2012年07月30日

ゼーベック効果を用いた熱電変換モジュールを用いて、製鉄所の未利用排熱で発電 3

少し前になるが、4月19日付けの JFEスチール株式会社のWEBサイト
http://www.jfe-steel.co.jp/release/2012/04/120419-2.htmlに
「排熱を利用した熱電発電技術の研究開発を開始」という標題の記事が紹介されている。20年以上前から言われていた技術であるが、今度こそ実用化を実現してもらいたいものである。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.JFEスチール株式会社は、株式会社KELK(社長:武知弘明、本社:神奈川県平塚市、以下「KELK」)、国立大学法人北海道大学(エネルギー・マテリアル融合領域研究センター、センター長:秋山友宏)と共同で、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の省エネルギー革新技術開発事業として、2011年度に採択された「製鉄プロセスにおける排熱を利用した熱電発電技術の研究開発」を開始した。
2.熱電発電技術は、異なる金属または半導体に温度差を設けると電圧が発生する「」を利用して熱から電気を生み出す技術で、発電時のCO2排出が全くないクリーンな発電である。
3.本研究開発では、KELKが開発した世界最高クラス性能(出力密度1W/cm2)の熱電変換モジュールを用いて、製鉄所の未利用排熱からの発電を試みた。24時間操業の製鉄所には排熱が常に存在するため、熱電発電は昼夜・天候によらず、年間を通して安定した電力を安価に得られる可能性がある。
4.本技術を様々な工場排熱に適用すれば、省エネルギーやCO2排出の削減に効果を発揮するものと期待さる。
5.2012年度内にJFEスチール株式会社東日本製鉄所(京浜地区)の連続鋳造設備に最大出力10kWの熱電発電システムを設置し、スラブからの輻射熱を利用した発電の実証試験を実施する。発電性能や耐久性を確認するとともに、システムのLCA(ライフ・サイクル・アセスメント)評価も行い、最終的には100kWクラスでの実用化の目処をつける計画である。
6.本件に関するお問い合わせは、JFEスチール(株)総務部広報室 TEL 03 (3597) 3166で対応している。


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池上湖心プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山(文化功労者)に師事
書象会理事、審査会員
公募展出展
〇謙慎展・常任理事
・春興賞受賞2回
・青山賞受賞
〇読売書法展理事
・読売奨励賞受賞
・読売新聞社賞受賞
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