2012年12月30日

松本医師が患者さんに降圧剤を勧めなくなったわけ。血圧は下げたほうがいいと信じて診療してきたのがおかしいと思い始めた。

高血圧を自力で下げる新常識 (名医20人が薬に頼らず治す極意を伝授! )
高血圧を自力で下げる新常識 (名医20人が薬に頼らず治す極意を伝授! )
[高血圧を自力で下げる新常識:マキノ出版、2012年]の安保徹医師と松本光正医師の対談は参考になる。お二人とも日本の高血圧治療の専門家である。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.脳卒中は、脳の血管が破れたり詰まったりして起こる病気で、脳出血、クモ膜下出血、脳梗塞の3つに分類される。戦後60年で見ると、ちょうど30年目が分岐点になる。最初の30年は、塩分のとりすぎで脳出血の多かった時代で、次の30年は、塩分摂取量がどんどんへっていき、脳梗塞が増えていった時代である。
2.脳卒中のうち、脳出血になる人は18%、脳梗塞が75%を占めるまでに至っている。高血圧になると動脈硬化が進んで、いずれ心臓疾患や脳梗塞になるなどといわれているが、この動脈硬化の論理も間違いである。動脈硬化の真の原因は、血流障害である。血圧が高いから動脈硬化になるのではない。
3.患者の顔色が重要である。血圧が低くて顔色が悪い人と、血圧は高いけど血色のいい人とでは、前者が動脈硬化になる。血圧の高低よりも、血色や顔色のよしあしのほうが、健康状態に直結している。治療する側の医師はこのことに気がつかない。医者は忙しいので、自分の考えを深める暇がない。先輩医師の処方をただ追認し、治療のガイドラインに唯々と従う。
4.松本医師は患者さんに降圧剤を勧めない。血圧は下げたほうがいいと信じて、ずっと診療してきたが、これはおかしいなと思い始めたのは、ある患者さんを診た10数年前のことである。その方は、50歳代の男性で、最大血圧が140mmを超えていたので、長年にわたり降圧剤を服用していたにもかかわらず、脳梗塞で倒れて半身マヒになってしまった。そもそも、脳卒中を防ぐために薬を飲んでいたのに、なぜ倒れてしまったのだろう?と疑問が芽生えた。その後、似たような事例続いて、あらためて脳卒中について勉強し直した。
5.脳卒中は、脳出血、クモ膜下出血、脳梗塞の3つからなる。このうち、高血圧が直接関係しているのは脳出血とクモ膜下出血である。脳梗塞は、むしろ降圧剤を飲んでいると起こりやすくなる、といろいろ調べていくうちに、思えるようになった。
6、降圧剤の多くは、血流を抑制することによって血流を下げている。血圧180mmの人は、血管に180mmの圧力をかけないと、血流が脳まで届かないので、血流を確保するために血圧が上がっている。降圧剤で無理に血圧を下げると、血流が非常に悪くなる。この結果、めまいや耳鳴り、頭痛、難聴、目のかすみなど、さまざまな副作用が出てくる。降圧剤の副作用で認知症になったり、うつになったりすることもある。こうした事例があるにもかかわらず、医療関係者でも、その考え方はいまだに強固である。
7.松本医師が最大血圧180mmを超えた患者さんに薬を出さないと、看護師は心配そうな顔をする。日々、無理解との闘いである。「血圧心配症」というかたも少なくない。薬をふやしてもいいから、どうしても血圧を下げてくれという。「血圧が下がらないのは、その血圧があなたに今必要だからですよ」と説明するが、わかってもらえない。働き盛りの人間が、医師の言葉を真に受けて、降圧剤で無理やり血圧を下げると、薬の副作用で、ひどいことになる。
8.そうした害を出さないためにも、患者さんに納得してもらい降圧剤をやめてもらう。降圧剤をやめると血圧が多少上がるという人は、2割程度にすぎない。8割の人は血圧に変化はない。高血圧の診断基準が大幅に引き下げられたために、たまたま薬を飲むことになった人が大半で、以前の基準なら薬を飲む必要のなかった「本来患者ではない患者さん」が、非常にたくさんいる。降圧剤をやめると、薬の副作用が消えて、体調がよくなる人がたくさんいる。頭もスッキリする。降圧剤をやめる際には、日常生活において血圧を上げる要因を改めることは必要である。例えば、食事をバランスよくとって肥満を解消することや、ストレスを解消するためによく笑うことなどである。私たちの体は、生命が誕生してから38億年の年月をかけて進化してきた。その体が簡単に間違いを起こすはずがない。血圧が高いのも、決してエラーではない。


yuji5327 at 06:23 
健康 
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池上湖心プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山(文化功労者)に師事
書象会理事、審査会員
公募展出展
〇謙慎展・常任理事
・春興賞受賞2回
・青山賞受賞
〇読売書法展理事
・読売奨励賞受賞
・読売新聞社賞受賞
〇日展入選有

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