2012年12月01日

スマートフォンで手軽に遊べることを覚えてしまった人が、果たして多くの機能が盛り込まれたコンソールゲーム機に戻ってきてくれるか疑問

11月30日付けの大前研一さんのニュースの視点は『ソニー・王子製紙・任天堂ビジネスのプラットフォーム化と環境変化を考える 』と題する記事である。日本の伝統企業が世界の中で凋落していく理由がよくわかる。概要を自分なりに纏めると以下のようになる。
1.欧米格付け会社フィッチ・レーティングスは22日、ソニーを3段階引き下げて「BB(ダブルB)マイナス」に、パナソニックも2段階引き下げて「BB」にしたと発表した。双方とも「投機的」と言われる水準で、世界経済の減速や販売競争で厳しい状況に置かれていることが理由とのことである。
2.3段階引き下げられてしまったソニーを見ていると、一体何をやりたいのか、どのような方向性に進んでいきたいのか理解できない。出井氏、ハワード・ストリンガー氏の時代を経て、「ソニーらしさ」を失ってしまったことが大きな要因である。加えて戦略的には、「プラットフォーム化」という概念を持たなかったことが残念である。
3.ソニーはEdyのような非接触ICカード技術を開発していたのに、それをプラットフォーム化して展開するのではなく、「単に部品として売る」という選択肢を取ってしまった。 またApple社がiPodを発売しiTunesStoreというプラットフォームを展開した時にも、そこに乗ることを拒否した。その結果、数年の遅れをとった。
4.電子書籍リーダーに関しても、「プラットフォーム化+Eコマース」の意識がなかったために、せっかくソニーリーダーという質の高い「ハード」を持っていたにも関わらず、本という「ソフト」を押さえなかったのが致命的である。ハードとソフトの両方を押さえたアマゾンには勝てない。ソニーらしさを取り戻し、どのような戦略で進んでいくのかを明確にしなければ、ソニーが復活する見込みは薄い。
5.王子ホールディングスは22日、2016年3月末までに国内の全従業員の1割にあたる約2000人の削減を柱とするリストラ策を明らかにした。内需の縮小、円高による輸入紙の定着で国内市場が厳しさを増すと判断し、一段の構造改革に踏み込む考えである。
また、日本格付研究所は19日、日本製紙グループ本社の長期発行体格付けを「シングルAプラス」から「シングルA」に1段階引き下げたと発表している。王子製紙といえば、日本でも有数の地主であり、そのような企業が苦境に追い込まれているというのは注目すべきである。
6.電子化によって紙媒体が衰退し、かつ輸出が減り輸入が増えるという状況になっている。 原材料自体も輸入品を使わなければコスト高になるため、森林という最高の資産を保有しながらも、それを活用できないというジレンマに陥っている。今後は「格付けの下落→リストラ→さらなる格付けの下落」という悪循環が待っている。
7.これはかつて繊維業界が陥った状況と全く同じである。大きな環境変化によってビジネスモデルの根幹が揺らいでしまっている。また、大きな環境変化という意味では、ゲーム業界も注目したいところであす。
8.任天堂は18日、家庭用ゲーム機で6年ぶりとなる新型機「Wii U」を米国で先行発売する。手元のコントローラーに6.2インチの液晶タッチパネルを搭載し、テレビと液晶画面の両方で遊べるのが特徴である。2012年3月期に上場後初の最終赤字を計上した任天堂の業績回復の鍵を握ると見られている。本体にはテレビ電話・カラオケ・インターネットの機能が備わっていて、高精細画像でゲームが楽しめる。手元のコントローラーだけでも独立して遊べ、かつスマートフォンよりも本格的なゲームができる点が「売り」になっている。
9.しかしスマートフォンで「手軽に遊べる」ことを覚えてしまった人が、果たして多くの機能が盛り込まれたコンソールゲーム機に戻ってきてくれるかは、疑問である。任天堂は依然多額の現金を保有する企業ですから、単年度赤字くらいで屋台骨が揺らぐことはないが、そうは言っても、コンソールゲーム機に固執すると将来的に大きなダメージを被る可能性が高い。仮に今回の商品が売れたとしても、次のコンソールゲーム機が同じように売れる保証はない。約3万円という高額コンソールゲーム機を買ってくれる人が、将来的にいつまでいてくれるかは疑問である。
10.スマートフォンのゲームに対して、コンソールゲーム機で対抗する場合、「外した」ときの損害が大きいというのが非常に痛いところである。スマートフォンとそれによる大きな環境変化をどのように受け入れるべきか、どのように対応していくべきか、改めて考える必要がある。


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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
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