいる。自画自賛である。また、国務省やNATO(北大西洋条約機構)、ヨーロッパ諸国、OSCE(欧州安保協力機構)、団、国連、諸官庁からの豊富な記録資料をわざとらしく無視している。
5.無視された記録には、西欧の連合諸国の中で、いちばんのタカ派は英国であった。英国政府は、虐殺行為の大半はゲリラ、KLA(コソボ解放軍)のしわざと説明した。アメリカも同じくKLAをテロ勢力と呼んでいた。
6.爆撃が開始されると、残虐行為が盛大に繰り広げられるようになった。国際司法裁判所の裁判記録を見ると、残虐行為が爆撃のあと行われたことがわかった。爆撃が開始され、侵略の脅威が広がると、居住地からの放逐、様々な残虐行為、ありとあらゆる弾圧が始まった。難民の帰還支援のための爆撃というが、難民が追われたのは爆撃後だという事実を見逃している。



Noam Chomskyノーム・チョムスキー
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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
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