2014年09月23日

国内矛盾のはけ口として、中国が日本に矛先を向けてくるが、日本が毅然とした態度をとり続ければ、中国も本当に戦争を起こすことなどできない。


「黄文雄著:なぜ中国人・韓国人は反日を叫ぶのか、宝島社、2013年」の著者は1938年台湾生まれで。コウ・ブンユウと読む。1964年に来日し早稲田大学を卒業し、評論家として活躍している。「第4章:中国・韓国の反日にどう対応すればよいか」「平和運動の目的は国家を否定させること」が参考になる。前半部分の印象に残った部分の続きを自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.日本が国民国家となったのは、19世紀後半の開国維新後である。西欧の後進国だったドイツ、イタリアとほぼ同時期である。そして、国民国家としての日本人の意識は、日清、日露戦争を経て成熟した。
2.アジア全域において近代国民国家、あるいは民族国家が誕生したのは、日本をのぞけば、ほとんどが戦後になってからである。その背後には、大東亜戦争でアジア解放を訴えた日本の影響がある。多くのアジア諸国が自分たちも植民地からの脱出をはたすべく立ち上がった。戦後アジア諸国の独立は、日本人の愛国心のおかげである。近代国民国家として成長したアジア諸国は、日本に対して巷問いわれるような悪感情などは抱いていない。
3.中国や韓国、北朝鮮がいまだに「反日」によって「愛国教育」「民族教育」に狂奔するのは、これらの国々が近代国民国家として未熟だからである。中国や韓国のナショナリズムも例外ではない。
4.戦後の近隣諸国の国民づくり、民族づくりに躍起となるナショナリズムの潮流に対し、日本はまったく逆のことが行われてきている。国家否定の運動、思潮の背後には、日本革命に幻惑され、駆り出させるために不可欠な条件である。
5.軍事力という物理的な暴力ばかりではなく、実戦を行わなくても抑止力になる戦闘力、また政治力、経済力、発言力も優れた効果を発揮する。文化、そして勇気も大きな武器ととなる。
6.国内矛盾のはけ口として、中国が日本に矛先を向けてくることは考えられるが、日本が毅然とした態度をとり続ければ、中国も本当に戦争を起こすことなどできないから、沈黙するしかなくなる。相手のごり押しに引き下がらず、立ち止まり、自分の実力を信じて押し返すべきである。
7.戦後日本の平和運動、反戦運動は、日本人の知性の退廃というより、知性、良識の崩壊と喪失を象徴するものだった。その上で日本人全体に臆病さ、無責任さを植えつけ、民族の危機的状況をつくり出してしまった。


yuji5327 at 06:50 
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池上湖心プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山(文化功労者)に師事
書象会理事、審査会員
公募展出展
〇謙慎展・常任理事
・春興賞受賞2回
・青山賞受賞
〇読売書法展理事
・読売奨励賞受賞
・読売新聞社賞受賞
〇日展入選有

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