2016年04月28日

ソ連軍がアフガニスタンから撤退すると、アメリカはアフガニスタンへの関心を失なった。気がつくと、武器を持ったムジャヒディンだけが残った。


「池上彰著:知らないと恥をかく世界の大問題6、角川新書、2015年5月」の「第3章イスラムの台頭〜文明の衝突は避けられないのか?」「世界のイスラム過激派はアフガニスタンから始まった」の印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.1979年、ソビエトのごく一握りの首脳たちが、アフガニスタンを攻撃するという決断をしたことが、いまにつながっている。ソ連という国は、第2次世界大戦で2700万人もの国民が殺され、自国の安全に極めて敏感になり、西側諸国との間に緩衝地帯をつくった。ソ連の南にあるアフガニスタン。ここはイスラム教徒が多数を占め、国王のいる平和な王国だった。敵対こそしていないものの、ソ連にとっては自分たちの言うことを聞く国ではなかった。これを不安に感じたソ連は、なんとかアフガニスタンに自国寄りの政権をつくろうと考えた。何度もクーデターを起こしているうちに、アフガニスタンの国内の政情が不安定になっていき、ソ連寄りの政権づくりがうまくいかなかった。
2.ソ連は、1979年12月、突如アフガニスタンに侵攻した。多くのイスラム教徒が、自衛のためのジハード(イスラムの教えを守るための努力)に立ち上がった。イスラムの土地に異教徒が攻め込んできたら、自分たちの土地を守るのもイスラム教徒にとっての神聖なジハードになる。この部分のジハードだけが、日本では「聖戦」と訳されてしまい、イスラムに対する誤解が広がった。多くの若者が武器を持って戦った。
3.ソ連は、社会主義国として、宗教を否定していた。アフガニスタンのイスラム教徒は、「神を信じない者が、神聖なイスラムの土地に侵略してきた」と受け止めた。自分たちの土地を守るための戦いに立ち上がった彼らは、ムジャヒディン(イスラム聖戦士)呼ばれた。
4.アメリカは、アフガニスタンでソ連軍と戦っているムジャヒディンを支援しようしたが、アフガニスタンは内陸国で、隣のイランは反米国家である。アメリカがムジャヒディンに武器や資金をパキスタン経由で送ることにした。アフガニスタンとパキスタンの国境付近には、パシュトゥン人という民族が住んでいる。イギリスが、住んでいる民族に関係なくそこに国境線を引いたため、パシュトゥン人の居住地域が、パキスタンとアフガニスタンに分けられてしまったので、そんな国境におかまいなく行き来していた。
5.アメリカのCIA(中央情報局)は、パキスタン軍のスパイ組織ISI(軍統合情報部)に、多額の資金や武器を渡したが、ISIはしたたかな組織で、アメリカから預かった資金や武器の相当部分を自分たちのものにして、残りをアフガニスタンへ送り込んだ。
6.アフガニスタンは荒涼たる山岳地帯。砂漠の中では、ソ連軍はなかなか思うように行動できず、ヘリコプターを使った戦術でムジャヒディンは大打撃をあたえた。このままではソ連軍にやられてしまうと思ったアメリカは、最新兵器「スティンガーミサイル」をムジャヒディンに送った。軽くて優れた小型ミサイルで、肩に乗せて、ヘリコプターの方角に向けて照準ボタンを押せば、自動的にヘリコプターに照準を合わせてくれ、「照準が合った」と知らせる音が出たら、あとは発射ボタンを押すだけで命中できた。
7.ソ連軍は苦戦を強いられ、1989年2月に完全撤退した。この戦争には、中東からイスラム教徒の若者が大勢応援に駆け付けた。その中にいた1人がオサマ・ビンラディンだった。彼はサウジアラビアから駆け付けた。ビンラディンは大富豪の息子で、豊富な資金でムジャヒディンを支援した。つまり、ビンラディンは、アメリカのCIAの支援を受けていたことになる。そのビンラディンが2001年の9.11アメリカ同時多発テロを起こした。結果的にアメリカのCIAが、イスラムのテロリストを養成することになった。
8.ソ連軍がアフガニスタンから撤退すると、アメリカはアフガニスタンへの関心を失なった。ムジャヒディンを応援したのはソ連と戦うためだった。アメリカはアフガニスタンに対する支援を打ち切り、気がつくと、アフガニスタンには武器を持ったムジャヒディンだけが残った。
9.アフガニスタンは、いろいろな民族からなる国で、パシュトゥン人以外に、タジク人、ウズベク人、ハザラ人の大きく分けて4つの民族が住んでおり、これらの民族が内戦状態になった。隣の国パキスタンにとって、東隣のインドが脅威である。インドとパキスタンはカシミール地方の領有権をめぐってこれまで何度も戦争をし、そのたびにパキスタンはインドに敗れている。


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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
・主宰している「さざ波会」
 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
(於:銀座大黒屋)
○公募展の受賞、入選
・日展入選
・読売書法展(現在理事)
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 春興賞の受賞:2回
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