2012年03月28日

日本は、合理精神と科学を基本においた連合国に挑み完敗した。科学的な発想をした軍隊と占い師ばかりの集団が戦えば、後者が負けるのは当たり前である。 3

「佐高信、宮本政於著:官僚に告ぐ!、朝日新聞社、1996年」は、少し旧い本であるが、現在の東日本大震災、福島原発事故における霞ヶ関官僚の対応が1989年に大阪と東京で始まったHIV訴訟での官僚たちの対応と重なるところが多いことが分かる。i一昨日も紹介したが、「第2章:官僚システムといいう病気」の「官は「お上」で民は「下々」の小節の印象に残った部分の続きを自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.官僚には「国家を背負っている」という自負があって、国家は神聖にして侵すべからずである。国家はほんの小さな汚点でもあってはいけないと考える。国が被告となった行政訴訟で国が敗れるようなことは万死に値するな汚点になる。
2.国は組織体で一種の生命体だから、生命体を持つものは必ず間違いを犯す。どうして間違いを犯したのかを検証することが生命体としての強さとなる。日本政府は一切間違いはない、という神のような感覚で自分たちを捉える傲慢さが日本の官僚制度の最大の弱点である。
3.疲労骨折をしても痛みをこらえて走り続ける長距離選手を美談の主人公にまつりあげる日本は、みんな一緒になって自分を傷つけるマゾヒズムの中にどっぷりつかる。居心地がいいのか、誰もその中からなかなか抜け出ようとしない。第二次世界大戦の結果を見るとくっきりと浮かびあがる。日本は精神論というアニミズム的発想で、合理精神と科学を基本においた連合国に挑み完敗した。科学的な発想をした軍隊と占い師ばかりが集まっている集団が戦えば、占い師側が負けるのは当たり前である。
4.戦後も、こうした部分は改善されていない。日本とドイツの戦後の取り組みの違いに明確に出ている。戦後のドイツは自由と民主主義を受け入れて、ナチズムという全体主義から本当に脱皮した。一方、日本も形だけは自由と民主主義を受け入れたが、精神主義からの脱皮はなく、上着だけは軍服からグレーの背広に変わっただけで、メンタリティーはずっと同じだった。したがって、「滅私」という自己犠牲の美学は綿々と生きながらえた。その結果、かつては軍部の官僚によって国民が犠牲になったが、現在はグレーの背広の官僚によって国民が失策のツケを払わされている。国民が官僚の尻拭いをするという図式は全く変わっていない。
5.日本に民主主義が入ってきても変わらないものが2つあった。会社と官僚である。会社は絶えず動いて利益をあげないと倒れてしまうから、変わらざるを得ない部分が少しはあったが、官僚の手法は戦前のままで何にも変わっていない。せいぜい上着が変わったぐらいである。戦前も官僚が軍人を使い、国家統制していた側面があったが、この官僚国家というものを精神的にも制度的にも解体していくのが一番大きな問題である。
6.日本人は異質だと外国から指摘されることがよくある。異質なのは日本人ではなくて、日本の制度である。日本人を欧米の教育システムの中に入れれば、独立心も独創性も十分に養え、どんどん花開く。それが日本でほとんど花を咲かせることができないのは、日本のシステムに問題があるからである。
7.日本のおかしなシステムを牛耳っているのは官僚であり、中でも文科省の官僚が一番頭が固い。文部省は解体すべきである。文科省は精神主義の牙城である。文科省は個性を重視した教育が必要だと言いながら、容認できる個性と容認できない個性のラインを文科省が恣意的に引いている。アメリカの学校では、「自分は他の人とは違う」という題で作文を書くが、日本の学校では文科省がそれを奨めない。子どもの個性にローラーをかけて、横並びにさせてしまう。家庭や会社でも同じである。
8.官僚統制のための地ならし、あるいはそのための予備校として文科省がある。お役所が異質な相手に過酷な「いじめ」をする。多くの人は半信半疑だったと思うが、薬害エイズ事件がそうした状況に一石を投じた・
9.日本の教育は清く、正しく、美しくである。信じることは美しい。人をだますよりは、だまされたほうがいいと教えている。だまされるやつはアホであると教えていくべきである。だますのは悪いことに決まっているけど、だまされるほうも絶対にほめられたことではない。
アメリカは徹底している。お店が二つ並んでいて、同じ品物なんだけど値段が違う。高いほうを買った人がその店に文句を言っても、「私の知ったことではない。調べなかったお前が悪いのだ」でおしまいである。


yuji5327 at 21:39トラックバック(0) 
共通テーマ 

トラックバックURL

池上技術士事務所の紹介
261-0012
千葉市美浜区
磯辺6丁目1-8-204

池上技術士事務所(代表:池上雄二)の事業内容
以下のテーマの技術コンサルタント
1.公害問題、生活環境、地球環境
2.省エネ・新エネ機器導入
のテーマについて、
・技術コンサルタント
・調査報告書の作成
・アンケート調査・分析
・技術翻訳、特許調査
を承ります。
有償、無償を問わず
お気軽に下記にメールをください。
ke8y-ikgm@asahi-net.or.jp

工学博士、技術士(応用理学)、
公害防止主任管理者、
騒音防止管理者の資格で
お役に立ちたいと思います。

池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
 読売奨励賞
 読売新聞社賞
・謙慎展(現在理事)
 春興賞の受賞:2回
○書道教室
・学生:月曜日
・一般:火曜日、水曜日





地域別アクセス

ジオターゲティング

ジオターゲティング
livedoor プロフィール

yuji5327

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード