2016年09月28日

6人組では誰一人として教授にはなれなかった。小出氏は助手として41年間の教員生活を終えた。思想信条によって昇進が制限される弾圧はある。

「小出裕章著:原発暴走はまだ止められる、
サンデー毎日、2015,9,27」は参考になる。印象に残った部分の概要を自分なりに補足して纏めると以下のようになる。
1.3月に定年退職した。今、やり残したことは、京都大学に「熊取6人組」の後謎者を作らなかったことである。京都大学原子炉実験所には「熊取6人組」、いわば「悪党」のレッテルを貼られた科学者が私を含めて6人いた。いずれも原子力、原子炉の専門家である。国家が推進する原子力に対して全員が一致して「それでも原子力はダメだ」と抵抗してきた。
2.6人組は、原子力災害や放射能汚染など、原子力利用に伴うリスクを明らかにする研究を行ってきた。その成果を公表することで、原子力利用の是非を考える材料を提供してきた。来年3月になれば最後の一人、今中哲二助教が定年退職を迎え、熊取6人組という反原発の研究者集団は終焉を迎える。
3.原発は再稼働に向けて動き出しているが、6人組の終焉と同時に、大学の原子力専門家が作り上げた「抵抗の拠点」は失われることになる。かつて6人組に共鳴する京都大の同僚研究者もいたが、あえて仲間に引き込むことはしなかった。7人目の「悪党」になれば、
国家に盾突く研究者として苦しい立場に追い込まれるのは明白である。
4.6人組では誰一人として教授にはなれなかった。小出氏は助手として原子炉実験所に入り、助手(現在は助教と呼称)として41年間の教員生活を最底辺のまま終えた。思想信条によってポストや昇進が制限されるという弾圧は、確かにある。
5.福井地裁は今年4月、原子力規制委員会の安全審査に合格している関西電力高浜原発3、4号機の再稼働差し止めの仮処分決定を出したことは記憶に新しい。小出氏は「見事な決定だった」と声を弾ませた。
6.樋口英明裁判長が出した仮処分決定とは、福島第一原発事故後に策定された新規制基準に関して「合理性を欠く」と批判するものである。日本の司法はこれまで、原子力の問題においては「高度な科学技術に基づく」として行政の裁量権を認めてきた。だが、樋口裁判長は「行政の裁量権を認めれば司法の責任を放棄することと同義だ」との判断を示した。これまでの流れを根底から覆すものだった。司法が行政に追随した結果、福島第1原発の事故が起きたのであって、これまでの判断が間違いだったと証明された。「樋口判決」を鑑として、裁判所は変わらなければいけない。
7.一方で、鹿児島地裁は九州電力川内原発一号機の再稼働差し止めの仮処分申請を却下、8月11日に再稼働した。司法の流れは容易には変わらない。それでも、原告の住民側弁護団は即時抗告を行い、川内原発の再稼働差し止め問題は高裁で争われている。四国電力伊方原発の地元、愛媛県では中村時広知事が再稼働にいまだ同意していない。一人一人が立場や個性を生かし、やむにやまれぬ思いで自分にできることをなせば、その先には原発再稼働阻止と原子力の廃絶がある。「原発暴走」はまだ止められる。
8.長野県松本市に「終の棲家棲家」を求めた小出氏だが、その理由は、チェルノブイリ原発事故の医療支援に取り組んでいた菅谷昭市長の存在である。菅谷氏とは旧知の仲で、ベラルーシの国立甲状腺がんセンターで医療支援に従事していた当時の菅谷氏を訪ねたこともある。菅谷氏は、同国内で主に小児甲状腺がんの穀治療を行い、5年半の滞在後に帰国、04年に同市長に初当選した。菅谷氏を市長に選ぶ市民がいる松本に移住を決断した。退職したとはいえ、原子力緊急事態宣言が解除されていない今、何もせずにいるのではなく、原子力について蓄積してきた知識を用いて、できる限りのことを担いでいく。




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池上湖心 プロフィール
○略歴
大東文化大卒、
在学中 上條信山に師事
書象会に所属、書象会理事
審査会々員
○作品展の開催
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 作品展を毎年8月開催
(於:稲毛ギャラリー)
・土曜会(グループ展)
 作品展を毎年10月開催
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○公募展の受賞、入選
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